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健康第一

2007-08 冬アニメ序盤数話(7)ウエルベールの物語 第二幕   

呑気に書いてたら1クール物はもう終盤だった件


ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~ 第二幕 
http://avexmovie.jp/lineup/wellber/index.html

トランスアーツ制作の二期
監督はテニプリの浜名孝行さん
シリーズ構成は前川淳さん、ドラゴノーツ降板
音楽は土橋安騎夫さん、元レベッカ
東京MX以外は放送なし、Gyaoでネット配信だそうです。

前川淳さんは仕事にムラがある人だと思いますね。
突拍子もないことを思いつく実力はあるけど
奇跡のような才能でそれをまとめあげる構成力はなかったり。
それと、脚本家のくせに文章ヘタですね。良くも悪くも。
アイデアは出るのに文章がダメなのは、多分基礎的な読書量が足らないのでしょう。
でも僕はこの方、わりと認めてるんです。
脚本家の評価で重要なのは、卓抜した文章力でも奇抜な発想やアイデアでもなく
映像として仕上がった作品内で脚本が良い要素として稼動しているかどうかです。


ウエルベール二期に関してですが

当初、リタ姫がその立場や責任を投げ打ってティナの旅に随伴するには
少し動機付けが弱いように感じました。
もちろん2人が旅に出なければ物語は始まらないのだけれど、
事実上の全権大使としてグリーダムにようやく辿り着いたリタ姫が
条約締結と身柄引き渡しの場を放棄してティナの私事に同行するとなると
リタの保護国であり戦争回避の調停役となるグリーダムの国王の立場が悪くなります。
それでも尚リタ姫がティナとの旅を優先するとなれば
それなりにティナの側に抜き差しならない事情が必要になるはずです。
その旅に、どうしてもリタを連れて行かなければならない理由、
属人的な要素が欠けている。

1期の場合は逃亡劇であり脱出劇だったので、この点はクリアされていました。
だから今回リタがティナの旅に付き合うためには
ティナがリタを拉致するのではなく、どうしても拉致できないティナの葛藤を
リタが察して動く展開のほうが自然であったはずです。
新しい旅は、どうも情に流されてスタートした感が否めない。

しかしリタは言う。
「嬉しいです。またティナと旅ができて」
「今度は私がティナの旅に協力する番です」
「私を何処へでも連れて行ってください」

つまりリタはこう思っているわけです。
ティナ・ローターはリタ・シオールをウエルベール国皇女殿下としてではなく
友人リタとして必要とし、さらってくれる唯一の人間だと。
これだけでリタとしてはオッケーなんです。
仮に後からややこしい責任問題が発生するとしても、それは当然背負い込む覚悟。
多分これはこれでアリなんだろう、と思われます。
そしてこの情に流される寛容さが1期を経て成長したリタの人間性の表現であり
義理と責任を果たすための1期のリタの旅と
人情の狭間で揺れ動く2期のティナの旅を対比させる鮮やかなアシメトリなのです。


放送のほうは、なんだかんだで物語はもう終盤なのですが
この「情の旅」という部分には一切のブレがなく
登場人物たちはそれぞれに思い悩み逡巡を繰り返しつつ
佳境を迎えようとしています。

そこらの学生に書かせたようなアホなダイアローグや無理のある設定、
ギャグアニメのようなベタ演出で天然系の失笑を誘ってもくれますが
本筋のストーリーを踏み外すことなく明るく爆走してくれる爽快感は
もう少し高く評価されていいと思います。
実はけっこう面白い。そんな作品です。





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