大匙屋

健康第一

2007-08 冬アニメ序盤数話(2)H2O/ガンダム00/true tears  

H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~ http://anime.webnt.jp/h2o/

第01話を見ると、冒頭から強烈なシーンだったり興味深い設定が満載で
これはひょっとして期待できるかも、と一瞬思うのですが
あらゆる期待は第02話以降、ことごとく裏切られる気がします。

実をいうと花田十輝という脚本家については
これまでも僕の中でそれほど高評価ではなかったのですが・・・
ことにこの作品の脚本に関しては(まだ放映途中なので本当は何とも言えないのですが)
実は既に破綻しちゃってるんじゃないだろうか?


小日向家がかつて村から搾取していたような話も出るけれど
神楽家が今だに滅んだ小日向家を恨み続ける理由も見つからないし
過去から現在にいたる両家の関係もよくわかりません。
「小日向家とは何だったか」という具体的な表現が省略されているから
わかりにくいんですかね。

神楽姉妹が入れ替わる合理的な理由もとくにないように思えます。
神楽家当主がパラノイアであることが本質的な問題であるなら
彼は妄想以外の部分ではあらゆる局面において完璧な人格者である必要があるし
もしそうならひなたのほたる化宣言が級友に受け入れられる理由がありません。

同調圧力の強烈な山間の村落が舞台とはいえ、
現在における深刻な状況を描くことに捕われ過ぎているせいか
登場人物たちに確固とした人格というか最低限の主体性が認められない。

過去にいろいろとひどいことがあって現在こうなっている、
そういう物語にしたいという雰囲気だけは伝わってくるのですが
こういった人間関係には膨大な恨みや情念が堆積してしかるべきなのに、
多くの問題は、刺さったトゲを抜くようにささやかな行動によって処理され
「なんだ、それだけのことだったの?」という印象だけを残して終了する。

要するに、驚くほどとんとん拍子に話は進んでいるかのように見えますが
実際には多くの重要な要素を置き去りにして一足飛びに進行しています。
この勢いならクライマックスで神楽家当主が巨大化し村を襲う展開になったとしても
多分僕は驚かないと思う。



機動戦士ガンダム00 http://www.gundam00.net/

もともとはハイポリティックスなど国際関係論を
ガンダム世界でリアルにやりたかったのだと思うのですが
結局トリニティというわかりやすい悪党を唐突に導入し人気声優を起用
どう見てもあからさまなテコ入れです。
初期設定で用意した数々の「敵キャラ」の見せ場と適切な退場時期を見誤りましたね。
おそらくシリーズ終了までに全部は回収できないと思います。

裏番組でMAJOR第四期が始まったのがテコ入れの原因でしょうね。
視聴率的には依然5%前後で推移していますが
(ガンダムSEEDは平均7%、鋼錬、DESTINYは6~8%)
(BLOOD+、地球へはともに3%前後)
TBSの土6アニメ枠がこのシリーズをもって終了するらしいですし
右肩下がりの惨敗だけは何としても回避したいということでしょう。



true tears http://www.truetears.jp/

PAワークスの記念すべき元請進出作品
監督はスタジオディーン創設期を支えたベテランの西村純二さん。
脚本は「こどものじかん」「スケッチブック」の岡田麿里さん、オリジナル脚本は初か?
韓国スタッフで演出原画動画仕上げまでやってる回が何回かあるんですが
全然違和感がなくて、向こうのレベルも上がってきてるなーという感じ。
キャラデの関口可奈味さんは以前IGにいた人だったかな。
総作監もやってますが、相当頑張ってると思います。
美術も綺麗だし、音楽もいい。いろんな部分がうまいこと噛みあってるんでしょうね。

石動だの黒部だのという苗字もOPの立山連峰が示すとおり富山県の地名で
作品がそのままPAワークスのプロモーションにもなってますね。
でも残念ながら富山の地上波では放送されていないらしいのですが。


不確実な情報について確信を得ることを避けたいがために
眞一郎は父に直接事実関係を問い質すことができず
比呂美への思慕を封印して乃絵との関係を構築しようとするあたりが
なんともリアルですね。
父親は眞一郎の夢の唯一の理解者である以上
眞一郎は父を嫌いにはなりたくない。
このへんの微妙な設定の施し方は実に上手いと思います。
本当にこれでいいんだろうか?という恐れと不安、そして期待感を
視聴者と主人公が共有できるというのは実は結構凄いことです。
ここまでは見事と言うしかない。これはお勧めです。




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