ファイヤー&アイス (1982年) 
2021/01/19 Tue. 03:23 [edit]







ラルフ・バクシの話題なんてモウ本当にめったに出来ないので、もう1つだけ。
エチエチなお姉さんを見ましょう。あなたもきっとお好きでしょう。


■ファイヤー&アイス (1982年)

ラルフ・バクシが巨匠フラゼッタと組んだ異世界ファンタジー物です。氷の帝王と炎の一族の争い。異世界ファンタジーなんて、なろうの流行以前は長いこと見向きもされないジャンルだったので、今ならわりと違和感なく受け入れてもらえるのかも?まあ、バタ臭い絵柄ですけどね。
ストーリーは単調ですが人体の絵がやはり良いです。「フラゼッタの絵が動く」というほどフラゼッタのテイストはないですが、まあコスチュームデザインがフラゼッタな感じはする。アクションも素晴らしい。一度は見ておくとよいと思います。
バクシは2015年のサロンのインタビューで以下のように答えています。
https://www.salon.com/2015/11/05/they_dont_make_them_like_ralph_bakshi_anymore_now_animators_dont_have_ideas_they_just_like_to_move_things_around/
Q.1981年の「ヘビー・メタル」みたいな、バクシ・スタイルの模倣どう思います?基本的にはロックとオッパイが出てくる映画。
A.勘違いしてるんだよ。彼らは私がアメリカで何に夢中になってるか理解してない。(中略) 彼らは私が罵詈雑言や「おっぱいとお尻」に夢中になっていると思ってるんだ。だから彼らが「バクシスタイル」とやらをやり始めるとき、いつも「おっぱいとお尻と罵詈雑言」をやり始める。私の知る限りでは、あいつら最低だと思うんだよ。
そういうことなんで、ティーグラというこの女性は極めてエチエチではあるのだけど無能なセックスシンボルとしてではなく、宮崎的な滅びゆくファムファタルでもなく、胆力あって寛容でパターナリズムに批判的な近代女性として描かれる。

敵の母さえ神妙な顔で聞き入らせてしまう。半裸なのに



たぶんバクシがぬかりなく描きたかったのもこういう部分なわけで、父は年老い兄は退場し、ティーグラが国家再建のかなめとなるのは必定で、作品の大半はエロと暑苦しい脳筋バトルなんだけど後口は意外とさわやかで、どこか希望に満ちているように感じます。



ドラゴンホーク突入シーンはピーター・チョンによる作画

アイスピークで窮地に陥ったラーンをダークウルフが救ったあと、二人でいったんファイアキープに戻ってドラゴンホークで出直すという流れがちょっと意味不明。戻らずそのまま敵陣に再突入すればいい。
その他ACカット




https://www.youtube.com/watch?v=bZ8Yj6l-69Y
あんま画質良くはないんですが↑ココに本編があって…
http://sajiya89.web.fc2.com/tr/fire.html
ここに僕が翻訳したこの作品の日本語字幕のsrtファイルがあるので、上の動画をダウンロードして合わせてご利用ください。
srtファイルの使い方がわからないならググってね
多分BDやDVD用字幕としても使えると思う。
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category: 海外アニメ翻訳
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