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大匙屋

聞かせてもらうぞこの世界の謎を

リヴィールショット  


■推しが武道館いってくれたら死ぬ (2020) 第10話 絵コンテ:誌村宏明

POV⇒寄り気味の表情カット、急な外部イベント発表を見て告知の遅い運営に上気するえりぴよ。でもなぜ横向きになっている?それほどのビッグニュースなら寝てても飛び起きそうなのに・・・と思わせてから全体のカットで病床を見せる。このような流れをリヴィールショットといいます。
Pull Back Reveal といった呼び方をする人もいるようで、カメラT.Bとセットになってることが多いです。

Reveal は「暴露する」とか「明らかにする」とか、そういう意味ですね。寄りのカメラからスタートして細部を先に見せ、次にトラックバックでもポン引きでもいいんだけど全景ショットを見せて、先行カットの謎や問題を「解決する」、これがリヴィールショット。
普通に全景ショットから順を追って組み立てるカット割りより、好奇心を刺激する分だけ没入感が得られやすいですね。

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原作マンガを調べてみたら当該シーンにリヴィールショットの演出は無かったので、アニメは誌村宏明さんの独自演出ですね。誌村宏明さんのコンテはいいぞ。

実写映画「ブルース・ブラザーズ」の例を見てみましょう。


■ブルース・ブラザーズ (1980) 監督:ジョン・ランディス

ブルースブラザーズが興行師役のスティーブ・ローレンスと交渉して大会場でコンサート開催の契約を結ぶ。契約成立してブラザーズが引き上げようとした瞬間、カメラが引いてバンドメンバーも一緒にいたことが初めて知らされる。これは「お前らもそこに居たのかよ!」っていうギャグなんですけど、切り出し映像じゃわかりにくいですね。


日本で一番有名なリヴィールショットの用例はコレかもしれない↓
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■お姉ちゃんの手を取って (青木乾治) 2006年 (「さよなら、おっぱい」コアマガジン社刊収録)

巨乳女子がなぜおっぱいと呟くのか?という疑問、からの解決。女の子の虚無の表情が効いている。
それにしてもブルースブラザーズと青木乾治を同時に語れるのって素晴らしい。


■Old Spice | The Man Your Man Could Smell Like (2010) 監督:トム・クンツ
P&G社が北米で展開している男性化粧品ブランド「オールドスパイス」のキャンペーンCM
主演はイザヤ・ムスタファ

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■黒執事 (2008年) 第04話 絵コンテ:大久保富彦
コルセット落ち


■ハイキュー!!  (2014年) 24話 絵コンテ:満仲勧

日向のアタックがブロックされた直後から青葉城西・及川の影山に対する不可解な感情、いつか負けるかもしれないねという独白、何が起きたのかをカメラが引いてスローで見せて解決、この後トドメのドヤパン。視聴者に強烈な印象を残す良カット。

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■グランクレスト戦記 (2018年) 第11話 絵コンテ:徳田大貴

アウベストからの報告⇒マリーネの各アングルショットから立ち上がるマリーネ貫禄のアオリ、そこまではこの二人がどういう場所にいるかわからない。アルトゥーク優勢の戦況を変えるノルド援軍を得て一角獣城付近に大軍集結させたヴァルドリンド国王マリーネ。やはり先行するアングルショットでメリハリが非常に効いている。コンテ演出は鬼才徳田大貴。


■劇場版 ルパン三世 (1978) 監督:吉川惣司

ドアノブをひねると枠内に荒廃が広がり、切り返したロングショットですでに廃墟と化していたアジトを見せる。茫然自失の三人組。「壊されたアジト」に近づいてく退屈な芝居を全部省けたうえ、ワイプ兼ねた空疎な扉開けで虚脱状態を強調できてますよね。ここは強く印象に残ってる人多いのでは。


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