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大匙屋

健康第一

2018春アニメ デビルズライン  


■デビルズライン http://devilsline.jp/

人類の天敵である吸血鬼=「鬼(オニ)」。人類社会は彼ら「鬼」の種族を、具体的な共存方法のないまま消極的に受け入れていた。人と鬼との混血であり、公安警察で鬼の犯罪捜査にあたる捜査員・安済は、鬼犯罪者を逮捕する関連で大学生つかさと知り合う。種族の差を越え強く惹かれ合う二人だが、おりしも鬼否定派の反社会組織CCCが活動を活発化し、人と鬼とをめぐる世相は大きく変わろうとしているのだった。

というような話でした。

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原作は花田陵による人気漫画、月刊モーニングtwo連載中のダークファンタジーとのこと。アニメは中野英明監督&プラチナビジョン制作=つまり「サーヴァンプ」(2016年)に続く吸血鬼モノということになりますね。「デビルズライン」も吸血鬼ものにしてはお色気が薄く、より女性客層を意識するような初恋ストーリーの側面を持つ異色作です。


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重点的に世界観を見せにくるシリーズ序盤は美術BGオンリーも多く気合が入っいて見どころ多し、お金も掛かってます。撮影もとてもいい。キャラクター作画はまあ、それなり(今はどこもそう)

#01
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痴漢から救出した女の子に自分が痴漢する01話終盤の展開すばらしい


#01
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吸血鬼ものなので、やはり真昼間よりは夜のほうが舞台の中心になります。情感たっぷりバックライトで被写体の輪郭をくっきりと浮かび上がらせる演出がわりといたるところで出てきますね。これは無料公開分をチラ読みした限り原作にはなかったアニメオリジナル演出、スタッフのアレンジセンスが光ります




#02
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#02、互いに出会ってしまったために味わう絶望的な孤独と、世界の片隅での抱擁、といったところ。

つかさという女の子は、良き友人を失っても先生に裏切られても、対外的にはいつもの愛想笑いで今まで通りの日常を過ごしていたはずです。しかし一見いつも通りであっても、事件後はバランスを崩したまま必死に踏ん張って悲しみと恐怖に耐えていたわけです。ベランダに用意されたプレゼントと施錠されない扉はつかさにとって唯一まともな世界につながる安斎に対するSOSといえる。

秋村も落合先生も、世界を憎み欲望のままに破壊しようとした。しかし安斎は野獣になる手前で自制しつかさの住む世界とその未来を守ろうとする。つまりつかさを前にして人は獣であろうとし、逆に鬼は人間的であろうとする。片桐龍之介や李ハンスもそうですね。故に鬼である彼らだけが、つかさにとって信じられる世界との接点となる。

このシーンは傑出していて美しいです。しかしここで構築される二人の関係は、何の迷いもなく、完成されていてあまりに強すぎ、この先なにが起きても壊れそうにない。この構成は果たしてラブストーリーという観点からは正しいのか、どうなのか。

大匙屋的にはいつも通り「二人の出会いがゆくゆくは世界の抱える矛盾や問題の解決につながっているか否か」が注目点となるわけですが、現時点で原作漫画が未完ということもあり今回このアニメシリーズもそこまでの結論には至らない、描けないまま終わってしまう。





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菊原/02
地味顔で狂気をむき出しにする様は魅力的ですが行動目的がはっきりせず、ラスボス級から将来安斎の味方になるオプションまであらゆる可能性が考えられるけど現時点でキャラクターは若干ぼやけたまま。
自分に起きたことは苦難であっても自分のもの、といった発言から過去にオンロ地下で安斎に半殺しにされたのかな、と思ったがどうか




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石丸
彼も興味深いキャラクターだけど、ジェイソン設定は活きておらず、CCCの全容が何も把握できない程度ならそもそも潜入捜査してたことにはならない。アジト攻略失敗&F班解散という壊滅的結果をもたらすが、杜撰な計画を立案実行した石丸は事実上、菊原の犬でしかない。この結果で彼が責任追及されないばかりか、F班員からの信頼さえ損なわないのはやはりおかしい。



#11
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屋上にて安斎「何の涙なんだ」

何でしょう。沢崎を殺さずに済んだ=コントロールに成功した。自分が鬼だからこそ仲間を救うことができた、鬼でよかった、絶え間ない自己嫌悪から初めて解放されたけど、でもこれで自分はクビになる、といった哀歓に満ちた涙かなと思いますがどうなんだろう。

シリーズ中に結構うんざりしてくるんですが、演出は彼の「泣き」を拾い過ぎです。シリーズ全体でBGMを控えめにするなど客観的な視点を作りながら「鬼の涙」にはフレーミングがとても敏感で作為的。




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category: アニメ

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