大匙屋

健康第一

グランクレスト戦記 #07/expand dolly  

■グランクレスト戦記 #07 (2018)



エクスパンドドリー、これもジェレミーヴィンヤードやダン・アブランが使う用語。被写体を追尾するカメラが被写体に置き去りにされる、距離を取ることによりカット尻の終幕感が高まり、トランジションやフェードへと自然につながる
グランクレスト戦記#07のこのカットでは、そのエクスパンドドリーからのT.Uでクレーンアップを表現し、被写体ヴィラール・コンスタンスのパーソナルスペースからパブリックスペースへと、カメラムーブによって関心の対象を鮮やかにチェンジさせてる。
ドリーINからT.Uにつなげるパターンは珍しい。画期的であります。


8532018002021_030520091.jpg8532018002021_030520092.jpg

後景の群衆はおそらくブラシ作画による止め絵ですが、T.U時によく見ると自由変形で手前に起こされているのがわかる。最奥にあってパースが破たんしそうな城門や植栽の部分をタイミングに合わせてフレームアウトさせてるのが計算高い。ただバルコニーの手すりのデザインは少々というか、かなり雑ですね。アルトゥーク伯爵邸なのに、建売住宅のベランダみたい。ゆえにこのカットは撮影さんを褒めたい。











8532018002021_03052bc05.gif

8532018003025_03052bc08.gif



■灰と幻想のグリムガル #07 (2016)

グリムガル#07、追尾するカメラ、逃げるメリー。このカットでは度重なる食事の誘いをだんだん断り切れなくなって激しく戸惑うメリーの心情的変化が、エクスパンドドリーと小走りで表現されていた。このあと軽快なBGMとともにパーティーの成長(=メリーとの段階的な和解)をモンタージュで一気に見せ、展開が加速していく。






8532018002021_130120000.jpg8532018002021_130160070.jpg
■グランクレスト戦記 http://grancrest-anime.jp/

故郷復興のため修行の旅をする若き騎士テオと、天才魔術師シルーカが出会い、「同盟」と「連合」の対立が本格化して戦乱の時代に突入する大陸を舞台に立身出世を目指すという物語。

水野良作品らしい、武骨で生真面目、そしてある意味で淡泊な作風であります。
シルーカの気持ちがよくわからない、彼女の目的は何か。テオへの忠義は本物なのか。アルトゥク伯爵に仕えたくないというのはわかるが、なぜ行きずりのテオとの間に、いきなり命を捧げるような主従契約したのか。そのへんがわからないまま次々話が進んでいくので、僕自身が人間不信過ぎるのかなあと思いました。
最近の若手作家なら、会話の中でシルーカの本音をうまく引き出すキャラクターを配置すると思う。リゼロのパック的な動物キャラなどで。

スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sajiya.blog89.fc2.com/tb.php/601-3b7eb492
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)