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2017夏アニメ 異世界はスマートフォンとともに。  


■異世界はスマートフォンとともに。  http://isesuma-anime.jp/

神様の手違いで死んでしまった主人公・望月冬夜(もちづき とうや)。責任を感じた神様は、すぐに彼の転生をはかる。チート能力とスマートフォンを手にした冬夜は、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の異世界を舞台に、美少女と冒険に囲まれた新たな人生をスタートさせるのだった。

というような話でした。
安易かつ御都合主義的な展開の連続で、最も「小説家になろう」的な作品と揶揄される本作のアニメ化に、これまた糞脚本家「ナツコ作品に良作なし」の高橋ナツコを構成に迎えすっかり糞アニメオブザイヤーの烙印を押された格好ですが、僕は意外にもかなり楽しく最後まで見てしまいました。これは皮肉でもなんでもなく。ナツコ案件にも関わらず、普通に面白かった。おかしい。



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とりあえずベテランが良い仕事をする。舛舘俊秀さんはさすがに力量が違う。奇数話で総作監も担当されてますが、やはり偶数話よりも断然に出来が良い。柴田聡&フォレストの美術、青系の差し色の使い方と、小林プロの流れを汲む柔らかなタッチとバランスが西欧風の世界観によく合う。横山彰利コンテの03話のバトルもやたらカッコ良かった。探せば良いところは確かにたくさんある。目立たないけど。引き構図を多用するレイアウトは各方面に負担大きいと思うけど挫けずチャレンジしている。


#01/#02
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#08
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町でチンピラに絡まれた女の子を主人公が助ける~という古典的なパターンを使い過ぎ、というのはある。
先に恩を売って好感度を上げる安易な出会いの段取り、12話で都合3回使っている。他に迷子を2回助ける。


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おっさん達をたらしこむ過程でも魔法で助けて恩を売るという段取りが繰り返される。まず女を助け、そのしがらみでおっさんを助けて人脈は広がり活躍の場も広がっていくが主人公は何も背負わない。立身出世物の側面を持ちながら、人間関係はわりと希薄なまま

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通常、物語の登場人物というのは、何かしらの矛盾を抱えているものなんですよ。その矛盾を解消するために、あるいは、その矛盾に沿った力場が形成され登場人物は穴に落とされ、そうやって物語は動いていく。「泳げない人」は沼に引き寄せられていくし、「ダイエットしたい人」は甘いお菓子に引き寄せられていく。それが物語における「力場」というものです。

で、この作品の主人公である冬夜くんにはその矛盾がないんですよ。こうしたいけどできない自分、というものがない。
もともと物語の開始時点で彼は死を経験している。手違いの死よりも理不尽なものは存在しないとするなら、異世界での新たな人生はそのすべてが丸儲けのボーナスタイムです。そこに矛盾など入る余地はない。
矛盾がないから力場もなくて、生き方としてはとても気楽なんだけども、物語や展開は平坦なものになり、見る人によってはそれが苦痛になったりする。

結局、「物語に矛盾とその解消を求める人」にとってこの作品は全然面白くないはずなんです。逆に、例えばリアルの日常生活に多くの矛盾を抱えて参ってる人にとっては、矛盾のないこの作品がまるで理想郷のように見えるかもしれない。まあそこまでいかなくても、この作品を見ていてとても楽なので好き、という人は一定数いるんだと思う。
こういう作品は商業ベースではなかなか出てこないんで、これがなろうから出てきてアニメ化まで発展したのはむべなるかな、といった感じです。原作はアニメ化された範囲の後からさらなる超展開を遂げ大盛り上がりを迎えるらしいですが、今回のアニメシリーズはそこまでのポピュラリティと売上を確保できるか微妙なところなんで、続編は厳しいかな・・・。実現すれば、面白いものになると思うんですが。


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力場といえば、既存メンバーの硬直した関係を刺激しハーレム形成を牽引するユミナ嬢と、一歩引いた場所から客観的な視点を加えるリーンの位置的なバランスがとてもいい。
妙な叩かれ方をした11話では、奥手なリンゼが感情制御の袋小路に追い込まれる過程が上手に描かれていて、そこでもユミナとリーンが重要なポジションで機能していました。


#05
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ストッキング記事のコメ欄より。法華さん
>『異世界スマホ』第5話の透視シーンのストッキングは珍しい描写で良かったですね。
>ストッキングの内側で手を動かして隙間をなくす作画なんて初めて見ました。
>あまり色彩や撮影はフェティッシュな感じではありませんでしたが、まあ全体がそういう作品ですから。

#12
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優美さに加え品格と威厳を感じさせるターン。動作と姿勢に育ちの良さがにじみ出る良作画
ユミナは一見男性に都合のいいお姫様に見えるが、愛娘として育てられた親元を離れ煮え切らない関係性の中で必要に迫られて決断力を強め女性として急成長を遂げていく、ある意味で最も大人に近い存在で興味深い


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category: アニメ

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コメント

どんな人物だろうかと最新にきてみたら、単なる80年代言論に毒されたオタクか。
その偉そうな文体、もうカビはえてるから。

URL |  #-
2018/01/11 09:16 | edit

なんかイヤなことでもあったのか~い?

URL | 管理人 #pBoZlR9Y
2018/01/11 21:23 | edit

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