2017春アニメ 武装少女マキャヴェリズム 
2017/07/11 Tue. 16:29 [edit]
■武装少女マキャヴェリズム http://machiavellism-anime.jp/
外部から不良少年を受け入れては「武装女子」が矯正する、そんな更生施設の側面をもつ名門校「私立愛地共生学園」にアウトロー納村不道(ノムラ・フドウ)が転入してくる。平穏を愛する自由人ノムラだが、学園屈指の実力者集団「天下五剣」は彼を放置せず、矯正を名目とした刃傷沙汰が始まるのだった。
というような話でした。



伝統的なヤンキーマンガ、番長マンガのフォーマットに当世風のロリ美少女を敵役として配置した作品です。「天上天下」や「一騎当千」、また「監獄学園」等とは違い肉体的エロスや女性美をことさら強調せず、バトル展開や技解説ウンチクに至るまでワリと丁寧に作り込まれた剣術設定の硬派さと、比較的チョロいヒロインたちのデレっぷりとのギャップが独特の世界を形作っていますね。


刀剣を用いる「天下五剣」に対して主人公・納村不道(ノムラ・フドウ)は武器道具を使わない徒手空拳の使い手で、軽薄そうな物言いとは裏腹に粋な男気を見せたり時にしびれるような自論を吐いたりするので好感度は非常に高いです。
一方で彼は降りかかる火の粉をその都度払っているだけに過ぎず、彼自身の持つべき行動目的などを明示しないため、シリーズ全体の縦軸・大きなストーリーはどうしても弱いです。
・アモウ


この作品で一番失敗してるのがラスボスの女帝、彼女はあまり魅力をもって描かれていない。最大の脅威がカウンター攻撃という点も消極的だし、そもそも何がしたい人で、なぜ突如として殺戮に及んだのかも曖昧であり、目的がわからないから手段を選んでいるのかどうかもわからず、「手段を選ばない人=マキャベリズム」を体現していない。そして武装もしていない。
#09


さとりの写真が届き、それが挑発となって女帝が動いた――という流れのようなのですが、わかりにくい。
因幡月夜が最初スルーされる点から考えると、恐らく「ノムラと仲良くしてる五剣むかつくブッ殺ス」という流れの話なんだと思うんですけど
さとりの写真を入手し、それを使って女帝を動かした人間がいるわけでしょう。そこを話の主軸にしたほうが面白かったんじゃないですかね。ていうか、それを見せなくてどうする
・OP





このアートディレクションは松根マサトさんの仕事ですね。軸をズラした3つの三角形が奥行を作ってる。
そういや全体的にカッコよかったOPでさえ女帝のカットは地味だったな
#02


シャワー、体表面を流れていく水の表現(左ノーマル、右は明度-60)
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リーニュクレールとは何か »
コメント
後半わりと作画崩れ目立ちましたね……シルリン
URL | #-
2017/07/14 23:45 | edit
Re:
うん、まあ・・・今のご時世なんで作画は仕方ないです。
しかし頭抱えたくなるようなレイアウトが随所にあったのはいただけない。あんまりひどいんでこれは原作準拠なのかなと思いきや、調べてみたらアニメオリジナルクソレイアウトだったりして、所詮はシルリン
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URL | 管理人 #pBoZlR9Y
2017/07/15 02:17 | edit
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