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2015夏アニメ 六花の勇者  

■六花の勇者 http://rokka-anime.jp/




数百年ぶりに復活した魔神の討伐のため、天啓により選ばれた伝説の6人、「六花の勇者」が集う。
だが約束の地に集まった勇者はなぜか一人多い、7人だった。偽者は一体誰なのか?その目的は?
疑いを向けられた主人公アドレットは、世界最強の6人を相手に、潔白を示す戦いを始める。

というような話でした


異世界を舞台にしたミステリーという、ジャンルとしても珍しく、野心的な作品であり
まいど優美しなやかな高橋丈夫監督作品にしては今回お色気が抑制的で、硬派な作り。
全編を通じて僕はとても楽しく拝見したのですが、ビデオ売上はかんばしく無いようです。

作画やカメラワークもぐるぐる大回転とか序~中盤は意欲にあふれ見応えありますが、
さすがに終盤につれ、目に見えて息切れしている。


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私見ですがアニメで「原作つきミステリ作品」というものは
内容に関係なくWEB上で話題になりにくい、バズりようがないと思う
まあ、anotherなど例外もありますが

原作既読者は新規視聴者に配慮して極力ネタバレを避けようとするだろうし、
未読者も既読者のもたらす情報に近づかない。
物語が核心に近づくほどファンの口は重くなり、話題は分断され、独自の考察もしづらく、
WEB上に活発なファンコミュニティが形成されにくい。

ムーブメントが起き難いので、裾野も広がらない。
体力知力を備えた万能型イケメンが主役で、愛嬌たっぷりの美少女が前面に出てくる作品でもないので
いわゆる萌え豚が途中参入しにくい面もあった

「六花の勇者」というタイトルからも、内容を容易には想像しにくいですね。


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それぞれの勇者たちの多彩で風変わりな戦い方が大きな見所です。
それに対し驚異的な回避スキルと思考能力、命がけの攻防しながら無実証明、
さらにロマンスまで挟んでしまう主人公まさに地上最強

誰が偽者なのかまったくわからないという話なので主人公以外はモノローグが一切使えない、
どうしても個別に理解や感情移入がしづらくなる、演出的不利さもあるなかで
各人物を個性豊かに描いている点は評価に値すると思う
設定がよくできてるんですね。

ただチャモが結局連携に対処できてなかったり噂ほどではないように見えたり、
山びこ放送直後のナッシェタニアの転向が粗略に見えたりと多少の不満は残る


#10
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内容に関して唯一アンフェアだと思ったのはフレミーの説得に感情を利用してる点
これは相手に対し、真実から目を逸らさせる一種の搦め手であると思う。
アドレットの抱える「無実の立証」という問題が、
フレミーがアドレットという存在を受け入れるかどうかの感情的問題に摩り替わっている。

アドレットは周囲に対して自分の無実を論理的に立証しないといけない立場。
ここでの告白は、事件の真相とは無関係に、相手が孤独であるほど効果がある。
こんなふうに感情を揺さぶって他人を支配しようとするべきではないし、
そうなる可能性がある以上は自重するべきだったと思う。
でもアドレットにはむしろ告白の効果に期待してる、つけ込んでるところがある。

もちろんこれは緊急避難、あるいは論戦のテクニックと受け取ることも可能だけど
それは少なくとも主人公のすることではない、誠実でない、相手をなめている。
まあ、フレミーも落ちちゃうんだけれども


#12
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「チャモが見つけたんだよ!」
祭壇に物的証拠があるのなら、今までの戦闘は全部要らなかったことになる・・・
それに、なぜモーラが7人目ではないのか?という答えにはなってないような。
いずれにせよクライマックスにわざとらしく持ってくるほど決め手になってないというか、
石版が壊れたのは単なる偶然だ、と言い張ることも可能だったはずですよね。


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エンディング
最終的には、あれだとカタルシスより徒労感のほうが強いと思うんですよ。
じっくり丁寧に描かれた幸福な作品ではあった、でも売上的には続編はなさそうだし、
これで良かったのか残念だったのか、複雑なところです。



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