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冥王星アニメ その2  

前回コメ欄で指摘を受けた件について詳細
雷欧さんという、オールドスクールに大変お詳しい方の紹介で
宇宙戦艦ヤマト以前にも存在したアニメの冥王星描写についていくつか。



■鉄腕アトム  第14話「人工太陽」1963年04月02日 (演出/石井元明)
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かつて御茶ノ水博士が開発した人工太陽、遠い天体の開拓に使おうとしていたが
開発が中断していた、それが悪の手に渡ってしまった、という話。
「冥王星のような、太陽からうんと遠い星を開拓するために、太陽の代わりに照らす人工の太陽」
という説明とともに挿入されるカット。このカットは冥王星と断言はされていないが
文脈から、冥王星をイメージしたものではあると思う。

天文ファンであった手塚は
子供の頃「子供の科学」「科学画報」の愛読者であったと自著に記している
国内でも科学雑誌は戦前から数多く発行されており
そういった雑誌書籍の挿画を頼りに少年手塚の宇宙イメージも膨らんでいったはず


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戦前戦後を通じてセンカ紙の科学雑誌は大人向け・子供向け問わず発行され続け
それが農村の子供達の精神を太陽系の果てまで連れて行った。
戦後復興、1955年の火星大接近、57年のスプートニクショック、
映画「宇宙大戦争」、そしてアポロ計画。
「ああこれからは宇宙の時代なんだ、工業と科学技術の時代なんだ」
誰もがそんなふうに、やがてくる未来に胸を躍らせていた。
50~60年代というのは子供達にとってそういう時代だった。(実父談


■宇宙エース (1965年、タツノコプロ)
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#26 「X13号ステーション」 1965年10月30日 (脚本/天馬正人、演出/笹川浩)

少年エースの両親を探す宇宙の旅。窮地にあるスミス博士一家を救うため、
エース一行の宇宙船は冥王星の衛星軌道上にあるX13号ステーションに向かう。

ということで、これが現時点で確認できる、日本アニメに登場した最古の「冥王星」


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#27 「殴り込みエース」 1965年11月06日 (脚本/鳥海尽三、草川隆、演出/西田淳、竜の子プロ演出部)

続く27話では冥王星のもう少し詳細な描き込み。
コメ欄にあったとおり、Bパートにおいて星姿のカットが別の星でリサイクルされており、混乱を招く。
それにしてもこのアサリちゃんというヒロイン、特異なデザインだが結構可愛い。




■宇宙少年ソラン (1965年 TCJ)
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#83 「サイボーグ事件」 1966年11月29日
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六年前、冥王星探検への出発にあたりサイボーグ手術を受けた探検家ガロスと仲間達。
しかし冥王星での突発的な事故によりミッションは中止、探検隊は帰還したが、
彼らの体内にある内燃機関が暴走、すべてを焼き尽くす火炎放射能力が人類の脅威となる、という話。
ちなみにガロス役は小林清志さんだった


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冥王星、星姿は出てこないが地表面のイメージ。
ロケットが多段式なのはアポロ計画の影響だろう。分離しないなら意味はないけど。

モノクロ作品のせいもあり、地表面は火星や金星などの漫画的イメージと大差ないように見える。
出色なのは「冥王星は極寒なので人は生存できない、だからサイボーグ化が必要だった」という論理の部分。
現代につながる冥王星イメージの起首がすでにここにあった。と言えなくもない。


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