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2015春アニメ 響け!ユーフォニアム  

■響け!ユーフォニアム http://anime-eupho.com/
★ほしひとつ

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京都、北宇治高校吹奏楽部を舞台に、新一年生の主人公・黄前久美子と仲間たちの
吹奏楽にかけるきらめくような青春と葛藤の日々を描く。

というような話でした。

京都アニメーションの現時点での最高傑作とよく言われる。
確かに素晴らしかったです。
レビューや考察もWEB上に数知れずといった感じなので僕は2点だけ


#12 (木上益治回)
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この12話が最重要回と思う。

アオイちゃんと黄前姉の二人は一見、シリーズに不可欠な存在という感じがしないんですが、
実はもともとこの二人、久美子に音楽をあきらめさせるためにいる人達なんですね。
言い換えれば「普通の高校生が真剣に音楽をやる意味なんてあるの?」という
わりと本質的な問いを久美子に突きつける役。
二人とも、いまの久美子と同じ岐路を過去に通過した先輩であり、吹奏楽経験者です。

姉には甘えと反発心で対抗できるけど、アオイちゃんに対してはなす術が無い。
久美子にはアオイちゃんを説得できないし、吹奏楽に連れ戻すこともできないわけです。
かくて二人の存在は、久美子を「音楽をやる理由などない」という地平に縛り続けます。

麗奈に選ばれて浮かれていた自分や、
もがき苦しむ秀一にどこか感じていた同情や優越感が
滝先生のダメ出しによって吹き飛ばされ、自尊心をへし折られて丸裸にされたあと、
やる理由もないし要求に応える技術もない、そんな音楽に自分は愛されたい、
自分は特別でありたい、ただ純粋に「うまくなりたい」という願望が残る。
その身勝手で傲慢な欲求だけが、久美子を姉とアオイの呪縛から解き放つ。


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で、ここが一番見ていてビクンビクン気持ちいいシーンだと思うのですが
久美子=私は、滝先生の目を通して、「私は愛されるに値する存在なのだ」というかたちで
私を見るわけです。強烈にナルシシズムを刺激してきます。麻薬的な気持ちよさです。

これによって久美子はこの先、技術的に難易度の高い壁にぶち当たればぶち当たるほど、
さらに音楽にのめり込んでいく。
新しい呪縛が上書きされたわけです。



#13
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最終話。主要人物が睦まじくおさまる絵は本来あって当然なんだけど、
この作品の場合、この4人が同じフレームにおさまる物語上の必然性はない、
彼女たちはそれほど濃密な関係を築いてない。

本来この絵に至らないはずの物語だけど、これが成立するのはこれが「特別な瞬間」だからです。
この場の雰囲気でのみ、この4人は同一フレームに自然に納まることができ、
他の時間や場所では微妙な違和感や新味が残る。

彼女たちがその通常得がたい特別な瞬間を共有できた、
たぐり寄せられるようにこの一枚のフレームに集ったということが物語のゴールであり、
この瞬間の共有と経験はこれからの4人にとってそれぞれに財産となる。

こういうやり方もあるということを示した、これを達成した作品は他にはなかったですね。


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