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かき混ぜる作画・その3 (飲料編)  

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■ローゼンメイデン #07 (2013)


とりあえずシリーズ最終回。今回は飲料関係の作画を扱います。
注液・注水による攪拌は「かき混ぜる作画」とは言いにくいかもしれないけど
まあいいだろう、細けえことは


(1)冷たい飲み物と角氷

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■やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。#05 (2013) / れでぃ×ばと!#10 (2010)

一般的な角氷の作画。
角氷(キューブアイス)というのは、とても身近でありながら
アニメが克服できてないモチーフのひとつだと思います。

それが氷なのか、角砂糖なのか、寒天なのか、
はたまたコンニャクなのか、ナタデココなのか、
単体の形状からその識別はほとんどできないけど
それがグラスに入って、液体がからみ、ストローが差してあることで
「これはグラスの中に浮かぶ氷を表現してるんだ」と僕らは「了解している」


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■言の葉の庭 (2014)

最新の新海作品さえ、角氷の作画には答えを見出せていない。
いかにそれが難しいのかがわかります。

(この作画もそうですが、上の「はまち」の氷は色指定などでかなり頑張ってます)


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■PSYCHO-PASS #18 (2012) / 残響のテロル #08 (2014)

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■かんなぎ #13 (2008)


角氷入りグラスの静物作画は非常に難しい、
そこで攪拌によって氷らしさを追求する試みが繰り返されている。
せまいグラスの中で回転しぶつかり合う特有の形状、液中で生じる浮力。
このシリーズの最初に紹介したサエカノの氷は、この試行の前線にあると思う。




(2) ジュースディスペンサ

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■とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟 (2013) / Aチャンネル #10 (2011)


一昔前、飲食店などでテーブルに複数人用の飲み物が配置される場合
全員オレンジジュースで統一、全員コーヒーで統一というのが普通だった。
これがドリンクバーの普及以後、飲み物のチョイスにもキャラクターの個性が反映されるようになった。
たとえば地味目でおとなしい文学少女タイプはコーヒーや紅茶、アイスティを好み、
決して炭酸飲料を飲んだりしない。
そしてなぜか主人公タイプはメロンソーダを選ぶ確率が高い。



(3) 温かい飲み物

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■中二病でも恋がしたい! #04 (2012)

ティーバッグによる攪拌。
丹生谷の訪問に対する主人公雄太の人柄やとまどいが拙い手つきに表れる


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■神様のメモ帳 #01 (2011)

表情の外でいらだちを表現するための、空疎な攪拌。
残念ながら作画的には、かき混ぜきれていない


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■魔弾の王と戦姫 #05 (2014)

こういうのは何て言うのか、サモワールでいいのかな。このパースはどうなのか。
蛇口から出てくる液体は紅茶ですが、とろみを感じさせる特徴的な作画。
スペシャルで濃密な二人の時間を盛り上げてます。


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■ログ・ホライズン #12 (2013)

ミルクによる白糸のような描円
異物が混じって全体が変色していくのを世界の状況に見立ててるのかも


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■キルラキル #04 (2014)

これも同様のシンボリックな演出かもですね。
皐月様、普段は使わないミルク

作品にもよりますが、ミルクの投入は予測しづらい未来、
混沌をイメージさせるパートに暗示的に配置されがちです。


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■ギルティクラウン #04 (2011)



(4) コーヒー、ドリップ

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■ヨコハマ買い出し紀行-Quiet Country Cafe-#1 (2002)

作業手順としてはもっとゆっくり注入したほうがいいんでしょうけど
水分が浸透して膨張する粉とか、手網やミルの手ごたえまで伝わってきそうな良作画
描き込みはシンプルなのに、情報量のコントロールが優れてる


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■妖狐×僕SS #08 (2012)

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■東京喰種 #03 (2014) / 東京喰種√A #08 (2015)

一般的なドリップコーヒーの潅注による描円
よくある表現なのですが、ずっと眺めていても不思議と見飽きないモチーフです。

コーヒーのドリップは作業自体が日常と地続きで親しみがあり、でもちょっと特別で、
かつ職人芸のような技術も挿入しやすい、つまり高度に汎用的


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■図書館戦争 革命のつばさ (2012)


ただドリップという工程からは、淹れる人と飲む人との深い関係性は見えてきづらい。
ドリップコーヒーには、どうしてもハイソな雰囲気が漂います。
萌えアニメに出てくる庶民派主人公などには、インスタントのほうが断然似合いますよね。



(5) まとめ

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まとまらない。



(6) 無理やりなまとめ

画面のすみにあってさえ、攪拌する、かき混ぜるといった作画は
ネコジャラシのように視聴者の目を捉えます。

本来かき混ぜる作画は、かき混ぜる作画であると明確に意識されるべきものではなく――
たとえば良く出来たSFXほど観客の印象には残らない、というのと同じように
無意識下において物語世界への傾注を誘う、効果的なギミックであると僕は思う。
つまりここに地味ながら良質の作画が配置されるのは自然なことであり、
見逃されがちなそれを発見するのも無類の楽しみなのであります。

今後とも美味しくいただきたい。
まとまらない。


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