大匙屋

健康第一

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

2013秋アニメ WHITE ALBUM2  

■WHITE ALBUM2 http://whitealbum2.jp/

7402015001008_070130100.jpg


高校生活最後の文化祭に向け、軽音楽部を立て直そうとする優等生の北原。
ある偶然から、学園No1アイドル・小木曽雪菜と天才ピアニストの娘・冬馬かずさの勧誘に成功し、
努力の末新バンドは成功するが、やがて3人の関係は微妙な変化を遂げていく。


というような話でした
2009年に放送された前作「WHITE ALBUM」とは世界観のみを共有する、別の作品。

まるで往年の鎌田敏夫さんが書きそうなトラディショナルな恋愛劇を装っていながら、
非常に冷淡で凄然とした、時としてアイロニカルな視点が痛ましい、えぐるような作品です。
惜しむらくは作画アベレージがあまり高くない点でしょうかね。
要所において没入を妨げるレベルです。



#02
7402015001008_070130004a.gif7402015001008_070130004b.gif


左(2K中5)から右のgifにつながるんですが(右右3K中3 右の左2K中4)
女は不機嫌なまま口も聞かずに立ち去るというシーンで、顔は最後まで見せない。
きつい仰角も、女の顔を映さないための無理やりな感じがある。 

けれどもこのヘロヘロガタガタの2k歩きが北原にピッタリなんですよ。
パースも不機嫌な女の歩きの前のめり感を支えてますよね。
加えて急に出てくる2コマのタイミングが妙なプレミアムを発揮して
なにか期待させる、予感させるカットに見えてくる不思議


7402015001008_070130005.gif


さっきのシーンの直前のカット、手の小芝居、足もたつき

#03
7402015001008_070130002b.gif


冬馬、嚥下。シンプルな線と影によるノドの柔らかな動き
コップの中身が口腔を経て喉を通過するタイミング
こういう、ちょっとしたしぐさに良い作画はちょこちょこある。

レイアウトも全体的に良いんだよな。でもなぜか(絵が)描けてない

#10
7402015001008_070130003b.gif


あとこれすごい
車なんて1台も描かれてないのに
撮影処理とSEだけで車が通過してる


#06
7402015001028_020370580.jpg


口の小さい美少女キャラとおかゆ(レンゲ)の組み合わせは難しいといつも思う
たいてい横顔でごまかすんだけどフカンは珍しい
そして当然だけどうまくいってない

#07
7402015001028_060120040.jpg


ライブシーンの作画はまあ、予算次第、余裕次第なとこもあるだろうけど
あれで満足できる人は、たぶん今の時代には少ないだろう。

あれは「どうか理解してください、察してください」と言っている作画です。
でもあんたら歌アニメで大きくなったサテライトだろう。一体何やってんのと言いたくなる
米澤円の声が良いだけに、余計に惜しい。

そういえば、SOUND OF DESTINYは米澤のバージョンが一番良いように思う。
Bメロの声が裏返るとこがいい




#08/#04
7402015001008_070130110.jpg7402015001008_070130114.jpg


演出
視線の芝居
会話に参加しない、会話の主体から外れた第三者の視点を印象づける
要するにリアクションのリアクションを拾いにいく

#03
7402015001008_070130210.jpg

同上
これけっこう多くの重要な場面でやっていて
掛け合いのリズムを壊さないまま、多面的で幅広い情報をシーンに投入してる
意外と高度な芝居ですよね。武也くんなどはこれに特化した役と言ってもいい。



#07
7402015001008_070130001.gif


ステージ上、北原ソロ終了後時間をチェックした直後の短いドリーズーム

北原は夢中で演奏し終えて、北原らしく段取りを気にしたあと、歓声を聞いて
日常とまったく違う違和感、自分をとりまくスペシャルな環境に気づく。

このシーンは、#09冬馬のコンクールでステージ上で輝いてる冬馬を見て
いたたまれなくなる北原の心情につながってる。

「いつかまた3人でステージに立ちたい」願望があったことに北原が気づく。
そしてそれがもはや適わない、自分が選択を間違えた。3人の関係を壊してしまった
自分は冬馬の隣にいることすらもうできない、そう思うと苦しくなって、
とても雪菜の横には座ってられなくなるわけです。そして便所で泣く。

#02
7402015001028_150540130.jpg


雪菜が北原の誘いを一度断ったのは、
普段の取り繕てる自分に特別な何かを期待されていると思ったからでしょうね。
しかし雪菜の地味な一面を北原がとっくに認識していたことを知るに至り、
北原の誘いは逆に渡りに船となるわけです。

その後、小木曽家での冬馬との話し合いの席(#03)において
「どう思われてもかまわない」「嫌われてもかまわない」と冬馬に言い放つ北原に
人にどう思われるかばかり気にしていた雪菜は、その本質を解放されると

小木曽雪菜というのは何も持ってないただ一途な美少女なんで
こういう手続きを煩雑にすることで印象を太くしようとしてるのかもしれないけど
ここまで段取りを踏んでやる必要あんのかなと少し思った。

そしてここまでやって、脇役たちも全員味方につけてなお、冬馬に太刀打ちできず
目一杯同情を引くことでしか輝けない、本当に何もない人なんだというのが
とても悲しいというか気の毒。


7402015001028_060400410.jpg


恋模様に関しては寄り添う視点で印象も左右されるし語ることはないです。
この作品で面白いのは女二人が自縄自縛に陥っていく過程と、
キャラの欠点を描くことに躊躇がない点です。

劇中において「ウザい」と形容されるような、
たとえば北原の無分別に他人を追い込むような態度/物言いであったり
冬馬のキレ性や協調性のなさ、雪菜の気安さと我欲の強さとか
それぞれに致命的とも思える欠点があり、
スッペクは高いのに、延々間違え続ける「隙だらけの彼ら」に対して、
僕らは精神的に優位なまま眺めていられる。

若年の至らない恋にあれこれ口を出すような
「あそこでああすればよかったんじゃね」的な気分。
そういうナルシズムを刺激する心地よさが、この作品にはあるような気がしますね。



スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sajiya.blog89.fc2.com/tb.php/466-b4f796ca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。