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2013秋アニメ ガリレイドンナ  

■ガリレイドンナ http://www.galileidonna.tv/

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氷河期を迎え、深刻なエネルギー不足にあえぐ未来の地球を舞台に
悪徳企業の陰謀によって国際指名手配犯にされたガリレオ三姉妹が
人類を救うといわれる謎の遺産「ガリレオテゾロ」を探して世界をめぐる旅をする

というような話でした


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作画は一部雑なとこもあるけどおおむね高水準、キャラも可愛い
左下、ファンクションがピクトグラムになってるのが凄くいい
こういう発想は今まで無かったんじゃないかな?
(この設計思想は葉月・神月が金魚を操縦できる理由にも通じている)

メカのユーザーが女の子ということもあるし、闇雲にクールさを追求するより
こういった可愛い系や遊び心がモニターグラフィックスなどにもあるほうがいい
あと右下、勝手な印象だけどアニメ関係者は金文体が好き過ぎる気がする

#05
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#05凸レンズ、反転

#07
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07話、ガリレオ号浮上
メカの浮上はどう描いてもカッコいいけどやっぱりカッコいい
ホバリング時の転回と浮遊感が実にいい


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あとは05話で後藤雅巳


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その他、序盤の神月周りの芝居があちこちで素晴らしかったでう
ゴネる神月は進行上ブレーキになってて、正直これ要らんのではとも思うんだけど
神月のウザさを作画がかなりの部分救ってると思う



#05
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演出ではやはり05話(演出:河合滋樹)
極限状態での最高スマイルという対位法からのドリー
まあでも、子供を殺すというストーリーは少しズルいんですわ。手軽に悲惨話にできるし
ここで子供たちの命を散らすことがシリーズ上不可欠というわけでもなかったんで


あとは物語に関して――

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僕はこの作品、よく練られたストーリーやと思うんですが
練りすぎて必要な見せ場まで削ってるんじゃないかと思うことが多々ありました。
ガリレオ号が敵を撃退してみせるのって01話だけで、
そのあとはほぼ、まともに戦えていない。

02話は「父ちゃんが囮になってくれて、なんとか脱出成功」
03話は「ロベルトとの戦闘中に空賊が乱入してきて、ドサクサで脱出成功」
04話は「急に敵の気が変わった、おかげで脱出成功」

ガチンコのメカバトル物というわけではないので別にかまわないんだけど、
さすがにこんな話ばかりだと、多くの視聴者は序盤で心が折れちゃうんじゃないかな。
苦労続きの三姉妹がたとえ逆境でも明るいかといえばそうでもないし、
ストーリーには成功もそれに準ずる希望も見当たらない


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あとは星月とロベルトがうまく対立軸を成してないような気がする。

資源に対して人が大杉、だから人類は減る必要があるよ、というのがロベルトの思想で
彼は彼なりに人類にふさわしい未来をイメージしていると思う。

それに対して星月は、ちがうよちがうよ言ってるけど
なんらかの対案を持ってるかといえば、よくわからない。
とりあえずスケッチさえ集めれば、良策が見つかるんじゃないかな?という雰囲気

要するにテゾロ=よくわからないものを、わからないままに求めて旅をしてるので
着地点も見えないし、勝利の条件は何か、何が欠けていて何が必要なのかもわからない。
だからスケッチが順調に揃っても、三姉妹の感動を僕らは分かち合えなくて、
これは結構致命的と思う。


逆に、これはよく出来てると思ったのは09話

#09
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「いい女になったな」

#09において銃口を突きつけるアンナをロベルトがこう評価します。
ロベルトという人は女を知り尽くしてるタイプにも見えないので
これは少し不思議なセリフにも聞こえるわけですが、
たぶんこれは一般論としてではなく、ロベルトにとってのいい女
=カーチャンJ( 'ー`)しのイメージで語ってるんだと思うわけです。


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最愛の息子を失望させ罪悪感を抱えてでも慈悲を怠らない、
しかし幸せな生活はすべて外の世界の争いに奪われる。施した相手にも裏切られる。
ロベルトは命を掛けて三姉妹をかばうアンナに母親とまったく同質のフィリアを感じ取り、
これを「いい女」と評価するわけです。

かつての息子は精一杯の笑顔で両親の善行に報いようとしたが
彼らのやり方では世界は変わらないと、今のロベルトは確信している

けれどもここでロベルトはアンナを排除できない。
アンナを殺すことは、アンナにここまでさせる三姉妹、とくに星月への恐怖――自分とは違う、
自分に出来ないやり方でこの世界を変えようとする、
その星月に屈することになる(=ロベルト自身が「醜い魂」と化す)わけで。
だからロベルトはアンナを殺せない。
(もっと言えば、アンアは自分がかばった三姉妹に殺されるだろう、とロベルトは考える)


この「世界を変えようとする星月」の、そのやり方がもっと具体的で際立ってさえいれば
星月とロベルトの思想的な対立が明確になり、
もっと良い作品になったような気がするのですが。



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category: アニメ

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コメント

ガリレイドンナはノイタミナラジオで「元々2クールだったけど大人の事情で1クールになった」という話が出てたように思います。
きっといろいろ端折らざるをえなかったのではないかと想像します。

個人的には神月の拳法設定と葉月の法学部設定が活かされなかったように思いました。残念です…。

URL | いつも拝見してます #-
2014/11/26 13:21 | edit

なるほど、このプロットは2クール分を圧縮してあるってことなんですね
視聴が丸1年遅れてるんで、情報も取りこぼしてるなあ

法学部設定は最後の法廷で少しは活きたんですかね。
あれ、裁判でシルビアの集めた証拠が出て話が解決しちゃうんなら
三姉妹の旅はただの時間稼ぎだったことになっちゃいますよね

URL | 管理人 #pBoZlR9Y
2014/11/26 17:31 | edit

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