大匙屋

健康第一

2013秋アニメ ゴールデンタイム  

■ゴールデンタイム http://golden-time.jp/

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転落による大怪我が原因で記憶を失い、人生を強引にリセットされた少年が
新しい仲間と知り合い、高目美人な彼女ができたりで充実した大学新生活を満喫するが、
やがて過去の記憶やしがらみが甦るにつれ、幸福な第二の人生が崩壊していく。
というような話でした。

高純度のラブストーリーかと思ったのですが、おもに話をまわすのは恋愛事情ではなく
過去のしくじりと向き合う難しさ――みたいな内容です。


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作見的なところはとくにないけどコウコの衣装は毎回どころかパートごとに変えてあって
凄いと思った。女性監督ならではの拘りかもしれない。
着回しというか使いまわしがあったのは#05と#19くらいで自然な範囲
すとんとしたワンピースが中心でヒラヒラ揺れやボディラインも強調してこないので
それほど強烈な作画負担ではないかもしれないけど、頑張ってると思う

#01
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何箇所か、こういうコミカルな早回し表現。
#18の電気消すとことか。#19の出迎えとか


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JC撮影部得意の木漏れ日マスク
多段で影が動くようになってて進化してる


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美術はサザエさんでおなじみの草薙、3DCGもやってるんですね
上手いけど手堅さのほうが目立つ感じ
#19の夜のキャンパスでリンダ万里の対話シーンは素晴らしく綺麗だったです。
でもよみうりランド回のルーピングスターシップ、あれはねえわ
何かあったとしか思えない


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#19といえば
焼肉屋で万里が岡ちゃんの髪型を褒める傍らで嫉妬するコウコが可愛かった



あとは物語に関してですが――
恋模様も万里の症状進行に集約されて流れを見ていくしかないシンプルな展開なんで
苦戦を強いられた原因、何らかのしくじりがあったとすれば結末だけなんですが


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まずこの作家さんは
保身のための虚言や欺瞞を徹底的に糾弾し、登場人物を丸裸にして懺悔させるのが
確立したひとつの芸風というか作風であるよう。
とりあえずこの作家はこういう芝居がやりたいのだ、ということはハッキリしてる。


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終盤は執着から解放され菩薩の境地にたどり着いた主人公が
すべてを受け入れ安寧に至る展開

物語の行く末は堅牢で閉ざされた万里内面の流れ次第となって、
絶望的局面を前にコウコはとくに何もできぬまま第三者的立場に退く。
このあたりが謎だった。謎というか、意味不明だったです。

僕らが本当に見たかったのは、この常識に囚われないお嬢さんのやりたい放題の行動が
万里の置かれたいかにも無理な状況さえ圧倒的な迫力でねじ伏せ打開するところではなかったか。
「やっぱりコウコはスペシャルだった」、そういう物語が見たかったのではなかったか。

リンダには結局見守り甘えさせ、癒すことしかできない万里を
コウコになら完全に救うことができるという、その可能性の差こそが
尊大に振舞うコウコをどこまでも免罪する、正ヒロインの資格であったはず。


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けれどもコウコは破天荒なお嬢様から一転して殊勝で控えめな恋する乙女に堕した上、
最終盤には秘められたヒロイン力を行使もせず、傍観者に退いてしまう。
それを例えば「登場人物の人間的成長」とか評価するのは実にたやすいけど、
それこそ自己欺瞞のような気がしなくもない。


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OPEDの徹底したコウコ推しがグッドエンディングばかり予感させる分
万里が思い出して万里が独自に解決する、そこに周囲は掛けるという
そういう話ではなかったはずだよなという気分はどうしても残りますね。
コウコが万里を救わないのなら、じゃあ一体何のために二人は出会ったんや、という。

この物語を誰もが忘れられないものにするための最終的なアイデアは不足していた。
そんな感じです。



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ところで#16は実に良かったですね。この各話は素晴らしかった。
コウコ父の存在感は神懸かっていました。



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