大匙屋

健康第一

2013秋アニメ ぎんぎつね  

■ぎんぎつね http://gingitsune.net/

古い神社の跡取り娘・佐伯マコトには、一般の人には見えない神使の大狐・銀太郎が見える。
神使と人間世界の橋渡しという自分の役割を意識した時から、
マコトの周囲に神社を中心とした神使と人々との奇妙な縁が広がっていく。
という話でした


7272014009026_200430430.jpg


原作はジャンプ系列誌掲載、単行本は100万部売っているという大ヒットコミックですが
内容はまるで15分アニメのような、ゆったりほのぼのした日常系。

大きな山場はなく、妖怪もの的な霊験トラブルや、アニミズム礼賛も環境メッセージもない。
ただ神使がやしろにいて、時おり参拝する人の願いに耳を傾けるだけ。


7272014009027_070580119.jpg7272014009027_070580120.jpg


効験や利益はないけど、銀太郎のおかげで猫が見つかり、
猫が見つかったおかげでマコトはユミと出会うことができた。
ユミとの出会いが船橋との出会いにつながり
その3人との出会いがなければサトルは心を開けなかった、
人の縁が繋がっていく、それがこの作品の愛されてる部分だと思う。


「何も起こらない物語」が如実に語る事実がひとつある。
僕らが神仏に願うこと、個人で抱える不安や焦燥や苦悩の大半が、
千年を生きる神使にとっては非常にどうでもいい話であるということ。

そのどうでもいいことの不安から僕らは逃れられないわけだけど、
それは「小さなことなんや」と気づくことで、少しだけ楽になることができる。
この作品のもたらすささやかな希望や快楽の本質は案外そういう部分にあって、
それに出会えた人にとって、この山場の少ないゆったりとした時間の流れは、
知らぬ間にさまざまのことに気づかせてくれる貴重なものであったりするだろう。
多くの人にとっては、このまま忘れ去られていく作品だろうけど。



7272014009026_200260380.jpg7272014009026_200420210.jpg


この作品が主要なコンセプトを維持したまま商業的な成功を手にするチャンスは
無かったわけではないと思う。
序盤のクオリティを維持したまま、徹底的に背景美術の細緻にこだわるとか、
子供や少女、マスコットキャラの所作や造形をより迎合的に描くとか――
ただまあ、そういう俗事も神使やファンにとって「どうでもいいこと」かもしれない。


7272014009027_080350490.jpg7272014009027_070200070.jpg


主要舞台である境内の空間が、なんか見ていて把握しづらいなという感じがあって、
これは3DCGでレイアウト組んでいない、手描き空間ぽい
カットによって狐石像が妙に拝殿に近い、参道や階段の幅・勾配が変わったり安定しない。


7272014009027_070340490.jpg


神社・寺社には固有の構造物群や立体的配置、決まりごとがあって、
視聴者も一般常識としてそれを把握してるため嘘がつきにくい。
だから3DCGで組むレイアウトには向いているんだけれど
この作品の場合は身長差の大きいキャラクターが出てくる。
バラつきのあるキャラを同一フレ-ムに収め、美味しい構造物まで取り込むためには
嘘パースに頼るしかなかったのかもしれない。


7272014009027_070470440.jpg


嘘パース自体は別に手抜きとか一概に悪いことというわけではないんだけど
境内における空間の広がりや、静謐さ、神秘性といった要素はどうしても薄まり
ゴチャゴチャしたイメージが先行する

要するに嘘パースでもいいんだけど、その嘘があまり上手くないのが残念
うまくいってる構図もあるけど、欲張りすぎて失敗してるケースも多い。
あるいはそもそも技術的に問題がある場合も


7272014009026_200120080.jpg7272014009026_200120081.jpg


ことにビームやらアートレインなど韓国出しの背景は
神社の空間配置を生活レベルで把握してない分、余計に描きにくいのではないかと思う。
日本人もモスクやマンディルの絵は資料があってもなかなか描けないだろうし、
どうにもならないのかもしれないけど。


#06
7272014009027_070310420.jpg7272014009027_070320000.jpg


天岩戸、開くの話。
最後にサトルの笑顔をコンデジが拾うアイデアは良かったと思います。

ご承知でない方のために説明するとサイバーショットにはスマイルシャッターという機能があって
人間の笑顔を判定して自動でシャッターを切ってくれる。
このシーンでは、頑なであったサトルの心が気の置けない方々のおかげで解きほぐされ
客観的に判定できるレベルで自然な笑顔が出るようになった、ということで
でもその笑顔を素直に人に向けるには至ってない微妙さを捉えてる、
今までありそうでなかった面白い演出でした。


7272014009027_070320530.jpg20130129210521_999_.jpg


まあ機能はサイバーショット(SONY)ですが
デザインは表裏含めてパナソニック製っぽい
ステマ批判を避けて配慮したのかも


7272014009026_100030150.jpg


とりあえず僕はこの親娘の髪の色に最後まで馴染めませんでした。
ここまで茶色にする必要、あったんですかね。


スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sajiya.blog89.fc2.com/tb.php/444-32f256d8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)