大匙屋

健康第一

3コマ歩き、中3と中4の随行  

■月刊少女野崎くん #05  (2014)

fbe6cfec.jpg


二者間に体格差のある随行の場面では
本来なら歩幅の調整や中割枚数などによる体格差の強調が
アニメタによるひとつの腕の見せ所であるのだけど、
実際そこまでやれているケースはそう多くはない
(できない原因はいろいろあると思う)





この作画は男性が3K中4、女性が同中3
中の枚数が多いほうが当然ゆったりとした歩き、動きのゆっくりな歩きになります。
3K中3は前回見たとおり多少パタパタした歩きになるわけですが、その効果を巧みに利用し
「勝手にどんどん歩いて行ってしまう男の子に急ぎ足気味でついていく女の子」の可愛さを
上手く表現してる感じです。





体格差があればこういう現象が起きるのは普通のことだし
この作画も調整は大変でしょうが、技術的に難しいとか飛びぬけてるとかではないです。
しかし、こういった描き分けがしっかりできてるケースは、そう多くないように思う。
制作スケジュールの問題でそこまで手が回らない、というのが正直なところなのかも。



誤解しないでほしいのでもう少し説明しますが


きんいろモザイク #03 (2013)

このように体格差の少ない人物同士の随行シーンに、歩幅の差は無いのが当然です。
(これは両者3K中4、この中4枚が今の歩き作画の主流です)

あるいはOP・EDなどグラフィカルなシーンについても問題にはならない。



世界征服 謀略のズヴィズダー #04  (2014)

しかしこのように、どう見ても大きな体格差のある人物同士の随行場面でさえ、
歩幅の差異は実質的に無視されがちなのが現状です。
このズヴィズダーだと3人とも同じ歩き、3K中4です。
でも実際には、こうも体格差のある前提で
同じ歩幅(走行幅)、同じタイミングの歩きはあり得ないですよね。

これは幼女の出てくる作品群、「ばらかもん」であれ「とらドラ」や「クラナドAS」であれ
そこまでは描けてない、描いていないのが慣例的であり普通です。
普通である以上、できていないことをダメだと考えるべきでは無い。
けれども「もったいないなあ」と感じるのは確かです。
小さな子の小ささ、可愛さを強調する大きなチャンスであるわけだから。

冒頭の野崎君のように、これができている作画については
もう少し光が当たるべきだろうと僕は思いますね。


以下、少ない類例



■パパのいうことを聞きなさい! #11 (2012)



左 3K中7
右 3K中3
(これ、見てるだけで笑顔になれる素晴らしいカットなんだけど、
地面に落ちる影のつけ方が失敗してて惜しいですよね)


■ブラック・ブレット #06 (2014)



左、中央 3k中5
右 3k中4
単調になりがちな足元のカット、一人のリズムを変えるだけで
視線は左右に動かされ、結果的に三者三様の歩きに見えてくる


■名探偵コナン #743 (2014)



左、中央 3k中5
右 3k中4


<追記>
ひとつの留意点として、同一の画面内に中3と中4などを混在させる場合
一方が片方に追いついてしまう、あるいは置き去りにされるという問題点があります。

冒頭の野崎君のカットは短いものですが、
よーく見ると千代が梅太郎に追いつきかけているのがわかる。
これは演出的には非常にマズいわけで、長尺にするならなんらかの工夫は
必要になってくるでしょう。

パイコキのカットも自然に見えますが、縮尺や歩幅を合わせるのに相当苦労してるはずです。
一番下のコナン君がうまくいっているのは、位置固定のフォローPANだからです。

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コメント

フリッカー

月刊少女野崎くん #05
は少年と少女の間の空間でフリッカーが起きてますね。
タイムシートが悪いです。もったいない。

URL | 作画監督 #O24v7Kjk
2014/09/11 11:41 | edit

gifアニメ、っていうかディスプレイで見るとこういう点はとくに強調されるんで残念ではありますねー

URL | 大匙屋 #pBoZlR9Y
2014/09/11 15:16 | edit

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