大匙屋

健康第一

鏡像の妙味  

とりあえず鏡像シリーズはこれで終了のつもり。

鏡像の良作画って昔からいっぱいあるんですが
あんまり古いものを上げても、今見られなかったら意味ないんで
なるべく最近の作品で、とっさに思いついたものを


■B型H系 #12 (2010)







ラブホで故障した回転ベッドが暴走するシーン
作画は山下敏成さんだと思うけど確認取れず
三枚目の背動、逆回転してる鏡像いいですよね。中抜きも効果的

この「B型H系」という作品はもっと評価されていいはずと思ってる



■WORKING!! #13 (2010)






ここは若林信さんという方。2コマっぽいですね。
デート前のソワソワした感じ、小さくうなずくとこの肩を含めた動きの可愛さがいい
実像がないので一見して普通の部屋の風景描写に見えますが
鏡の前という前提がなければ、そしてアニメでなければ表現できない良作画。

このあとの実像のカットではちゃんと左肩にバッグが下ってて、気をつけて描いてるっぽい
あえて難クセをつければ、牛乳パックを左手で持つ人なら窓は右手で閉めるべきか?
あと二枚目の手の動きは神掛かってるけどブラーが悪目立ちしてる気がする



■地獄先生ぬ〜べ〜 劇場版 午前0時ぬ〜べ〜死す! (1997)




原画:山下高明
拉致された生徒を救いに鏡の中に入っていくとこ
エフェクトの炸裂するタイミングが綺麗で目が釘付けになる

※(追記)ごめんなさい、↑↓全然最近の作品じゃねえやもう


■パーフェクトブルー (1998)





鏡像と言えばやっぱりこの作品
ここは3D背動の追跡劇の直後、たぶんここまで本田雄パート
転げ落ちた壁に鏡があるというのが前フリで、綺麗に次に繋がってる。

でもよく見ると、壁の立ち上がりからこういう微妙な位置に鏡を貼る施工はしないだろうし
後のカットでは鏡の横幅も大きくなってるように見えますね。
これもカメラが存在できない、アニメならではの表現
この作品には効果的な鏡像シーンがいくつもあった


■Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 第09話 (2013)

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これは演出の話になりますが
鏡像を利用することで、ひとつのイマジナリーラインを維持したまま
擬似的な切り替えしカットを挿入でき、シーンにリズムと変化が生じています。

大人と子供が向き合って対話するとどうしても説教臭くなり
子供と、子供に感情移入する視聴者の心理にも反発心が芽生えがち
母親が子供の後ろに立って背中を支えることでそういう心理をうまく中和させてる

じゃあなぜ普通にカメラを切り返してはいけないのか?
これは実像のイリヤが本心を偽ってるシーンだからですね。
鏡の中で、虚像のイリヤは実像のイリヤを見ている。その眼差しがイリヤ自身の心底、
本当の気持ちを吐露させるわけです。
カメラを動かしすぎると、そこに作為や演出が生じてしまう。


■Another #04 (2012)




これは視線をガラスに誘導するための鏡像
ダッチアングルになってる笑顔が不安感の積算に効果を上げてます。
ホラーってのは突然のびっくり箱ではなく
「来るぞ来るぞ……」と思わせ続けるのがけっこう大事
視聴者を没入させるためです。


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■おまけ

最後にミルト・カールの鏡像作画を参考資料として。
これはビアンカの原撮っぽいですね。
日本のアニメファンはほぼ興味ないと思いますけど、ミルト・カールの名は知っといて損はないと思う。


Milt Kahl & Ollie Johnston from Jamaal Bradley on Vimeo.



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