大匙屋

健康第一

少年法改正法案、知ってますか?  

長崎市長銃撃事件で大騒ぎしているうちに
少年法改正法案が今国会成立に向けて動き出している。

少年犯罪の凶悪化、低年齢化に対応するため、少年院送致の下限年齢を
現行の「14歳以上」から「12歳以上」に引き下げる方針を与党が固めた。
この改正案は、どうやら今国会で成立する可能性が出てきている。

この改正案では、14歳未満の少年に対し警察官の調査権限を明文化している。
もちろん権限の行使は「問題があるとされる少年」へに限られるが
判断基準が曖昧で、疑わしい問題行動があれば警察官の任意で行えるため
法案が成立すれば、事実上すべての子供が警察の監督下に置かれることになる。


神戸連続児童殺傷事件や、佐賀市高速バス乗っ取り・殺傷事件、さらに
佐世保市11歳女児カッターナイフ殺害事件など
少年犯罪の凶悪化と低年齢化は90年代以降確かに拡大傾向にあり
対応の厳格化や法改正への世論の要望なども法案成立への社会背景となっている。

のだが。


ようするにこのような一連の動きは
「重大犯罪を犯すなら、子供にもちゃんと罰を与えよう」
「法制度を厳しく整備して犯罪抑止力にしよう。そうすれば少年犯罪はなくなる」
という、ある意味で少年よりも幼稚な発想のもとに行われているような気がする。



たしかに不幸な事件は相次いで起きている。
被害者が到底浮かばれないような、悲惨な話も多聞する。
しかしどのような事件であるにせよ
「子供だろうと犯罪者は犯罪者と認定し、それに社会が制裁を加える」
というような発想では何一つ事態は好転しないと僕は思う。

我々にとって理想なのは「ひどい少年犯罪が起こらない社会の構築」であって
「ひどい少年犯罪者を厳しく取り締まる社会の構築」ではないはずだ。
「悪いことをしたらひどい罰を与えますよ」と子供を脅かすのではなく
「悪いことは悪いことなのだ」と心から理解させる努力を我々がするべきなのだ。

それなのに教師は「勉強は教える。教育は親がやるべき」と思っているし
父親は「教育は母親に任せる」と思っているし
母親は「先生がやってほしい」と思っているし
社会は「犯罪が起きたら警察が取り締まればいい」と思っている。
悪い奴は名前や顔写真をネットに公開して晒し者にしてしまえばいい、と思っている。
誰もが子供の教育に対して責任を取ろうとしていない。


子供ってのは未完成で未成熟だから子供なのだ。
人間として出来上がっていないから子供なのである。
善悪の判断もつかないまま心の闇に魅入られてしまう子供だって当然いる。
そしてそのまま大人になってしまった大人だって大勢いる。

もちろん犯罪に対して罰則や制裁は教育上の観点からも必要だと思う。
だが社会や大人が当然負うべき教育の義務から逃げたまま
犯罪の対応策だけを厳格化し続けたところで
「結果がどうなるのかを想像できない子供」の暴走は止まらない。

我々は本当に本腰を入れて議論を尽くしているだろうか?
この問題の本質はそこにある。







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category: 雑感

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コメント

実家が学校教材を扱ってるのだけれど、しおさんがいう、『先生』が言ってるのは間違ってない。しかし、予想をはるかに上回ってる。

>教師は「勉強は教える。教育は親がやるべき」と~


私が聞いた話は『勉強なんて塾が教えるんだから』ってこと。
そりゃうちは売上げがかかってるから必死だけども、根本的に違うわけです。

そんな堂々巡りな考えの世の中で育つ子供が不憫でならないと思ってしまう。

URL | れお #kbbpDiHs
2007/04/19 17:43 | edit

俺子供に生まれなくて良かったって思うよ!

URL | 大匙屋 #pBoZlR9Y
2007/04/22 15:16 | edit

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