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3回ドカン・出崎統  



■スペースコブラ 第01話 1982年

最古のトリプルアクションを探す旅その4
この企画、確認や資料集めにやたら金が掛かるんで正直しんどいのですが
まあ今回で一区切りです。たゆたゆ二巻のために貯

出崎作品は避けて通れないと思ってはいたけれど
やっぱりかなり昔からトリプルアクションもやっていました。
「結局出崎に落ち着くのか」というのは結論として面白味がない、
しかしまあ仕方ないのです。あれほどの人ですし




■宝島 第06話 1978年

厳密にはトリプルアクションと三回ドカンは違う。
狭義の三回ドカンとは結局のところインパクトの増幅。
出崎演出の場合トリプルアクションは
微妙な心情表現に合わせて使われてることが多いようです。

焦燥や混乱、緊張といった複雑な感情を
固定カメラやズームで表現すると平坦な絵になってしまう場合など
ここぞという場面で使用されてる感じですかね




■エースをねらえ! 第17話 1973年

このシーンなんかがわかりやすいんですが
昨今の演出セオリーならラケットで玉をぶっ叩く瞬間、
つまり<結果>をリピートすると思うんですよ。
しかし出崎演出では打球に込められる精神性、
動作の意味を強調しに行ってる感じですよね

だからか知らんけど、なんというか演出的に媚びてる感じはしない。
まあ時代の空気なども大いに関係あるんでしょうけど
この発想の差異、これは一体どこで入れ替わったのだろう?




■あしたのジョー 第79話 1970年

今回掘った中ではこれが最古でした。
ジョーでは拳闘シーンなんかでもっと使われてるかなと思ったけど
確認した限りではダブルアクションさえ使用されてなかった。
これはちょっと意外でもあった。



「ルーツは出崎」みたいな技法・技術はたくさんあるからといって
トリプルアクションもそうだと結論づけるのは早計なんでしょうけど
まあE2-E4があったってテクノゴッドはクラフトワークだし
諸説あってもバレットタイムを広めたのはマトリックスであるのと同じで
仮に出崎以前の演出において使用ケースがあるとしても
現在までさかんに作られてるトリプルアクションの直接的な源流は
やっぱり出崎統にあるんでしょう。
なにしろ人(後進の演出家)の参照頻度が違うと思うし




おまけとして、同じくあしたのジョー 第37話

これはトリプルアクションではなく
中なしの止め絵をオーバーラップでつないでる静的シーン
案外こういう演出が原型になってたりするんじゃないかと思った。
「平板なリズムを変えたい/ギアチェンジしたい」っていう発想、
そういう演出的欲求があるらしいってのが重要かも

「あしたのジョー」では力石の死を知った直後のジョーの切り返しなど
「ああこれ三回ドカンに繋がっていく感じじゃん」みたいな絵が随所にあって
なんか今回は奇妙な再視聴体験をしました。

あと出崎作品、僕は元々そんなに好きじゃないんだけど
見るとやっぱりどれもこれも面白い。



3回ドカン (その3)
3回ドカン (その2)
3回ドカン

そうかこういう関連記事一覧があるとお客さんは便利なんだね
他のブログでよく見るけどどうやったら作れるんだこういうの。手打ちめんどい
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