大匙屋

健康第一

「s o l a」について僕が思うこと  

「グレンラガン」を3話まで見て、「ああこれはスーパーロボット物だ」と今更のように
気がついた。
巨額の予算が投じられていると以前書いた「精霊の守り人」は、放送局がNHKであり
ロボットなども出てこない作品ではDVDのみで回収するのは難しいのではと思ったが
すでにアジア・欧州をはじめ世界各国への配給が決定したらしい。
どちらも今期を代表する作品となるだろうが、その両方が週末の朝方にオンエアされている。

この「週末の朝」はすでに「アニメの時間」となりつつある。
今の日本でアニメが放送されるのは、深夜と週末の朝がほとんどだ。
要するに小中学生以下の子供がアニメを全然見ない。
夕方やゴールデンの時間帯は塾などに通って家に子供がいない場合も多く
その時間帯に視聴率を取れているアニメはごく一部だ。
わざわざ週末の早朝にアニメを放送したりするのも、平日のゴールデンタイムよりは
子供が家にいる確率が高いからなのだろう。
だから子供を対象としない萌え系や過激な内容の作品などは軒並み深夜に放送される。
寂しい現状だが、今や多くのアニメは子供の見るものではなくなりつつある。

そして「子供以外である観客たち」の主要なニーズに応えるために
徹底して「萌え」を追求した結果、「美少女」のキャラデザインはどのアニメーターも
似通ったものになり、強烈な個性を持つデザイナーが活躍する場は減ってきた。
絵柄が似通ってくれば物語も似通ったものになったり、イメージで起用される
声優もマンネリ化しがちになり、観客の反応も同じようなものになるなど
どのようになるにしろ、あまりいい結果にはならない。
業界の外から「キャラクター原案」などという名目で絵描きを引っ張ってきて
ブレイクスルーを模索する動きもあるが、次世代的な潮流はまだ生まれていない。
安倍吉俊やコードギアスにおけるCLAMPの起用などがその代表例にあたるが
彼らも本来は同人界周辺で二次的な創作に携わっていた人々であり、
奇しくもそれをメインストリームの側が招聘するという逆転現象が起きている。
形振り構わず「何か今までにない新しいもの」を創りあげなければ
子供のものでは無くなってしまった日本アニメの隆盛を維持するのは難しい。
そういう、ある種の危機感が制作の現場には常にあるのだと思う。

「sola」という企画の背後にそういう業界全体の抱える現実があることを
まず指摘しておく。
そしてこの「sola」という作品では「久弥直樹」と「七尾奈留」という
同人出身の2人のクリエイターが作品の成立に大きな影響を与えている。

久弥直樹は元Key(ビジュアルアーツ)所属のシナリオライターで
かつて「ONE~輝く季節へ~」の脚本、「Kanon」の企画・脚本に携わった。
いわゆる「泣きゲー」というジャンルを確立した中心人物と言っても過言ではない。
めまぐるしく変質を遂げていく世界とそれを傍観する主人公の立ち位置、
果てしなく繰り返す喪失と再生、そして作品世界を覆いつくす「儚さ」と「温度」
といった側面において驚異的な総合演出力を見せる。

七尾奈留は「D.C. ~ダ・カーポ~」の原画で一躍有名になったイラストレーター
人物造形やキャラクターの描き分けなどにおいて抜群というわけではないが
この人の才能は「萌え」の重要なファクターである「制服の意匠」にある。
おそらく日本で「可愛らしい制服」を描かせたらこの人の右に出る者はいない。
そしてそれが日本にいないとしたら、多分世界のどこにもいない。
つまり七尾奈留がキャラ原案として作品参加するのなら、見所は登場人物の
衣装デザインにある。
アニメーションにおける登場人物の衣装など「最低限それなりであればいい」と
割り切るのが作り手にとってさえも当然の観念であるが、七尾を呼ぶからには
自明的に「それなり」では済まなくなるだろう。
「萌え死に」したくなるような意匠を期待したい。

この2人が作品に参加すると知らされた時点で、
「どんな『泣き』の世界が見られるのか」
「どれだけ可愛らしい衣装デザインが見られるのか」
といった期待感を作品に対して持つことが出来る。

そして監督が「うたわれるもの」の小林智樹
シリーズ構成に花田十輝、制作はノーマッド
このあたり全部「ローゼンメイデン」のスタッフである。

つまり
「久弥直樹」と「七尾奈留」と「ノーマッド」
こんな作品が期待できないはずがない。
そして、こんな作品が期待はずれに終わるはずもない。



公式ページ



以下のサイトで七尾奈留さんの作品の一部を見ることができます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~masax2/nanao/nanao.html


ところでこんなものも見つけました
実在するなんて…ちょっとだけ欲しいかも


スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 2

コメント

おじゃまします!
どうもでーす^^

僕のサイトでこちらの記事ですが
紹介させて頂きました。
また遊びに来ますネ!

紹介記事・・・
http://fashion123.blog98.fc2.com/blog-entry-44.html

URL | ファッションニュースどっとcom のJun #-
2007/04/16 09:34 | edit

こんにちは
ファッション関連ブログさんに紹介されるなんて
ちょっと驚きました
がんばってください

URL | 大匙屋 #pBoZlR9Y
2007/04/16 17:19 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sajiya.blog89.fc2.com/tb.php/36-3f2b3791
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)