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健康第一

2013春アニメ 惡の華(1)  

■惡の華 http://akunohana-anime.jp/

#07
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仲村さん「契約は終わり。もう二度と私に口聞かないで」

この時、仲村さんの支配を脱却するチャンスだったにも関わらず
なぜ春日は仲村さんを呼び止めるのか。
ここが物語を理解するうえでのポイントであろうと思われます。


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佐伯さん
「私は弱い人間なの。お父さんもお母さんも先生も友達もみんな私のことを
しっかりしてるって言うけど、それは本当の私じゃない」

「春日君はまっすぐ私に気持ちを伝えてくれて。凄いなって思って」

「だから教えて、春日君。春日君の本当のことを」


この台詞が示すとおり、本当の佐伯さんは弱く、親にも友達にも気持ちを伝えられない。
そしてそれができる春日君は凄い、お互い正直でありたい、と思っている。


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「これ。春日君に貰った本。難しい本だねこれ。春日君は凄いんだね」

春日はウソを吐いているのに、佐伯さんはまんまと騙され、信じきっている。
ことあるごとに、春日君は凄いとか言っちゃう。
佐伯さんはウソの春日しか見ていない。低劣で卑俗な泥棒の本質に気づきもしない。
彼女は女神であるはずなのに、本当の私は弱いのヨとか言っちゃってる。
ただの女の子。仲村が言うように、本当はセックスしたくてたまらないのか?という疑念。

つまり春日にしてみれば、
自分の吐いているウソのせいで、女神の佐伯さんがビッチになっていく。


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春日はそのことが耐えがたく、すべてを佐伯さんに話してほしいと仲村さんに懇願
どうしても自分で話すことはできない。
どうしても自分で話せないというのは、
それでも傷つきたくない、守りたい自分がいるってことです。


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それは当然虫が良すぎる話なので仲村さんの叱責を受ける

「俺はただ、佐伯さんにふさわしい人間になりたいんだ。キレイな、正しい人間に」
「俺は普通になりたいんだよ」


正しくありたいというより、罪の意識から逃れたい。
この憂いとしがらみから解放されさえすれば、
女神である佐伯さんが承認してくれた、凄いと言ってくれた自分だけが残る。
うまくすれば、まだ美味しいところを頂けるかもしれない。
そのためなら、これまで自分が忌み嫌ってきた凡俗に堕すこともいとわない。

この執着が仲村さんを大いに失望させる


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「がっかり。結局春日君も他のやつらと同じなんだ」
「もういいよ。勝手にしてよ春日君」

仲村さんは落胆し、契約はこれまでと

タイトルのせいで仲村さんを悪、佐伯さんを善と考えがちですが
わりと話はそう単純ではなく――まあここは後述しますが
実のところ佐伯さんは性的欲求の対象であり、仲村さんはメンターなわけです。

わかりやすく言えば春日君はクエス・パラヤ。
ウソで誤魔化された春日の一面しか見ていない佐伯さんに対し
仲村さんだけが春日君の本質を見ようとしている。

春日君は仲村さんを失えば、もう本当の自分を見てくれる人はいなくなってしまう。
自分と、自分をとりまく世界のすべてにウソをつきながら
これから先もずっと凡夫として生きていくことになる。

それは春日君にとって、罪を告白して正直に生きるよりも絶えがたい苦痛。
だから春日君は、仲村さんを呼び止めるしかなかった。


ちょっと長くなったんでつづく
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