大匙屋

健康第一

2013春アニメ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。  

■やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 http://www.tbs.co.jp/anime/oregairu/
ほしひとつ

良かったです。面白かった
集団適応能力に問題を抱える少年少女の青春の紆余曲折を
ペーソスたっぷりに、といった感じで

「これって果たしてラブコメか?」という印象もあるんですけども


6562013008019_120490470.jpg


最初はどのキャラもあまり好きになれないんですが
その生き様の痛ましい不器用さ、選択における斜め下さ加減に
終いには狂おしいほどの情愛がこみ上げてきます。

長いものに巻かれ、取り繕った笑顔で関係をやり過ごす欺瞞、
すべてが嘘くさく、周りが全部バカに見え、
何かに妥協することでちっぽけな自分が消失するのを恐れる、
本当に変わるべきなのは自分なのか世界なのか、
やみくもに肥大し続ける自我をもてあます日々


6562013008019_120490340.jpg


普通は耐えきれなくなって確実にどっかで心が折れます。
でもそこに聡明で啓蒙的な美少女がいて、伴走してくれたらどうなるんでしょう。
もし僕ならたやすくインスパイアされてまっすぐ地獄に落ちると思いますわ。

まあ幸いにも僕の青春はそういうファンタジーとは無縁でしたが
ええ幸いにも
幸いにも


6562013008019_050550140.jpg


比企谷くんはぼっちだけど
逆境を生き抜くたくましさと冷徹な自己分析力は持ってる感じで
雪乃や結衣に対してや部活動ではコミュニケーションも成立している
ハードルの高そうな葉山一派との会話や、大勢を前にした発言なども
状況によって平然とこなしていて、こういう人がクラス内で
決定的な理由もなく孤立する必然性は本来ないように見える

つまり彼は孤高を気取るというより
自分を変えずに誰に対しても誠実でありたいと願った結果一人になったわけで
「嘘」というものを激しく憎む傾向にあるのもその一端を示してますね


6562013008019_120440410.jpg


で、雪乃を正しく理解するためのピースは
このシリーズには足りてないと感じました。
シリーズのキモはやはり後半の文実編だと思いますが


比企谷の交通事故の詳細について比企谷・結衣に疑念をもたれた関係で
奉仕部の活動がしづらくなった

内罰的に文実の作業に取り組んでいく。
相模に依頼された補佐ではなく作業総引き受け
=依頼人を成長させないように見えるため「らしくないやり方」と比企谷・結衣が批判

文化祭当日、姉に対しても自分を貫き復活のステージへ
=相模は文実委員長として人として成長の糧となる大きな挫折を味わう


これ、流れだけ見ると比企谷と結衣が勝手に振り回されただけで
「最初からすべて計算どおり」と言わんばかりに完璧に依頼はこなされており
雪乃大勝利なわけですが――
実際にはスローガン決め会議後の比企谷とのやり取りや病欠ダウンの見舞い時など
雪乃のほうにも苦悩や逡巡があったことは明らかなはずなのに、
そのへんの事情をすっ飛ばしたうえで#12のバックステージで
姉に対して「これは命令よ」と言い放つのがかなり唐突に感じます。

そこに比企谷がシビれるあこがれるのも、なんで?という印象になる
なにか雪乃の理解につながる一手が足りてないからだと思うんですけどね

少なくともこのせいで「比企谷がどこで雪乃の嘘を容認する気になったのか」が
わからなくなっちゃってる気がします


6562013008019_160130340.jpg


#12のライブ作画はまあ・・・
なんかモノノケダンスみたいでしたねぇ


6562013008019_160060480.jpg6562013008019_160060220.jpg

姉「いや~比企谷君は最高だね。皆から聞いちゃったよ、そのヒールっぷり。
私好きだなあ。雪乃ちゃんにはもったいないかもね」

「雪乃ちゃんにはもったいない」というのがこのセリフのキモ。
姉乃は不器用な妹の成長を促すため
最初から「敵」を作る気で文実に参加したわけです。
もし適役がいなければ、自分がその敵になるつもりで。

当初は相模を利用しようとしたけど、もっと適役がいたのでそこに乗っかった。
それが比企谷。彼は想像以上の働きをした。だから姉は彼を絶賛する

この姉はかなり癖があって非常に良いキャラですねー


6562013008019_150460160.jpg
6562013008019_150460220.jpg


油断すると見落としそうになる葉山の腕時計チラ見
このさりげない、やり過ぎない演出はうまいと思うけど
そもそも腕時計ってのが今の時代にはレアアイテムなんで
周囲の校舎に壁時計なんかがあったりするほうが自然だったかも


6562013008019_150580070.jpg6562013008019_150580390.jpg


陰影、手の芝居、比企谷が得る承認
ここはちょっと感心するほど良いシーンでした
「いつもと違う位置に雪乃が座ってる」のがポイントです。

校内に居場所を失った比企谷が部室に来ることを雪乃は知っていて
比企谷の定位置に向き合う席に座って彼が来るのを待っていた。
進路調査票とか言ってるのはもちろん口実


#08
6562013008019_120470210.jpg


あとはなんだろ。平塚先生かな
鶴見ルミを取り巻く人間関係を破壊するっていう比企谷の作戦
まあわかるんですが、大人がこれを評価するのはアカンでしょと思う

一人の女の子を救うために、他の小学生の女の子たちに
トラウマレベルの恐怖を味わわせ、関係を壊し
夏の思い出を台無しにするわけですし

そこは大人(平塚)が結果オーライで褒めていいところではないんですよ。
人をいじめるような奴は傷つけてもやむをえないという理論に近いですよ。
いずれ再生産される状況には責任を取らないという行動です。

もし平塚があくまで成果主義の人だということなら、
12話で比企谷の選択を評価しない点に齟齬が生じますし

スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sajiya.blog89.fc2.com/tb.php/345-8f18aa6c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)