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4月からの新作6編  

■ (テレ東) エル・カザド (新)4/2

監督真下耕一、キャラデザイン菊地洋子、音楽梶浦由記
「NOIR(ノワール)」のときの組み合わせだなあと思ったら
「MADLAX」を入れて真下耕一の美少女ガンアクション三部作最終作だそうです。
菊地洋子氏は菅沼栄治さんの奥さん、初回は作監もやってます。
君望でキャラデザインやってた人ですね。

梶浦由記氏はヤンマーニで有名、ガンダムSEEDの初期EDで「あんなに一緒だったのに」
というのを覚えてる人も多いと思いますが、あれをやってた「See-Saw」の人です。
今回はハーモニカを前面に出したブルース仕立ての劇伴が中心。これは舞台がメキシコ、
スペイン語圏というヒスパニック社会から始まったからでしょうね。土地が抱える
人種問題や貧富格差と貧困、乾燥した気候風土などを表現するのに一役買っています。

監督の真下耕一氏も映像と音楽の相乗効果を昔から最重要視している人なので
世界観を総合的に構築する意図があるのでしょう。
ただ「賞金稼ぎ」が業種として隆盛な社会の背景にあるはずの貧困や治安悪化などは
劇中さほど重視されておらず、したがってヒロインのナディが「お金を稼ぎたい」
というその行動目的も現代的合理主義からの発想のように感じられ、
結果的に「何故ナディは老婆からエリスを請け負ったのか」という肝心の動機付けが
いまひとつ明確に表現されていない気がしました。
ふくよかで貧乏そうにも見えないしね。
でもそこは真下耕一作品ですし、継続視聴の価値はあるはずです。




■(テレ東) オーバードライブ (新)4/3

少年漫画の王道スポーツ物のようですが、今どき熱血根性物であるはずもなく
主人公が自分探しの一環で自転車に出会い才能を開花させていくという筋立て。
集中するとある種のトランス状態に陥る性質で、それが自転車競技において
活かされていくという設定かと思われます。

原作は「少年マガジン」掲載の人気漫画で、鋭意連載中であるため
アニメシリーズも全体の物語は未完になると思うのですが
競技そのものに力点を置いて描くのか、人間関係のドラマにしていくのかは
現時点では不明瞭です。
「武装錬金」で作監デビューを果たしたジーベックの若手No.1・岡勇一が
キャラデザインに抜擢されています。




■(東京MX) シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド (新)4/6

芦田豊雄の弟子であるわたなべひろし監督作品。
「うえきの法則」などでは原作世界の再構築でかなり評価が高かったのですが
この初回を見た限りでは「あれれ?」という出来でした。
ゲーム原作で製作も版権元のSEGA単体で低予算なのはわかりますが
デザインもレイアウトも脚本も演出も作画もさしたる見所はなく
主役声優で、多分バーターで主題歌も歌う保志総一朗のファン以外には
何のために作られたアニメなのかさっぱりわからない。
この先もこの調子だとネタアニメ扱いになってしまいます。
いったいどうしてしまったんでしょう。

スタッフの詳細がわりとギリギリまでわからなかったので
制作の時間も足りなかったのだと思いますが。
製作委員会方式も取っていないので、版権関係で出資側に
なにか譲れない意図があったため、資金繰りに失敗したのかも。
それでも制作しなければならなかったのは、メディアミックス展開の
スケジュールマップが裏目に出たせいと見るべきでしょうかね。



■(NHK-BS) 精霊の守り人 (新)4/7

監督・脚本神山健治 音楽:川井憲次
内容については色々言う必要もないでしょう。
一説によると電通が本気出して製作資金30億集めたとか。
神山氏はもうすでに存在自体がビッグビジネスとなっている監督の一人ですね。

しかし神山氏にとっては今作が「攻殻」という既定路線を外れた
本当の意味でのデビュー作となるかのもしれません。
特別番組などを見ると「スタッフとの対話によって作品を作る」と
強調されてますが、この作品が成功して、本人が偉くなってしまったら
それも難しくなるだろうなあ。

なんでもないシーンでも、空に描かれた雲が
気がつかないくらいゆっくり流れていたりして、凝ってますねえ。




■ (東京MX) ぼくらの (新)4/10

監督・森田宏幸 キャラクターデザイン・小西賢一
森田宏幸氏は「猫の恩返し」の監督、TVシリーズでは初監督かな。
小西賢一さんはジブリ出身の一線級原画マンです。
音楽は野見祐二氏、この人は坂本龍一の腹心。「猫の恩返し」つながりですね。

原作は現在も連載中の人気漫画らしいですが、救いのない話みたいです。
そこはかとなく80年代に流行したニューエイジ運動の香りがしますよ。
西洋的物質文明批判とか、スピリチュアリズムとか。

初回は子供たちが「ココペリ」と契約して「ゲーム」を開始し、
地球を襲う敵と巨大ロボットで戦闘するシーンまで。
なんだか凄そうなスタッフが集まってると聞いているので期待。




■ (WOWWOW) 鋼鉄神ジーグ (新) 4/5

リメイクではなく「続編」という扱いのようです。
舞台設定は前作から50年後の近未来。主人公も別の人になってました。
前作と違って、サイボーグではないようですね。でも熱血漢なのは同じです。
冒頭1970年に司馬博士が「銅鐸」を発掘する描写があり
そこから話が2025年に飛び、ジーグ合体時に「小僧め同調しおった」という
台詞があるのでやはり「銅鐸」が何かの鍵になるようですね。

なにしろ最近のロボアニメはどれもリアルロボット物ばかりなので
こういうスーパー系も作って欲しいという気持ちはずっとあるんですが
今そういうのを真面目にやってるのって柳沢テツヤさんくらいですしね。
今回のこのジーグにしても、一応主人公をギャグタッチな3の線で描くことで
なにかこう照れ隠しをしたいような、一種の不謹慎さを感じてしまう。
あるいは「永井豪」といったネームバリューを利用しなければ
もうこういう作品を大人向けに忌憚なく演出することはできないのかも。
うがち過ぎなのかもしれないけど、少し寂しい時代だなという気もします。




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