大匙屋

健康第一

2013冬アニメ ラブライブ!  

■ラブライブ! http://www.lovelive-anime.jp/

2013冬アニメ最大のヒット作ということで
二位のはがないの倍以上売れてるそうです。すげえ

内容は、いい具合にナルシズムを刺激してくる巧妙な作りでした。
こういう作品に小中学生の女の子が夢中になる分には一向に構いませんが
大友がハマると毟り取られてしまうので視聴には警戒が必要だと思いますね。
まあ老婆心ですが


6522013007029_210010312.jpg


生徒数不足で統廃合が決定しそうな学校を存続させるために
アイドルとなってポピュラリティを得ようという話。

「学校を存続させるために○○」ってのはもう完全にひとつのパターンですが
変に芸能界とか商売っ気を絡めず、「スクールアイドル」として
部活ノリでセルフプロデュースしていくというのがひとつの独自性

全国的にスクールアイドルが流行中という前提があって
CD売上やコンサート動員といったソフト面の収益性ではなく
ネット上の人気ランキングが評価の指標になる。


6522013007029_210010311.jpg


このシステムを誰がどのように運営してるのか説明はないわけですが
主人公たちが活発に活動することで票が集まるようになっていて
票が集まることが主人公たちのモチベーションとなる。
システム自体がコンサマトリー化してるわけですね。

これは物語の中に受益者/聴衆の不在という奇妙な状況を生みますが
活動指標としては大変わかりやすいものです


6522013007030_030360419.jpg


主人公ほのか

・提案はするが仕切りは丸投げ、最低限の努力で損失なしの良いとこ取り
・先輩には信頼され後輩には慕われ周囲が一丸となって協力してくれる
・時に障害や現実の厳しさに直面もするが、挫折や仲違いはなし
・自分のやりたいことを真っ直ぐにやって、日々は充実し評価は上がり続ける。

「前向き」で「行動力」があって「大義」を掲げてるんで批判もされない。
世界がこんなにも自分に優しかったら、きっと生きるのはもっと楽しいだろう。
そんな理想を体現するような存在、生まれついてのアイドル
眩しすぎて目が潰れる。

なぜ彼女が嫌われないかについてはいろんな考え方があると思うんですが
多分現実に彼女のそばにいたら
「これやっとけ」→「ああもういい。俺がやる。お前にやらせたら失敗する」
何事もこの繰り返しになり、結局劇中の脇役たちと同じ状態になる気がする。

なんというか不作為なんだけど「得な人」というのがやっぱりこの世の中にはいて、
ほのかというのはそういうものを持ってるタイプのように見える。
そういう人はやっぱり周りの視線を引きつけてしまうものです。
そしてそういう人を中心に置いて見ていくドラマにはやはり全能感がある。

なんでこういうキャラが成立してるのかといえば
ほのかの設定周辺に欲望や打算、お金が絡んでないからだとは思うんですが。




6522013007030_030320040.jpg


重要だと思われるのはマキの存在です
均質な良い子集団のミューズの中で道化役のニコと斜に構えたマキだけが異質の存在

とりわけマキは大病院の後取り娘でお金持ち、将来は約束されており
容姿も可愛く音楽的才能もあるという格差の象徴のような存在で、
視聴者はマキには感情移入できないようになっている
しかし感情移入はできないけど、マキは決して視聴者に嫌われることはない。

彼女が学校で周囲に冷淡なのは
本来ステイタス目的で媚びてくる他人に警戒感があるからでしょうけど
ほのかやミューズはマキの音楽的才能のほうを高く評価してるので
活動中のマキは通俗的な素のツンデレ

#07
6522013007030_030360421.jpg

エリ「各部の理事長への申請は、生徒会を通す決まりよ」
マキ「申請とは言ってないわ。ただ話があるの」
ほのか「マキちゃん、上級生だよ」
マキ「・・・・・・」

ラブライブ参加に必要な承認を直接理事長から得ようとして生徒会長につかまり
物怖じせずに意見を通そうとするマキを、ほのかがたしなめる

まあほのかも上級生なわけですが
活動中のマキは基本的に誰に対してもタメ口で
無遠慮な態度も何となく許されている空気がある

マキは才能を評価されておりマキがいなければミューズの楽曲は成り立たない
長幼の序列などミューズの組織内では空疎なものだが
それは世界がマキを許しているのではなく、組織が寛容であるということ
そしてそのことを理解する程度にはマキという人間も冷静である

「お前の態度を許容してるんはこの世界やない。このワイやで」
「お前の常識は世間には通用せんのやで」
「そのことをお前も理解しとるようで、何よりやで。これからも可愛がったるで」

マキの存在はこんな感じで巧みにナルシシズムを刺激してきます。
才能のある若手に自由を与えてあげる寛容さ。という欺瞞。
これは積み重なるとじわじわ効いてくるタイプの気持ちよさです。
これがあるからマキは嫌われることがない







OP
これはとってもお金が掛かってそうですねー

2Dと3Dは融合してるとは言い難いけど、かなりのとこまで来てる感じはする
手で画面の上半分を隠して視聴してみるとわかるんですが
首から下にはまったくと言っていいほど違和感ないです
やっぱり難しいのは顔の造形なんだろうなあ


6522013007029_210010320.jpg6522013007030_000540500.jpg


モーションキャプチャーでしょうから、本来ぬるぬる動くCGを
手描きのカットと同じ感覚で抜いていく感じだと思うんですが
必要な絵を、動きのタイミングを優先して残していくとすると、
手描きではまず絶対に描かないような顔の表情や角度が
キーフレームに残ったりするんじゃないですかね。
そこに違和感が出るとか

まあ僕ごときが考えるようなことは
現場ではとっくに議論されてるとは思うんですが
この分野はここ数年どんどん良くなってるんで
次を見るのが楽しみでしょうがないです


そういえば来年春には二期放送が決定だそうで。
来年となると今の3年生組は卒業して中学世代が入学してくるのかもですが。
マリみてなんかでも思ったんですけど
「妹のさらに妹」みたいな2個下世代というのは
違いを描くのが相当難しいでしょうね。どうするのだろう






スポンサーサイト

category: アニメ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://sajiya.blog89.fc2.com/tb.php/338-7cb86f50
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)