大匙屋

健康第一

たまこまーけっとの話、補足  

■たまこまーけっと http://tamakomarket.com/



どうも伝わらんのは文章力がクソだからか


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母の死は隠蔽されていない、これは作品を見てれば誰でもわかる

母の死はどちらかというとタブー視されているもので
会話がシリアスな展開に向かおうとするとデラにより制御がかかる
これは作品のもつポップでコミカルな雰囲気を阻害しない演出的配慮でもあるけれど。

ではそれらの配慮が一体何を隠しているのかというと
たまこを取り巻く商店街の衰退(客数減や後継者難)であり
「餅屋の娘」という立場をたまこから剥奪しようとする計図であり
寛容さを装いつつ、澄んだまなざしと現実から目を背ける快楽であり
いずれにせよ「たまこが餅屋の娘たまこではいられなくなる」という状況を
大雑把にたまこと商店街の「死」であると括ったうえで
彼女の周囲には当初からその死臭が漂っていて
それが隠蔽されていると僕は指摘したわけです

これについてもう少し詳しく説明しましょう


#11
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「まあ、たまちゃんにとっていい話なのかもしれないね」
「たまちゃんには幸せになってほしいよね」
「でもまだ若いよ。ミドリと同い年だよ」

馴染んだ商店街から離れて遠い異国に嫁に行く、その話を「いい話かも」と思えてしまう。
それはつまり、このままこの商店街にても幸せになれるかどうか不安であるということです。
「まだ若い」という反応は、じゃあ仮にたまこが適齢期なら無問題なのかという話。

この商店街にいては幸せにはなれないという予断がどこか大人たちにはある。
一見賑わっているうさぎ山ですが、全国どこの商店街やアーケード街もそうであるように
経営にさまざまな問題を抱えていることはある程度想像がつきます。
風呂屋にしろ玩具店にしろジャストミートにしろ祖父母の世代が切り盛りしているわけで、
若者もいるけど、基本的に親の世代は別の仕事に就いている可能性が高い。


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昔なら酒屋の子供は酒屋になれたし、八百屋の子なら八百屋になれた。
家業を継ぐということは当たり前にあったわけだけれども現実として今は違う。
これはどこの土地でもどんな商売でも似たような話で

つまり今大人たち(=私たち視聴者含む)は、たまこ(=自分の子供)に対して
「お前の居場所はここだよ」「ここにいれば幸せなんだよ」と自信を持って言うことができない。
たまこの実父ですら、それを口にできない。
どうしてこうなったのか、何がいけなくて誰が悪かったのか、簡単に答えは出ないけれど。


京アニが「たまこまーけっと」を通して訴えたいのはこの部分だと僕は思っていて、
「お前の居場所はここだ」と自信を持って子供に言える人間が今は存在しない時代、
だからこそ彼らはいきなりキャラ物を作るはめになった。
異世界から来た、しかも人外の、荒唐無稽なフィクションとしてのデラが必要だったわけです。

逆にたまこは<居場所がここにない>とされる理由が本人に起因するものでない存在、
だからあんなふうに無個性で欠点のない、誰からも愛される良い子である必要があった。


「お前はここにいるより、遠くに行ったほうがいい」という答えは大変魅力的です。
何より「ここにいる私」の自信のなさを隠蔽し、決して明らかにしない。

であればデラの存在しない世界では、我々も不穏なまなざしで
たまこの嫁入りを応援してしまうことでしょう。
本当は「ここで一緒に苦労を分かち合おう」と言えればいいのですが
その場合、たまこでない普通の子供たちはどう答えるのでしょうね
ちょっと考え込んでしまいます



******

追記2013.07.02
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いやあ、面白い
この方には「たまこまーけっと」がこういう作品に見えてるんや。
みんなで卵を温かく包み込んで、たまこを孵化させるイメージ?
僕が見た「たまこま」とだいぶ違うね。
本来その視点に立ってるのは作中のチョイだけのような気もするけど・・・
人によっていろんな見方があるもんです

ただ、僕の中にある「差別意識」との指摘については留意しておきます。

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コメント

これツイッターの人、何が差別意識だと言ってるんでしょうか?どうもよくわからないですね

URL |  #-
2016/04/05 05:58 | edit

Re:

正確には何とも言えませんが、おそらくこのツイッターの方は、たまこが作中で自分の夢を語っているシーンを失念されてるか見逃してるんじゃないかなと。

たまこの夢が壊され、商店街が担い手を放逐し自ら衰退に向かうのを僕は「死」と表現したんですが、この方は僕が「第三世界の嫁に行くなんて不幸に決まってるだろ」と言ってると思ったんじゃないですかね。

それにしてもこの記事なつかしいな。この記事を境に、もっと誰にでも理解できるように書かないといけないなと思って僕は文体を変えていったんですよ。
その後いくつかヒット記事も書けたので、結果的にはこの方の狂犬のような反応も僕にとっては良かったのかなと思ってます。別に感謝はしてないですけどねw

URL | 管理人 #pBoZlR9Y
2016/04/05 20:28 | edit

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