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健康第一

2012秋アニメ 中二病でも恋がしたい!  

■中二病でも恋がしたい! http://www.anime-chu-2.com/

#07
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十花「ちょうど三年だ。あいつか小さかったこともあって、
パパは六花にだけは言わないでほしいと言ってな。
だから、六花にとってパパの死はあまりに突然で、何の前触れもないもので、
そのせいかあいつは今だにパパの死を認めようとしない
頑なにココに来ることを拒んでいる」
勇太「お母さんは?」
十花「私と六花をパパの実家に置いて出て行った

#08
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十花「ママをうらんでるのか」
六花「違う」
十花「わかってるだろ。どうしようもないことぐらい。何もできないことぐらい。
 どうすれば満足なんだ。どうしようもないだろ。
 もうここに家はない。パパはどこにもいない。不可視境界線なんて(存在しない)」


今回は
この作品を読み解くひとつの鍵となる、母親と六花の関係について。
なぜ母親は六花を置いて家を出て行ったのか。


父親が死に、母親が家を出て行ったことでタカナシ家は目下離散状態にある。
保護者代わりである姉は、妹の夢想癖をなんとか改めさせ
母親との関係を修正してやりたいと考えている。

母親はほとんど作品には登場しませんが
六花の姉・十花とロジックを共有していると考えられます。
二人とも、どうすれば六花が満足するのかがわからない。


#10
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勇太「六花はお母さんのことが嫌いなわけではないんですよね」


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十花「ママは何度も六花と話そうとしていた」
「六花にだけパパのことを教えなかったことを謝りもした」
「でも・・・」

父親の希望により、病に関して本当のことは六花には伏せられた。
六花は父親が死ぬ日の朝まで、父親の病状が深刻であることを知らなかった。

母親も十花も、それが父親の希望であったことを
ちゃんと六花に伝えたはずです。

しかし父親本人がすでに他界している以上
それは「真実を話さなかったことを死んだ父親のせいにしている」
ことになってしまう。

実際のところ、そのことで六花は母親を恨んではいない。
しかし十花と母親は、六花が恨んでいると思い込んでしまう。


ざっと時系列を整理すると

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三年前に父親が死ぬ(六花中一)


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その夜、不思議な光(不可視境界線)を見る。
そこに父親がいると確信。


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父の死後
母親、姉とともに父親の実家に身を寄せる。(これはおそらく一時的な滞在)
不可視境界線のことを話しても、母、姉、祖父母、誰も信じない。
母親は六花に謝罪し対話を求めるが不調。
六花は父の墓参をかたくなに拒否。
母親は姉妹を置いて出て行く。


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父の死から一年後。六花中二。
姉が高校を卒業し、就職のため父の実家を出て団地へ
姉のところへ遊びに行って、症状全開の頃の勇太を発見する。
この頃、生家売却。父親の実家へ完全に転居。


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六花、勇太にインスパイアされ発症


こうして時系列を整理してみても、
母親が娘たちを置いて実家を出て行った決定的な理由らしきものは
見当たらないです。


なので、ここからは推測。

#10
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手作りのお弁当。
六花の嫌いなトマトは入っておらず、六花の好きなカラアゲは入っている。


#11
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六花「凸守・・・」
凸守「触るなです


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勇太に恋をし、勇太の進言により中二病から卒業。
関係を修復した母の誘いで父の墓参に向かう駅で、六花を止めに来る凸守。

解散となった極東魔術部。
一方的に激変していく世界と、そこから一人ぼっちで取り残される凸守の姿は
父親の死に際して六花が経験した疎外感そのもの。
ここで六花は、かつての母の気持ちを初めて理解すると思うのですよ。

話し掛けたい、自分の気持ちをわかって欲しいけれど、
近づけば相手を苛立たせ、苦しめてしまう。
だから黙ってその場を離れるしかない。
これがそのまま、母親が姉妹を置いて家を出た理由になるかもしれません。


十花が母親を送り出したように、勇太も六花を作り笑顔で見送る。
そして勇太も、六花を叱る十花と同じように、凸守を叱責してしまう。
同じ状況が再生産されてゆく。


六花が犯した最大の間違いは
自分の主張を受け入れない周囲の大人たちを「管理局」として包括的に敵視した点。
これは勇太や森夏など他の患者にはなかった症例で、
自分にしか解決できない特殊な問題を抱え込んだことで、六花は中二病から卒業し損ねた。

六花は、苦しむ凸守を目にしたことで
自分との関係に苦しみ続けた母親に対する悔悟の意識が強まり、
急な転居にも同意したということかと。


最終的に六花は団地に戻り、中二病も復活するわけですが
六花が母親の苦悩に思い至ったであろうと仮定するなら
この母娘関係、姉妹関係にはきちんと決着がついてるように
僕には見えますね。


すげー長くなっちゃったな。仕切り直そう。
「中二病でも恋がしたい」について、次回もう一本書きます。
六花が不可視境界線を見ていない可能性について。


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