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2012夏アニメ カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~  

■カンピオーネ! http://www.campi-anime.com/

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敵を無力化する方策として展開される独特の戦闘。
これはそれなりに斬新で、スペクタクルでありますが、
あまりに情報量が多すぎてしまい
音声にも映像にも集中できない残念な感じが残ります。

テレビアニメ的には、この劇中最も派手な技を毎回の必殺技として
様式美にまで昇華できれば美味しかったのだろうけど。

ていうか、それでよかったんじゃ?と僕なんかは思っちゃいますけどね。



この作品には「大きな物語」が存在しない、ということに気付くまで
エリカの行動に別の目的や真意があるように見え、
彼女への不信感が払拭されない。
甘粕などがエリカを疑うようにわざわざ仕向けており
彼女に対して必要以上に冷淡な主人公にエクスキューズを与えてしまう。

「王とは何ぞや」ということをちゃんと説明しないのが
主人公の自己評価の低さに繋がり、
その評価の妥当性を検証する判断材料が我々にも欠けていて、
主人公の過剰な女性への警戒だけが少々気に障るレベル。

#08
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ハーレム作品では、女性に対して不憫さを感じさせるべきではない。
不憫な印象を排除するために、彼女たちはヤンデレ化しビッチ化するわけだから。

ボートで二人きりの状況をゴドーがエスケープするまではいいとして、
ここではエリカが目の色を変えてボートを漕ぎ、ゴドーを追うべきなのです。
それをしないと、ぼっちにされたエリカが「可哀想に見えて」しまう。
これはハーレム作品の演出としてはNGです。



とはいえ、エリカはかなり計算高いキャラであって、
ゴドーがエリカとの関係を保留にしてるからこそ、
そしてそのことをエリカが承知してるからこそ
ゴドーが各キャラと等しく関係を結べるのも確かです。
消極的なマリヤなどを順次ハーレムに受け入れやすくするためですね。

そういうところは、なんか作品として下品なとこがあります。
最初からハーレムにしようとしてる、というか。


#02
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「私は騎士として自分の信念に基づいて行動してきた。
打算や命令で自分の行動を決めたことは一度も無い」

エリカは、自分は打算では動かないと明言しつつ

#05
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「ユリの霊視はあなたの役に立つわ。だから彼女を篭絡するのよ」

このように実際には100%打算で動いている。天性の魔女と言えましょう。
終盤において自分の身を犠牲に「少年」の権能を主に会得させるのも
すべて計算のうえでやっていることと思われます。怖いです。


リリアナは性格が生真面目な分、味方への転び方があっけなく見えたのが難点。
本当はボバンに従うのがイヤでしょうがなかった、みたいな描写が必要だった気がする。

恵那は登場が終盤だったせいもあり
縁組に関しては急展開のどさくさとはいえ、さすがに拙劣であった印象です。
内儀/エンプレスとしてのイタリア人の存在を承服する過程が必要。


しかし1クール、加えて毎回長くかかる戦闘時間と、非常に短い尺しか
取れないはずなのに、各ヒロインたちの描き分けは驚くほどよく出来ています。
セリフ回しのうまいところが随所にあって、それが大きな要因でしょう。

#10
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「それに、せっかくボバンの爺さんから解放されたのにさ
俺が同じことをしたら格好悪いだろ」


こりゃ見事な殺し文句ですね

#09
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「文句があるってんなら、またあんたと戦うだけだ。
けど、俺とやって消耗した身体でペルセウスに勝てるかな」


アテナと再戦して、自分が勝つとは言わない。
僭越でないところがアテナの自尊心をくすぐる。
神様なのでおべんちゃらは通じないが、彼が素で言ってることも神様は見抜く。

相手の心に小波を立てるような数々のセリフの積み重ねが
物語への没入を助けてくれます。
こういうところ、実によくできています。


そもそも、プロメテウスヒキュウとやらの石版が
どうして祖父の手にあって、それがルクレチアに返されようとしたのかとか
全然わからないんですが、まあどうでもいいことですね。



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