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2011冬アニメ フリージング  

フリージング
http://freezing.tv/index.html

同期だとISもそうだが、学園バトル物において、最終戦で学生を前線に動員するという
作戦の整合性がなおざりにされている作品は案外多い。
その点この作品での、イースト校を先に攻撃させ主力を救援に向かわせた上で
残存兵力でウエスト校を守らざるを得ないという状況設定には強い説得力がある。

終始尊大なキャラに描かれるガネッサが、フランクな性格のラナに足手まといと揶揄され
それを伏線に自己犠牲的な行動に走る流れはとても良い。
口から出る言葉は一貫して尊大なままなのに、サテラとの関係性だけが変容しているのも
微妙で見えにくい互いの変化や成長を表現するのに一役買っている。
ラナによるしおらしいフォローが一切ないのも逆に良かった。

これに続く対キャシー戦のサテラの鬼神のような狂乱ぶりは見ごたえがある。
アクション演出は高水準とは言いにくいが、圧倒的な迫力だけは特筆に値する。
人によっては残酷過ぎて目を覆うレベル。よくここまでやったと思う。


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主役の戦闘服がロングスカートだが、この佇まいには艶がない。
とくに後ろ姿。色使いや長い髪、得物とのバランスのせいかシルエットも良くない。

38_20120107_9_48_21.jpg

これではおばはんである。
作中にて繰り返されるカズハのモノローグに「この背中の向こうに云々」とあり、
聖痕の設定などもあって、この作品に限っては背中が特別な意味を持つ。
そういう意味でも背面を見せる絵作りにはもっと徹底的にこだわるべきだっただろう。

ロングスカートの戦闘服自体はそう珍しいものではないはずだが
髪型やポージング、アングルなどに工夫が必要なのかもしれない。

38_20120107_29_30.jpg38_20120107__11_02_59.jpg



序盤のサテラは対人拒絶モードとデレモードのギャップを埋める要素が欠落しており
どういう人格なのかがつかみ難い。
ラナはサテラを挑発しに行くキャラなので、ラナの登場以前までに
サテラとカズヤが多少なりと関係を深め合うイベントやデート回など、
サテラの素顔が見えて、親しみを抱かせる描写なりエピソードが必要だろう。

また、サテラに関しては過去のトラウマ設定だけでは
その行動目的や最強となった経緯が説明しきれていない。
パンツを脱がされる前に何故パンドラモードを発動しないのか、など
よくわからない矛盾点もあった。
カズヤに触れられたあと、忌まわしい記憶の絵を見せておいて
「あの忌まわしい記憶がよみがえらなかった」とつぶやかせるなど
演出が何をしたいのかわからない。


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軍隊に準じた上下関係を重んじる学校なので
目上の人物に対し手を後ろに組む姿勢はアリだと思う。

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キャシー・ロックハートを前にしたカズヤのこの姿勢も単なる癖として看過できる。
しかし縦社会を強調しておきながら一番左・ミレーナのこの姿勢は
仮にもウエストの校長を前にしては不敬と言わざるを得ない。
確認したところ原作には無いシーンらしいので
演出がアンポンタンなのだろう。
礼儀作法をわきまえないことが問題なのではない。
礼儀作法をわきまえないキャラと認知させること自体が問題だ。


その他
これは書くべきことではないかもしれないが、正直なところ他の大半は楽しめたのだが
「キム」だの「ユジン」だのと、必要以上に朝鮮名が出てくると妙にイライラする。
そういう意味では僕に向いてない作品だったかもしれない。



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category: アニメ

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コメント

> 「キム」だの「ユジン」だのと、必要以上に朝鮮名が出てくると妙にイライラする。

原作漫画が韓国の作家によるものだからかと。

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2012/02/29 04:20 | edit

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