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2011冬アニメ 放浪息子  

放浪息子
http://www.houroumusuko.jp/


まず端役のキャラたちの働きが異常に良い。
各人に与えられた役割はそれぞれシンプルなものだが
バトンを継ぐように主人公たちに関わり、ともに物語を紡いでいく。

マコちゃん
序盤において、より切実な立場でニトリと関わることで
ニトリに対するホモフォビア的嫌悪感を剥離する装置として機能
各登場人物の評価役

白井モモコ
嫉妬深く煩わしい存在としてちーちゃんにまとわりつき
ちーちゃん自身の持つ煩わしさを相対的に減衰させる機能を持つ
CV豊崎愛生がよい仕事をする

二宮文弥
超然とした言動によりサオリの寛容な一面を表す記号として存在
(サオリは彼を冷遇しているが拒絶まではしていない)
05話では物語にユニークなブレイクスルーをもたらす

税所学
当たらず障らずの無能として描かれつつ
僭越で予測不可能な判断力がカオスな展開を生み出す

etc


最も完成度が高いエピソードは第04話「私の名前をあげる」
これは千葉サオリの主人公回。
端役たちが次々と首を突っ込んでサオリのロマンスが邪魔され、
物語は彼女の希望と真逆の方向へと転がり落ちていく。
サオリの表情は外からの影響でくるくると変えられ、
彼女の苦悩は痛いほど伝わってくる。

このエピソードの出来自体は素晴らしいものだが、
シリーズを通して理解できなかった唯一のシーンもこの第04話にあった。




ニトリ家にて、マコトに未練を指摘されたあと
サオリがニトリを追求するシーン。

ここでサオリがニトリに絡んでいく理由がよくわからない。
感情が制御できない原因はニトリの存在にあるのであって
それをニトリ本人にぶつけるほどサオリは愚かではないはずだ。
マコトを意識外に追いやって、ニトリにデレることもできたはずなのだ。

税所に対する不満がニトリとの間で共有されていないことや、
ニトリだけに見せたつもりの弱さや素直さを、軽々にマコトに相談された苛立ち。
過去にとらわれ続け、身動きが取れない自分の姿をニトリに重ね合わせる。
そういう雑多な感情が一気にあふれ出したもの、と推測できなくはない。

しかし行動の結果としてやはり相手は困惑し、離れていく。
シリーズを通して見た時に、サオリの恋はどこでしくじったのかと考えると
思い当たる節はこのシーンに帰結するように思う。

まぁでも、若年期の恋心なんてこういうものとも言える。
誰だって自分を変えるのは嫌だし、面倒だし、ありのままを見て欲しいなどと
言い訳しながら自己の存在を押しつけようとする。
自重するとか愛されるよう努力するとか、自分を変えるなんてのは
もう少し小ざかしく成長してからの話なのかもしれない。
そもそも、守りたい自分自身すら固まっていない年齢であるのだから。

結局のところ、一見クールで知的で大人びて見えるサオリが
実は一番子供染みているということになる。
第04話終盤にて味方不在の状況となり、とうとう「神頼み」に至るシーンにも
それがうかがえる。


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