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健康第一

2010秋アニメ STAR DRIVER 輝きのタクト  

STAR DRIVER 輝きのタクト
http://www.star-driver.net/

明朗な少年が阿呆みたいな格好で敵と戦う。
敵も阿呆みたいな格好をしている。
この、ちょいダサな方向に突き抜けている部分が
厨二感をうまく中和し、作品の抜きん出た大きな魅力となっている。

こうした部分に多少悪ノリが過ぎる面があるせいか
「迫り来る終末的局面」といった緊張感には乏しい。
各話に戦闘シーンがあり、それは多少短めであるものの総じて作画も良い。
だが学園物とロボット物が共存する物語は終盤まで維持されるため
序・中盤にはシステムを揺るがす大きな展開やヤマ場はない。

それでも、情感たっぷりに描かれる中盤の「西の巫女編」は美しい物語。
ここでは浅井義之の演出力が光る。
浅井の優れた仕事については書きたいことが幾つかあるので
いずれどうにかして記事にまとめたいと思う。


サン・テグジュペリやフェニキア文字と関連するギミックは
ある種の文化的スノビズムの範囲を出ないので
視聴において特に留意する必要はないだろう。

大部分の疑問や伏線は、すべてにおいて明言はされないにせよ
ある程度は解答予測のつく形に収まっている。
このあたりのサジ加減は絶妙なもの。
ニチ・ケイトは思ったよりつまらない女だったとか
悪い意味で意外な結果になったところもあるけれど。

しかし、そもそもタウバーンとは何なのか?
なぜタクトとタウバーンだけが最初から特別なのか、という疑問に対して
作中で与えられるヒントは
#22「地球人のために作られたサイバディ」
#25「ツナシ家のサイバディ」
の二つのセリフのみ。
この状態で、ザメクに勝ってしまうのは流石にどうだろう。

ヒーローメカが最終的に勝利すること自体は問題ないんだけど、
その前に、たとえば四方巫女集合によるタウバーン強化イベントとか
弱体アイテムとか大丈夫の呪文でも実際何でもいい、
何か一工夫あればよかった。というか、あるべきだ。
ザメクというのが気合いだけで突破できる程度の障害であるなら
封印解除を巡ってずっと揉めていたシリーズの大半は無意味になる。

それにしても最終話の作画は大変よかった。盛り上がった。
大勢のメーターが腕を競い合うようなバトル作画の応酬は
金田伊功メモリアルイヤーの作品に相応しい。

201112513501.jpg
柿田爆発

201112513503.jpg
背動からザメク腕をすりぬける空中戦
ここは鳥肌が立った。このあとのサーカスまで、村木さんだろうか

201112513502.jpg
この臀筋はとても良い



最終話のみならず、シリーズ全体でも作画水準は高いものだったが
エムロード抜刀バンクに第03話の作画を使うのはまったく賛成できない。

201112513504.jpg


僕は世代的に山下調の作画は好物だし新井淳の仕事にも敬意を払うが
さすがにバンクとして使い回すにはアクが強過ぎ、流れから浮くと思う。
若い方々はこれをどういう風に見ているのか、少し気になる。

総評としては
良くも悪くも、ボンズらしい作画寄りの作品といった印象。
クリエイターの美意識が強すぎて、モブキャラに必要以上の造形美を与えてしまい、
後半モブキャラが物語から放置されてるように見えてしまうところとか。




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