大匙屋

健康第一

2010秋アニメ えむえむっ!  

えむえむっ!
http://www.butaro.net/

なんというか。かったるいものを見せられた気分になる。

第二話、結野嵐子の事情暴露によって物語に重めの宿題が課せられ、
視聴者はここで方向性を見失う。

その後は主人公・太郎が嵐子や美緒と懇意になるいくつかのイベントを経て、
セットされたよくある三角関係に突入。
嵐子が太郎のM体質を受け入れた上で傾倒し始めた時に、
この物語は終了している。

たとえば、M体質が治りさえすれば意中の女の子と付き合えるとか
逆に治療を成功させたほうが太郎をゲットできるとかでもいい。
一話終了時点でこうしたインセンティブが何もないため、
体質改善という目標には切実さがない。

太郎がMであるという事実は他にいくつかある性格設定の一部に過ぎず、
ストーリーを直接左右しないものとなる。

むしろ問題は嵐子が恐怖症をどう克服するかとか
一見無軌道な美緒の行動を物語の中でどう位置づけるか、
視聴者の興味はそっちに向かう。

で、美緒の人となりや詳細な情報はまったく明かされず
嵐子の恐怖症のほうも展開次第な話で、ほぼ予測不可能なため
視聴者は黙って進行に付き合う意外に何もできない。

三角関係へと向かう流れは展開としては王道なので
それなりに楽しく見られるが、
作品の独自性はすでに失われている。


第06話「騒乱だらけのマイホーム」がこの作品の象徴的なエピソード。
姉と母が嵐子に一体どんなひどい嫌がらせをしてくれるのか
ワクワクしながら見ていると、何も起こらずに終わってしまう。
徹頭徹尾、展開がヌルい。

第一話において太郎が美緒に吐いた最後の台詞
「この豚は一生、あなた様の下僕です」
これには非常に期待させるものがあった。
よくあるノーマルな男女関係や恋愛、先輩・後輩関係などでなく
学園物の中で「暴力主人とM奴隷」といういびつな関係性を正面から描くのなら
これはめったにないほど面白い作品になったような気がする。

誰もが期待したのは、そういう展開ではなかったか。
キャラクターはとても可愛く作られているだけに、惜しまれる。


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