大匙屋

健康第一

2010秋アニメ おとめ妖怪ざくろ  

おとめ妖怪ざくろ
http://www.otome-zakuro.jp/

女性作家視点、というものが時折俎上に載ることがあるが
この作品はそういう文脈で語ったほうがわかりやすいかなと。

・キュートで可愛いお年頃の女の子・ザクロが男性にモテるのは当然!
・ザクロが花立にデレるのは、揚巻がしっかり捕まえてないから!揚巻が悪い!
・揚巻がザクロにいつまでも告れないのは、弱くて役立たずで自信がないから!
・だから最終決戦でザクロを救出して、堂々とカレシになりたい!


この理屈、男性だと前半が理解できなかったりするよね。俺にもわからん。

戦闘配置に男性陣の居場所がないという点は、一応終盤の彼らの奮起に繋がってる。
しかし筋は通っていても、それが物語として実際に面白いかどうかは別の問題。

「ガンスリ」や「屍姫」的な男女の縛り関係ではないため
ペアを組んで行動する切実な意味が存在しない。
そもそも「妖人省」の現場に人間の男性が配される意味さえない。
例えば、陸軍内などに妖人部隊を作るという話でも同じように成立してしまう。
人物配置に必然性がないのは、やっぱり無理がある。

ザクロだけが敵味方を含めて圧倒的に強い、という点で
たぶんバトル物としては成立してないのだが、
せっかく敵と戦うシーンを作るのなら、せめて男たちには雑魚敵をあてがうとか
何かもう少しやりようは無かっただろうか。

踊ってる女たちは絵的には面白いのでいいとして
男は見せ場もゼロで、一切何もしてないのなら
妖人社中と一緒に踊らせでもしたほうが笑える分まだマシなような。

しかし、女の子が一人で戦って、他の女の子が踊っているという発想は凄い。
アイデアとしてはぶっ飛んでて面白いはずなのに、今ひとつ魅力に欠けるのは
ビジュアル的な派手さが足らないせいだろうか。

地味な内容でも懸命に伏線をばらまいて丁寧に回収してるあたり、
わりと生真面目な作家さんなんだと思うけど
人を惹きつける狂気の成分が不足してる感じはする。
やたらと敵役の行動原理をコンプレックスに求めてみたりするし、
お人よしで、絶対悪のような存在は描けないタイプの作家なんだろう。
(まぁアニメの展開が原作通りなのかは知らないんだけど。)

でも、これだけは強調しておきたいんだけど
作中にて、最高に美味しいキャラはオモダカの父ちゃんなんですよ。前里長。
強欲で淫乱で嫉妬深いスプレマシスト。
誰からも同じように憎んでもらえる、わかりやすい純然たる悪役。
なんでこの最上級キャラをラスボスとして活かさないのかと。
いつのまにか死んでるとか、アホかと思う。

あと、個人的な見解。
ツンデレってのは、陰で一途に思い続けてるからこそいじらしいんではないかと。
ツンツンしながらあちこちにデレるのは、ただの嫌な女ではないだろうか。
ザクロには何度も何度も嫉妬させて、それを揚巻が徹底的にスルーした上で
ザクロが一度だけ花立にデレるなら、揚巻のヘタレっぷりが際立つと思うけれど。


褒めるべきところ――
カボチャ兄妹が、やたら可愛かった。
萌えとは一線を隔するデザインなのに、あの可愛さは異常。



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