大匙屋

健康第一

アマガミSSと男根中心主義  

近況。どうも、生きてます。
忙しいです。
ハードディスクに未視聴作品が溜まる一方ですが
徐々に消化しています。


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アマガミSS

http://www.tbs.co.jp/anime/amagami/

一番驚いたこと。
ヒロインが抱えるプライバシー上の問題に主人公がコミットしない。
しないというか、させてもらえない。

主人公は頬を赤らめ、オーバーなリアクションを繰り返すことで
たえずヒロインの行動を承認し続けるだけ。
つまり腰を振りながら「気持ちいいよ最高だよ」と言ってるのと同じ。
要するに主人公にはファルスとしての存在価値しかない。

一方でヒロインは主に家族関係などに問題を抱え、そこから生じる承認欲求を
主人公を取り込むことで満たそうとする。
つまり、フラグは最初から立っている。

仮に主人公がその問題にコミットすれば、選択肢が増え尺が伸びイベントが減る。
本来そうあるべきところを潔くバッサリとカット。

これだと物語として成立してなさそうな前提だけど、意外とそんなことはない。
結果としてアホみたいな説明台詞(#16「最終のバスに間に合ってよかった」など)
が頻出する弊害は出ているが、各エピソードは短い尺を最大限に活かし
コンパクトにまとまっている。

これが何故、それなりに面白く見られるのかというと
主人公視点では、悪意や敵意といった「他者」が存在しない世界で
成功体験だけが約束された展開が絶大な安心感をもたらすから。

ヒロイン視点では、どのようなタイプのヒロインにも親和性を高めるため
人格の特徴的な部分があらかじめ排除された主人公が
絶えず承認欲求を満たしてくれる存在として随伴するから。


演出では裸や乳揺れなどのあからさまな絵はほとんどないが、ヒロイン達の
ちょっとした仕草やポージングでシルエットやボディラインを執拗に強調し、
常にセクシャルなイメージを喚起させる。

骨太のストーリーは無いも同然、苦痛や挫折感は徹底して排除し、
性的イメージの喚起をひたすらに追及しつつ、でも直接的なエロはなし。
まぁよくここまでやるもんだと感心させられる。
いや、マジでこれは見事なものです。
七咲逢編の出来は、ちょっとひどいものですが。

こういうものを、案外と喜んで見ている僕のリアルは
どれほど絶望に満ちているんだろうと心配になった。


類似作品ということで、次回はヨスガノソラについて少し。





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