大匙屋

健康第一

2009アニソン編曲語り[4/5] エレポップ3曲  

反則だけどエレポップの括りで今回は3曲。




「おやすみパラドックス」(「夏のあらし! 春夏冬中」OP)
歌:やくしまるえつこ/作詞・作曲・編曲:近田春夫

ビブラストーンをやってるうちに終わってしまっていた
ニュージャックスイングへの賛辞・・・
ウィスパー系ロリポップはJ-POPとしては狙いすぎなんだろうけど
アニソンと考えると良曲。
Vo.はインディーでは知る人ぞ知る存在らしいけど、姿がまったく見えない感じ。

近田春夫先生としてはやっておきたいネタだったのだろうか。
エレクトロクラッシュ以降のディスコビート温故知新の雰囲気と
ちょっと前にブリのMy Prerogativeなんかもあったし
タイミング的にはアリなんだろうと思うけど
いくら懐古趣味的なコンセプトの「夏のあらし」とはいえ
ネタの中心は70~80年代なんで、NJSはちょっと外してる気がする。
むしろ王道なエレクトロには行きたくても行けなかったって
ことなんじゃないかと。先生的に。






「RIDEBACK」(「RIDEBACK」OP)
歌:MELL /作詞:MELL/作曲・編曲:高瀬一矢

MELLの売り方はエピック/ユーロハウスを参照するのと
ゴチックっぽいダーク路線の2本立てだと思ってたし
去年のアルバムも(試聴した限りでは)そんな感じだったので、
この曲の伴奏トラックの「引き方」は新鮮というか意外だった。
I'veのトラックって歌モノなのにやたら前に出てくるものが多いから。

序盤こそミニマル風だけど、中盤以降はテクノ寄りのインディロックに
ブリブリベースを乗せて小綺麗に仕上げた感じか。
言い方は悪いが、たかがTVアニメ主題歌でこんなことをやられたら
ちょっと他の人間には太刀打ちできない気がする。

同時期に出た禁書目録のEDはお世辞にもいい出来じゃなかったのに
底の見えない・・・というか、よくわからない人だと思う。







「Programming for non-fiction」(「よくわかる現代魔法」OP)
歌:麻生夏子/作詞:こだまさおり/作曲・編曲:ぺーじゅん

4つ打ち&ストリングスを前面に出したアレンジ。
通常ブラスが担当するようなフックも印象的なピチカート。
異様にフリーダムなグリスとハーモニクス。
でも仕上がりはPerfume以降のエレクトロ感を排した
ガール・シンセポップ。

狂気じみたヴァイオリンへのこだわりを感じるけど
ちゃんとダンスポップになっていて
でもこの方向はデッドエンドだと思うけど、どうなるんだろう。
あまり詳細は知らないんだけど、同人音楽出身の方らしい。

「よくわかる現代魔法」本編は何というか微妙な作品だったけど
主題歌はOPだけでなくブギウギ調のEDもよくできた曲だった。
残念なアニメほど良曲に恵まれる現象か。

今年はsupercellの成功もあったし
これから来年にかけて、同人・ノンプロ周辺の新しい才能が
続々発掘されそうな予感がして嬉しい。





で、なんでこの中から1曲選べなかったのかだけど
結局この3曲とも、方向は全然バラバラであるにせよ
直接間接を問わず中田ヤスタカの作り出した状況に呼応したもの。
もっと言えば彼の影響下にあるってことだろうと。
もちろん、この3曲に限った話ではないけど。

好むと好まざるとに関わらず、公平に言っていまのアニソンが
そういう状況にあるのは確かだと思う。
で、それは当然曲調やアレンジにも大きく影響してる。
このことを説明するのに1曲選ぶのは無理だった。

僕は彼の信者でもなんでもないので
正直なところ靴の上から足を掻く思いもある。
中田氏の仕事もいま分岐に差し掛かっているようなので
来年以降こっち側がどう変化していくかには注目したい。

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