大匙屋

健康第一

2009秋アニメ 4篇  

序盤について その2


こばと。 (24) [NHK-BS2] http://kobato.tv/
NHKらしい、ある意味保守的でファミリー向けなハートフルストーリー。
ルールをしっかりと把握させる01話の構成はまるでお手本のような作り。
2クール作品にしては、序盤の登場人物の少なさが気になる。
1話完結式で小エピソードをまとめつつ保育園の抱える問題を縦軸にする感じかな。
スターシステムらしいのでCLAMPファンには色々とニヤニヤできる作品かも。


君に届け [NTV] http://www.ntv.co.jp/kiminitodoke/
これは恐れ入りました。
原作は超人気作品らしいと聞いていたけど、確かにこれは面白い。

花壇で爽子の前に風早が降り立つ瞬間、風早の側頭部をなめつつ
流れる雲をカメラが追う一瞬のカットが素晴しい。
突然の展開で風早を直視できない爽子の抑圧や緊張感が伝わってくる。
モノローグをかぶせつつも硬直してるであろう様子が目に浮かぶ。
この演出センスは普通じゃないと思った。
イベント→反省会からクライマックスへと至る構成も完璧。

JC&カサヰ作品かと思いきや、まさかのIG6スタ/美術はバンブー。
ハイパー化した小林七郎のような背景のアートワークは
竹田悠介によって「true tears」で示された水彩画の技法。
キャラデザインに沿うかたちで情報量はコントロールされてるけど
淡い色使いながら緻密で街路樹の鮮やかさや空の高さがよく表現されてる。


ささめきこと (13) [TX] http://sasameki.com/
はやりの同性愛物のようだが他作品に比べてコメディ色強め。
風が吹いたり空が青かったり赤い糸だったり、凡庸なOP。
百合物として透明感や清澄さをことさら強調したい意図なんだろうけど
類似作品が幾らでもあるのに、アイデアや着想は他になかったのだろうか。

序盤の演出が多少くどく見えるのは、この先に急展開があるからかな。
風間の言動がグサグサ突き刺さることで純夏に同情が集まる構造だけど
個性的な脇役も揃ってるようだし、群像劇風に仕上げていくように思う。
最終的に純夏に救済があるかどうかはわからないけど
倉田英之脚本ならある程度安心して見てられる。


聖剣の刀鍛冶 (12) [CTC] http://blasmi.com/
またぞろ中世風剣と魔法の萌えエロアニメかと思ったら
わりと正統派の剣戟ファンタジーっぽかった。黙示録的な展開もありそう。

セシリーの人となりや彼女が守ろうとしている街の風景、彼女の喜び、
彼女を取り巻く住民の生活感など具体的な「日常」をバッサリ省略して
トラブルとの遭遇やルーク、アリアとの出会いを一気に描いていくのは
物語を下支えする世界観の把握が追いつかず戸惑う。

力はないけど守りたい、金はないけど最高の刀は欲しい。これでは
セシリーは家名と職責に縛られ主体性の欠如した痛い人になってしまう。
セシリーがあまりに馬鹿過ぎてルークのツンデレが活きず、
間に入るリサの可愛さも爆発しない。すべては構成の不備だろう。

「人間を斬れない」という欠点がシリアスな問題であるためには
セシリーがより多くの人々と日常的に幸福な関わり方をしているか
あるいは逆に完全に孤独である前提が必要なはずだ。
この作品は「状況」を描かず「設定」を描いてしまっている。



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