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哲平とハルトマン、なぜ差がついたか…慢心、環境の違い  

プリンセスラバー!第12話 「プリンセスラバー!」

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「お前を許す」
すげえ。これには驚いた。
こんな落とし方をするとは予想外でした。

多分これは、萌え豚でなくとも、勧善懲悪を美徳とし
仇討ちにも心情的に理解のある普通の日本人には
なかなか理解を得られないでしょう。
エロゲ原作の萌えアニメでこんな思想的挑戦をするなんてすごい。


野望のために徹底的に人を利用し続けてのしあがったハルトマンと
目標のため人と交わり人に支えられて成長し続けた哲平。
考えてみれば、2人は非セレブ、庶民階級出身という共通点がある。
光と影のような対比された立場ですね。

ハルトマンにとって哲平は倒さなければならない最後の敵。
自分がずっと狙っていた有馬の財産も
美人の婚約者も、すべて哲平が横から奪っていった。

憶測だがハルトマンは本当はシャルに愛されたかったという気がする。
だから最終局面で保身のためシャルを人質に利用したりはしない。

だが目前で銃を構えても、哲平に勝てる気がしない。
列車から叩き落しても戻ってくるし、発砲してもびびらない。
何とか哲平に屈辱を与え、憎しみと絶望の淵に叩き落したい。
だから「お前の両親を殺したのは自分」という事実を突きつける。
だが哲平はハルトマンに向かって「お前のすべてを許す」と言い切る。


両親を殺した敵を許す。普通はできないかもしれない。

怒りに任せて相手を倒せばその時は達成感があるが
憎しみの連鎖は止まらない。
相手を殺せばその仲間が殺しにくる。
そうなれば大切な人がまた危険に晒される。

今回のハルトマンの一連の行動も、元々は有馬翁との行き違いや
自分が有馬後継者となったことが原因です。
その災厄が自分や有馬に降りかかるのはまだよいとして
結果として無関係のシャルを巻き込んでしまった。

敵を許し、敵を討てなかった不甲斐ない自分を
これからの人生をかけて背負い込むことで、哲平は周りの総ての人、
シャルや仲間たち、有馬翁を危険から守ることができる。

つまり、過酷な運命に抗うのではなく、運命を超克する
ここでそういう「選択」を哲平はした。

それは庶民出身だからとか、セレブになったからではなく
「今の哲平だから」できる選択だったかもしれない。
ここに至り、哲平はセレブというものすら越え、
一人の魅力ある人間として急成長を遂げた。
おそらくこれからも彼は、与えられた身分や財産とは無関係に、
周囲に居る多くの人間を魅了してやまないだろう。
だからこそシャルや仲間たちは、これからもずっと哲平を
好きでいられるわけです。

ドラマ的には敵を倒してハッピーエンドのほうが当然わかりやすい。
でもこういう結論も、案外ありなんではないかと。



さて、ハルトマンは罰を受けないのか。

哲平はハルトマンに「もう一度這い上がれ」と言った。
彼を捕らえるのは警察の仕事であって哲平の義務ではないので
まるで無罪放免のように見えるのも仕方がない。

しかし社会的地位も失い、婚約者にも逃げられて
哲平には許されたものの、ハルトマンは田中敦子にすがるしかない。
すべてを失っても自分を愛してくれる敦子に
初めて人としての愛情をそそげるようになるかもしれない。

そして、いつか子を授かり家族を持った時に、
両親を無残に奪われる子の悲しみを理解する日がくるかもしれない。
もちろんそれは来ないかもしれない。

でもそれは、哲平やシャルの人生には無関係ということです。
ここは人によってはスッキリしないところか。
けれど多分それは瑣末なことなんですよ。



TVアニメーション「プリンセスラバー!公式サイト」
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