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「メイド服を着た給仕」など藤倉優には逆立ちしても及ばない  

ミア・クレメンティスを二次元嫁として寵愛する僕がメイドについて語る


プリンセスラバー!第二話「学園と再会」
脚本 中村誠/絵コンテ 金澤洪充 杉生祐一/演出 金澤洪充





御披露目パーティーからの帰路、車内
若本と藤倉優の会話

若本「しかし、環境は常に与えられるもの。
 そこから何を選ぶかは本人次第。
 おまえの言葉、胸に来たぞ」

藤倉優「ありがとうございます」



この「ありがとうございます」は良い。
このときのメイド藤倉優の返答には、例えば「恐れ入ります」や
「恐縮でございます」「もったいないお言葉です」など
妥当性のあるパターンがいくつか考えられるが、
ここで「ありがとうございます」と返事をさせることで

・使用人・藤倉優の雇用主・若本への親子関係に似た忠孝と敬慕
・17歳の少女として年齢相応の素直な感謝の表現

という意味を同時に込めることができ、
環境の激変の只中にいる有馬哲平に対する両者の配慮と
年若いメイド藤倉優が誠実にして裏表のない、信用に足る
人物であることを表現できている。

セレブ物やメイド物では知性と品格を兼備したダイアローグが必須だが
あまりに作りこむとガチガチの敬語の応酬に終始しがちだ。

だが、この「ありがとうございます」は美しい。
この会話で、メイドという記号に捉われることなく
17歳の少女・藤倉優の素直な言葉を織り込ませることが
できるのは、脚本家のちょっとしたセンスの賜物だろうと思う。


言葉の使い方はとても難しい。
使用人が迎合追従するようになると途端に下品になるし
雇用主が尊大だと使用人は合理主義者のように見えてしまう。

雇用主とメイドとの間の労使関係を超えた信頼が描かれることで、
有馬哲平がこれから飛び込む新しい世界が温情と慈愛によって
支えられていることを先んじて認識した視聴者は、先の展開に
安心して期待することができる。


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自己紹介のあと、扉の先へと哲平を促す手の所作や
道を開ける為に一歩下がるときの微かな靴音など
メイド藤倉優周辺は微細に渡って作り込まれている。



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哲平「いや、そうじゃなくて、人柄とかで」
藤倉「お人柄?それは大事なことなのですか」
哲平「当たり前だろう。結婚するかしないかって話に
 なんで人柄が重要じゃないなんて言えるんだよ」


シルヴィアとの婚約についての哲平と藤倉優の会話。

メイド藤倉優は本来、哲平の婚約者の人柄を評価する立場になく
そのことを藤倉優本人も熟知している。
元々「当主様」が両者にとって最善と判断し決定した縁談である以上
人柄など双方良いのが当然で、心配するのも論外なのだ。
それは当主の判断に使用人が疑いを持つことに他ならない。
従って哲平が未知の相手の人柄について知りたいにせよ
一メイドからの情報ごときを頼る必要はなく
これから直接会って知り合ってゆけばいい。

上の会話は一見、庶民感覚との乖離を端的に表現したやりとりに見えるが
実際にはここでも藤倉優は揺るぎのないメイドという立場への自覚と
当主様、そして哲平様への忠愛・臣節を反故にしていない。


「メイド服を着た給仕」ではなく
ちゃんとしたメイドのありようが描かれている作品は
これだけメイド物が溢れているにも関わらず多くない。

単なる大金持ちではなく
セレブ的な世界を描くためにはステイタス表現が不可欠で、
セレブを真実セレブたらしめるのはセレブリティ本人ではなく
ご主人様を単なるそこらの金持ちにおし留めることなく
愛情と心からの尊敬をもって臣従する、才覚と分別を持った
使用人、忠勇無双のメイド魂なのだ。
いや多分な。



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