大匙屋

健康第一

五筒開花と花天月地  

咲-Saki- 第19局 「友達」
天江衣が一筒を切り、それを宮永咲が大明槓して和了。
この意味を少し付加読み。



一筒pin1n.gifはその意匠から月に準えられ
とくに一筒によるハイテイツモで一筒撈月(イーピンラオユエ)という
満貫ローカル役まで存在する。

満月にドキツモ昇天フルパワーを発揮する天江衣にとって
一筒というのは、ある意味で特別な縁のある、シンボリックな牌であり
大将戦東ラスで最初に上がったハイテイも一筒撈月だった。

第13話、境内のシーンにおいて言明されたように
「麻雀で4人が幸せを共有できるとは限らない」と感じている衣は
自分と打った相手が皆世界の終焉を見るような顔をし
自分がまた孤独を深めていくことに失望している

感覚に依拠し続けた結果向かうところ敵なしだった衣にとって
自分のこれまで通りの打ち筋が宮永咲に通用しない場合においてのみ
「麻雀で4人が幸せを共有できる」という可能性が生じる。
だからあの最終の場面では降りられない。
負けたく無いけど降りることはできない。
その河に投じられる一筒はある意味で衣自身となる。

その投じられた一筒を大明槓で掬い上げ
連槓ののちに嶺上開花をツモる宮永咲の上がり牌がpin5redn.gif赤五筒。

五筒嶺上にはこれまた五筒開花(ウーピンカイホウ)というローカル役があるように
pin5n.gif五筒=花の象徴。本来は梅の花なのだけど。


衣が一筒(=月)を投じ
咲が五筒(=花)で和了する。


これが従前、竹井久が言及した「花天月地」に繋がる。
花が空一杯に咲き、 月光がくまなく地上を照らす。

「空一杯に花が咲く」とはどういう意味か一瞬わからないが
たとえば↓このような状態のことを指すと思われる。


ysy024[1]


梅花が頭上満開に咲いた状態を漢詩では「花雲(かうん)」などと表現する。
終局の上がりで咲の背中に効果として花が描かれないのは
「五筒の花がちゃんと卓上に咲いているから」だろう。

終局後、加治木から「次は私が勝つ」という答えを得た衣は
自分と打った相手が全員「世界の終焉を見ていない」ことを確認し
「麻雀て楽しいよね」という咲の問いかけに
初めて心からの笑顔を向けることができたわけだ。




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