大匙屋

健康第一

「テイルズオブジアビス」でのミュウの役割  

前回エントリーの続きみたいな話になるのですが

テイルズオブジアビス 第25話「存在を賭けて」

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①エルドラント突入後、はぐれた仲間達と合流するルーク

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②追って来たルークを見つけたミュウがまず飛びつく

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③ルークはじゃれつくミュウに笑顔を見せる

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④ガイ「何があったかわからないが、アッシュがお前を認めたってことだろ」


ミュウがルークに飛びつくことによりルークが笑顔を見せ、
③ルークが笑顔を見せることによって仲間と視聴者は
はぐれていたルークが無事であったことを瞬時に了解する。
これにより仲間はすぐに④のアッシュの話題に移ることができる。

ここに至るまでにアッシュといろいろあり、ルークは心中期するものがある。
もし③がなかったら、アッシュに送り出されたルークは複雑な表情のまま
笑顔を見せることもなく合流し、仲間はそのルークの表情を見て気遣い、
はぐれてからルークの身に何が起こっていたのかを逐一聞いたり話したりの
無駄なやり取りをする必要が生じるわけです。
そうなればテンポは当然悪くなる。

この一連の動作の起点となっているのがミュウの行動であり、
ミュウがルークに飛びつくことで演出上の流れは一瞬止まるのですが、
そこから後の話を一気に簡略化することができ
逆に展開をスピードアップさせているわけです。

ゆるキャラやマスコットキャラというのは本筋の展開にはほとんど無益でも
こういう場面で存在感を効果的に示すことができる。


ついでに別の場面を見てみます。

テイルズオブジアビス 第02話「聖獣の森」


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エンゲイブ近郊の森、チーグルの巣でのミュウとの出会い。

物語はまだ導入部で、ティアがファブレ公爵家にテロを仕掛けた直後。
この時点でティアがどういう人なのかはまだ説明されていないわけですが
ティアがチーグル族の可愛さにあからさまに萌えを晒すことで
視聴者はティアとともにチーグルに萌えるのではなく
ティアに対する警戒感そのものを薄めていきます。

ミュウというキャラがティアの無防備な素の表情を引き出すことによって
まず善人か悪人かの大雑把な判断を視聴者にさせているわけです。
そのティアに対するルークのリアクションも含めて
ミュウはルークとティアの当面の関係を円滑に処理する装置となります。

動物や子供、老人といったキャラは
ちょっとしたやりとりで演出にタメを作り、絵を和ませ、
時には展開を早めたりもする。

「テイルズオブジアビス」は全体的に良作とはいえ、
正直に言ってレイアウトや演出などにちょっと?な部分もあるのですが、
キャラクターの細かな使い方、相関関係の構築などの面においては
同シーズンの作品の中でも抜きん出たものを感じます。

公式ページ




次回は黒神についてちょっと。それともう少しキャラクターの話、つづく。


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category: アニメ

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コメント

大好きなクラナドも放送終了しまして空気が抜けた感じです。梅の花も散り、本格的な春を迎えようとしていますね。
役割、今回管理人さんの仰っている演出としての役割とは違うのですが、テーマとしての『町と人』これは鉄コン筋クリートでモチーフとして扱われていました。
町にとっての人の役割、またその逆も。表面的な部分だけでなく二つの作品に似た部分を見いだせたような気がしたのですが忘れてしまいました。
過去を未来へ。健やかな子どもを育て、持続可能な社会の為に先人たちの知識・文化を有形無形問わず若い世代へ伝え、飢餓や貧困に苦しむ人間に対する自立への支援
これらが本質的な生きる理由になるのかは分かりませんが、結局ベタな所に落ち着くものですね。
以前、「無理だとわかっているがすべての人が幸せであるような作品があればいい」と仰った時私は嬉しかったですよ。
この人がそれを言葉に出来るということが。
役割を与えられるとか自ら獲得するとかそうではなくて、自分が他にどう機能するかを自覚し、建設的に生きていけるなら、それはスゴくカッコいいと思います。ベタですが。
ああいう事はたまにしか言わないで下さいね。

URL |  #-
2009/03/29 04:10 | edit

強引にクラナドの話に持っていこうとするのはやめてくれ!

URL | 大匙屋 #pBoZlR9Y
2009/03/31 17:24 | edit

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