大匙屋

健康第一

2008夏アニメ ワールド・デストラクション/恋姫†無双  

夏アニメレビューまだやるんかと言われそうですが


ワールド・デストラクション 世界撲滅の六人(13)[TX]
http://wd.sega.jp/anime/index.html

モルテが世界を滅ぼしたいと考える理由、世界に対する深い憎しみや
強い怒りのようなものが見えてこないため、
キリエとトッピーがモルテの旅の道連れになる動機も曖昧になっている。

作画は安定しておりデザイン的にも描き易そうだが地味で、
牧歌的な世界観には沿っているがまるで名劇のような雰囲気で
力づくで物語に引き込むほどの訴求力はない。

第06話あたりでようやくモルテの過去に触れる機会があるが
なぜタイトルが「六人」なのかは終盤になってもわからない。

一話完結の道中物として考えるなら各話一定のレベルに達していると思う。
泣けるエピソードや池田秀一VS古谷徹といった確信犯的な遊び回もあるが
旅の最終目的が今ひとつわからないのでプロット関連のフラグも判別できず
劇中において幾度となく取りざたされる終末観とは裏腹に、視聴者には延々
退屈な時間が続く。

このツケはけっこう大きく、最終話におけるスペクタクルシーンにおいても
「結局モルテはどうしたいのか」という基本的な動機付けが曖昧だったせいで
モルテの決意や転向の過程もなし崩し的で
話の畳み方も中途半端なものになってしまったように思う。



恋姫†無双(12)[MX]
http://www.mmv.co.jp/special/koihime/

せっかく乱世の冒険活劇という要素があるのだから
殺陣にもう少しメリハリがあって、見栄きりのポージングや
レイアウトにも工夫があれば尚よかった。
矛や長巻による剣戟はアニメではけっこう珍しいので
凝ったアクションを一度くらいは見せて欲しかった。
しかし、衣装やプロップのデザイン精度などを考慮すれば
動きに関してはこれでも健闘しているほうだと言うべきか。

作画は徹底した顔アップ・バストアップの繰り返しで
レイアウトにも芸はないが絵柄はそれなりに可愛いし
脈絡のないSDキャラにも愛嬌はあり、これに百合や
多少のエロ要素が加わるのだから
こういうのが好きな人には良作品と言えるかもしれない。

ストーリー的に見るべきものは特にない。
諸葛亮が出てきても軍略的面白味などは加味されない。
ダイアログもどっちかといえばテンポが悪く、若干寒い。
11~12話でようやく少しだけ物語らしい展開を見せるが
こういうエピソードを最初からもっと盛り込んでもよかったのでは。
個人的に第04話・馬超回だけはよく出来ていると思った。

総評すると萌え文化に追随するティピカルな美少女アニメといった感じ。
全12話中どのエピソードをどの順番で見ても適度に楽しめるので
DVD販売など商品展開に向いた作品。

そういう「萌えアニメとして押さえるべきところは押さえてますよ」といった
あざとい作りが僕のような穢れたオッサン視聴者には鼻につくわけだが
まあそれも単純に好みの問題なのかもしれない。
ただこのアニメを見る前と見た後で何か変化があるかといえば何もない。
時間が経ったら忘れ去られるような作品を作るくらいなら
萌え豚の横っ面を思いっきり張り倒すようなものを作ればいいのにとも思う。



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category: アニメ

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コメント

私の意見です。

大匙屋様、はじめまして&こんばんわ。

貴公にはアニメ版恋姫†無双の良さがわからなかったらしいですね。
このブログの過去の記事を見た限り私がこのアニメに感じているのは、
『らき☆すた』の評価とまったく同じです。

つまり、深夜アニメを見る人なら誰でも見れる気軽さと敷居の低さ。これが最大の魅力なんだと思う。
アクションに関しては予算上しょうがないが、
内容は単純明快な王道路線そのもの、精神的ストレスを与えない爽快な話。
友情とか絆とかありきたりなテーマを取り扱う話が多いが臭くないし。
演出もライトで癖がなく、展開もタメがなくサクサク突き進んでゆく。
登場人物は多いが、それぞれに見せ場があり、ギャグキャラでさえ話の主導権を握る事ができる。
ことに女性キャラには株を落とすようなのはいないし。
そこが本作の構成力の巧みなところだ。

ただ、出自が出自なだけに萌えやエロがあるものの、
嫌味にならない程度に添えられている。
それさえ抜けば、お約束な子供向けコメディといった感覚。

昨今は萌え豚に媚びてgdgdになる作品や、俺様ルールを押し付ける胸糞悪い作品が多い昨今、
こうした深く考えずに気軽に楽しめる作品は好感が持てる。

URL | オルタフォース #PnFm5lIg
2009/10/15 00:35 | edit

こんばんはー

この当時は僕もまだ「物語」をそこに探すことが重要だと思っていたので
昨今のユルい萌えアニメの正しい鑑賞作法を理解できてなかったと思います。
乃木坂春香なんかに関して勘違いした文章を書いたりしてますしね。

でも「この圧倒的な楽さが好きだ」という意見のなかにも
何かに魂を揺さぶられてるというか、作品に感動している部分があるはずで
それは一体どこなんだろう?という疑問符は残り続けてます。
今はそれを必死に探してる感じですね。
必死になってる時点で間違ってる気もしなくはないですが、
2期は今、けっこう楽しんで見てますよ。朱里のキャラ、良くなりましたよね。

URL | 大匙屋 #pBoZlR9Y
2009/10/15 02:04 | edit

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