大匙屋

健康第一

リハビリ更新 2008春アニメ 18編  

自分用メモを元にざっと




Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち- AT-X (6) http://www.rin-asougi.com/

猟奇サスペンス/SFといった感じで異色作に仕上がっています。
絶対に死なないということが前提である以上、バトルや物語展開に
一定の緊張感を持たせるには、エログロ路線でいくしかなかったのでしょう。
「私って何なの」みたいな話にならなかったのは良かった。

ただ一点、主人公のデザインが地味すぎたのは問題かなと。
デザイン原案の中央東口氏はニトロ+の名作「沙耶の唄」を手がけた敏腕絵師ですが
一枚絵をじっくりと見てもらえるエロゲと違い、アニメの場合には
動きのなかで立っていくキャラデザインが必要だと思います。
もともと主人公は設定上もCV的にも表情の変化に乏しいキャラであり、
ON(非日常)/OFF(日常)の境界もわりと不明瞭なので
より存在感のある、濃ゆいデザインに特化すべきだったのではないかと。
作画のクオリティが全体的に高くないのも、この点に関して災いした格好です。


アリソンとリリア -ALLISON & LILLIA- NHK-BS2 (26) http://allison-web.net/

深夜アニメとはいえNHK、あまりキツい内容にはならないというのが
段々見えてくると、物語が進行しても緊迫感は薄まる。
「巻き込まれていく」展開、牧歌的な雰囲気で淡々と進む感じ。
何を見せたいのかがもうひとつ見えてこない。
さわやかな恋か?人間のサガか?戦争と平和か?
8話フランチェスカの話は演出・コンテ・作画含めてひどい出来


マクロスF -frontier- マクロスフロンティア MBS (25) http://www.macrossf.com/

アルトの歌舞伎役者としての設定がほとんど活きなかったのは残念。
歌姫2人に完全に食われてしまいましたね。

「戦う理由」とか「歌う理由」がそんなに大事だろうか?と思います。
目の前に問題があって、打開策もあるのに理由がないと動けないというのは
実は年寄りだけで、若い人の場合はそういう理由などは後から必要に応じて
考えるもので、とりあえず先に行動するのが当然なのではないのかな。

そういう意味で「歌と戦場」や「三角関係」などの「マクロス的な状況」を
作ることに、少し執拗すぎたのではないかと。
スタッフのむやみに若いパワーが炸裂していた初期作に対するオマージュが
随所にありながら、でも河森正治さんもやっぱり年取っちゃったんだなあ。
「最悪な状況を招いた原因は、結局は大統領親娘の迂闊さ」というのが悲しい。


紅 KURENAI CTC (12) http://www.samidareso.com/

せっかく助けに行ったのに、お姫様のああいう決断は斬新。
途中のアクションシーンも少ないなりに良い出来でした。
ボコられた人が次回けろっと治ってるのはどうかと思うけど
綺麗にまとめたなという印象。
でももっと派手な展開でもよかった。
腕に仕込まれた武器などは出し惜しみし過ぎだったのではないかと。


ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~ tvk (12) http://druaga-anime.com/

これはとても良く出来た作品だった。
少々ギャグ回などが頑張りすぎのきらいもあったが
勧善懲悪スタイルで突進するシンプルな物語構成は逆に新鮮で
脚本も練られているし作画も演出も悪くない、全体的に丁寧に作られている
印象があった。唯一ラスボスのCG表現を除いては。
ラスボスには皮膚感覚で迫ってくるような恐怖や戦慄がほとんど感じられない。
ラスボス戦直後の瞬間的な思惑の交錯の表現などは出色。
最終的な物語の落とし方も素晴らしかった。続編に期待。
主題歌は最低。



あまつき KBS http://amatsuki.com/web/

マ王やゼロ魔などの類型で、典型的な嫁入り物。
古橋作品にしては音楽もあまり魅力的じゃなかった。

巨大な目も必要以上に露出過剰な着崩しもそれほどデザインとして
気にはならない。ただ、話が動かない・たいしたことが起こらない。
もっと骨太なストーリーやアイデアがある作品ならまた違ったのかも
しれないんですが。
脚本も構成も、原作の雰囲気を損なうことなく13話でこれをやれと
言われたら、もうこうなるしかないのかなという作り方。
原作はこの先ファンタジーというよりSF的展開になっていくらしいので
版元の出版社がメインスポンサーでもあり、続きはコミックで、と
いうことなのだろう。
OPの合体技みたいなのとか出番を期待したんだけど、バカにしてますね。




かのこん AT-X (12) http://www.kanokon.com/

内容は低俗だが、必要以上に下品にならないのは
初のビッチ役に体当たりで挑む川澄綾子の高潔な声質ゆえか。
物語の構造にはさして目新しいものはなく、涼宮ハルヒなどと同一。



コードギアス 反逆のルルーシュ R2 MBS/TBS (25?) http://www.geass.jp/

皇帝のギアス能力が露見した時は、これで何でもアリになるというか
1期の物語を全部なかったことにするのも可能な能力なので
「ああ、やっちゃったかも」と思ったのですが杞憂でした。
毎回のように山場を作り、常に話題を振りまいて衆目を引きつけ
怒涛の如く駆け抜ける展開はまさに王の力そのもの。
敵味方が次々と入れ替わり視聴者が振り回されていく雰囲気も面白かった。
これを感性ではなく計算でやっている制作も存外大したものです。
良くも悪くも、ここ数年で最大の話題作だったことは確か。
この先しばらくの間、アニメ界はまた停滞することでしょう。
それこそ、命令の呪縛から解き放たれたあとの虚脱のように。





我が家のお稲荷さま。 CTC (24) http://anime.webnt.jp/oinarisama/

筋書きがオーソドックスなのと出演声優がそれなりに達者な方々のせいか
演出的にテンポの遅さが目立つ。なんとなくセンスが80年代っぽい。
丁寧に作られていると見ることもできるが
悪く言えば保守的でメリハリがなく、見る人によっては非常に退屈かもしれない。
とくに佐倉のボケ方はリズムも悪く、基礎的なテンドンも出来ていない。
重要な伏線の配置などはそれなりに物語への興味を掻き立てるので、
思い切って1話分のepを2話に分けるなどして、余裕が生まれる分
より登場人物のパーソナリティを活かせるような
深みのある細やかな表現をしたほうが良かったのでは。



S・A ~スペシャル・エー~ CTC (24) http://special-a.jp/

テンポはそこそこ良いがレイアウトは地味、展開にもイレギュラー要因がなく
良くも悪くも、予想を裏切らない。
主人公役の後藤ユウコは声を張らないタイプのため元気印な役に合わない。
「二位さん」という言葉も語呂が悪くビシっと決まらない。
次回どうなるんだろう、というワクワク感がないのが残念。


隠の王 -NABARI- なばりのおう TX http://www.nabari.tv/

壬晴が宵風に傾倒する動機がわかりづらい。
死にたければ一人で勝手に死ねばいいはずなのに
「綺麗に死にたい」と我儘を言っている子供のように見える。
パステル調の軽やかな背景が殺伐とした題材にそぐわない。
大半が退屈な日常描写、中盤移行はアクションもない逃避行モノで
見ていて物足りない。
この先どうなっていくのかが序盤でだいたいわかってしまうのが絶望的。
森羅万象の万能性の具体的表現をもう少し要所に散りばめれば
興味も持続し物語もダラダラせず引き締まったと思う。


Neo Angelique Abyss ネオ アンジェリーク アビス TX http://www.gamecity.ne.jp/neoromance/tv/neo/

大川透のイケメン役は面白い配役。
だがオーブハンターが揃うまでの展開が地味。
印象が薄く個々の名前も覚えにくい。性格設定も似通っていて没個性。
要するにギャルゲー文法。4人揃うのはもっと後でもよかったかも。
4話はもっと本格的な緊張の連続が描かれた後ならば
良いユルミ回になったのだが残念。
たいした動きもない割りにクリーチャーのデザインセンスが古過ぎる。


ヴァンパイア騎士 ~VAMPIRE KNIGHT~ TX (26) http://www.vampire-knight.jp/

1クールのわりには、展開にスピード感が不足している感じ。
伏線の配置もあざとすぎて意外性に欠ける。
ゼロの生い立ちを知りつつ敢えてユウキと行動させる黒主の意図が謎。
多くの登場人物が不自然なほど情緒的に不安定であり、
社会と吸血鬼の関わり方もわかりにくい。
そもそも風紀委員の活動・設定が不明瞭過ぎる。
トンデモ設定でゴリ押しするならそれもアリだが
それならそれで陰影や動静のコントラスト、行動や表情の狂気表現など
あらゆる意味でもっと端的でマンガチックなゴシックホラーにしたほうが
逆に良かったのではないだろうか?
論理的な矛盾点ばかりが目について興が殺がれる気がする。


RD 潜脳調査室 NTV (26) http://www.ntv.co.jp/RD/

スリリングなアクションSFかと思ったらリゾート物でした。
これはこれで綺麗な作品ですが、期待されたものとは違うので
多分DVDは売れないでしょうね。格闘回の作画は素晴らしかった。
「メタル」世界の表現がもうちょっと斬新なものになればもっと良かった。
電脳ダイブを海中に似せて描くのはとてもよかったと思うのですが。
高級食材をふんだんに使って普通の料理を作ってしまった感じがします。
フカヒレラーメンとか、そんな感じですかね。



CRYSTAL BLAZE クリスタル ブレイズ CTC (12) http://anime.biglobe.ne.jp/crystal-blaze/

キャラデを中心に絵柄が地味、看板の書き込みだけは凝ってる
日常パートと非日常パートのギャップが少ないため
起こっている事件の重大性が伝わらない。
拳銃ドンパチはなくてよかったのでは。チームの説明も不足。
魅力的な主人公とハードボイルドな世界を描きたいのか
それとも超現実的事件を描きたいのかが不明瞭。
どっちかをバッサリ捨てるべきだったのではないかと。

新井里美の演技は達者だが世界観に比してテンションが高すぎ耳障り。
サラの将来に希望が皆無のため、主人公たちが何を目的に
行動しようとしてるのかがわかりにくい。


秘密 ~トップシークレット~ NTV (26?) http://www.ntv.co.jp/secret/

脳の情報を探るのに電極を用いて物理的にアクセスするという発想は
70年代的な荒唐無稽さだが、美麗CGやモニターグラフィックデザインで
なんとか見れる形にしている。

初回はいろんな意味で作品の顔となるエピソードになるべきだが
薪は自分が任命したはずの部下の失態を軽々に叱責したり
管理責任者としては若すぎる描写が目に付く反面、
彼自身のパーソナリティは部下の説明セリフで済ますなど
捜査チームの象徴的存在であるはずの薪の設定がおざなり。
作者に社会的経験が乏しいのが丸分かりで少し悲しい。
「荒巻課長」的な登場人物がいれば、だいぶ変わったかもしれない。

冬山に登山したことを知っているなら救出されたときに記憶がなくとも
身元の特定は可能なはず。
科学が発達しているのに警察の組織的な捜査力は落ちていることになる。
MRI捜査しなくても、このエピソードの場合被疑者の特定は可能であり
これはもう科学モノではなく無理矢理なオカルト物というしかないかと。



図書館戦争 LIBRARY WAR CX (12) http://www.toshokan-sensou.com/

地味なラブストーリーでした。

「この世界ではこういう状況です」という前提を敷いた上で
無理矢理日常の恋物語と戦闘を平行して描くので
え?あれって本当に撃たれたの?死んだの?みたいな場面が多々あり
その疑問は当たり前のように流されていく。
かといってそこに厭世観や無常観があるわけではなく、
したがって感情移入のしどころも少ない。
内戦状態で殺し合ってでも守らなければならない文化って何だろう。
「何故この世界はこうも歪んでいるのか」という根本的な不条理性を
もっと真摯に丁寧に描くべきだったのではないだろうか。
「戦況」がよくわからないため
「恋愛」がとても刹那的なものに見えて
「この世界を変えたい」といった理念や中長期的な展望が見えてこない。
あんたらにとって本当に大事なものって何なんだよ、と聞いてみたくなる。


狂乱家族日記 tvk http://www.kyouran.jp/

序盤においてもっと凶華のパーソナリティを集中的に表現する方が良かったかも。
常人として描かれるダンナのリアクションが淡白すぎるのももったいない。
凶華を「騒がしいだけの人」に留めてしまっているのはダンナの没個性が原因。

基本的には狂乱家族が狂乱を巻き起こすのではなく
一方的に狂乱に巻き込まれた家族が話に収拾をつけるという展開のため
常識的なのは家族のほうであり、家族は一致団結して「家族関係を維持」
しようとする「正しい方向」を向いており、意外性のある展開にはほぼならない。
この時点で少し間違っている気がする。
本当は暴走したいのにしきれないじれったさ。
それがこの作品、および作者の限界なのだろうと思う。

それにしても藤田佳宣は芸達者なバイプレイヤーに成長したなあ。


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