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2015秋アニメ K RETURN OF KINGS (2)  

■K RETURN OF KINGS http://k-project-come-back.jpn.com/

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(2期) 2015年10月~
絶対者「黄金の王」死去を機に、彼の管理下にあった「ドレスデン石盤」を、緑のクランが奪取に動く。
この聖遺物のもつ強大な力を利用し、世界の秩序を崩壊させようとする「緑の王」。
これを阻止するため、隠遁していた「伊佐那 社(いさな やしろ)」が再び地上に降臨する。





前回のつづきです。ストーリーに関して。


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今回のシリーズについては、まず緑のクランが他を圧倒するほど強い。
彼らは充分強いので、1期のキツネみたいにトリッキーな動きをする必要がありません。

必然的に、物語はシンプルでわかりやすいものになる。
どうやって緑のクランを倒して彼らの野望を阻止するか、という話に集約される。
負けたら深刻な事態になるので、戦いに臨む姿勢に真摯さ、真面目さが求められる、
ふざけた態度はとりにくい。

つまり、今回シロには大きな責任が背負わされ、あまりおちゃらけた態度が取れない。
このせいで、なんというか
「帰ってきたのはシロじゃなくてヴァイスマンなんだなあ」という印象になってしまいます。


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わりとマジで僕らが一番見たかったのは楽しそうにじゃれあう白銀の3人であったと思う。
しかし真摯で真面目なシロと生真面目なクロが絡んでも、互いのキャラがあまり生かせない。
結果的にクロの存在感は前シリーズよりかなり後退しています。

シロと再会したことでクロの中にどういう変化や成長があって
今まで歯が立たなかった御杓神ユカリにどういう理由で勝てたのか、
という点はわかりにくかった。というより、ほとんど描けていなかったと思う。
戦いの最中なぜそこでターンするのか、とかどうでもいいことが気になった。





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一方、伏見猿彦の物語はとても綺麗に決着がついていました。
1期から続いていた八田との因縁もうまく利用しつつ
なぜ五条スクナに勝てたのかという点も充分納得できる形になっていた。
最終バトル、作画と演出はちょっとあれでしたけど






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宗像礼司がイワさんに勝てた理由、これがよくわからなかった。
一週間くらい考えたけど僕にはわからない。

まず#08で宗像が破れた理由は
もともと不調に加えて刀折れた、宗像の理想論はイワさん相手に通じず、
力でねじ伏せられ刀折られ心も折られた、といったところだと思う。

#11
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11話のナガレとの会話からわかるんですが
イワさんは過去の惨事にずっと苦しんでる、全滅した自分のクランとか、死ななくていいはずだった人々とか

視点を変えると、イワさんの元クランズマンはイワさんを守れて本望だったのかもしれない。
でもその結果はイワさんを救わなかったわけです。イワさんはクランズマンを失って壊れた。

王同士ですから、その孤独も苦しみも理解はできるわけで、
宗像が最終バトルに善条だけを伴いセプター4を連れて行かなかったのは
万が一ダモクレスダウンが起きてセプター4が全滅でもした場合
今度は自分が第二のイワさんになってしまう、と考えたからだと思うんですよ。


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宗像にしてみれば、もし自分が敗れて命を落しても、
セプター4が自分の理想を引き継いでくれるはずだった。

でも結局セプター4は自分たちで判断して現場にやってきた。
「これでは負けるわけにはいかなくなった」というのが大きいのかなと思いますが
それは宗像がイワさんに勝てる合理的な理由にはなってない気がする。

なぜ宗像は勝てたのだろう?
僕は今でもわからなくて、考え続けています。誰か教えてください。


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category: アニメ

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2015秋アニメ K RETURN OF KINGS  

■K RETURN OF KINGS http://k-project-come-back.jpn.com/





数名の超能力者(色分けされた「王」)と配下の組織「クラン」が
それぞれの属領を支配し、繁栄を謳歌する現代日本。

(1期) 2012年10月~
「赤の王のクラン」幹部が「無色の王」を自称する少年に殺害された。血眼で犯人を捜す赤のクラン。
犯行現場のビデオから割り出された犯人「伊佐那 社(いさな やしろ)」には、意外な秘密が隠されていた。
事件は「青のクラン」を巻き込み、学園島を舞台に、王同士・クラン同士の全面抗争に発展する。

(劇場版) 2014年7月
王を失い存立危機にある赤クランと白銀のクラン。これに対し「緑のクラン」が争いを仕掛けてきた。
マスコット的存在の赤ロリが誘拐され、赤の残党と白銀のクランが協力して奪還に向かう。

(2期) 2015年10月~
絶対者「黄金の王」死去を機に、彼の管理下にあった「ドレスデン石盤」を、緑のクランが奪取に動く。
この聖遺物のもつ強大な力を利用し、世界の秩序を崩壊させようとする「緑の王」。
これを阻止するため、隠遁していた「伊佐那 社(いさな やしろ)」が再び地上に降臨する。


というような話でした。3行で概要まとまらないよこんなの ('A`)


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多用されるアブノーマルな配色は、人物の所属クランの基本色に準拠してます。


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別クランの人物ツーショットだとこんな感じに


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広角を多用し奥行き感のあるレイアウトにやたら等身の高いキャラクターを馴染ませる
高速で流れる雲、チンダル現象の処理など空気の演出に執着を感じます


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作画的には精緻でおおむね高水準である一方で
濫用気味の兼用カットや過去作品からの同ポジ、流用カット
各マッチアップの最終バトルにまで流用カットを使用するのはまったく賛成できない


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それと拡大作画の違和感ですね。これはまあ業界の抱える技術的課題ですが


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あとパーティクルは徹底的に入れてきます。撮影さん物凄い


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なんじゃこりゃすげえ


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マズル、パカ、煙エフェクト、窓の反射、各所スミア、光芒、
撮影はゴーハンズ撮影部と、グラフィニカ




#03
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部分抜粋、ユニークな魚眼パンダウン/モブ
オーロラビジョンでアンジェラが歌っている

#01
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ゴーハンズ得意の機動的なスピンルック&ドリーアップ
豪快な全周回り込みは今作も随所に見られた
こういうところで予算を使い果たしていると思うよ!





category: アニメ

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2015秋アニメ 新妹魔王の契約者 BURST  

■新妹魔王の契約者(テスタメント) BURST http://anime-shinmaimaou.com/




父の再婚という名目で主人公バサラの家にやって来た新しい妹ミオは、先代魔王の娘だった。
妹の身に宿る「魔王の力」を欲する魔族や、魔王の娘を滅ぼそうとする勇者の襲撃。
妹を守りたい一心で戦いに身を投じるバサラの元に、やがて次々と新しい家族が集まってくる。

というような話でした。2015年冬期に1期全12話が放送され、10月から2期全10話、分割2クールですね。
原作小説はライトノベルにして開放的なエロ描写が話題となり200万部も売っているそうで
早い話が「男女がペッティングでパワーアップする」という設定で人気の様式美厨二バトル&ハーレム物。
もちろん僕は嫌いではないです、こういうおバカっぽいの。


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1期はとくに難解なところもなく、視聴に気構えや覚悟を要求しない、
バトルは適度に熱く、ヒロインはちょろくてエロティックで、気軽に見られる作品という感じでした。
平日の夜に見るならこういう作品がいい、と感じる人は多いと思う。

1期はゾルギア攻略に関してバサラがどういう絵図を描いていたのか釈然とせず
なんか場当たり的に見えた部分がありました。あれでちょっとバサラという人がわからなくなった。

一方で最終話では手が震えて不安になってミオを犯しに行く、
あのシーンは変な言い方だけどどこか弱さというか人間味があって良かった、
あれに大丈夫だよと言って受け入れてくれるミオが皆好きだろうな。
それと1期は05話の焼肉作画が凄かった




#04
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2期は魔界ツアーなわけですが
(1)まず魔界に呼ばれた理由がほぼ説明されない、
(2)いきなり町が襲撃されたと思ったら、要請もないのにバサラチームが率先して戦いに行く
(3)なんか武闘会開催の流れになって、客分なのに穏健派代表になってる、しかもモチベ高い


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(4)なんか悪役っぽく出てきたはずのクラウス関連、なぜか放置
魔力抽出の話も立ち消え


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(5)レオハルトと謎の和解、握手

このへんがよくわからなかったですけど、何だったんですかね。
各話の演出とかは悪くない、むしろよく出来ていて(04話とか)
作画も余裕ないなりに頑張ってると思う、
しかしシリーズ構成がこれでは

ベルフェゴールが枢機院の中心で、彼を倒せば枢機院がどうなるという部分は先に説明しないと
バサラが武闘大会を一人抜けて何やってるのか全然わからないしアタリもつけられないと思う。
第三戦と第四戦をしょっぱく落としたのは単純にバサラがいなかったせいなわけで
なんか無意味な多重のストレスを感じます。

伏線回収や整合性を楽しむような作品でないのはもちろんですが
なにかと作品世界への没入を阻害する不備な要素がちょっぴり邪魔です。


#06
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06話にてミオが人間として生きると宣言したのは良かったです。
彼女は最終的にどうしたいのか、どうなりたいのか1期からずっと謎だったので。
戦いに明け暮れていたけど、ようやく着地点が見えた思いでした。

#09
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大会は第二戦以外は塩試合だけど、レオハルト戦はさすがに見ごたえがあった、
しかしケイオス戦を含めレオハルトはアレではやっぱり弱過ぎる気がする、まあ尺都合か


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お姉ちゃんのキャラクターはすばらしかったですね。
登場シーンは少ないですが、強烈な印象で目が釘付けになります。
このキャラはなんだか渡邊義弘さんの気合の入り方が違うように見える


#08
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なぜ裏切ったのかとマリアが滝川をただすシーンがあるけど
マリアは誰かの裏切りを咎められる立場にないよね
あと滝川が裏切ったという印象もない、そもそも味方であったイメージがない





#04
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池と魚影

#09
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踏ん張り作画
エフェクトのタイミングが踏ん張りとシンクロしてて面白い

#06
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風呂波紋、作画とCGのハイブリッド

#09
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楽しそうな枢機院のみなさん


#05
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歌舞伎調の見栄きり
これカッコいいです。中二作品には大仰な芝居が似合う





#12
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最終話EDでバサラの部屋にウィルダートのエンブレムが。
これ盾?成功報酬?


category: アニメ

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2015秋アニメ ノラガミ ARAGOTO  

■ノラガミ ARAGOTO htp://noragami-anime.net/




いつの日か自分の社(やしろ)を持つという夢を叶えるため、誰も知らないマイナー神・夜トは
半妖ひより、神器のユキネとともに相変わらずの報酬5円で人助けに奔走していた。
そんな夜トは今回、ある陰謀から、宿縁ある毘沙門天のお家騒動に再び巻き込まれる。

というような話でした


2014年1月に放送された第1期 (全12話)では
ひよりと夜トの出会い、ユキネとの出会い、3人の相互理解と仲間になる過程が描かれ、
(1)野良の夜トへの執着の謎、そして「トト様」という黒幕の存在
(2)毘沙門との過去の確執、カズマの夜トとの関わりやカズマが受けた恩
(3)夜トはどういった経緯でマガツカミから善神になったのか
という謎が残されました。

今回の2期では、このうち(2)の「毘沙門天編」が描かれました。




「毘沙門編」はとくに問題はないというか、よく出来ていて
毘沙門と夜ト、カズマの過去の因縁や確執は理解できたし面白かった、
クガハが私欲に走った根本的な理由は結局わからなかったけど。

#05
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#06
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家族が多いのでみんな愛情に飢えやすい、もっと気持ちを正直に伝え合おうという
毘沙門編がそういう結論に至るにあたって
ひよりがカズマに語った夜トとユキネの関係が風通しのよい家族のようで
溜め込まずに何でも話し合う、そういうのが確かに理想だ、手本だと
カズマも思ったはず、という流れだと思うんですが

#08
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その毘沙門編に続くエビス編において
夜トは家族であるユキネに何も相談せずに出奔して野良と行動してる、
なんかこの流れが適切じゃないというか、シリーズ構成が妙な気がするんですよ。
なぜ毘沙門が間違えた道を今さら夜トがなぞってるのか?みたいな。

毘沙門家の騒動から、夜トだって何かしら家族観について思うところはあったはず。
野良やトト様に服従してるように見えるのは、よほどの事情とは思うんですが
なんでこういう流れになってるのか、謎です。





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あとは、黄泉にしろ討伐隊迎撃にしろ、毘沙門が出過ぎているように見える。

そもそも毘沙門は脳筋で問題解決能力が無く、あまり魅力的じゃないというのもあるけど、
黄泉については、尺稼ぎとまでは言わないけど、毘沙門が何をしに行ったのかわからない。
天の討伐隊については、視聴者は大国主が迎撃するのを期待したんじゃなかったか。




#01
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なんかdisってばっかで申し訳ないんですが・・・
ひよりの描かれ方について。

#01では夜トの仕事場に入ってくるのに、頭を下げて一礼したりしてます。
ここでは慇懃な面というか、言葉遣いも丁寧で良家の子女という感じなんですが

#08
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しかし08話では、天神さまの話を半身で聞く。
相手は神様ですし、散々お世話になってる方ですし、尻を向けて話を聞く態度はどうなのか

#13
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#13では、何かあって急ぐように走ってきた毘沙門とカズマの話を、ベンチに座ったまま聞く。
相手は神様ですし、散々お世話になってる方々ですし、ここはまず立つべきじゃないかな。


細かいですかね。でも#01では部屋に入ってくるとき一礼するような子ですよ。

たくさん登場する神さまに囲まれて、多少は感覚の麻痺してる面があるとしても
相手に対する敬意の欠如が不作為に画面に出てしまうのはNGです。
ひよりはそういう子ではないはずなので。

これは監督・演出が迂闊なんですけどね。
ていうか、こういうところに演出家の人間性や生き様が出る、怖いことです。





#11
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クガハ、フリッカ

#03
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アヤハ、電流

#01


#01 ドリーズーム&ひよりの立ち上がり


category: アニメ

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2015秋アニメ ヘヴィーオブジェクト  

■ヘヴィーオブジェクト http://heavyobject.net/

「オブジェクト」と呼ばれる巨大兵器同士の戦いが戦局を支配するようになった未来世界。
設計士見習いのクウェンサーと相棒の兵士ヘイヴィアは、自軍のパイロット「お姫様」を救うため
強大な敵オブジェクトに対し生身の戦闘を挑んでいく。

というような話でした。

そろそろ終盤かなあと思いつつメモをまとめてたら2クール物だった。驚いた。
まあいいや、細かいことは


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珍妙な巨大メカ、小粋なジョークをとり混ぜた軽妙な会話、雰囲気はシリアスなのに突飛な展開、
どうしても受け付けない方には無理でしょうが慣れてくると妙な快感や後を引く味わいがあり
「怪作」の部類と思われます。

作画的には第02話のアバン~Aパートあたりがこのシリーズのピークだったかもしれない


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02話は作画も美術も撮影もCGもすげえなーと思うんですが
これが04話になると


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こんな感じになり
さらに09話で


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ほぼギャートルズ。一体何があったのかという気分に
ここは豪快な回り込みで、作画が演出の要求に応えきれてないんだけど
出来ない仕事を無理に振ってる感じで少し気の毒

JCスタッフという会社は近年制作進行さんが定着せず
引継ぎができてれば業務自体は支障ないのでしょうけど
上手いアニメーターさんはよそに取られちゃいますからね。
ラインによってはこういうことが起こる


#08
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あとは、「ダメージを受けたメカ」の差分がCGでは作れないんだなという感じ。
いや作れないことはないでしょうけど簡単ではなく、やっぱり金が掛かるんでしょうね。
オブジェクトが爆発するシーンなどは、高く上がる火柱を使い徹底して誤魔化してる。
この08話ではダメージのカットだけ作画になってます。





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#08においてフライド議員がもたらす論理、
要するにクエンサーとヘイヴィアが戦争を長期化させているっていう
これは面白い視点を持ってくるなと思いました。
クエンサーはこのロジックに事実上反論できていない。


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まあこの08話は「負けないよ」というミリンダが全部持っていくんですけど。

01話において地理的条件に特化した第二世代オブジェクトに対し、お姫様は
「自分は勝てないかもしれない」「覚悟はできているの?本当に?」とクエンサーに問いかける。
その質問の意味をクエンサーはすぐには理解できないわけだけど、
要するに一人で戦う姫さまが負けたらクエンサーも死ぬんだよ、という話だったわけです。
彼女は常にそういう悲壮感の内にあって極度のストレスに晒されていた。

そして、姫さまをそういう場所に押し込め、すべてを彼女一人に背負わせていたのは
結局フライド議員を中心とした体制側なわけです。

フライド議員と体制側の論理もクエンサーたちのあり方も
どちらが一方的に正義というものではないんだけど
事実上、体制側から目の仇にされてるクエンサーとヘイヴィアは
姫さまと一緒に戦うことで、少なくとも彼女を絶望的な孤独の暗闇から救っている。

そして彼らの関係は今や相互的といえます。
この08話の「負けないよ、私」というミリンダのセリフは
01話の会話を敷衍すれば「私がクエンサーを守り抜く、死なせない」という意味になるわけで
この彼女の力強い決意と覚悟が、いかなる体制側の理屈を前にしても
クエンサーを迷わせることは決してないでしょうね。




#05
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ジブラルタル編、トライコアが何故破壊できたのか。
作中で説明してくれてるけど、何度聞いても理解できない。


category: アニメ

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2015秋アニメ 櫻子さんの足下には死体が埋まっている  

■櫻子さんの足下には死体が埋まっている http://sakurakosan.jp/




死体や骨にばかり執着する人嫌いの変わり者で標本士の櫻子さんと普通の高校生正太郎が
行く先々で出会う死とそれにまつわる過去の謎を解き明かしていく異色の日常ミステリー

というような話でした。


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旭川が舞台のご当地アニメでもありロケハン丁寧に行われているらしく
美術はとても綺麗な仕上がりです。
とくに鴻上ユリコと正太郎がデートする喫茶店は細部まですばらしい


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この床のサークルパターンとか。
これタイルなのかな。実在する店舗がモデルらしいですけど


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九条邸玄関の七宝のガラスも好きだった。これは単に僕の好みというだけですが。
ガラスなのかな?

#06
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06話、花火シーン高高度ドローンショット
これも綺麗でした。空中に残る火花をカメラがくぐっていく

#03
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03話の氷、これも綺麗ですね。






ストーリーは、櫻子さんが出会う事件を知見と博覧強記を以ってその場で解決していくパターンが中心、
最初は新鮮で面白いのですが、やはり少しずつ宿命的マンネリに陥っていきます。
これに助手役の正太郎というキャラのもつ奇妙な不愉快さが加わり
序盤の訴求力が維持できなくなっていく印象があります。


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千反田えるはその猛烈な好奇心でやる気のない折木を事件に引きずり込んでいきますよね。
また、五浦大輔は極端なコミュ障である篠川栞子のインターフェースとして機能します。

ところがこの正太郎君の場合
「ダメですよ櫻子さん」「不謹慎ですよ櫻子さん」「(ため息)」
こんな台詞ばっかり吐いていて、櫻子さんに懸想してるわりに彼女に対していつもネガティブで、
倫理観や常識で彼女を測ろうとする、奔放な行動を押さえつけようする。
声優の未熟さも手伝ってキレ加減が過剰だったり、今ひとつ魅力に欠ける。

正太郎が女の子なら世話焼き女房タイプとして成立できる。
あるいは櫻子さんが椎名ましろレベルの社会不適格者であったなら
正太郎は神田空太のような介護者になれる。
でもこの作品の場合、ただの子供である正太郎が
自立している櫻子さんにしてあげられることは多くない。

彼がいないと櫻子さんが機能しないといった仕組みがないと
二人の関係は生きてこないでしょう。

名前が「正太郎」というのも作者は狙ってるに決まってると思うんですが
櫻子さんがこの正太郎君をどうしたいのか、彼に何を望んでるのかが全くわからないので
この二人はおさまりやバランスの悪いまま、視聴者がどこにも感情移入できずに
物語だけが進行していく不安感があります。


category: アニメ

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2015秋アニメ 落第騎士の英雄譚  

■ 落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)  http://www.ittoshura.com/




魔道騎士の養成校「破軍学園」に通う落第生でFランクのイッキは、
転入生でAランクの天才騎士ステラとの成り行きで行われた試合に勝利し、名を上げる。
二人は急速に親密な関係を築くとともに、やがてくる全国大会「七星剣武祭」決勝での再戦を誓い合う。

というような話でした


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ステラの浮かれっぷりや暴走気味なところが大変可愛らしく、またいじらしくもあり
コメディパートの強力なアドバンテージであると思うのですが


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物語上の重要度に比してシズクの登場が若干早く、
シズクの挑発がステラの焦りや嫉妬に根拠を与えてしまってる。
事実上シズクがステラの背中を押しているわけで、
これが前半の忙しさ、あわただしさに繋がっていると思う。

少なくとも、せっかくの「同室」や「下僕」といった設定は
あまり活かせてないです。


#06
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#06~#08「剣士殺し」のエピソードが素晴らしかった。これはよく出来ていた。
のですが1点だけ


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イッキがクラウドと戦ってる横でステラが綾辻と会話してるんですが
これが少し気になった。

「ラストサムライは本当に無念だったのか」について
ステラが綾辻に気づきを与える重要な会話ではあるんだけど
僕はそもそも、イッキが命賭けで戦ってるのを見届けること以上に
ステラにとって重要なことなんてあるのかなと思うわけです。

ステラならイッキの戦いから目を離さない。
もしステラがイッキの勝利を確信しており精神的に余裕があるのなら
クラウドの戦い方にイッキ攻略の方法を探ると思う。

だからここは、アリスあたりを連れてくるべきだったんじゃないですかね。




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あとはなんだろ。
抜刀の予備動作がトリプルアクションになってるやつ、カッコよかったです。
アレはバンクにしてもよかったと思うけど、01話だけだったかな。

バトルは良いところもあったけど、中段に構えて突進、みたいなのが多すぎたかも。


この作品に関してはこんなところです。

category: アニメ

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