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2013秋アニメ 凪のあすから(2)  

■凪のあすから http://nagiasu.jp/

つづきです。バレ含む


■ちさき関連

#08
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ちさき「光はずっと変わらないでいい」「そのままでいいって思う」
光  「お前ってほんといい奴だな。ありがとな」
ちさき「ちがうよ」


ちさきは光のために言ってるんじゃなくて100%自分のために言っている。

ちさきをひどく落胆させたのは、光がちさきの本質を何も理解しておらず、
光がちさきに何の関心もないという事実が
ちさき自身のつむいだ言葉から導き出されたこと。


ここはすごく大事な、良いシーンなんだけど、少しだけわかりにくい。
ここは脚本と演出があまりよくないです。


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ちさき関連の積み上げはよく出来てます。
プール回では光好きがバレるのを警戒するあまり、光の怪我の局面でまなかに出遅れる。
オジョシ様破壊の件では、光と一緒に土下座するまなかの胆力に圧倒される。

ちさきは光から困難を遠ざけようとするが、
まなかは光と一緒に困難を乗り越えようとするわけで
ちさきは何かある度にいちいちまなかに敗北し続ける。

「光とまなかが両思いであればいい」というちさきのスタンスは
自己評価の低さから生じているものという見方ができる。
自分が光から愛されないことに確固とした理由が持てるからですね。
だから「光は変わらなくていい」と言う。変わられるとちさき自身が困るからです。


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紡だけが、光さえ気づかない「ちさきの自己嫌悪」を理解し
「本当はこうありたいと願ってる理想的自分」を見てくれる→これは単純に居心地がいいはずです。

一方で要はどこまでも寛容に振る舞い、ちさきのすべてを許し、容認してくれるわけだけれど、
これだと逆にちさきも要のすべてを許容しないといけなくなる。だから要とは付き合えない。

ここまでは、良く出来てるなあと思った。


#25
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四人の関係維持にこだわってたわりには、要を切り捨て、紡をたやすく受け入れた。
心情の設定は抜群にうまいけど、大きな話は相変わらずな岡田麿里。

女性作家にとっては、キャラクターを孤独にするのが最大の仕打ちなんだろうけど
僕ら視聴者はキャラクターが地獄の底に突き落とされるような最悪の展開を待ってるところがある。

ちさきは主役級の存在なので、彼女の物語の結実にはもうひと波乱欲しかった。
欲しかったというか、必要だったと思う。

現状ではちさきが単に独りよがりで、ゴネてただけに見えてしまう。
岡田麿里にとっては、ちさきは充分苦しんだ、ということなのでしょうけど。


■ラストの展開

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最後の最後で、光が美海を救う話にするのは、
4人+1人の物語っていう前半からの文脈を無視してる気がする。

主人公がサブヒロインを救っておいてケアもしないエンディングでは盛り上がらない。
まなかを救出した時点で光の役目は終わらせておき、
ちさきが代わりに犠牲になりかけたのを、紡が救う~とかでよかったんじゃ?
一応前振りもあったわけだし。

光は旗を振って物語を正しい結末に導く役なわけで。その強固な意志は海神の呪縛さえ捻じ曲げる。
そんな光をして、どうしても美海救出ルートでいくというなら、光は美海を娶るべきではないかと思う。
それがジュブナイルの責任ってもん。最後に善意の第三者になってどうする。


■まなか関連

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情報をわざとらしく隠蔽し「まなかが本当は誰を好きなのか」で終盤まで延々ひっぱるのは
仕込みとしても弱すぎ、演出的にもバレバレで、このへんの匙加減にはセンスを感じない。

でもこれは難しいかもなあ。どこまでわかりやすくすれば必要な分だけ伝わるか、というのは。
見ている分には好き勝手に批判できるわけだけれど。


#10 宴会のあと、まなかは家で光のことばかり考えてる。
#13 アバンの台詞「でも」
#12 「ひー君はいつから男の人になったんだろう」
#12 「どこへ行けばいいのかわからない」→家を飛び出し、外をさまよいつつ光を思い出す

まなかの光ラブは上の条件からバレバレで、これを謎として引っ張ってもあまり効果的じゃないし、
案の定バラし方もグダグダだった。

それでも光やちさきは愚直に「まなかは紡が好き」と確信しており、その苦悩は茶番に見える。
どう考えてもまなかは紡ラブだろと視聴者にも思わせといて、そこからひっくり返さないと衝撃はない。


#25
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紡「美海の気持ちに海が反応している。向井戸は光が好きだ。そして美海も。
  向井戸の思いと美海の思いはよく似ている。
  だから海に溶けた向井戸の気持ちが輝きだしたんだ」



この紡の解説は親切設計だけど、何度聞いても何を言ってるのかわからない。とくに3行目。
これは台詞が死んでいるせい。
その場限りのはったりでお茶を濁そうとしてるせい。

人命が掛かった場面で、搾り出されるべき言葉のひとつひとつに魂がこめられていない。
この台詞は、言葉の力を舐めていると思いますね。



■海神様

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海神さまがオジョシ様から「人を好きになる気持ち」を奪った理由

「その気持ちを持っていれば、愛する人を失った絶望に耐え切れず、
 思い人と同じ道を辿ってしまうかもしれない」


→絶望する気持ちを奪えばよかったんじゃないかな。




こんなところです

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category: アニメ

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ドリーズームの魅力  

あまり更新できなくてすいません
今回も積みネタです



凪のあすから #17


このカメラちょっと面白いですよね。
横にパンしたあと下からアオリ気味に美海に向かって寄っていく、その過程で
美海がズームアップされ、背景との画角のズレで絵に立体感が生じる


凪のあすから #11


ここも同じような感じで
背景には寄って行ってるけど、人物にはズームしてるわけです。

こういうカメラの寄り方を映画撮影の技法ではドリーインといいます。
ドリーとはカメラが載ってるレール台車のこと。
アニメではこの台車を「トラック」と呼ぶのでドリーという言い方はあまりしません。

上にあげた画像のシーンではドリーとズームを組み合わせることで
画角の差異をコントロールした絵を作ってる。
アニメ関連では、この「画角を変更する」の際にドリーという言葉が使われます。
画角とは、要するに視野のことですね。

ちょっと想像してみてほしいのですが――
(1)人物がいて、背景がある絵をカメラで正面から撮影するとします。
(2)カメラは台車に載っていて、ゆっくりと後方に下がって引いていく。
(3)そして下がるスピードと同じ速度・タイミングで、レンズを使って人物を拡大する。

すると、いったいどういう絵になるか?
答えがこれです。





これがドリーズーム。
「ドリー&ズーム」とか、ヒッチコックの映画タイトルから「ヴァーティゴ・エフェクト」とか
日本では「めまいショット」「めまいズーム」etc

カメラの画角が変わることで、背景だけが拡大/縮小され
動かないはずの背景が動いているように見える
これによって焦燥や不安、疑念、混乱、不気味さといった
ネガティブな感情を絵的に表現するわけです。

この映像がもたらす立体感と独特で情緒的な感覚は
密着マルチとT.U/T.Bで空間すべてを表現するアニメと大変相性がよく
昔からあった技法なんですが、昨今3DCGレイアウトが一般化してくるにつれ
目にする機会が増えてきました。


ノラガミ #08 (2014)/境界の彼方 #08 (2013)


こういうのが基本形ですね。
背景デジタルT.Bだけなんで大変アニメ向きです
ノラガミは人物に少しだけTU、右側の柱と窓のあたりよーく見ると背景が1枚絵ではないことがわかる
境界の彼方のほうは前景・後景に個別にTBが掛かってるようです

正直そこまでせんでも、という気がしなくもない


ガンダムビルドファイターズ #19 (2014)
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リトルバスターズ! ~Refrain #01 (2013)
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煽り、デジタルTB&キャラTB


たまこまーけっと #08 (2013)


ふかん。これはどうやってるんだろう。
個別に切り分けたレイヤーに2D変形、密着マルチって感じなのかな。



ガールズ&パンツァー #12 (2012)


車体TU&砲口TU、破壊力強調


ノラガミ #07 (2014)


これは差し出された右手だけ別ズーム、ちょっと特殊なケース


PSYCHO-PASS #01 (2011)


さくら荘のペットな彼女 #03 (2012)


この2つは魚眼を利用したケース


氷菓 #20 (2012)


これも特殊なカットですね。酒瓶に映る鏡像
この作品はミステリ物であるせいかドリーズームも多用されてた印象



ベルセルク黄金時代篇Ⅲ 降臨 (2013)


空の境界 未来福音 (2013)


台車(ドリー)を利用した前後方向ではなく
クレーンなどの縦方向へのカメラ移動。
(とくにベルセルクのほうは、よく見るとすっごい難しいことをやってる)

①カメラの移動(画角変更)+②レンズでのズーム(拡大/縮小/維持)
この組み合わせがドリーズーム



理解のポイントは、普通なら動かない背景や静止物が
画角の変更によって、錯視的に「動いてるように見える」という点。
いやまあ、アニメの場合は実際に動かしてるんですけど
3D背動との根本的な違いはそこです。だいたいわかりますよね。

いずれにせよ、ドリーズームを導入してるということは
演出にひと手間ふた手間掛けてるってことなんで
視聴中に見かけたら、その作品は期待値あげていいかもしれないです。いや知らんけど



で、僕が最近みてすごいな~と思ったのがこれ

DIABOLIK LOVERS #01 (2013)


この絵をクレーンカメラ、ドリー、ズームレンズで作る場合どうすればいいか
是非考えてみてくださいw頭こんがらかる

作画だとこういう感じ↓
BG空(TU)、BOOK①洋館(デジTU)、BOOK②植え込み(デジTU+SL)、BOOK③地面(デジTU+SL)、BOOK木④(デジTU+密着引き左右)、門BOOK⑤(デジTU)、キャラ(デジTU+密着引き下)byK森


これ、ゼロから作るのはかなりの空間把握能力が必要だと思うんですよ。
吉田りさこさん、ていう方の演出なんですが
この人が演出処理してるselector infected WIXOSSの1話けっこうオススメ
「ああ上手い」と感じるカット多数

category: アニメ

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2013秋アニメ 凪のあすから(1)  

■凪のあすから http://nagiasu.jp/

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陸地と海中にそれぞれ人が暮らす世界。
過疎化の進む海の村の中学校が陸上の学校と統合され、4人の少年少女が地上の中学に転入してきた。
地上人と海人で互いにぶつかり合い、時に惹かれ合いながら少年少女は交流し成長していくが
やがて世界は大きな変容を遂げ、彼らもまた数奇な運命に巻き込まれていく。

というような話でした


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キャラクター原案がブリキということで
PAワークス作品で、岸田メルや田中将賀じゃなく何故ブリキ?と最初思ったんですけど
中盤以降の成長したちさきとか見ると、やっぱブリキ絵特有の下世話な色気が生きてますね。
頬のラインとか唇の曲線とかとくに。

#12
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ただまあ、ブリキは確かにこういう鼻描くけどこの絵はさすがにヘンだわ





なんかエロい。やっぱ
まあこのカットは画角からあざといけど


ここもそうなんですけど、立ちあがる絵で難しいのを描いてるところがそこかしこにあって
いくつか挙げますが

#17造船所



#24縁側



#19
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これ以外だと09話サヤマートでのアカリとか
12話校庭のちさきの横で座りなおす光とか
なんか立ち⇔座りで妙に凝った作画が目についた

あと凝った作画というほどじゃないけど20話のラジカセ





左右リールハブの速度差描き込んでるのはすごい。ストロボ効果まで見える。
ピッチとテープ残量を見ると事象としては少しヘンなんだけど、まあそれは愛嬌


作画的には13話(お船引き回)が最強と思いますが
演出的に凶悪な絵だなあと思ったのが17話A


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互いに会話も目配せも必要とせずパーソナルスペースに入り込む、必要最小限の空間を譲り合う
欲しいものを即座に察して渡す、そしてそのことにいちいち礼も言わない
深いところで理解し合っている二人の5年分の「生活のパートナー」の表現
そして浦島太郎状態でそれを眺める要

この一連はひとつのモンタージュになっている
ただ生活にある風景を細かく描いているだけなんだけど、要にとっては強烈なボディブローであり
また#08(美海のペンダント探し回)における水遊びシーンの意趣返しにもなっている。
あそこは強調されてないけど「ああ悪い」「そういや紡の用事は大丈夫なの」といったセリフで
紡が感じた疎外感が17話で要に返ってきてるわけです。

でもこのシーン、見てるだけできつい。
君町の#07を思い出す。穏やかだけど、とても暴力的なシーン。



ちょっと長くなったんで次回につづく


category: アニメ

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2013秋アニメ COPPELION  

■COPPELION http://www.starchild.co.jp/special/coppelion/

原発災害により死の町と化した東京都心を舞台に
「コッペリオン」と呼ばれる強化人間の少女たちが、人命救助に奔走する話

でした。


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まあご承知の通り、制作途中で震災が起きるなど数奇な境遇に置かれた作品。
廃墟と化した街を、制服姿の女子高生が歩いてる絵には
311以前ならギャップの面白さがあったのかもしれない。
この巡り合わせは誰も予想できなかったことなんで、仕方が無いとしか言いようがないです。


#05
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残留部隊を倒さないとヘリは送らないとか
テロ計画が露見しながら会議の開催中は対策は何もしないとか、
警察じゃなくわざわざ自衛隊を会議の警備に使う、そのせいで教頭が足止めとか


なんらかの理由でコッペリオンを現場に孤立させることが進行上必須なのはわかるけど
「政治家がアホで、これは人災である」みたいな話は
それこそ福一の対応で国民が現実に見ちゃったので、
今更アニメでこういう手法を取られると、必要以上に拙劣に感じてしまう。

夕方に放送するお子様ランチならそれでもいいのかもしれないけど
青年誌連載漫画を原作とする深夜アニメとなると余計に。

もうちょっとこう、みんな本当に頑張ってるんだけどこうなってしまう、みたいな
宿命的な仕掛けを作れなかったものか






小津姉

途中から第一師団やら小津姉妹やら投入でバトル要素が加味される。
小津姉妹の登場によって、コッペリオンは何らかの執着なしには生きられないといった
設定上の横軸が明確になって、イバラのキャラもようやく活きてくるように思う。

小津姉の場合は妹への愛寵であったり、イバラへの反抗心であったり。


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イバラの場合は、(敵対者を含めた)人命を救うことで
人生を意味あるものにし、自分も救われようとする。

悪徳業者の不法投棄が原因で救難信号を出すに至ったとはいえ
都心にいるのは事情や理由があって現地に残った人で、
彼らを救出するためには救出する側に強い動機や理由が要る。
それがないと要救助者の手前勝手が強調されてしまう。

だからイバラの救命への執着は丁寧かつ執拗に描かれるわけだけど
そこを見落とすと、イバラが敵にとどめを刺さず結果として繰り返し襲撃される、
詰めの甘い人道主義者に見えてしまうので少し注意が必要です。


アオイの精神的未熟さとか、小津姉妹の野放図な振る舞い、
そしてイバラの自己実現への執着とエゴ

秩序の崩壊した舞台で、名誉も財産もすべて失われた人々をめぐり
完全にむき出しの、ナマの感情がぶつかりあって物語がつむがれて行く、
そういう状況設定は、この作品のとても良く出来てる部分

コッペリオンは未成熟な高校生であり、彼らは大人のように打算や合理性で行動しない、
単なる狂気ではなく正常な感覚でそれをやる、そこに予測不可能性があって
物語が面白くなる要素がある

なんだけど


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こういうアホみたいな絵を作ってみたり





これとか、もうちょっと何とかならなかったのか
なんだこの絵






でもこの鉄蜘蛛登場シーンとか、
B2との戦闘シーンとか
カメラがグリグリ動くシーンは実に良かった。1話の壮大な回り込みなんかも

色空間いじったり実線太くして独自の世界観を強調するのは
それなりに効果出てると思う
ただ、陰鬱過ぎてあんまり美しくはないです


category: アニメ

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鏡像の妙味  

とりあえず鏡像シリーズはこれで終了のつもり。

鏡像の良作画って昔からいっぱいあるんですが
あんまり古いものを上げても、今見られなかったら意味ないんで
なるべく最近の作品で、とっさに思いついたものを


■B型H系 #12 (2010)







ラブホで故障した回転ベッドが暴走するシーン
作画は山下敏成さんだと思うけど確認取れず
三枚目の背動、逆回転してる鏡像いいですよね。中抜きも効果的

この「B型H系」という作品はもっと評価されていいはずと思ってる



■WORKING!! #13 (2010)






ここは若林信さんという方。2コマっぽいですね。
デート前のソワソワした感じ、小さくうなずくとこの肩を含めた動きの可愛さがいい
実像がないので一見して普通の部屋の風景描写に見えますが
鏡の前という前提がなければ、そしてアニメでなければ表現できない良作画。

このあとの実像のカットではちゃんと左肩にバッグが下ってて、気をつけて描いてるっぽい
あえて難クセをつければ、牛乳パックを左手で持つ人なら窓は右手で閉めるべきか?
あと二枚目の手の動きは神掛かってるけどブラーが悪目立ちしてる気がする



■地獄先生ぬ〜べ〜 劇場版 午前0時ぬ〜べ〜死す! (1997)




原画:山下高明
拉致された生徒を救いに鏡の中に入っていくとこ
エフェクトの炸裂するタイミングが綺麗で目が釘付けになる

※(追記)ごめんなさい、↑↓全然最近の作品じゃねえやもう


■パーフェクトブルー (1998)





鏡像と言えばやっぱりこの作品
ここは3D背動の追跡劇の直後、たぶんここまで本田雄パート
転げ落ちた壁に鏡があるというのが前フリで、綺麗に次に繋がってる。

でもよく見ると、壁の立ち上がりからこういう微妙な位置に鏡を貼る施工はしないだろうし
後のカットでは鏡の横幅も大きくなってるように見えますね。
これもカメラが存在できない、アニメならではの表現
この作品には効果的な鏡像シーンがいくつもあった


■Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 第09話 (2013)

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これは演出の話になりますが
鏡像を利用することで、ひとつのイマジナリーラインを維持したまま
擬似的な切り替えしカットを挿入でき、シーンにリズムと変化が生じています。

大人と子供が向き合って対話するとどうしても説教臭くなり
子供と、子供に感情移入する視聴者の心理にも反発心が芽生えがち
母親が子供の後ろに立って背中を支えることでそういう心理をうまく中和させてる

じゃあなぜ普通にカメラを切り返してはいけないのか?
これは実像のイリヤが本心を偽ってるシーンだからですね。
鏡の中で、虚像のイリヤは実像のイリヤを見ている。その眼差しがイリヤ自身の心底、
本当の気持ちを吐露させるわけです。
カメラを動かしすぎると、そこに作為や演出が生じてしまう。


■Another #04 (2012)




これは視線をガラスに誘導するための鏡像
ダッチアングルになってる笑顔が不安感の積算に効果を上げてます。
ホラーってのは突然のびっくり箱ではなく
「来るぞ来るぞ……」と思わせ続けるのがけっこう大事
視聴者を没入させるためです。


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■おまけ

最後にミルト・カールの鏡像作画を参考資料として。
これはビアンカの原撮っぽいですね。
日本のアニメファンはほぼ興味ないと思いますけど、ミルト・カールの名は知っといて損はないと思う。


Milt Kahl & Ollie Johnston from Jamaal Bradley on Vimeo.



category: アニメ

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うそつき鏡~  

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鏡作画の失敗ケースをいくつか。

重箱の隅を突くようなゴミエントリですが、まあ参考資料として。
晒す意図はないので詳細は省略


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↑こういうのは単なる作画ミス。なので別カットでは正常だったりする
特に心配するようなことではないレベル


問題なのは最近のエントリでも触れた、より深刻なレベルのミス
それがこのへん





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ラブライブなどもこれに該当
作監、演出、監督が揃ってスルーしてる

「スケジュールがないと普通なら気づくことさえ見落とす」ということらしい
最近このケースが増えてるのが少し心配されますね

鏡はダンスのレッスン場など人の多い、動きの要求されるカットや
洗面所などの水場にあって、水道・蛇口の作画等とセットになるケースも多く
作画負担がそれなりに高いのは確か。



ということで次は鏡を効果的に使った良作画をいくつか


category: アニメ

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ラブライブ2 01話の鏡像  

これも前回の続きなんですが


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ヘンですよね
体勢・角度的に



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位置関係の確認






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鏡面に対して対称の動きになってない


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横顔で頬に口を描くことにはムリが生じがちなんですが
それを鏡像にまで描いちゃってる


わざわざ鏡を用意して、面白い絵を作りたい意志はあるはずなんですが。

別にアラ探しをしたいわけじゃないんだけど
なんかこれ、根深いものを感じるなあ
天下の人気作品でさえこのザマなんだから




category: アニメ

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水に映る、鏡に映る、ガラスに映る  

ちょっと気になったんですが


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東京レイヴンズ 第12話

すごく奇妙ですよね、この絵。
どうも「陰影」と「鏡像」とを取り違えて作画してるように見える。


水面に移る像は鏡と同じ、虚像です。
虚像は陰影と違って光源に左右されず、鏡面に対して対称の位置に映りますよね。


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少し前にも「ふたりはミルキィホームズ」第06話で
妙な絵があったんですが・・・


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どうもこういったケースでは、作画さんにしろ演出さんにしろ
担当した方に鏡像の妙味に対する関心がないのかもしれない。
何人がかりでチェックしてるのか知らないけど、とりあえず誰も気づいてないわけで。


見ているほうはガックリくるんで
もう少し注意を払っていただけたらなと思うんですが。
あまり気にならないですか?



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category: アニメ

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2013秋アニメ 東京レイヴンズ  

■東京レイヴンズ http://www.tokyo-ravens.com/


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心霊による災害が多発し、それに対処する国家陰陽師が活躍する時代。
名門・土御門家の分家の子・ハルトラは陰陽師としての才能に恵まれなかったが、
一族の掟に従って本家の跡取り娘・ナツメの式神となり、陰陽道の世界に飛び込んだ。
仲間との出会いや霊災・難事件に遭遇し、少年は運命の選択へと向き合っていく。

というような話でした


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印象だけで語りますが、公平に言ってこのタイトルはキャッチーではないです。
ravensはワタリガラスという意味らしいですが、このタイトルからは内容がわからず
事前に情報が無ければ手は出しにくいと思う。


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見所は多種多彩な呪術バトル

バトルはホントに面白かった。
基本はなんでもありですが、強さや巧拙に序列がしっかりあって
主人公補正などで理由なしに逸脱しない作りは安定感がある

芦屋道満のキャラがいい。不気味さ全開、快楽主義的で、これが終盤味方に回る展開も悪くない、
でも敵対する陰陽庁がしょぼすぎ、十二神将も総じて能力・知性に欠ける雑魚で
せっかくの怪物道満を生かしきれない感じはあった

この作品は呪術バトルとコン萌えとキョーコの巨乳だけ見てればいいと思う。


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中盤おもにギャグキャラ・マスコットキャラとして機能するコンが
終盤において重要な役割を担う
#22、#24話におけるコンの格好良さは異常です。
これだけでも見る価値がある。


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#24、鏡レイジですが、どうせ殺さないのなら、もっとコンが圧倒しても良かった。

大友の餌にすると言いつつハルトラ・コンの命を取りに行っており、
周辺住民に迷惑も掛けており、しかるべく懲罰は道理上受ける必要がある。
別に殺さなくてもいいけど、彼は逃がさず、ちゃんとボコってあげるべき。

ところが物語は続行に色気を出し、対立関係の維持を優先しちゃった。

もともと鏡レイジは事前に大友に敗北して味噌がついている。
それをわざわざ主人公と対決させ、そのうえで逃がしたとしても
これでは雑魚である鏡レイジにとっての宿題が2つになるだけで、物語上何の意味もない。

そもそも、ここで戦うのは鏡レイジではなく夜叉丸であるべきだったはず。
「そうじゃねえだろ」と言いたくなります。


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#22、倉橋
偶発的なナツメの死をハルトラとの取引材料にする彼のやり方は場当たり的で性急に見える。
大望が掛かっているなら、事前によほど慎重な計画を立ててるはずで。

コンの制止が無ければハルトラは条件を飲んだだろうけど、組織としては早晩瓦解するはず。
復活後のナツメが協力を許さないし、ハルトラ自身に御三家復興への目的意識がない。

要するに、倉橋側の目的がよくわからない。
何をしたいのか、本当の目的を彼は話さない。ていうか、本当に陰陽術を発展させたいだけ?
さすがにそれはないと思うけど、彼はその立場に比して、お利口ではないように見えます。


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タイザンフクン祭には生贄が必要だと思ったけど、そんなことはなかったぜ。←これが一番ひどいかな。

タイザンフクン祭、形の上ではキョウコがお墨付きを与えてるけど、
鈴鹿的に納得できてるとはやっぱり思えない。


うーん、やっぱりこの、何の対価もいらない復活システムは駄目だと思うわ。
力のある術者が祭壇でムニャムニャっと祈れば死んだ人が普通に生き返る。
今後の物語において死が意味を持たなくなるっていうか。ドラクエみたいなもんじゃんこんなの


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小暮「天見部長、ここはあなたに免じて見逃しましょう」

まてまて。ボロボロの天見を見て、何があったとか何も感じないのかお前
かつての仲間や親友、子供たちが軒並み離反してるのに
「彼らは全員気が狂った」とでも思ったのか。どんだけ間抜けなんだよ


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シリーズを綺麗にまとめるならスズは出さず、フクン祭も実家に戻って親世代がやるべきだった。
当然そこにはヤスズミほか家族もいて、事情説明がなされる。
ハルトラが去るというのは変えようがないけれども。

あと相馬タキコ、矛盾を抱え込んでるキャラがだんだんテンパっていく過程は
人間味があって良いと思った。

でも蜘蛛丸が「本心から(ナツメやハルトラの)友人になりたがっていた」「彼女は孤独なんだ」
と評しますが(#22)、相馬タキコはすでに牧野を殺してる、人殺しですからね。ふざけてるのかと。
目的のためなら他人の命を奪う、そういうやり方を平然と通す人間がその孤独を理解されたいとか、
なんでこういうバカな脚本なんですかね。何を考えてこういう台詞を吐かせるのか。


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バカといえば一部演出もそうなんですが、まあこれは些細なことなんですけど
#02、謝罪しながらジュース飲む
#24、いずれも高い能力を有する陰陽師が揃って祭壇・ご遺体に背中を向けて立ってる
こういう演出がちょっと気になる。気にならんのかなあ。


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おっぱいおっぱい


category: アニメ

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アドリアナ・ヴァレジョンのタイルと水  

更新できなくて申し訳ないんだけど、アニメ見る時間取れないし、趣味の更新でごまかs
アート見ようよアート。4月だしさ


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“O Virtuoso”, 2006 油彩

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“Swimming Pool”, 2005 油彩

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“O Predilecto”, 2005 油彩

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“O Voyeur”, 2006 油彩

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“O Sonhador”, 2006 油彩

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“O Húngaro”, 2006 油彩


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アドリアナ・ヴァレジョン(Adriana Varejao)
1964年リオデジャネイロ生まれ

ブラジルはポルトガルの元植民地、そしてポルトガルの名物はアズレージョ(装飾タイル)
ということでいろいろ含意はあるんでしょうけど、とりあえず水と光が美しいですよね。
なんかずーっと見ちゃうんだよね。

中南米のアート面白いんですよ。
エルネスト・ネト(Ernesto Neto)とかベアトリス・ミリアゼス(Beatriz Milhazes)など
かの地の現代芸術家いつかまた紹介したい、もし機会さえあれば。多分ない

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