大匙屋

健康第一

新海Z会  

http://royal2627.ldblog.jp/archives/37346127.html

いあき氏のgifブログ

やっぱこの答案めくるモブのシーンとラストの吐息がいいんだこれ
最近の増尾昭一作画の考察とかどれも面白い
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category: アニメ

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2013夏アニメ プリズマ☆イリヤ  

近況:畑の早生チクワの収穫が最盛期を迎えており、
ブログがあまり更新できない状態です


■Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ http://anime.prisma-illya.jp/


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冬木市の地脈を狂わせる正体不明の魔術アイテム「クラスカード」。
その回収にあたり代行者としてなかば一方的に選ばれ、魔法少女にされてしまった
地元の小学生、イリヤと美遊の奮闘と二人の友情を描く。

聖杯戦争を中心としたFate正史の外伝や番外編ではなく
あくまで並行世界の物語という位置づけのようです。
内容も正史とオルタネートな関係にあるわけではなく、
絶望と陰惨に満ちた少女イリヤスフィールの半生に、もしも心許せる友がいたらという
ある種の救済の物語になっているのが大きな特徴です。


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イリヤがアーチャー化してセイバーオルタと渡り合うとか
魔法少女物のパロディとしてスタートするわりに、その展開はかなり面白い。

ただまあ、「理屈を飛ばして結果だけを具象化する」といった説明はあるものの
イリヤのやって見せることはやっぱり話の作りとしてはアンフェアとまでは言わないけど
新規視聴者には非常にわかりづらい、わかりようがないと思う。

現象が表出して初めて「ああ聖杯なんや」とか「敵英霊は本家より弱目なんや」とか
アタリをつけて理解していくことになる。これはSNなり見てないと理解は無理でしょう。

この点、新規ファンにもわかるように作中で事前に説明すると、誰かが困るのかな。
ぶっちゃければ商売下手、よく言えばストイックな作りであると言えなくもない。

でもFateってのは、本来なら出せば数万本売る怪物コンテンツです。
それがこのプリズマ☆イリヤでは6~7000本の売り上げに留まってる。ってことは
本当にこの作りで正しかったのかどうなのか。疑問が残ります。


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聖剣まで投影できちゃうんならもうそれで全部倒せばいいわけで。
セイバー戦を何ひとつ検証せずに次戦に臨んだり、美遊がイリヤを遠ざけたりというのも
よくわからない選択です。

美遊には、イリヤを欠いても自分がセイバーをインスコしさえすれば
最終戦でどんな敵が来ても勝つるという心算があったのかもですが
聡明な彼女にしては性急な判断だったと言わざるをえない

まあでも、そういう短慮が子供らしくて良いですけどね。



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作画面、動仕と特殊効果がすごい頑張ってる感じです。
よく塗ってるわ、細かいとこまで。
原画は見ててちょっとキツいところもあるけど





ルビー・サファイヤは大半CGと思うんですが
えらい動きますね。手描きじゃないのか、と思うほど。
この場面でも、フォルムが歪んでも曲線の間隔が破綻しないんで、
これを手描きでやってるんなら、逆にこの技術は人間技ではないです。
まあ今はデジタル原画なんてものもあるらしいんで
円形や曲線の組み合わせもツール的に作れるのかもしれません

斉藤環じゃないけど魔法少女の杖はファルスだと僕も思うんで
あんまりグニャグニャするのもどうかという感じなんですが
3DCGで柔軟に動かせるんなら、これはこれで見ていて楽しいです。


#09



水際の動き
この重たげな水の動かし方は紛うかたなきアッセフィノー・ファブリックの仕事



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その他
このキャラはCV浪川なんで、あの人ってことですね。
シリーズ上フィックスになってる声優を大事にしてくれる点は、とても好感が持てます。


「美遊の戦う理由」が前振りだけして解決されませんでしたけど
それは二期に持ち越し、ということになるんでしょう。

全10話という話数もなんか謎です。
構成もやりにくかったと思うけど、まあそれ以前の問題な点もちらほら。

#06コンテの渡部高志に関してはもうちょっと真剣にやれと言いたい。
06話はバトルには文句はないけど、それ以外が全然だめ。
ある程度のアニメファンなら「これは多分こういう状況なんだろう」と思いながら見てくれる。
でもそれ以外の視聴者の存在を頭から無視してる。そんなコンテ。



category: アニメ

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2013夏アニメ 戦姫絶唱シンフォギアG  

■戦姫絶唱シンフォギアG http://www.symphogear-g.com/
★ほしひとつ

装備者の歌唱により本来の力を発揮する「シンフォギアシステム」で武装した少女たちが
襲ってくる謎の魔法生物や地球規模の災害に端を発する陰謀と戦うアクションアニメ。


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可愛らしいキャラデザインに、若干ダサめのコスチューム。
盛り上がる膨大なキャラソン、ベタで熱くてスピーディなバトル、そして友情。
荒唐無稽な設定と展開。やり過ぎないお色気。追い込まれてからの鮮やかな逆転劇。

要するに「ちょっと前のアニメファン」が好んだ要素がてんこ盛り。
シリーズ第二弾にも関わらず、ビデオソフトの売上は前期より爆増したもよう。


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作画はまあ、良いところもそれなりなところも。
スタッフは頑張ってると思いますが余力はなさそう。

美術はここ数年すっかりスランプに陥ってるロマン・トマのチーム
日本人でも描けそうなものしか発想できない、出せない感じ
このアーチの下の手すりの配置とか明らかにおかしい


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バトルシーンはどれも良いですが#01、#04あたりが特に良かったです。
クリスが砲台になって響とツバサがサポートするスタイルが主ですが
本来動きの少ないクリス戦闘の各場面をさまざまに描き分けるのが上手く、
組み手主体の響が相対的に目立たなくても違和感がない。
こういう形で省力化を達成してるのはすごいと思う

#04




このシーンが印象に残ったんですけど
別に作画的に凝ってるわけでもないし、たいして動いてない。
でも引いたり寄ったりを繰り返して、派手に動いてるように見える。絵も構図も上手い。
最後に空を見上げるシーンでぐっと引き締まる。
ていうか、ただ太刀をかわして見上げるだけでこの動き。

タメ→キメの見せ方はシリーズ通して良い感じです。カットインも効いてる。
#06の「シンフォギアだ!」っていう最後の決め台詞は、なかなかしびれます。


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#04は艦上の田中っぽい一連も良かった。
あれ誰が描いてるんですかね





これは#10かな。ツバサは責任感の強いお姉さんキャラなんで、負けがやたら似合う。
スタッフよくわかってると思うわ
「だからとて!」とか「あたわず」とかには参ったけど



あとは内容についてですが疑問点を3つほど


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■その1
FISがテロリストの真似事をやらねばならなかった理由がない。

(1)リセットしたネフィリムを「S2CAトライバースト」とやらで孵化させ、
(2)聖遺物のカケラを与えてネフィリムを育て、その心臓でフロンティア起動。
(3)フロンティアの封印は鏡+響のフォニックゲインで解除。
(4)フロンティアの機能でフォニックゲインを月へ照射し、遺跡の再起動。

こう整理してみると、ウェル博士の協力もソロモン杖も全部いらない。
マムはテログループなんか組織せず、最初から二課に相談すればいい。

つまり「フィーネの器」という旗印の設定が死んでいるわけです。
フィーネの復活(悪の利用・活用)がマムたちの計画=人類救済のアイデアに直結してなければ
彼らが「正義では守れないものを守る」と言ってるものが、全部響の正義で守れちゃう。

#07「テロリストの真似事では迫り来る災厄に抗えないことに、もっと早く気づくべきでした」
この台詞がものすごくバカに見える



■その2
フロンティア計画の概要が終盤まで判明しない。


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マリアや切歌にとっては「ドクターのやり方」でなければ「世界は守れない」らしいが、
ドクターのやり方もマムのやり方も、その内容については最終盤まで触れられない

月の異変に際して具体的に何をどうしたいのか、全然説明しないので
計画の段取りや具体的内容を視聴者はイメージできない。
各人物の胸中、とくに調の苦悩や決断、その悲壮感なども伝わってこない。

1期でフィーネの正体を早々にバラしてダレ場を作ったため、
その反省に立ったのかと最初は思った。

しかし第11話、念願叶ってフロンティアに上陸したのちマム

#11
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「フロンティアが先史文明期に飛来したカストギアの遺産ならば、それは異端技術の集積体。
月の落下に対抗する手段もきっと・・・」

――今から探すんですか!?

#11
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「フロンティアを解析して、月の落下を止められるかもしれない手立てを見つけました」

――そんなすぐ見つけちゃうんだ!?


つまり、マムには最初から具体案なんて無かった。上陸後に何とかするつもりだった。
それなら「世界を変えられるのはドクターのやり方だけ」なんてことが
誰かに断言できるはずもない。いろいろおかしい。


■その3
響が月読調の「偽善者」という言葉に動揺する理由がわからない。


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響には信頼できる仲間がいて、守りたい小日向未来がいて、戦う相手がいて、
いろんなものに支えられて彼女は生きているのに、何が不安なんだろう?


実際のところ響は社会から英雄視もされてない感じだし、
月異変の情報が隠蔽されてることも調は知り得る立場にあるんで
「偽善者」だの「綺麗事」だのという調のキレ方は理不尽に見えるし、
それに動揺する響の胸中も理解しがたい。

設定から逆に考えていくと、1期から響に与えられるテーマは常に
「難しい相手との関係を修復し、手を繋ぐこと」
なのでこの場合、調の言い分に意味や論理性は、じつは必要ないわけだ。

「響が調を苦手とする」っていうイメージ、他より厚みのある関係性を
大向こうの観客にセットできればそれでいい。
響がそれを克服すれば成長になるし、できなければ引き続き響の達成目標となる。


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結局、この月読調は「それなりに」キレちゃダメなんですわ。
なるべく理不尽に、無理やりに、無茶苦茶な理由でキレないといけない。
わずか数カットでシリーズ全体に影響するような、強い印象を残すために。

ツバサにはマリアと対決するライバル打倒の構図、
クリスにはソロモン杖の回収という宿命的な行動目的が与えられてるけど
調和を旨とする響には、よく知らない相手と戦う/和解するための動機セットが難しい。
だから調を一方的にキレさせて、響の思考・行動に影を落とさせ、克服対象にしてる。

キレ方にまともな意味がないから、和解の仕方も謎ですよね。

#11
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「でもあいつは自分を偽って動いてるんじゃない。動きたいことに動くあいつが
眩しくて羨ましくて、少しだけ信じてみたい」

これがまた、なんという空っぽな台詞であることか。
何を言ってるのか、まったく意味がわからない。多分意味なんてないからだと思う。


***********


あとは何かあるかな。
ソロモンの杖を回収するチャンスは複数回あったと思うけど
回収しようとしないのが不思議だったかも。

クライマックスでガングニールを奪って吸収しちゃうのも原理不明だけど、
まあそのへんはいいや。勢いも大事だしね。

あと、広域災害に対応するには二課の人数は少なすぎると思う。
実働は装者3人だけで、他は健康診断するだけなんで
もう少し装者以外でもノイズ対策ができる設定でもいいはず。
ちょっとバランスが悪い。


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ここまでいろいろ書いたけど、ホントはどうでもいいんです。シンフォギアだし。
この作品で「歌関係ないじゃん」とか「なんで生きてるの」と思ってはダメなのと一緒で
至らない部分、突っ込み処が多々あるのも愛される秘訣なんですよ。

そのへんの感想ブログとか回ってみると、なにか急展開がある各話の度に
「まあシンフォギアだし、死なないと思うけど」って皆書いてる。

わりとガチガチな物語のロジックから少しはずれたところに位置してるのを
ファンは承知のうえで楽しんでる。
あんまりハードに決め過ぎていない、若干カッコ悪い、
突っ込み処満載のダサい部分にこそ親しみを感じてる。
そういう風に愛されてる作品なんだということでしょう。

#12
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12話で、ガングニールが復活した瞬間に
「うおおお何かわからんがこりゃスゲエエエ」とか思うじゃないですか。
意味はまったくわからないけど。
あの瞬間こそが、シンフォギアなんですよ。多分。


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2013夏アニメ ステラ女学院高等科C3部  

■ステラ女学院高等科C3部 http://www.tbs.co.jp/anime/stella/


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親元を離れ、名門私立高入学で心機一転の高校デビューを目指した少女が
なりゆきで「サバイバルゲーム部」に参加することになり、
成長と挫折を経験しながら自分の居場所を見つけていく話


麻雀競技人口が数億人とか戦車道は女子のタシナミみたいな特殊な世界ではなく
あくまでサバゲーは愛好家のものという現実に即したスタンスなので
逆に登場人物はそのスジの好事家ばかり、ガチな雰囲気です。

部室で紅茶飲みながら「じゃあちょっとワンゲームやりましょうか」つって
制服スカートのまま校舎の裏山を駆け回ってBB弾撃ちまくる

軍隊なみの訓練シーンもあったりしてキミ将来傭兵にでもなんの?と心配になるくらい
そして主人公が成長過程でガチになり過ぎて仲間同士がすれ違う、という
わりとシリアスな話になっていく。
序盤は萌え系部活物の定番と見せかけて、微妙に違う展開。
アニメ慣れした視聴者には一定の混乱を招くでしょう。


#02
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ちょっと面白いと思ったのが鏡を使ったワイプ
わりとトリッキーなカット割になってる
(まあ鏡の角度が変るのに映ってる風景がフィックスなのは変だけど)
これ似たアイデアを前に何かで見たことあるんだけど、どうしても思い出せない

#04
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あとこれですね。04話、電車内
手前にいる「れんとちゃん」の顔がフレーム外なんだけど
話題がおっぱいの話なんで気にならない。

普通顔が切れてると切れてることに意味があるように見えてしまう。
でもこの子はわりと天然キャラで、もともと表情自体がそんなに多くない、
加えて話題がおっぱいなんで演出としては重要性を出さずにコントロールできてると。
あんまりこういうケース見ないんで、やるなあと思った


#11
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あとはまあ、どうしても11話の話になるんですが。
ぶっちゃけると、これはダメだろと僕は思います。

04話の回収とか、何の意味もねえですよ、こんなもの。
丁次郎だっけ。こんなワケのわからないものに女が決断を促されちゃダメ。

この演出or監督は、ゆらが自力では目的地にたどり着けないと思ってるんです。
だからこうやってくだらない超常現象を用意して、台無しにしてしまう。
たぶんこれはこの演出家の生き方、過ごしてきた人生そのものなんだわ。

この丁次郎ってのは半分妄想だから。正しい答えはどうせ元々ゆらの中にあるんです。
それなのにこういう話にしちゃうと、この子は将来何か困ったらまたこの神社に来るでしょう。
子供をね、いつまでもこんなもんに頼らせちゃダメなんですよ。
そこは作り手がまともな大人なら、きっちり描かないといけない。作り手の責任として。


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でもこの後、うしろの社殿で三方に銃が載ってるのは美しいと思った。
僕はここにはオバケじゃなくてそのらが居るべきと思ったんです。
だからこれはこれでいい。
僕ならオバケなんか出さずにあのネコを使って「おかえり」のメモをここまで運ぶけど。


#12
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再会。今までごめんね、とか言わないのがいいですね。
勝利至上主義に賭けた自分のすべてが間違ってるとは思わない。だから一切謝らない。
でもあんたらの楽しみたいって気持ちも否定しない。

それぞれにそれぞれのサバゲがあるとそのらが言った。
だからゆらは戻って来れるわけです。


#12
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弾が尽きたときに気づく。
そのらを倒しきれなかった自分、今の自分のやり方では、そのらには勝てない。
まだ自分の力だけでは不充分なのだと。

だから友達を呼べる、力を貸してくれと。私にはあなたが必要だと。
ここが熱くていい。ここは僕、とても好きです。


「大学デビューどころかOLデビューも危ないよ」とか
「私がしたいのは流しそうめんなんかじゃない」とか
あちこちで台詞がいちいち面白いんですが、
台詞が要らない部分に深い相互理解がある、コミュニケーションがあるというのも
このシリーズの重要な特徴のひとつですね。サバゲはアイコンタクトが肝要だから。


あとEDが可愛いです。ピッピッのとことか、そのらとカリラのSDとか特に。

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2013夏アニメ ガッチャマン クラウズ  

■ガッチャマン クラウズ http://www.ntv.co.jp/GATCHAMAN_Crowds/


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人類を守る翼「ガッチャマン」と凶悪宇宙人・ベルクカッツェの戦いを描く。
新しくメンバーに選ばれた女子高生「はじめ」の自由奔放で前向きな生き様に
先輩たちは強く感化され、チームは次第に結束を強めていく。


見るのにけっこう苦労しました。友人知人が誰も録画しておらず、結局バンダイチャンネルにて。
1話が無料で見られるみたい

http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=3706

どうも地上波は日テレのみの関東ローカル放送だったらしく、
日テレ系のオンデマンドサイトで放送同時配信なんかをしてたようです。
広告効果とか集客力の検証をやってたっぽい。
ビデオは先日(1/22)発売のBOX売りのみ12話入りでお値段も格安、
初動で6000セット近く売ってるらしいんで大勝利と言えるでしょう
続編の制作もすでに決定してるそうです。

今回のキャプチャー画像はバンチャだとなんか絵が汚いんで
よそさまのサイトから適当にパクってきました。反省はしていない。


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みんなが当たり前だと思ってることを、ちょっと違う角度から眺めたりする。
「はじめ」はそういうタイプの女の子で、序盤は当然周囲からの反発をくらいます。

しかしそんな彼女に振り回されているうちに、見えなかったものが見えてきたり、
難事件が解決したりしていき、皆が彼女のものの見方・考え方に影響されていく。
そこへ宇宙人ベルクカッツェが大きな事件を起こす。


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完全無欠の存在として描かれるはじめの代わりに
挫折と苦悩を繰り返すのがルイ
ハイティーンにありがちな空想的社会主義からスタートし
厄災と出会いを経てリベラリズムへと移行する

このルイの提唱する「世界のアップデート」が作品の重要テーマ。

日本アニメにおいて、ちょいと前まで世界はリセットするものだった。
アップデートっていう視点は意外と目新しいような気がします


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カッツェさん。演じる宮野真守の怪演もひとつの見所です。
このカッツェへの理解が視聴のキモになろうかと思われるので
ちょっと解説、一部バレを含むかもしれない


 ベルクカッツェとは何か



シリーズは#11で事故ったらしくAパートに総集編をはさんでますが
#11のBパートのほうは新規映像だった、ということは
このBパートは制作サイドにとって決して外せない何かを持ってるわけです。
それが菅山首相


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菅山は自身が出演中の生配信に向けられた悪意コメントに切れる
↓(総理、超キレてるじゃん、というモブのコメント)
「大変失礼しました。総理になって以来、何とも言えない孤独を感じておりまして」謝罪


菅山はJJが予言するところの「愚かなる頂の王」(#10)
「世の中を変えたいと思ってた」けれど「俺一人頑張ってもどうにもならない」
「革命したい。言いたい事全部ぶちまけて、この国をゼロから変えてみたい」という欲求を持つが
「結局怖いのよね。すべて喪ってしまうのが、怖くてたまらない」(byオカマ)

要するに菅山は自分に自信がなく、人望もなく、国を変える力もないと思っている。


これがカッツェの場合、
宇宙最強、星を滅ぼす力があり、言いたい事全部ぶちまけて、ゼロに変える力を実際に持ってる

つまりカッツェとは菅山と同じく「頂の王」であり、
「宇宙最強の存在となって」「見えない相手から等しく悪意を向けられ」
「何とも言えない孤独を感じ」「それが原因でキレている」

さらに#08の梅田の台詞から
「こんな腐った世界、いつまで続くんだ」「もう耐えられない」「一回ぶっ潰さないとだめだろ」
とカッツェも思っている。なぜならカッツェ=梅田だから(#10本人談)

カッツェの中身は「私たちそのもの」であり
「愛が欲しくて暴れる、厄介な子供」(#08はじめとオカマのカッツェ評)

彼は最強ゆえに孤独で、愛をくれる相手が本当はどこかにいるのではないか?と考える
これが#11のミュージカル調の台詞に表現されてます


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「友達なんて要らない/このノートがあればミーは最強/でも本当に最強なのか/知りたい/本当のことが」

・友達いない=気を許せる相手いない、誰に対しても警戒してる
・ノートが手元にあるという前提でオレ様最強
・でも自分は本当に強いのか、本当のことがわからない、知りたい

ノートってのはこの場合ルイのノート、クラウズを操る/与えるためのギミックですね
カッツェにとって「私」とは「あなた」/自分とは他者(の本質)そのもの
人心に潜む悪意=カッツェなので、登場人物のあらゆるネガ台詞が彼の存在に当てはまる


 なぜはじめにはカッツェが見えないのか


はじめにはカッツェが見えない。ギャラクス内アバターさえ見えない。


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はじめは#07の直接対話を通しても、カッツェとは出会えなかった、
顔の見えない相手から、悪意に満ちた言葉だけを真っ直ぐに受け取る。
この状況をはじめは「寂しくてたまんない」と表現。

これはネットで顔の見えない相手に攻撃されているのと似た状況です。
はじめは#06のエレベータ内での会話や、#07のスガネとの対話からわかるように
ちゃんと相手と会って、目と目を合わせて会話することを重視します。

だからカッツェが見えない原因がはじめ側にあるとは考えにくい。


ここからは推測になります。
カッツェには、はじめという人間がなんだか不気味に見える。
はじめだけが自分を探そうとする。そして悪意を向けてこない。

#07の公園での対話、カッツェが初対面のはじめに対し過剰にフレンドリーなのは、
この不気味な相手に対し、共存を許すという立場に立つことで
精神的な優位性を確保するためだと思うんですよ。

つまり、カッツェがはじめに見えないのは
カッツェがはじめの前で最大級に警戒しているから。

「他者から向けられる悪意」だけが自分の存在を支えてるので、
はじめと対話すると自身の存在が揺らぐ。「すべてを失ってしまう怖さ」がある

だからはじめの前でだけは、最も不気味である「顔を見せずに悪意だけを見せる存在」に
なろうとする。もちろん意識的にか、無意識にかはわからないけど


 カッツェを倒す方法



これは省略された結末部分のいきさつについてですが。

地球人だけでフリーザを倒すような方法があればそれがベストだけど多分無理。
人心からすべての悪意を消し去りカッツェ無力化、これも無理筋
するとカッツェを改心・転向させる共存エンドしかない。
あのマンションでGメンバーと一緒にちゃぶ台を囲んでメシを食うエンドしかない、と
僕は考えた



けれどもアレですよね。

そりゃ僕も凶悪犯として後ろ指さされて生きるくらいなら美少女のおっぱいを選ぶ。
でもそれは、はじめという「ヒーロー」一人が犠牲になることを意味しないだろうか?

世界を救ったのは僕たちじゃなくて結局ヒーローだったという結論になりはしないか。
救うこととアップデートすることは微妙に違うので、これはこれでいいのか?
というわけで、僕はそこにちょっとだけ疑問を感じました。


ところで、うつつちゃんはやたら可愛かったです。
デフォルトが下着姿なのもまったく意味不明だけど実に良いと思います。


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そういやBOXにはディレクターズカット12話が収録されており
すべての謎が明らかになってるらしいです。
そういうことなら単巻で販売・レンタルしてよと思います。

そのうち見られる機会があればいいのですが
どうも貧乏人に優しくないアニメになってしまいました。


あと#05の10分くらい、朝日がさすビル街の絵があるんですけど
そこの撮影処理がどうなってるのかわからなかった。
なんかビルの一つ一つにだんだん光が当たっていくような処理の仕方に見えたけど、
バンチャなんで勘違いかもしれない。でも難しいことをやってるような気がする

それからOPのパイマン等のメカ、CGなのに主線にブラー入ってて
こんなこともできるんだと思った。

その他、音楽がやたらかっこいい。


そんなところです。

category: アニメ

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