大匙屋

健康第一

歳晩  



作・編曲、コーラス/大滝詠一
 
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category: アニメ

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2013夏アニメ 神のみぞ知るセカイ 女神篇  

■神のみぞ知るセカイ 女神篇 http://kaminomi.jp/
★ほしひとつ

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シリーズ3期
よかったです。僕は2期とOADを見てませんが、かなり面白いと思いました。
百戦錬磨の落とし神様が、今回は道を間違えて女の子をいたく傷つけてしまう、
ビタースイートな展開でしたよ


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かつて三界の支配を目論んだ旧地獄の悪魔たちが復活。
その対抗手段として、少女たちに宿る6人の女神「ユピテルの姉妹」を集結させるため
桂木桂馬が過去に攻略した女の子たちの再攻略に挑む、という話


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女神を宿した女の子たちは個人差はあるものの過去の恋愛体験を憶えており、
そのため今は疎遠になっている桂木桂馬に対して一様に複雑な感情があって
簡単には話を聞いてくれない。しかし未練もあるので、わりと落とすのはヌルゲー

そういう事情でテンポよく進む前半があって、
だからこそ桂馬は間違える。ここが見所ですね


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攻略対象の少女たちは、自己の内部に女神の存在を自覚している。
女神を集めるのが桂馬の目的なのだから、彼女たちに事情を説明して
協力を仰げばいいのですが、ここにひとつの仕掛けがあって、
女神のパワーは封印されており、また敵に狙われてもいるため、
力を最大にしてから解放しないといけないと。

そのために、女神のパワーの源泉である「恋愛」が必要になる。
宿主少女がちゃんと恋をして、愛の力をマックスに持っていかないといけない。
ここが説明しづらい、わかりにくい部分かなと思った。


それと、6人の女神を集めるとはどういうことなのか、
という説明も不足してた。
不足してたというより、「フルパワーの女神」が「6人揃えば」敵に勝利確実、
という条件のセットが欠落していた。

例えばメルクリウスが最後まで残るわけですが、最終戦が始まってるのに、
対象の女の子を必死に攻略して、メルクリウスを呼び出し、アポロを戦線復帰させる、
じゃあその行程がどのように具体的に勝利に結びつくのか、というのが
見ていてもイメージできない。

このせいで話がわかりにくくなってると思う。
女神たちによる前回のヴァイス封印時の回想映像などを混ぜてくれれば良かったのかな。


#12
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ちひろ 「桂木は何で前夜祭デートしたの? 桂木が何の理由もなくデートしないよね。
もしかして、私の中にも何かあったのかな」
桂馬 「いや、ちひろは関係ない」
ちひろ 「あー、よかった。これで関係あったら最悪だし」



説明したら理解されてしまい、それではちひろが過去から離れられなくなる。
だから桂馬は絶対に事情を説明しない。

ちひろにとっては、桂馬が理由を明かさないので結果は何も変らないが、
少なくとも桂馬の行動のもつ意味がちひろにとってわずかな救いとなる。

理由があってデートした場合、攻略(女神復活)目的で近づいたことになるが
理由なくデートした場合、恋愛感情はあったが、何かの事情で断ち切ったことになる。

この時ちひろは、上手く行かなかった原因が自分にあったわけではない、
少なくともそのことだけは理解できる。
だからちひろは傷ついたままだけど、桂馬の前で笑えるわけです。
この会話には複数の意味がこめられてて、よく出来てますね。


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桂馬が実際のところ、ちひろをどう思っていたのかは
見方によってどうとでも取れるようになっている



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あとは何だろ。事後処理関係

物語が戸松を逃がし、今後も活かすのなら代わりに誰かを引責処分しないと
この組織(カケタマ隊)は事件後も自浄能力がないものと看做され
桂馬及び視聴者との信頼関係が揺らぐ。

カケタマ隊は明らかに桂馬を監視しながら介入を控えてた、
女神拘束によって背信が露見しヴィンテージの犯罪が確定したあとも
ノーラが羽衣を与えただけで、そのほかは桂馬たちの安全確保にさえ協力しなかった
これ露骨に組織ぐるみでビンテージ側に加担してるように見える。

かりに状況処理のため女神復活を優先したというなら、
最低限ちひろの身辺警護はカケタマ隊が請け負うべきだし、
それがスジだったはず。

桂馬がちひろを連れまわしたことがあゆみ攻略の捷径に繋がったわけだけど、
それはあくまでも結果論であって、誤魔化されてはいけない点です。


まあでも、組織なんてどこもそんなもんですけどね。


category: アニメ

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2013夏アニメ 魔界王子  

■魔界王子 devils and realist http://makai-ouji.com/


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ユカイツーカイな王子の話かと思ったら違った

魔王ルシファーの休眠中、魔界の「代理王」を決定する「権限」を与えられた
ソロモン王の末裔である一般人少年の話。
徹底した現実主義者である彼の日常が、押しかけ悪魔たちに破壊されていく。

雰囲気としてはニャル子さんからパロディ要素を取っ払ったような感じですかね。
女性向け作品ですがホモフォビア的嫌悪感はなく男性も普通に楽しめます。
ソロモンネタですから指輪とか72柱とかお馴染の旧約聖書話てんこ盛


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主人公ウィリアムは学校の成績アップと将来の成功にしか興味がない。
ダンタリオンをはじめとする悪魔たちは代理王の座を狙う立場上、
決定権を持つウィリアムに頭が上がらない。
悪魔たちの忠義と献身、尽くしっぷりが萌えどころ。


作画の出来は波が激しいです。序盤はいいんだけど、後半ほどきつくなってる
バトル要素も一応ありますが
ほぼ中短距離から気功砲を打ち合うだけ

動画工房、沖田博文という名前を最近よく聞くので注目してたんだけど
アクションシーンは多くなかった

#09



こことか
これが沖田博文さんなんですかね。確認できてないんだけど

WEB系ぽくて面白いけど少し速過ぎて目にきつい


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ジャンヌは軍旗で戦うってのが珍しかったんでもう少し見たかった
ヒロシは正直出番が多すぎた



#OP
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OPのこのフローラルデザインっていうの?草花の枠
これすんごい綺麗ですね。これ貞方さんがやってるのかな
男性の仕事ではないように思うけど


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同じくOP、これ誰の足なのかわからなかった。本編に出てきてないかもしれない



あとは内容、構成に関してですが
天界(ミカエル)の介入がちょっと早すぎたと思う。
魔界各派の勢力争いが早々に無意味になってしまったんで
後見人たちの人となりとか、さっぱりわからないまま
あれはせっかく出てきた大勢のキャラがもったいない。

しかもその後のミカエルの動向も尻すぼみだったし
あのタイミングがベストだったとは思えない
魔界ご招待を先にやって、ミカエルがラスボス戦でよかったと思うんですけどね


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この人はカミオでしたっけ、この人も何がしたい人なのか謎


#07
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これは07話のサバトか
なんかどっかの披露宴か仮装パーティみたい
ここだけじゃないんですが、とにかくカメラを引いた絵を作れてないんで
どういう場所で何やってるのか、よくわからない場面が多いです。

予算的な問題なのか、人員の問題なのか、制作期間的な問題なのか
どちらにせよ余裕がないということだけは伝わってきます。


#12
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このへんのエフェクトは吉原達矢さんらしい
この回、エフェクトは綺麗だしよく出来てた

ラストバトルもやっぱり良いところもあればキツいところもあって
不安定というか。ひとつの話数内で3回も4回も同一カットを使いまわすって、
さすがに70年代アニメかと

あと最終話なのにAパート丸々回想に使うのも凄い構成だと思った
リソース配分以前の話だったのかもしれない。ちょっと異常すぎる


とくに女性向け作品って、ファンにとっては動きより絵の美しさが第一だと思うんで
そこで最後まで勝負できなかったのは残念だったかも
スタッフにとっても悔しさが残るんじゃないですかね


category: アニメ

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2013夏アニメ 神さまのいない日曜日  

■神さまのいない日曜日 http://kami-nai.com/
★ほしひとつ

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序章(第01話~第03話)の飛び抜けた良さで評価。04話以降はまあ、普通。
あと最終話も良かったです。最後のアレも含めて


願いを神さまが叶えてくれる、その結果として人が死ななくなった異世界。
「墓守」という謎の多い職業を幼くして任された少女の数奇な運命と成長の旅を描く。
という話


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女の子が可愛いです。デザインが洗練されてて、そしてどこか没個性で地味でもある。
これがね、よくある萌え系アニメでならプロップに頼ったつまらん絵だと思うんですよ。
ところがこの作品の、強烈な独自性を持つ世界観の中では
主張が抑制的で非常にバランスが良いんです。
これはちょっと驚いた。


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派手なアクションなんかはないけど作画演出ともに丁寧で好感持てます
作画は多少変なとこもあるにはあるけど、気にするほどではない
村岡朋美という演出家、まだ若手ですけどちょっと注目したい
あとこの作品の撮影処理は手が込んでてすごいと思った
簡単にうまく説明できないんだけど


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ストーリーはコミュ不全がまねく混迷をほどいていく話が中心です。
序章では男が雰囲気に反して不自然なほどよくしゃべるので理解の助けになってくれる
伏線配置が乱脈を極めており、登場人物のちょっとした台詞に意外な意味が隠されていたり
カルティックな支持を得そうな仕掛けがほどこされてますね
きっと原作ファンはこういう部分が大好きなんでしょう


でも#04以降は、なんだかよくわからない
まずキモであるアイの墓守設定が必要がなくなってしまっているし
#06の最後はぶっ飛んでて頭を抱えるし
「スカーを探してます」という手紙でキリコとウッラが笑っててびっくりするし
乳幼児を連れまわす意味もわからない

これは原作に忠実に作られていると仮定しますが
中盤において序盤の良さに匹敵する核心的なエピソードを作れなかったのは
この作品にとって不幸だったと思いますわ。


#12
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ラストシーンの解釈ですが
明暗を分けた原因、ディーが背中を向けて走り去ったのに対して
アイは目を離さなかった(観測をやめなかった)


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そしてウッラと対にして逆の能力を持つセシルが祝福を与えた
という風に僕は考えてます


いや、見ててやたら頭を抱えるけど
美しい作品でした。



category: アニメ

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2013夏アニメ 幻影ヲ駆ケル太陽  

■幻影ヲ駆ケル太陽 http://www.geneitaiyo.com/

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タイトルロゴかっけーっすね
僕的に待ちわびた厨二物が来たかとわくわくしながら見たんですが
まあ公平に言って「あのヒット作品に似てる」的な評価は免れない作品だったです
作るほうも当然承知のうえで、インスパイア作品としてやってるものと思いますが


運命のタロットカードに選ばれた少女たちと
人間の心の闇にとり付く悪霊「ダエモニア」との死闘を描く
ダークファンタジー。でした

うんざりするような欝展開の繰り返しがひときわ異彩を放っており
それなりに見る人を選ぶ作品かもしれません。


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キャラクター原案は吉崎観音の嫁さんがやってるそうです
なんかこういう思い切ったデフォルメ調って久しぶりに見たような。

スピード感のあるアクションなんかには向いてそうですが
この細長い手足、作中に頻出する触手責めの危機感を表現するのに全然向いてない
触手ってのは太ましい柔肉に食い込まないと意味ねえです
これちょっと残念な点です


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今時こういう金田っぽいエフェクトやってくれるだけで僕は嬉しい
正直あんまり決まってないし、そんな上手くもないんだけど
この際ゼイタクは言わない。やってくれるだけで嬉しい(二回言う)


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変身→キメのポーズもあんまり決まってないんだよなあ・・・
タメも弱いし、なんでかな。なんでこれでOKが出たんだろう

せっかくこういう、流行に逆らったキャラデザインにして
キメが作れずバトルも微妙だと魅力半減じゃないですか
なぜここに全力で挑まないのか


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バトルを中断してダエモニア化してしまった人の心の声を聞く、
怪物化するに至った不幸話を聞くというのが物語の機軸。

しかしながら「それ、意味あんのか」という周囲の疑問とかがあって
正直なところ、その疑問のほうに共感できてしまうのが悲しい


話を聞いた結果、そこにちょっとした美談があるとか、
知られざる情報が公開されたことで誰かの命が救えるとか
そんな程度でいいんだけど――
もし聞かなければ誰も知らないまま終わっていた部分を、
アカリが聞いてあげたことによって何か物事がプラスに転じないと
彼女のやってることは理解を得にくいと思う

僕はこの無益に仲間を危険にさらすアカリがあまりに独善的に見えるので
少しひどい目に会えばいいなあと思ってしまい
後半彼女が地獄のような思いをするのを見て大変愉快でした。
でもそれは制作者が想定してる正しい作品の楽しみ方とは違うよね

#12
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僕はアカリがケルブレムにもっと踏み込んでいくべきと思うんですよ。
踏み込んでいくのがアカリであるはずなんで。

すでに過去となっているフユナのことを、彼女はずっと引きずるけれど
目の前にいるケルブレムには何の関心も示さない。

ケルブレムにはこの世界がどう見えているのか。
何のために人を苦しめ悪さをするのか。その真の目的は何か。
「話を聞く」というスタイルを貫いてきたアカリが
ここでケルブレムの真実に食らいついていかないのなら
数多のダエモニアに話を聞き続けた経験は活きてないことにならないか。

ケルブレムはフユナのことでアカリが苦悩してると思い込んでるんだけど
アカリは実はケルブレムを丸裸にする逆転手を狙ってるとか。
そんな展開があったら、意外性があって面白かったんじゃないですかね




#13
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フユナがいきなり話し掛けてくるのも謎だった。フラグは何も立ってなかったはず。
「アカリが自分から踏み込まなかったから」という人もいたけど
#01のまったく同じ状況で、フユナは闇オーラ撒き散らしてる。
だから今イチよくわからないです

最終的に「やっと話を聞けた」みたいなことをアカリが言うけど
つまるところ<アカリにとって聞きたかった内容>が聞けただけですよね。




#09
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ルナ闇落ち
ここは良かった。待ってました!と思いましたよ

#08
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ぎんか相討ち
ぎんかに関しては、22名が全員この方法を取れば
すべての問題は一瞬にして解決するという選択肢を示したわけだけど
決断から行動までがあまりに早過ぎて、誰も追いつけなかった感じですかね。
多分、視聴者も追いつけなかった。

そういえば恋人のカード使いはまだ戦ってる可能性があるんで
助けてあげて欲しいもんです

対消滅なんてなかった

#04
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これはブランデーグラス?
ブランデーに氷入れて飲む人っているの?


#13



なんかネジ釘を叩いてるのも変な気がするけど
これは合ってるのかな



最後に一言付け加えるなら
「オリジナルアニメのくせに原作つきアニメみたいな終り方をするんじゃねえ」
そんな感じです。

category: アニメ

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2013夏アニメ ブラッドラッド  

■ブラッドラッド http://bloodlad.jp/

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強力な魔力を持った吸血鬼の少年が、魔界に迷い込んで来た人間の少女と出会い、
彼女を救うために奔走する話。
わりと王道的なヒーロー物、バトル漫画の展開に若干のラブコメ要素。


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アニメオリジナル要素としてざっくりとした光源の表現
この表現は魔界シーンのみで、人間世界には用いられていない
魔界の怪しさやインチキ臭さを強調する目論見があると思う。
斉藤良成さんのシャフト趣味が反映されてるかもしれない

#01
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描き文字の多用も原作準拠かと思ったら大半はアニメオリジナル演出らしい
これどうなんですかね。僕は画面がうるさくなるだけと思いますが


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ストーリーは
何の落ち度もないのに幽霊になってしまった素直な性格の巨乳少女を救うの一点突破で
少女が窮地に陥るたびに主人公や仲間たちが少女を救うため飛び回るという
たいへんわかりやすいもの。
恋の三角関係やら因縁の兄弟・親子関係やらをからめつつ
シンプルで飽きさせない展開が続きます。

主人公カップルが両方黒髪というのが今時珍しいレトロ感。

各人の行動の動機が特定の対象への愛情に根ざしたものばかりなのが
少し気になるところか。出会ったばかりで軽薄に色気づく奴が妙に多い
「本来自分のことしか考えない魔界の人たち」を物語に都合よく動かすために
恋愛感情や兄弟親子愛を利用してるというか、安易なところもある。

それも含めて、作品からは作者の人の良さがにじみ出てる感じです。
どうせ悪の王様も根は善人でウルフの父親とか、そんな話になるんだろう。
この作者も純然たる悪は描けないタイプのような気がする


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斉藤千和の演ずるキモカワ小動物
これがまた圧倒的な存在感


#10
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冬実はスタズの魔力供給を受け続けないと
魔界でも消えてしまう、という話だったと思ったのですが
その問題に関してハイドラ母がどういう絵を描いてたのかが謎です。

ハイドラ母の目的は吸血鬼から冬実を保護することだったわけですが
どうもその真意、意図するところがわかりにくかったように見えた。
拉致して連れてくるという方法が適切だったとも思えない。
面会の場所が寝室であった意味も釈然としない。
この母親周辺は、もうちょっと上手くやれたんじゃないかという点が多い。


#09
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09話のブラッツ落下の背動。これ菅野芳弘さんがやってるのかな
絵は大胆に崩してるけどタイミングがやたら気持ちいいです。

02話の対オカマ戦のエフェクトもちょっと面白かった。


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アキムをフランケンに届けたのがブラッツだとして
アキムがなぜ空間魔法を習得してたのかが謎だったけど
それは例のカーテンとは無関係なのかな?

全10話のシリーズだけど話がシンプルな分、見せ場も多くて楽しかったですが
ストーリーは区切りの良いところまで描かれてない感じで
そのへんがどうしても不満として残りますね。
まあこればかりはどうしようもない

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2013夏アニメ ふたりはミルキィホームズ  

■ふたりはミルキィホームズ http://milky-holmes-anime.com/futari/

ミルキィホームズに憧れる2人の少女が新米探偵として成長していく姿を描く。
パロディやギャグ満載だった前作までの世界観は今回シリアス寄りに転換し
家族の葛藤など若干深刻そうなテーマも盛り込まれています


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ミルキィホームズという作品が人を引きつけたのは、
美少女キャラがうまい棒の粉を這いつくばって吸うような無法性に
単なる萌えアニメを越えるパンキッシュなイデオロギーを感じ取った人が
多かったからだと思うんですよ。

しかしこの新人二人が先輩と双璧をなすほどのキャラ的潜在力を秘めてるかは
正直なところ疑問です
美少女が探偵ケープを着てりゃいいという話ではないんで

ただ二期やSPを重ねるうちに次第に保守化していったシリーズでありますし
何か根本からまったく別の樹幹を伸ばしてみようとするアプローチは
方法論としてはアリじゃないかと思います。
ていうかそういう異物さえ丸々飲み込むパワーが元々作品にある。もしくは、あったはず。
まあそれも今後の展開次第ですが

#01
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美監が二期の水谷利春さんに戻って
今回とくに#01では延々横浜を歩いてる冒頭シーンが
前作とのギャップを強調してくれる感じ

#04,05
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一方で水谷さん率いるムーンフラワー担当回より
パインウッドや小倉工房の回のほうがクオリティ自体は高かった
前シリーズとの完全差別化は多分次回作で達成されると思う


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弓射バンク。絵はダブルアクションだけどSEは3回の謎仕様
左の絵はなんというか実に錦織作品ぽい
弓射でフカンのカットを入れるのはまったく賛成できませんわ。動きが小さく見える。
トイズの扱いやバトルシーンも前作とは大きく変えてきてますね。


#06
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いくらなんでもこの作画はないだろう、という突っ込みは置いといて
カズミと父親の確執プロットは未消化


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カズミ父はビスコンテとの友情を優先して廃業したとか
娘に同じ苦悩を味わわせたくないとか、本来そういうプロットがあったはずと思う。
多分尺の問題でカットされたんだろうけど結果的にハンパな話に

#12
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「絶対に解けない謎がある」とか言ってたのはどうなったんですかね
こいつバカなんじゃねーのと思ってしまった…


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バイオレットが理念だけで組織を掌握できた理由とかも謎だなあ。
彼は盗賊集団を率いるという点で本来アンリエットと比較されるべき人物なんだけど
その人物像はショボかった。

そういや十津川の処遇もよくわからないし
アリス家も崩壊したままですっけ。


もともと今回は15分12話の小品シリーズなので
敵7人組とか出すのは無理があったような気がします。
前作から引き継いだキャラもけっこうな数にのぼるんで
棄てきれず活かしきれずで整合性を破壊したり、
無益に関係が複雑化して混乱を招いてる
これだと新規ファンが着いていきにくい

それでも#05は良回、あとカズミの転向は面白かったですが


あとは何だっけ
OP




このアレンジ、バリトンサックスがよく効いてます
これ演奏者の方を見つけて聞いてみたらご本人は参加したことを忘れてらして
ちょっと笑いました。腕もいいし、面白い方だった
アニソンmeetsファンカラティーナ。



category: アニメ

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2013夏アニメ 超次元ゲイム ネプテューヌ  

■超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION http://nep-anime.tv/

舞台は異世界、それぞれの国家を君主として統治する四人の「女神」を中心に
女神見習いの妹たち、新たな仲間、その友情と戦いの日々を描く。
一応バトルメインだけど、日常パートはユルめ。


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なんか最近どっかで見たような絵だと思ったんですが
原作の絵師さんがデート・ア・ライブの人なんですね。

アニメキャラデザインの竹知仁美という方を僕はよく知らんのですが
飯塚晴子さんとか渡辺はじめさんのテイストを感じる
まあ多分僕の勘違いでしょう


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序盤とくにバインバイン揺らしてきますが
むしろ乳よりポージング見てるほうが面白いです。
あと背中、肩、脇への執着というかフェティシズムが良い
パンチラは皆無。この良さは完全におっさん向け
ただ#05の触手表現、あれは全然ダメ。触手ってものがわかってねえっ

#05
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バトルシーンで良かったのは05話Aとか。
このエフェクトはたぶん安藤義信さんと思う。

#10のノアプルのアクションも良かった
変身バンクは僕が良いと思ったのはプルルだけでした


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ただバトルに関してはポージングも作画も
「その武器の握りだと力入らんだろ」的な惜しいっつか残念な絵が多かった
遠心力を殺しながら回転するような不自然さというか
ぐぐっと力のこもる部分を失敗してる感じ
#05ユニの3回ドカンなんかで顕著ですが反作用が描けてないのかも

#07
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メタネタやらオタネタ、わりとガチなパロが随所に
ネットスラングはチープに見えるんで僕はやめたほうがいいと思うけど
まあ好みの問題か

#09,#06
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ロングの絵でブックをシルエットにするのはわりと多用されてた

#09
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これも縦パンで25秒くらいのエレベーターカット
前後のカット含めて省力化が主目的だろうけどこのセンス嫌いじゃない

スタジオ美峰の雲はタッチですぐわかりますね
クレジットはほぼベトナム勢だけどクオリティコントロールが凄い


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04-05話の妹チーム覚醒の話、熱くてすごく良いエピソードだけど
シリーズからは浮いてる気がします

本格的な姉たちの活躍を見せるより先に妹たちが目立ち過ぎてるし
変身ゲットによって各妹のストーリーはまとめて終わっちゃう。
これ以降ピーコ編から最終話付近まで妹たちは脇に消えるんでバランス悪い。
「女神、雑魚以外には強くない」という印象が強くなる

あとマジェコンヌ、さすがにちょっと強すぎる。
そういえば彼女がなぜ女神に匹敵する力を得たのかも謎だった
地力があれだけあると、わざわざ面倒な策を弄する必要がないように思う

#10
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良かったといえば10話ですね。
ベタだけど最後の演出は泣けました。

ピーコは基本的に粗暴で可愛げのない餓鬼だったんで
洗脳~変身時にギャップが感じられず、喪失感も薄く
見ていて魂が揺さぶられないところがあります。
元はもうちょい大人しく無口な子でもよかったかもしれない


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まあゲーム原作なんで到底無理でしょうけど
全編、妹視点で作ったほうが面白いものに仕上がったような気がしますよ。
ネプ子は別に成長も挫折も経験してないように見えるんで。
あと田中理恵ってこんな声も出るんだ。すげーなと


ハイテンションで楽しいアニメだけど、もうちょっと話に起伏は欲しい
敵がきて、バーンとやっつけて終りみたいな話ばかりで、少し単調に感じる。
殴って殴って終わらせるっていうのも脳筋でいいんだけど
もうちょっと頭を使うような勝負も見たい
これもアクションゲーム原作だから仕方ないのかな

でも正直言って似たジャンルの閃乱カグラよりは全然いけると思った。
そんなところです


あと追記




OP1のタイトル、これはグーですよ。すばらしい
このgifはスピード落としてあります

OP1は本編原画をリサイクルしつつタイポなどを重ねていく作りで
10ゲージっていうグラフィックチームが作ってるんですが
10話以降の完成版OPより出来が良く見える

10ゲージというのはしろくまカフェのED担当してた人たちです。
あとアクセルワールドのPVでTOMATOばりのタイポ作ってました






ところでネプテューヌのテューヌって入力しにくい
こういう点は地味にネットの情報伝播に影響しないかな

 

category: アニメ

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2013夏アニメ ローゼンメイデン  

■ローゼンメイデン http://www.tbs.co.jp/anime/rozen/

7年ぶりの新作
つか7年。第一作からだと9年か。
最近作られたアニメで、9年後の2022年にも新作が作られてる作品ってあるのかな。
ちょっと想像もつかないですね。長命な作品だと思います。

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今回のシリーズでは、第七ドール雪華綺晶(きらきしょう)の暗躍と狂気、
「巻かなかった世界」で大学生になった桜田ジュンの成長、ドールズとの交流が描かれます。


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美術は諧調下げたリアル寄りのポスタライズ(アトリエムサ)
ローゼンメイデンという作品はやっぱりヌーヴォーでアラベスクなイメージなんで
こういう背景は、世界観を逸脱してるとまでは言わないけど
ちょっと収まりが悪い気がしなくもない

恐らくバイトに明け暮れる大学生の凡俗な生活感との調和を重視したものと思う
どこにでもある町並み、バイト先やアパートといった特別でないリアルな風景に
ドールというマンガ的異物が入り込む絵が作りたかったんだろう


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で、真紅が薄汚いタタミ部屋で紅茶を飲んでいる絵は
これはこれで新鮮で面白い、と思ったりしました。
ただ作品は、このギャップの妙味をさほど効果的には活かせてない


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身長差のせいで通常あり得ないような急角度の切り替えしが発生するんで
作画も結構大変でしょうね

中学生ジュンに対しての真紅はわりと母性性を発揮するんで
大学生ジュン相手だともう少し可愛らしい少女面が見られるかと期待したんですが
「待ち」の展開が長かったわりに、あまりそういう交遊もなかった。
斉藤とジュンの関係について、真紅はもっと露骨に嫉妬しても良かったと思う。

っていうかこのジュン、図体はでかいけど中身は中学生と変らない・・・


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銀様
彼女は鉄板。彼女のためだけにこの作品があると言っても過言ではない。

ローザミスティカを意地でも返さないくだりでは
「それでこそ銀様」と言いたくなります。惚れ惚れします。


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雪華綺晶
体がないけどドールとか意味がわからないです。
そういえば雛苺のボディはどうなったんだっけな

斉藤の首のカギとか、何も意味なかったのだろうか。
あとあの頻繁に出てくる童話も、何一つ意味がわからなかったけど。


ストーリー的には――
蒼星石と契約すれば依りしろから追い出せるよ!とか
時計は双子が謎の力で動かせるよ!とか
話のつくりがいかにも場当たり的。

まあ異空間転移とかしてるわけだし、
そもそも人形が動いてる時点でコンセプトはおとぎ話であり
ロジックなんてまったく無意味なんだけど
本当に無節操に何でもアリなんだったら展開に気を揉む意味もないわけで

いろいろミステリー要素?を散りばめてるわりに、そういうとこが雑なんで
もうちょい得心のいく展開を組み立ててくれればなあとは思います。
まあでも、それも野暮ってもんでしょうね。
僕はいいんですよ、銀様が銀様なら


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あとは――
最終話見て
「ああ、雪華綺晶、まだ引っ張るんや・・・」みたいな。

これについては、失望する人が多いんじゃないかなー
キッチリ終わらせてあげても良かったんじゃないかな。
っていうか、終わりたくないんだろうな。

category: アニメ

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2013夏アニメ ダンガンロンパ  

■ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation 
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/danganronpa/

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校舎に隔離され外界と断絶された高校生たちが、脱出を賭けて殺し合う。
脱出条件は友人を殺し、それを完全犯罪として成立させること。
「学級裁判」で殺人が検証され、知恵と推理で互いのシロクロを暴いていく。
という話でした


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原作はPSPのゲームで、2010年発売された人気作品らしい
ハイスピードで展開する学級裁判の議論中、飛び交う生徒たちの主張から矛盾点を見出し、
捜査で集めてきた証言や証拠を弾丸に見立て撃ち込み、論破する。
推理アドベンチャーとアクションが融合した、全く新しいエキサイティングなゲーム

ゲームソフトの商品説明にこう書いてあり、裁判シーン等で原作に準拠した演出がなされてます。


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僕はキャラクターデザインのうち独特な頭部のバランスがけっこう好きで
アゴ引き気味の絵とかフカンとかで見られる頭の形が見てて飽きなかったです。


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推理モノ、法廷モノとしてのストーリーや犯罪トリックの出来はまあ・・・
稚拙に感じるという批判は必ず出るものと思いますが
基本的にジュブナイル作品であることですし
短尺の中でスピーディでスリリングな法廷劇を演出しようとしたら
このくらいの水準がギリギリじゃないかと思います。良くも悪くも。

あと超高校級の探偵は
どっちかというとキリギリじゃなくて苗木だったですね。

「いくらなんでもそれはねーよ」というツッコミ所さえも
作品の一部として楽しめれば幸せになれます。


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あと、これだけは書いておかねばと思うんですが
お仕置きシーンをポップに仕立てて見せ場にする作り手はかなり悪趣味と思う。

こんなもんを繰り返していくと
「よりむごたらしく派手に刺激的に殺せ」的な願望・欲望が視聴者側に生まれてきちゃう。

これは地獄少女みたいな仏教思想を下敷きにした因果応報とは少し違う。
犯人は純粋悪ではなく、殺さないと脱出できない状況でやむなく殺してる面があるんで。
罪を後悔する子供に制裁を加え、それを見物させる状況はかなり不健康だと思う。


何より僕は、夢も将来もある10代の少年少女が殺されるところなんか見たくないです。
そもそも死ぬのが子供である必要もない。おっさんおばさんであってもいいわけで。
おっさんおばさんが死ぬ話にしないのは、それだと誰も買わない、売れないからですよね。

ということは、フィクションとはいえお金が欲しくて子供を殺してる、ということになる。
それを残酷に見せないために、まやかしでポップに仕立て、それを見せ場にしてる。
これはモノ作りの姿勢として、かなり下品だと思いますよ。

必要なのはしくじったら非情な処分が下されるっていう恐怖設定だけなんで、
実は退場者は別所で保護され、無事に生きてました的なフォローはあってほしかった。
それだとこの物語は成立しないのかな?
僕がナーバス過ぎますかね。


category: アニメ

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2013夏アニメ 銀の匙  

■銀の匙 http://www.ginsaji-anime.com/

#10
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とりあえず各話それほど強く印象に残らなかったんで
10話(豚丼の出荷回)についてだけ


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Aパート「常盤の誤解」の話からセミ→抜け殻


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そして豚丼出荷後、ふいに出てくる死骸
その後食肉の加工時。実習室に看板にまたセミ

この回は家畜の悲哀を中心に描くエピソードですが
人の営みとは無関係な場所で
生生流転のシンボルとしてセミを使ってる感じ

とくにこの死骸はタイミング的にも
豚丼のたどった運命にシンクロしてるんだろう


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この運転手、恐面ですが良い人風に注意深く描かれてますよね。
タマ子のギガファームの描き方なんかでも思いましたが
職責や立場、考え方の相違はあれど誰かが敵や悪として描かれることはない。

このことは八軒と、八軒の眼前にある事実との関係を
客観的に視聴者に見せ/判定させる効果を高めますが
八軒本人は(敵の不在により)自己の内なる矛盾に追い詰められていきます。

そして僕ら視聴者は、主人公の後ろではなく観客席に追いやられるせいで
八軒の抱える「モヤモヤ」を彼と共有することができない。
ひたすら「面倒くさい奴だな」という印象ばかりが浮き上がる。

僕らは主人公に寄り添うのではなく、彼の少し前を歩かされるわけです。


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影は闇、死の臭いに通じているけど
差し込む光を机の上に落とすことで視聴覚室との差別化をはかりバランスも取る
「豚をいかに美味く食うか」というミニ講義
このシーンの影には強欲や怠惰、憂鬱、虚飾、傲慢といった
七罪のようなイメージが大量に盛り込まれてる

光は本来なら希望や喜び、命の輝きを象徴するものだけど
この光と地続きな別の場所でセミは生命の営みを繰り返し
育まれた子豚の命もまた光の中で理不尽に奪われ消えていく
八軒はその境界で平静を保つために感情を排除してるように見える

こうした現実における矛盾や理不尽に向き合わされた結果として
過去の彼はこの場所に逃げてきたわけで。


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視聴覚室、より深い闇。
屠蓄ビデオによって、豚丼に何が起きたのかが説明される。
そこに映し出された実際には眼前に無いはずの死。
衝撃を受け、乗り越えようとする級友の苦悩を描くことで
八軒の感情をここでは吐き出させない


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食肉が届く
一転して明るい空間。死臭の排除された清潔感。


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八軒にとって多くの情報量を持つ(はずの)肉塊。
予想していた感情が、予想通りにわき上がってきて思わず安堵するような。
僕ら視聴者は「命と食物」というテーマに直接向き合わされるのではなく
命と食物というテーマに向き合わされた少年を見ている。
「家畜は可哀想か」という話ではなく
八軒がこの問題をちゃんと受止めることができるのかが関心事となることで
この大きすぎるテーマをエンタテイメントの一部として消化できるわけです。

だからここで混乱や力みのない八軒の表情が見られたことで
思わず安堵するのは僕ら視聴者のほうだったりする。


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曾祖母の言を踏まえバイト代の使途にひそかに注目していたはずの御影は
この精算におおむねポジティブな評価をしてる様子

八軒の表情と、この御影の反応をもって
「この取引は間違いなく利得的なのだ」というイメージが視聴者に植えつけられる。

特別な何かが起きてるわけでもないし、アクションシーンがあるわけでもない。
それなのに視聴者の感情にはシーンごとに小波が立てられる。
「安心」を人質に取った、見事な視聴者コントロールだと思います。
演出とはかくあるべし。という感じで。

category: アニメ

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2013夏アニメ 犬とハサミは使いよう  

■犬とハサミは使いよう http://www.inuhasa.jp/

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読書マニアの少年が、とある女性をかばって強盗犯に射殺された。
しかし彼は、当代きっての人気作家・秋山忍の新刊が読みたいという執念で「犬に転生」。
やがて彼はかばった女性に拾われるが、その女性こそが天才女流作家・秋山忍だった。
という話でした


なんというか――
僕は、どんなアニメにも必ず最低限ひとつや二つ見所があると思って見ていますが、
まれにこういう、煮ても焼いても全然食えない作品があるというか。

階段に座って泣く三井寿の心情を理解したい人には視聴をオススメできる、
そういう作品だったです。


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星のしずくを7つ集めて人間に戻るとかそういう話でもなく、
「一生犬のまま」という時点でなんかもう絶望的な気分になるんですが
原作のライトノベルは10巻も出ている人気作らしい。


これ男性視点だと、どう考えてもデッドエンドなんですけど
女性視点(飼い主視点)で考えてみたら

・中身わりとしっかりした人格の、おとなしい男の子がペット
・見た目は可愛い子犬。こわくない
・なにかと話し相手になってくれる
・作家としての自分を崇拝していて、つねに応援してくれる
・いじわるしたり、いじめたら非常に良いリアクションを見せる
・性的な目で自分を見ない
・しかし強引に迫ればセックスもできそう

という感じで、利点ばっかなんですよ。
だから女性から見たら、この二人はよい関係に見えたりするのかもしれない。
ゲイ男性とルームシェアするような安心感に近いのかな。


僕から見ると、この二人にこの先どういう可能性があるのか、
一体これから何を見せてくれるのかというワクワク感が何もない。
多分こういう印象は、見る人によってもずいぶん違ってくるんだと思う。

そういう意味で難しい作品ではありますね。
作中に登場する、あらゆる人間関係が非対称ですし。


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ストーリーはスラップスティックなおどけ話がメインで
どこまで真剣に見ていいのか、最初は距離感がつかめないところがありますが
途中でほぼどうでもよくなります。


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お仕置きはかなり一方的なんで、虐待に見えてしまいますね。
人によっては不快に感じる水準かもしれない。

犬があまり美味しい思いをしてない点がアンバランスなんだと思う。
女を脱がしたり、恥をかかせたり嫉妬させたりして
「そりゃ怒られて当然」という条件をセットすればいいだけなんだけど


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作画はまあ、OPからしてこんな感じ

#07
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笑ったのは07話で編集ちゃんがロッカーに頭ぶつけるあたり
僕が笑ったはそこだけでした
声優はかなり熱演してると思う

#09
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このシーンはわりと綺麗だなと思った




うーん。なんかたいしたこと書けてないけど
この作品に関してはこのくらいで。


category: アニメ

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2013夏アニメ BROTHERS CONFLICT  

■BROTHERS CONFLICT http://www.bc-anime.com

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親同士の結婚で、男所帯の大家族に同居することになったJKヒロイン。
13人兄弟が一斉に求愛し、新しくできた義妹を奪い合う。
少女漫画雑誌に掲載されてるラノベ原作らしい

女性向け作品らしく美形キャラ頻出で端麗・優雅な世界観なのですが
全体的に作画が残念な感じです。

細身で流麗な、線の多いキャラがたくさん画面に登場するんで
こんな作画負担の大きそうな企画をよくアニメにしようと考えたものです。
準備不足は否めないけど、その心意気だけは買う


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わりと美術がいい感じで。
紫色やピンクの使い方がけっこう好きでした
背景はパブロ。リアル寄りだった惡の華とうって変わって
ぐっと温かみのある小林プロテイスト。やはり手描き背景はいい


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ところでアーガイルのソックスいいですよね。僕これ好みなんです。
最近これを制服に採用してる学校ってあるのかな


物語に関しては――

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最初は大勢の男兄弟、全員が強姦魔に見えて大変スリリングでよいのですが
わりとチキン集団であることが露見してくると退屈になってきます。

抜け駆けしようとして、少し強引に迫って、攻めきれず撤退するの繰り返し。
家庭内不和が極まって殴り合いが始まらないかと期待したけど
せいぜい小競り合い程度しか起きないのも物足りない。

もっとこう「今しかねえんだ!!」みたいな勢いで行けないものか。
押し倒すくらいは最低限していいと思うんだ。鈴村だけは頑張ってたけど。

まあ、男性視点ではヌルいものにしか見えないけれど
これで原作の主要ターゲットである少女層はドキドキするのかも。



あと、ヒロインについてですが――

#10
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賑やかな団らんの席にて「この家族の雰囲気に慣れたか」と水を向けられ
「もっと家族の一員になりたいです」「もっともっと家族になりたいなって」
と言って黙っちゃう空気の読めなさとか

#12
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バスケが頭下げて謝罪してるのを座ったままボーっと見てるとか
ここはブチ切れてるのでない限り、礼儀として即立つところだと思うんだけど
ツレに聞いたら、最近の若い人は体育会系でもない限りこんなもんらしく
ちょっと残念な気分。まあ誰も違和感ないならいいや

とりあえず僕には13人が一斉に恋に落ちるような女には見えないです。
だからすべての混乱(といってもたいしたことないけど)が
この女の愚かしさのせいに見えてしまう。
まあこのバスケもたいがいですけど


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最終的に一番好感度が高かったのは、何も悪さをしなかった赤髪でした。
この子は何のとりえもないけど紅蓮弐式の操縦はできそう


あとは何だろ

ED作画は小島嵩史
モーションキャプチャーではなさそうだし実写臨画ですかね。

これ総作監もついてるけどそのまま通してる感じがします
顔だけはもうちょっと修入れても良かったんじゃないかな




陰獣がボックス踏んでるとこがやたら好きで、そこは毎回注目して見てました。
あと最後の千手のとこ。美容師の手の上で淫獣が手を広げてるのもいいですよね


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そんなところです



category: アニメ

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2013春アニメ うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%  

■うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000% http://utapri.tv/

#02
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とりあえずこのシリーズを象徴してるのがこの絵

1期を経て、イケメンたちの相互の距離感やナナミとの関係は硬直している。
関係に変化が期待できないため、ナナミの存在感はこのシリーズでは後退してます。
だから化学変化を促す新キャラが必要なわけで、そこにセシルが投入される。
同じ理屈でにシャイニング若本の存在感も上昇してますね。


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セシル(と若本)が仏頂面のイケメンたちからリアクションを引き出す装置。
イケメンたちは互いに牽制し合い、ナナミのキャラを今ひとつ活かせないんだけど
セシルだけは持ち前の無邪気さでナナミの反応を拾いに行ける。

1期と性格変わってるように見えるけど
このくらいでないと話の起点にならないし、埋没しちゃうしで難しい


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若本は出落ちキャラみたいなとこがあるんでセシルとはまた別ですが
さすがに見慣れて飽きてくるし、事実として登場人物たちの反応も薄くなりつつある
今後は交代あるいは一層の変態化が必要になると思う

#06
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06話ですべてを持っていく神宮寺兄。
神宮寺レンはセシル・若本を以ってしてもギャップを引き出せない超硬質キャラで
レンを活かすエピソードを作るのは並大抵ではないと思う。
この回は兄の登場で実に上手くいってる。


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伯爵はキャラ的潜在力高め。ただシリーズではセシルの世話役に徹していた。
マスターコースの先輩たちはSTARISHの立場を客観的に解説する役だが
もっと後輩たちと正面衝突してトラブルを巻き起こしてくれても良かったと思う。
見守り役になってしまっているので、相対的にリンゴ・日向の重要度が下がった。


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ヘブンズ
自分たちの歌を届ければいいとかヌルいこと言ってたSTARISHが
ヘブンズの挑発により勝負に本気になる。
つまりヘブンズはSTARISHに実力の2000%を出させるためのキャラで、よく機能していると思う。
少年マンガみたいな展開になっちゃったけどね


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ナギ役の声優は代永翼だけど、すんごい上手くなってますねこの方
ちょっと驚いたくらい。三ツ矢さんに声質が似てる

#12
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そのヘブンズのうたプリアワードのパフォーマンスだけど
ここの作画はかなり良かった。
エフェクトのところは赤井俊文さんがやってるのかな。
ダンスパートも含め一見の価値ありと思います。まあドラゴンは愛嬌で。

ところでステージ衣装は変えられなかったものか

#13
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逆にSTARISHのライブ作画は、いや別に良いんだけど
わりと↑こういうリッチな作画でリアクション見せてるあたり
「何かとんでもないことが起きた」という状態であるはずなんだけど
肝心のライブパフォーマンス部分は既視観バリバリのリサイクルだったので・・・
あれはダメだわ。ていうか、ココで使うなら事前に出し惜しみしておくべきだわ。と思った。
作画など出来自体はいいと思うんですけど



乙女ゲー作品の良し悪しなんて中年男の汚泥のような感性では判断しようもないですが
この作品は今年の作品のなかで進撃、物語シリーズに次ぐ爆発的なビデオ売上らしく
一体この作品の何がそこまで受けてるんや?という部分に強い関心がありました。

けっきょく何が受けてるのかは僕にはよくわからないです。
ただ、動かない関係があればそれを壊すキャラを投入する。
闇雲にギャップを追求するより個別にある魅力の部分を引き出そうとし、
キャラにあまり無理をさせない(レンやトキヤで笑わせようとしない、など)
ハメを外し過ぎない、見かけの派手さに比して堅実な作りで、
そこは節度というか品があるなあと思いました。
作るほうは意外と難しいと思う。ついプール回とかやりたくなっちゃうだろうし。


そういえば3期も作られることになったようですが、シリーズが継続していけば
セシルを含めキャラクターの相互関係はさらに硬直してしまうでしょう。
なんらかのテコ入れはどうしても必要になってくるはずです。
逆に言えば、視聴者にとってはそこが今後の見所になりますね。


category: アニメ

tb: 0   cm: 0

2013春アニメ 革命機ヴァルヴレイヴ  

■革命機ヴァルヴレイヴ http://www.valvrave.com/
ほしひとつ

1期ようやく視聴


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#07,#12で200年後のサキをネタバラシ的に見せてますが
ここで面白いのは、サキの中の人がサキ本人とは限らないってところですね
ここはよく出来てると思った


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この#12のスカートの意匠が


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噛みつくときイメージカットで出てくるのと関連してるのかな
よくわからんけど


#02
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「ヴァルヴレイヴから離れてもらおう」
「その笑っちゃうロボットの名前だよ」

敵から初めて主役メカの名前教えてもらうのって斬新
でも敵役の基調カラーに白色使うのいい加減やめれと思う
それとこの梶裕貴のキャラのウザさは異常。
梶にはもうちょい抑制的なウザさを身に着けてほしいと切に願う


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軍師
基本的に問題に際して選択される解決方法はコードギアスと同じ水準だけど
各話を視聴者として見てる分には「この状況、自分ならどう突破するかな?」的に
毎回考える楽しさがあった。まぁたいてい外れますけど


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月を目指す
たかがモジュールひとつに推進力あったり索敵やら管制システムあったりは謎
まあ索敵しきれてないわけですが


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この独立は有意義かどうか。
独立のアイデアは一時凌ぎだと思うけど、長期化を前提としないなら悪くはない。
たとえ寄付金を集めても補給が受けられないし意味ない気もするが
コンビニの食料調達などにオンラインで真面目に払ってるってことかな

ただドルシアは武装してるわけだし、モジュール内には警察力ないから
部隊を送り込まれて内部で人質取られたら学生側は本来なら手も足も出ない気がする。
でも敵はモジュール内に乗り込んで来たあと
ほぼ非武装の校舎をわざわざ艦船で遠方射撃する程度の知能なんで
そのへんは安心か。
「このハッチは前回、鍵を開けておいた」には爆笑しました


独立の結果としてやはり犠牲者は出るわけだけど
この独立が正しかったかどうかなんて結局最後になってもわからなそう。

あとアルスはちょっと消え過ぎじゃないですかね。

#08
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「ルーンの光」がどうとか。

1期12話かけてこの人が主敵であると表現した感じかな。
とりあえず彼がすべてを把握してそうな人。
リボンズ・アルマークみたいな立ち位置になるのか


#10
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10話、そこまでやるかという感じではあったけど
まあ恋人つなぎをわざわざ見せたり、客が引かないような配慮はあった。

シリーズ全体に言えることだけど、話があまり欝方向に行かない微調整はしてる感じ。
ネットで袋叩きにされそうな展開でもギリギリで道を踏み外さないサジ加減は良いと思う

10話に関してだけど、事前にショーコ父の件で短絡的行動を取ろうとするなど
わざとハルトの正義感やイノセントな部分を見せておいて、
なんとなくバランスを取るみたいに見せるのって
僕は少し悪趣味な演出だと思う
露悪的に描かれるキャラが他にけっこういるだけにね。

そもそもハルトが野獣化への対処を保留した03話以降、
未必の故意で犯罪を重ねる予兆は何度かあった

少なくともこれ(レイプ)をやっちゃうと、ハルトは絶対にサキを選ぶしかなくなる、
たとえサキの意向がどうあろうと拒否されようと、それはハルトには無関係なわけで。

つまりハルトとショーコとは幸せにはなれないというのが10話で確定しちゃうと思う
ということで本当に必要だったのかな、この描写。
という気はしますね。そいや全裸だけど自分で脱いだのかな。

#12
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12話
おい、そこでヒッキーのために走っちゃうんか。おまえ全体責任者ちゃうんか。
と思ったけどちゃんと問題解決に繋がるのが良かった
いや判断として良いとは思わないけど、まあ彼女は「持ってる」てことですね。
6号機の起動は熱かったです。


序盤は荒唐無稽のミルフィーユみたいな作品なんで混乱することが多いけど
毎回ヤマ場作ったり丁寧に盛り上げようとしてる点は好感度高い。

正直もっとダメなのかと思ってたけど、ちゃんと面白いじゃないですか。
とりあえず二期を見てみよう。

category: アニメ

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