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ゲッターロボG 第15話のプール表現  

そろそろあの水泳アニメについて書けとよく言われるんで書くよ!
これのことだよね!


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■ゲッターロボG 第15話 「赤い蝶のバラード」 1975年(昭和50年)

これは今から40年近く前の作品になるんですが
冒頭の水泳大会のシーン、ここのプール作画はすごいですよ


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この15話のゲスト胡蝶さん
いいですよね切れ長美人。さいきんは丸目に丸顔の女ばかりで
こういう佇まいに色気のあるシンプルなキャラって、とんと見なくなった





水際はこんな感じ
そのズボンの色なに?って言いたくなるけどまあ昔の作品だから





やたらカラフルだけど全員スク水型のワンピ
ちょうどこの時期アグネス・ラムというハワイから来たアイドルがいて
その人がビキニを流行らせたので、まだこの当時主流はワンピだったんだと思う


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スターターがリボルバーなのがいいよね





飛び込み
カメラがフォローしながら深い奥行きを見せるレイアウト
しぶき迫力あるしロープがはねたり水面が波打つ感じがいい





疾走感、掻き分ける水の質感
10枚くらいで全原画と思うけど手前と奥の人物でタイミングがずらされてる
奥の人物が徐々に加速していく感じ
手首とヒジの形がやたらキレイです





クイックターン
体が開いちゃってるからフォームとして厳密には良くないんだろう
ターン後あんまり早く水を掻くと減速しちゃうというのも今では常識だけど
そこらへんもまあ、40年前なんで

少なくともレースが白熱してる感じは伝わってくる
水面から顔を出したあとの加速感とか

演出的な部分で、ターンに費やす時間を2人同等にしてるのがポイントですね
これによって要所における技術や体力の拮抗が心理的に伝わりやすい
元々こういうのは小津安二郎の技法らしく
映像畑の人らはやっぱり映画の影響を色濃く受けてるわけです


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ギャラリー応援カット
ゲッターチーム
キートン山田さんがイケメン役やってんだこれ





ここもそういう演出ですね
ストロークの数が同じ=カットに配分する時間を均等にし
ガチ勝負が拮抗する盛り上がりを煽ってる

これでたとえば後続が追い越していくようなレース展開なら
後続者のストローク描写に多めに時間を配分したりするわけです
そうすると猛スピードで追い上げている感じが出る。逃げ切りならその逆
この演出の違いで勝負の行方が読めたりする

つかそれより作画。この迫力、水の質感と立体感すげえです
よく見ると、水中で水を掻いてる片手が影で表現されてたりする

ここ、どちらも泳ぎのフォームが崩れてるのわかりますかね
美人のキレイな泳ぎを描くのではなく互いに勝敗の行方にこだわった
意地のぶつかり合い、必死でドロ臭いレース終盤を表現してるわけです
胡蝶の目線が追いすがるミチルを意識してますよね





波打つような水面の動き、コースロープの暴れ方
人物が顔を上げる瞬間、息苦しさから解放され跳ねるような動き
顔を振って水をはじき飛ばす

これ40年前の作画ですよ。なんか凄すぎて笑ってしまう
そしてこれを描いたのは40年経った今もバリバリ現役
友永和秀(ともなが かずひで)という人です

金田伊功が関羽ならこの方が張飛
若い人も覚えておこう!



ところで調子に乗ってgifアニメ作りまくってるけど
そろそろ怒られないですかね


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category: アニメ

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2013春アニメ フォトカノ  

■フォトカノ http://www.tbs.co.jp/anime/photokano/

主人公がカメラと出会い、その魅力に取りつかれ
写真撮影を通してヒロインと心を通わせていくオムニバス

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最初はガチカメコな写真部物かと思って期待したんだけど
総じてヌルメなギャルゲー展開だった。まあそりゃそうよね
非モテのカメコが確変してく話のほうが面白いとおもうけどなあ

どうせ尺が少ないのなら、主人公はもっとクズでいい。
バカで強引なほうが話が早い
ヒロインが一度だけスペシャルな表情を見せてくれること、
その瞬間にシャッターを切ることが最終目的なんで。

それはヒロインが本来主人公だけにしか見せない表情なのであって、
その顔を引っ張り出すことこそが主人公が非凡さを発揮する見せ場であり、
作品の見所であるはずなんだけど…

ヒロインを苦悩から解放するとか、ラブストーリー的な帰結に捉われすぎて
そっちに尺を使い過ぎてるような気はしました。
「シャッターチャンスだ!」っていう決め台詞が決め台詞になってない。


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回り込み作画や演出、美術、そっち方面への金の掛け方はすごいと思いましたが
肝心の女の子があんまり可愛くないのが残念でした。
とくに生徒会長の室戸さんの造形はひどく失敗してると思います。


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おさげ髪でメガネ、薄顔の優等生。しかもギャップ萌えもない
上級者向けのキャラだと思いますが
他のヒロインはどの娘も似たような性格なためか
構成上、この生徒会長がヒロイン3番手にならざるを得ず
このせいで中盤までにお客さんを逃がしてる気さえします
もうちょと可愛くデザインできなかったものか


話がアッサリしすぎとかはしょうがない、ヒロイン多いし
短いストーリーのどこそこがダメとか言っても意味はありません。
話は詰め込み気味でもあっさり目でもいいんだけど、
どちらにせよ「カメコと被写体」といったこの作品ならではの仕掛けを受止める力、
視聴者のハートをわしづかみにしてくるような魅力がキャラにない
これはハッキリ言ってキャラデザイナーの力量だと思いますね。


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ヒロインがファインダーの中でスペシャルな表情を見せてくれる、
そのラストショット、究極の一枚を撮ることこそが物語の目的なんで
それを作画が描けてない時点でシリーズとしても失敗してるんですよ。
もう、ホントここはハッキリ言いますよ。こんなんじゃダメですよ。
ここが作品のキモなんで





回り込みは丁寧に作られてて綺麗
オブジェクト(女の子)が少しだけどアクションしてるのが新しい?ですかね。

しかもこういうのを作中でやたら頻繁にやってるんで、
そこはホントにスタッフ頑張ってるな~と感心はしつつ、
こういう絵が各話で何回も出せるって凄いなと驚きもしつつ、
でも絵的にはたいして面白くないんですよね。どういうわけか。





3DCGではなく手描きだけど、線やタイミングが妙に安定してるんで
ガイドを元に描いてる、ロトスコープに近い表現だと思うんですが――
昔、氷川さんが言ってたのかな。人間の目っていうのは
対象の動きをある程度予測しながら見てるもんだと。

こういう、安定した速度・距離で回り込むカメラの動きだと
「こういう構図にこういう絵が来る」っていうこっちの予測を
絵が裏切らないんで、面白みがないのかもしれないですね。
線やパースに歪みがないし、あり得ない絵が飛び出す驚きもない。


湯浅回のアバン(07話)とか、意味は全然わからないけど
メッチャクチャ面白いじゃないですか。ああいうの。謎の注力。
あれはいったい何が起きるのか、見ていても予測がつかないからなんですよ。多分。


#06



シリーズでは演出的にも作画的にも06話が最強と思いました。
「オッパイ揉んで」にはさすがに困惑しましたけど
空とか海とかに超綺麗なカットいくつか、それに上のティルト
波打ち際の回り込み、公園での開眼前の回り込み、告白シーンの回転など


逆に残念だったのはリナパイ回ですね。
期待したのに、パイが全然生きてないじゃんと





あとは風に舞う木の葉。これすっごい綺麗で良かった。11話かな
こういう着想とセンス、日本アニメは大事にしてほしい

美術はお金かけて贅沢な使い方してるし撮影もがんばってる
女の子の表情にもうちょっと魅力があれば・・・
ああ残念


category: アニメ

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2013春アニメ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。  

■やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 http://www.tbs.co.jp/anime/oregairu/
ほしひとつ

良かったです。面白かった
集団適応能力に問題を抱える少年少女の青春の紆余曲折を
ペーソスたっぷりに、といった感じで

「これって果たしてラブコメか?」という印象もあるんですけども


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最初はどのキャラもあまり好きになれないんですが
その生き様の痛ましい不器用さ、選択における斜め下さ加減に
終いには狂おしいほどの情愛がこみ上げてきます。

長いものに巻かれ、取り繕った笑顔で関係をやり過ごす欺瞞、
すべてが嘘くさく、周りが全部バカに見え、
何かに妥協することでちっぽけな自分が消失するのを恐れる、
本当に変わるべきなのは自分なのか世界なのか、
やみくもに肥大し続ける自我をもてあます日々


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普通は耐えきれなくなって確実にどっかで心が折れます。
でもそこに聡明で啓蒙的な美少女がいて、伴走してくれたらどうなるんでしょう。
もし僕ならたやすくインスパイアされてまっすぐ地獄に落ちると思いますわ。

まあ幸いにも僕の青春はそういうファンタジーとは無縁でしたが
ええ幸いにも
幸いにも


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比企谷くんはぼっちだけど
逆境を生き抜くたくましさと冷徹な自己分析力は持ってる感じで
雪乃や結衣に対してや部活動ではコミュニケーションも成立している
ハードルの高そうな葉山一派との会話や、大勢を前にした発言なども
状況によって平然とこなしていて、こういう人がクラス内で
決定的な理由もなく孤立する必然性は本来ないように見える

つまり彼は孤高を気取るというより
自分を変えずに誰に対しても誠実でありたいと願った結果一人になったわけで
「嘘」というものを激しく憎む傾向にあるのもその一端を示してますね


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で、雪乃を正しく理解するためのピースは
このシリーズには足りてないと感じました。
シリーズのキモはやはり後半の文実編だと思いますが


比企谷の交通事故の詳細について比企谷・結衣に疑念をもたれた関係で
奉仕部の活動がしづらくなった

内罰的に文実の作業に取り組んでいく。
相模に依頼された補佐ではなく作業総引き受け
=依頼人を成長させないように見えるため「らしくないやり方」と比企谷・結衣が批判

文化祭当日、姉に対しても自分を貫き復活のステージへ
=相模は文実委員長として人として成長の糧となる大きな挫折を味わう


これ、流れだけ見ると比企谷と結衣が勝手に振り回されただけで
「最初からすべて計算どおり」と言わんばかりに完璧に依頼はこなされており
雪乃大勝利なわけですが――
実際にはスローガン決め会議後の比企谷とのやり取りや病欠ダウンの見舞い時など
雪乃のほうにも苦悩や逡巡があったことは明らかなはずなのに、
そのへんの事情をすっ飛ばしたうえで#12のバックステージで
姉に対して「これは命令よ」と言い放つのがかなり唐突に感じます。

そこに比企谷がシビれるあこがれるのも、なんで?という印象になる
なにか雪乃の理解につながる一手が足りてないからだと思うんですけどね

少なくともこのせいで「比企谷がどこで雪乃の嘘を容認する気になったのか」が
わからなくなっちゃってる気がします


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#12のライブ作画はまあ・・・
なんかモノノケダンスみたいでしたねぇ


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姉「いや~比企谷君は最高だね。皆から聞いちゃったよ、そのヒールっぷり。
私好きだなあ。雪乃ちゃんにはもったいないかもね」

「雪乃ちゃんにはもったいない」というのがこのセリフのキモ。
姉乃は不器用な妹の成長を促すため
最初から「敵」を作る気で文実に参加したわけです。
もし適役がいなければ、自分がその敵になるつもりで。

当初は相模を利用しようとしたけど、もっと適役がいたのでそこに乗っかった。
それが比企谷。彼は想像以上の働きをした。だから姉は彼を絶賛する

この姉はかなり癖があって非常に良いキャラですねー


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油断すると見落としそうになる葉山の腕時計チラ見
このさりげない、やり過ぎない演出はうまいと思うけど
そもそも腕時計ってのが今の時代にはレアアイテムなんで
周囲の校舎に壁時計なんかがあったりするほうが自然だったかも


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陰影、手の芝居、比企谷が得る承認
ここはちょっと感心するほど良いシーンでした
「いつもと違う位置に雪乃が座ってる」のがポイントです。

校内に居場所を失った比企谷が部室に来ることを雪乃は知っていて
比企谷の定位置に向き合う席に座って彼が来るのを待っていた。
進路調査票とか言ってるのはもちろん口実


#08
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あとはなんだろ。平塚先生かな
鶴見ルミを取り巻く人間関係を破壊するっていう比企谷の作戦
まあわかるんですが、大人がこれを評価するのはアカンでしょと思う

一人の女の子を救うために、他の小学生の女の子たちに
トラウマレベルの恐怖を味わわせ、関係を壊し
夏の思い出を台無しにするわけですし

そこは大人(平塚)が結果オーライで褒めていいところではないんですよ。
人をいじめるような奴は傷つけてもやむをえないという理論に近いですよ。
いずれ再生産される状況には責任を取らないという行動です。

もし平塚があくまで成果主義の人だということなら、
12話で比企谷の選択を評価しない点に齟齬が生じますし

category: アニメ

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2013春アニメ はたらく魔王さま!  

■はたらく魔王さま! http://maousama.jp/


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難を逃れ人間界へとやってきた魔王サタンのフリーターライフを中心に
その魔王を追ってきた宿敵の勇者エミリアの監視、
側近との六畳一間の貧乏生活や仕事を通した人とのふれあいなどを描く


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職種としてファーストフード店が選ばれているのが意外なミソで
導入部において語られる魔王の覇者としての復帰や人類征服の野望を
接客時に見せる営業スマイルが覆い隠し
「彼の秘匿された邪悪な本性がいつ現れるのか」が序盤の興味を引きます


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この魔王の本性への興味を勇者エミリアの数々の顔芸がうまく刺激してくる

エミリアの表情の変化が異常に豊かなのは
「本性を秘匿し続けるポーカーフェイスの魔王」というひとつの仮託に対し
彼を監視するエミリアが逆に「思っていることを正直に全部顔に出す」ことで
魔王の思想や策謀、行動の是非を視聴者とともに公明正大に判定しようとする、
その徹底したフェアネスが付託されてるからですね


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ちーちゃんも恵美と同じようにたいへん表情豊かですが
彼女も同じように「正直な判定者」としての立場を与えられつつ――

魔王が人間世界に完全に溶け込み、
ちーちゃんと恋仲になってただの人間として生きていく、
そういう展開もあり得ることを予感させるキャラ。

つまり彼女はその行動に強い動機を持ち、
「起こりえるひとつの未来」に向かって物語を牽引してます。
恵美が過去と現在のハザマで立ち止まり苦悩するキャラなのと対称的な関係ですね


この人間関係がセットされた結果、物語序盤の興味は
「魔王がいつその本性を現すのか」(恵美による警戒)
「魔王は我々を裏切るのか」(ちーちゃんの恋心による期待)
この判定に強烈な勢いで集中する。

この構造を支えてるのが
恵美とちーちゃんの顔芸(と魔王のポーカーフェイス)です。
けっこうよくできてますよ、これ


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で、新宿地下や笹塚でのバトルのあと
「どうやら魔王には邪悪な意図はないらしい」というのが理解されてくる、
そのタイミングで登場するのが<表情の変化に乏しい>鈴乃

未来へと物語を牽引するちーちゃん、現在を監視・観察する恵美の対立構造に
純粋に過去の所業から魔王を断罪しようとする鈴乃が加わる

恵美が個としての感情、私怨に拘泥するのに対し
鈴乃が公的な立場や職責、社会的利益に固執するのも対称的
彼女もまた一人の判定者であり、秘匿された魔王の本性を知ろうとする者

彼女の存在は、より具体的な魔王の本質や過去の出来事などへと
視聴者の興味をいざなう役割を果たします


おそらくこの先はエンテイスラ帰還編などが予想される、
その時物語にちーちゃんの居場所があるのかな?という点などに
僕は関心がありますね。


実際、主要な各キャラクターの配置バランスは見事なもんです。
しかし今回の全13話のシリーズはほぼ導入部のみといった印象で
ストーリーも人間関係のセットとキャラクターの紹介に終始しており、
なにしに出てきたのか意味のわからない魔界キャラなども含め、
それほどたいしたことが起きないという点で不満も残りました。

こんなチンタラしたペース(失礼)で仮に二期があったとしても
あまり受けない気がしますよ。

そんなところです


category: アニメ

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2013春アニメ 断裁分離のクライムエッジ  

■断裁分離のクライムエッジ http://crimeedge.com/

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物理的に切ることのできない長い髪を持つ呪われた運命の少女と
その髪を唯一切ることのできる呪われたハサミの権利者となった少年の話

その少女を殺せばどんな願いも叶うという伝承により
次々と襲い掛かる魔の手から少年が少女を守り続ける



ヒロインの祝は主人公キリの支援がなければ社会生活を営めない
そしてキリはキリンググッズに起因する特殊性癖を祝でしか処理できない

最初にセットされるこの<相互依存関係>はたいへん強固なもので
一見お似合いの若いカップルという関係に見えて、
これが物語に独特の閉塞感をもたらします。


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祝はキリに頼らなければ自分を守ることさえできないし
キリは祝を失えば衝動を解消できず殺人鬼になってしまう

この二人の依存関係は変わらない、閉じきっていて変えようが無い。
何があってもどんなに理不尽な条件でも、キリは一人で祝を守り戦わねばならない。
行動選択に幅がないということですね。これが閉塞感その1

もしも呪いを解く方法があれば、祝もキリもそれを求めるはずだけど
そういう「展望」が作中にない。これが閉塞感その2

「女王(祝)を殺せばどんな願いも叶う」という一方的ルールが敵側にあるが
その敵襲を排除することによるキリへのインセンティブは何もない、
これが閉塞感その3


この「インセンティブがない」というのが一番問題であろうと僕は思うわけです。

まあ厳密に言えば
キリは祝の髪をスハスハしたりジョキジョキしてれば幸せなんですが
それは敵を倒さなくても手に入ってるものなので
必要なのは視聴者が一緒に満足できる勝利給、
「死闘の見返り」の部分ですね


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物語は祝の新しい学校生活をあまり重視しませんが
僕はここにこそ力を入れて、尺を取ってしっかり描くべきだったと思うわけです。

夢にまで見た学校での生活です。
友達を作ったり勉強したり遊んだり
放課後に寄り道したりくだらないことでおしゃべりして盛り上がったり
そういう当たり前のことに祝はずっと憧れていた

祝は学校に通いながら、毎日目がキラキラしてるはずなんです。
世界始まった。すべてが新鮮に光り輝いていて、感動に満ちている。
自分には未来永劫、訪れないと思っていた充実した日々。
そしてこれからはそれが当たり前になる、という喜び。

敵の襲撃があって、死闘の末にキリが自分を守ってくれて、
また日常に帰ってくるたびにこの感動は繰り返される、
そして祝は毎日思うはずなんです。キリがいてくれてよかったと。
キリには感謝してもしきれないと。

この祝の感謝・感動こそがキリの、そして視聴者へのインセンティブなんですよ。
キリが命がけで守っているもの。
その守っているものが、ちゃんとキラキラ輝いてるところを見せないといけない。


でもこの物語は、そういう日常部分をほとんど重視しない。
次から次へと、まるで強迫観念に取り付かれたように襲撃イベントを発生させ
新しい敵が休む間もなく次々と送り込まれる。
「間を作っちゃうと客が退屈しちゃう」とでも信じているかのように。

その敵はすべて理屈の通用しない、我欲にまみれた利己主義者。
そして味方になってくれる人は基本的にいない。
死力を尽くしてようやく勝っても、とくにご褒美はなし。


これだと、見てるほうは疲れちゃうと僕は思いますけどね。
この原作の作家さんは、ごく当たり前に通り過ぎる日常というものに
あまり価値を見出してないのかもしれないですね。



#09
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「私も怖い。他のオーサーに殺されたら、キリ君にもう何もしてあげられない」

このセリフだけはおかしいですわ。
「お前、今までキリに何かしてあげてるつもりやったんか」という気分になる。

確かに二人は相互に協力し合ってる関係ではあるけれど
なんかこのセリフは軽率というか、ちょっと違うような気がしました。




category: アニメ

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2013春アニメ アラタカンガタリ~革神語~  

やーっと春アニメ・・・
僕は最初これ「革物語」と読んじゃってて
なめし革職人か何かの話かと思ってました


■アラタカンガタリ~革神語~ http://arata-anime.com/

原作は少年サンデー連載中の作品
僕は全然知らなかったんですが単行本も20巻ほど出てる人気作だそうで。

ぶっちゃけると出版社主導の企画による低予算販促アニメといった感じ
演出も作画もおおむね三文字クオリティで
原作ファンの方は内心忸怩たる思いかもしんないです



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・主人公あらた=元いじめられっ子、正義感強いが臆病で非戦主義
・ちょっぴりトラウマ持ちで結構うじうじ悩む
・異世界でできた仲間たちといっしょに謀略をあばく成長の旅
・美形キャラ多め
・お色気シーン皆無
・お笑いシーン皆無
・ささやかなアクション
・展開ゆっくりめ

これに加えて韓国クオリティなんで・・・まあ多少、分が悪いか?


「ほつれた糸は直せばいい」「本当は良い友達、仲間」「今は行き違いで誤解してるだけ」
「すべては話せばわかる」「人はきっとわかりあえる」
大雑把に言うとそういう話だった気がする

主人公は戦力的には微妙、むしろ弱者な設定にされてて
それでも自分を信じてくれる人がいれば頑張れる。
戦うよりも別の方法で理解し合う、という方向に話を持っていく。
込み入った関係に主人公がどう決着をつけていくのかが見所のよう。

物語は現代社会と異世界が同時進行で描かれて
どこでリンクするのかなあと思って見ていたんですが
中盤以降、門脇参戦によって上記のようなテーマが判然としてきます。


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いじめられていた経験からか、主人公は一方的な暴力が嫌いで
そういう場面に立ち会うと、後先考えずに飛び出して行ってしまう。
このパターンはツツガ戦、カンナギvsアカチ戦、あと石切り場でも見られた。

何気にツレが危険なんですよね、こういう行動。
でもいつも何とか無事に収まっちゃうので、毎度まいど繰り返される。


してみると、この主人公はババを引くことがほとんどない。
たいして強くもないくせに言動は一人前、そしていつもわりと上手くいく。
こういう主人公は昨今の女性作家の作品に多い気がするんだけど
なんでボコられないんですかね?ボコられたほうがよくない?

僕は「もう少し報われるべき人」が「たまに美味しい目に会う」話のほうが好きですが
ボコられない、ババを引かない主人公がケガひとつしない話のほうが面白いですか?


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主人公がまったくボコられないのでケガもせず
ヒーラーである姉ちゃんの活躍の場がありません。
間違ってオパーイを出すチャンスもない。

野郎同士で悪ふざけしたり失敗したりもしないので
赤髪もただ旅に同行してるだけ、基本的に何もしない。語尾以外キャラ薄い賑やかし。
カンナギはツンデレ枠で戦闘時に解説するだけ。


こういうツレの人らはただ存在するだけで、損も得もしてないので
「もっと報われてもいいのにな」という感想すら持たれない。
可哀想さが足りない。同情を引かないので応援もされない。
彼らは悩める主人公にひたすらプレッシャーを掛けて励ますだけです。
これじゃ、つまんなくね?


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姫王襲撃テロの主犯であるカンナギが
アラタと行動を伴にできちゃうのも正直よくわからないんですが、
まあ事情説明はないけどそれは後々わかるんだろうと無理に納得するとして
ヨルナミに関してはまったく意味不明ですよ。

彼には彼の事情があって、彼なりに目指した世界があって姫殺しに荷担したはずなのに
それを全部放棄してアラタに降ることができちゃうのがわからないなあ。

そもそも姫王が暴君であった可能性もあるわけだし、
アラタが「この世界を変えてみせる」とか言い切っちゃうけど
そう言い切れるほどこの世界のことを知らないですよね、彼も。

まあ12話くらいでは何もわからない、壮大な物語なんだということなんでしょうけど。


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門脇くん
この子はなんか徹底的なルーザーという感じが良かった
門脇のおかげでシリーズ後半はかなり引き締まったと思う

「次は覚悟しろよヒノハラ、ぜってぇ、てめぇを下してやる!」→捨て台詞とともに吹っ飛ぶ
この少し前に「決着をつけようぜ」とか言ってたくせに
吉本新喜劇か


#12
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この抜刀シーンを背中越しに見せる演出も不思議な感じがした
抜刀シーンて、本来ひとつの見せ場ですからね。
どういう演出意図なのかまるでわからない。向こうの人のコンテだからかなあ

そういや06話のオヒカ邸客間シーンでの上座・下座の関係とか興味深かった
この世界って月が3つある異世界なんですよ。
だから太陽神じゃなくて月を信仰してたりするのかもしれない。
そこから発想していくと、いろいろ現実世界と価値観が逆転してって面白い。



#11



こういうリアクションの動きとかもそうだけど
なんかこう、真剣なのにコミカルで笑えるんですよね。バカにするわけじゃなくて。

後ろの2人のシンクロって舎弟の動きですよね。
こういう動きの発想って日本のアニメにはないっていうか
大昔にあったけど今はもうまったく見ないタイプの動きじゃないですか。

他にも、人が見る方向を変えるときの動きって
顔や頭より先に瞳から動かすもんなんだけど
そういうことから発想が違ってるのが面白いというか
いまでも韓国人が描くとこうなるんや?みたいな新鮮な驚きというか

まあ僕はそういう点でもちょこちょこと楽しめました
多分わかってもらえないと思うのでオススメはしません





category: アニメ

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2013冬アニメ AKB0048  

■AKB0048 next stage http://akb0048.jp/
ひとつ

#12
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ネット用語で「お茶フイタ」というのがありますが
初めてこれを現実に体験しました
たまたま口に含んでた飲み物を画面に向かって盛大に吹いた

いやこれバカにしてるわけじゃなくて
画期的な絵ヅラだなあと

アイドルがコンサートやってるアニメで
大観衆の帰れコール→そのままEDクレジットですよ
これは一見の価値ありです



この作品、1期についてはかなり高く評価したつもりなんですが
今回の2期に関しては二点ほど「これはアカン」というところがありました。


(1)13代前田敦子と歴代センターノヴァの扱い

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「心の闇を照らしてます」とか言われてもまったく意味がわからない。

そういうよくわからない観念的なところに逃げ込むのは
とっても岡田麿里らしいのですが、
そんな話でツバサやみーちゃんが納得するとは思えない。
あっちゃんを救いたいという彼女たちの強い思いは行き場を失くします。

単にキララがセンターノヴァの分身ですという話ではなぜいけなかったのか?


(2)チエリ父の目的が不明

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チエリ父がどういう絵を描いていたのかがまったくわからない
センターノヴァを手に入れ、時空を越える力を得て何がしたかったのか。
この男の「強い思い」はどこへ向かっていたのか?


彼を「孤独な人」とかいくら弁護しても
みーちゃんを騙し、アキバスターを壊滅させた罪は消えないわけです。
すべてを犠牲にしてでもセンターノヴァを手に入れ、何がしたかったのか
これはカナタの親父がなぜ死ななければならなかったのかという話にも繋がってくる。

センターノヴァ発生、消失の条件を解明したのはチエリ父の功績ですが
発生条件に「戦闘」が必要だとすると、デス軍を直接動かし、
アキバスターに戦場を演出することでこの親父はセンターノヴァ誕生に尽力した、
事実上ゼロゼロに荷担していたとも言える。

彼は善悪とか倫理とかを完全に超えた地平、
心の闇を照らす前田敦子の対極にいて、まさに人心に闇を作ってる側なわけで、
じゃあそうまでして、大きな犠牲を強いてまでこの男が何を求めていたのか。
そこが謎のままになるのはやはり問題がある。

その謎の部分にはちゃんと答えがあって、
センターノヴァになることでチエリが初めてその真実に触れる、理解する、
そこに親父が本当にチエリに託したかった未来があるという、
そういう展開は必須であったろうし
それが無いなら他ならぬチエリがセンターノヴァになる意味は薄かったと思いますね。


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まあチエリのセンターノヴァ化によって
カナタに襲名とは別の可能性が開けるという、
タカミナとカナタの物語にひとつの方向性がもたらされた点は
否定できないとは思います。
でも事実上、それだけですね。


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クライマックスの盛り上げはほぼ力技によるものですが
これはもう河森監督の真骨頂
実際「希望について」はいい。あれはやっぱり盛り上がる。





作画は2期になってちょっと厳しい感じになりましたが
登場人物の多い作品なんで作画負担も相当なもんでしょうし
ある程度仕方ないと思います。


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センターノヴァ無敵状態とか弾丸はじくとか
力技で説得してくるパワーはやっぱり凄い
多分これでも監督のイメージしたものに
制作の力は追いついてないとは思いますが


物語の中では最終的にレジームチェンジまでは起きないわけですが
そこまで描かないからこそゼロゼロが存続していけるとも言える

「不満な点もあるけど、見たかったものは見れた」
そんな感じでまとめられると思いますね

2時間くらいの劇場版にまとめたらかなり良い作品になりそうな感じ
でも商業的には苦戦を強いられてるようで、ままならないもんです




category: アニメ

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3回ドカン  


進撃の巨人 第07話 「小さな刃」

こういうの僕は3回ドカンとか2回ドカンとか勝手に呼んでるんですが
正式にはダブルアクションとかトリプルアクションとか言うようですね
なんか他ジャンルの用語とかぶるから使いにくいんだよねこれ


一度のアクションを、カットの起点に戻って
カメラアングル変えて複数回繰り返す

作画する人は手間が倍になって最悪でしょうけど
視聴感覚は加速感があってインパクト倍増でいい感じです

そういえば「BTOOOM」を視聴してる時に
3回ドカンとかやればいいのになあとかいつも思ってました。

技法自体は昔からあるんだけど
最近この手法の採用が増えてきてる気がしてます。

意味の伝達だけにとどまらず、演出にひと手間かけて
表現のグレードを上げようというのは傾向としては好ましいですよね。
普通のアクションカットよりは動かさないで済むでしょうし
ってあんまり変わらないか

このへん2回


問題児たちが異世界から来るそうですよ? 第10話 2013
・そんなに凝った動きじゃなくてもカッコよくなるのがいい
・むしろ動作はシンプルであるほうが映える


黒子のバスケ 第17話 「ふざけた奴ばっかりだ」 2012
・なんかこれはもっさりしてる気もする
・黒子ってダブラシの煙とか相当力入れてますよね


3回だとこのへん


アクセル・ワールド 第24話「Reincarnation;再生」 2011


境界線上のホライゾンII 第05話「猟場の人道主義者」 2012


境界線上のホライゾン 第10話「スタートラインのラッパ吹き」 2011

・弓射は拳銃よりさらに動きが少なくてあんまアニメ向きじゃないんで
こういう演出が逆に映えますね
・アクション自体というより、決定的な瞬間を切り取って印象づける演出なので
対象が静止してるほうが美しい
なんかこういった美意識っていかにも日本人的なものかもしれない


ダブルアクションについて適当にググったら
氷川さんの話で「この演出は東映時代劇がルーツ」みたいなのがあって
まあ東映時代劇って黄金期は昭和30年代とかなんで、さすがにその影響は古い
僕はとっさに暴れん坊将軍とか思い浮かんじゃいましたけど
若い人はピンとこないですよね





今の演出さんが影響受けてるとしたら、多分時代劇とかじゃなくて
90年代のテリー伊藤とかが作ったバラエティじゃないかって気がする





アニメで最初にトリプルアクションをやったのは何だろう?とか考えたけど
結局これだという確信に至らず



劇場攻殻とかがけっこう走りだったりするのかもしれない
ここは川崎博嗣さんの担当パートですね※1
これは1995年か。これより古いのってちょっと思い当たらないです




もう少し検証を続けてみるので
何か思い当たれば追記ということで



※1
※余談ですが、こういう話の流れでこの攻殻のパートを見ると
押井守という人の意外な「可愛さ」が見えてきませんか?


category: 3回ドカン

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2013冬アニメ 琴浦さん  

■琴浦さん http://www.kotourasan.com/

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話題になってた1話のAパートは確かに面白かったし
4話からの展開のギャップもそれなりに楽しめはしたのですが
どうでもいいような細部がやたら気になったので
僕には向いてなかったのかもです



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他人の心が読めるというのは
その分だけ自分と他人との境界があいまいであるということです。
琴浦さんには人がどのように考え、どのように自分を見るかが全部わかる

転入早々に能力をオープンにして人との間に壁を作ってみせるのは
そのほうがお互い傷つかない、差しさわりがないという配慮ですが
行動としては幼稚ですよね

もっと上手な人との付き合い方はあるだろうし、
客観的に見ている我々ならいくらでも思いつく
でも琴浦さんはそういう選択をしない
それはそれで別に構わない。彼女がそう選択しただけのことだから

つまり琴浦さんにとって「他人」は何を考えてるかがわかるので
適切な距離さえ保っていれば怖い存在ではない。


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しかし真鍋くんですが――
彼は琴浦さんの能力を知った上でなお近づいてくる


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琴浦さんは最初は戸惑いますが、結局すぐに真鍋と打ち解け、受け入れる。
これは彼の本質に悪意がなく、エロスだが誠実だと知るからです。


僕は思うわけです。
真鍋くんというのは、他人との境界があいまいな琴浦さんの前に
最初に現れた「他者」じゃないのかなと。

何を考えてるかはわかるのに、なぜ近づいてくるのかわからない。
みんな自分を怖がるのに、真鍋くんは怖がらない。

だとしたら、琴浦さんが真鍋くんに対して感じるのは「恐怖」のはずなんですよ。
この人怖い。不気味だ。意味がわからない。
一般的に僕らが「何を考えてるのかわからない人」に感じる感情を
琴浦さんは真鍋くんに対してのみ感じるはずなんです。


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物語はこの部分にある隙を「真鍋くんのエロ妄想」でカバーしている。
琴浦さんが真鍋くんに距離を置こうとすると、
真鍋くんにエッチな妄想をさせ、それをキャッチする琴浦さんを困らせて引き戻す。
これはアイデアとしてはすばらしいです。

すばらしいんだけど、これでうまく誤魔化されちゃって
真鍋くんがどうして琴浦さんに構うのかとか、
なぜ琴浦さんを怖がらず、平気でそばにいられるのかといった
根本的な疑問は解消されないわけです。

そんな二人が、ああも早い段階からラブラブになるのは
僕にはちょっと理解しがたい。
琴浦さんには真鍋くんが「わからない」はずだから。


真鍋くんに関してはずっとモノローグもなしで(妄想はOK)
琴浦さんにとって唯一の「他者」であり続けるほうが良かった。

琴浦さんにとって「わからない」のは真鍋くんだけ。
そして「わからない」からこそ「わかりたい」と考えるようになる。
その過程の描写は、もっと丁寧であるほうがいい。

彼との関係構築を話の主軸にすれば中盤エピソードの浮きも解消され
物語はもっとまとまり良く仕上がったと思う。
ほとんどのエピソードは二人が恋人関係でなくても成立しますよ。
まあ僕が思うだけですけど


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ESP研も同じですね。
三船に関しては動機があるので理解できるんですが
室戸に感じるのはむしろ不気味さですよね。
室戸は真鍋からエロスを抜去した存在で、不気味さを徹底することで成立はしてるけど
結局彼が琴浦さんと平気で付き合える理由は明らかにされてない。
まあ室戸は造形からして水木キャラの引用だろうし、不可解なところは問題ないですが。

琴浦さんがそこに居場所を見つけて馴染んでいくという過程は
終盤までじっくり時間を掛けて描かれるべきだと思った。

あと真鍋は、最初からESP研の部員だった設定のほうが良かった。
まあこれはどっちでもいいことか


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琴浦さんの最初のオサレ部屋

これもね、どうでもいいのかもしれませんが気になるんですよ。
この部屋は「転入してくるまでの琴浦さんの人生」を象徴してないといけない。

琴浦さんは、友達は欲しいけど一人もいないんですよ。
だったら琴浦さんの部屋ってのは、もっとサボテンとか観葉植物で溢れかえってるはずですよ。
もしくは、小物やぬいぐるみなど「カワイイ」で埋め尽くされている。
あるいは、オタ部屋になってる。

こんなオサレな部屋で一人、絶望と孤独の暗闇に耐えられる人間なんていませんよ。
人ってのはそんなに強くないです。足りない何かをモノで埋めようとする。



僕はこの作品の監督やスタッフのこれまでのキャリアには
一定の評価をしてるつもりですが
この作品に関して言えば、ちょっと作り込みが甘くないか?という気がしてます。
まあ原作力の問題でしょうかね。
キャラデザインかわいいし、欝萌えとか斬新なだけに
いろいろと惜しいですね。




#07


7話のこの作画、レイアウトも含めてなんか良いですよね
何気ないシーンなんだけど、なんか印象に残った





category: アニメ

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