大匙屋

健康第一

2013冬アニメ ラブライブ!  

■ラブライブ! http://www.lovelive-anime.jp/

2013冬アニメ最大のヒット作ということで
二位のはがないの倍以上売れてるそうです。すげえ

内容は、いい具合にナルシズムを刺激してくる巧妙な作りでした。
こういう作品に小中学生の女の子が夢中になる分には一向に構いませんが
大友がハマると毟り取られてしまうので視聴には警戒が必要だと思いますね。
まあ老婆心ですが


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生徒数不足で統廃合が決定しそうな学校を存続させるために
アイドルとなってポピュラリティを得ようという話。

「学校を存続させるために○○」ってのはもう完全にひとつのパターンですが
変に芸能界とか商売っ気を絡めず、「スクールアイドル」として
部活ノリでセルフプロデュースしていくというのがひとつの独自性

全国的にスクールアイドルが流行中という前提があって
CD売上やコンサート動員といったソフト面の収益性ではなく
ネット上の人気ランキングが評価の指標になる。


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このシステムを誰がどのように運営してるのか説明はないわけですが
主人公たちが活発に活動することで票が集まるようになっていて
票が集まることが主人公たちのモチベーションとなる。
システム自体がコンサマトリー化してるわけですね。

これは物語の中に受益者/聴衆の不在という奇妙な状況を生みますが
活動指標としては大変わかりやすいものです


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主人公ほのか

・提案はするが仕切りは丸投げ、最低限の努力で損失なしの良いとこ取り
・先輩には信頼され後輩には慕われ周囲が一丸となって協力してくれる
・時に障害や現実の厳しさに直面もするが、挫折や仲違いはなし
・自分のやりたいことを真っ直ぐにやって、日々は充実し評価は上がり続ける。

「前向き」で「行動力」があって「大義」を掲げてるんで批判もされない。
世界がこんなにも自分に優しかったら、きっと生きるのはもっと楽しいだろう。
そんな理想を体現するような存在、生まれついてのアイドル
眩しすぎて目が潰れる。

なぜ彼女が嫌われないかについてはいろんな考え方があると思うんですが
多分現実に彼女のそばにいたら
「これやっとけ」→「ああもういい。俺がやる。お前にやらせたら失敗する」
何事もこの繰り返しになり、結局劇中の脇役たちと同じ状態になる気がする。

なんというか不作為なんだけど「得な人」というのがやっぱりこの世の中にはいて、
ほのかというのはそういうものを持ってるタイプのように見える。
そういう人はやっぱり周りの視線を引きつけてしまうものです。
そしてそういう人を中心に置いて見ていくドラマにはやはり全能感がある。

なんでこういうキャラが成立してるのかといえば
ほのかの設定周辺に欲望や打算、お金が絡んでないからだとは思うんですが。




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重要だと思われるのはマキの存在です
均質な良い子集団のミューズの中で道化役のニコと斜に構えたマキだけが異質の存在

とりわけマキは大病院の後取り娘でお金持ち、将来は約束されており
容姿も可愛く音楽的才能もあるという格差の象徴のような存在で、
視聴者はマキには感情移入できないようになっている
しかし感情移入はできないけど、マキは決して視聴者に嫌われることはない。

彼女が学校で周囲に冷淡なのは
本来ステイタス目的で媚びてくる他人に警戒感があるからでしょうけど
ほのかやミューズはマキの音楽的才能のほうを高く評価してるので
活動中のマキは通俗的な素のツンデレ

#07
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エリ「各部の理事長への申請は、生徒会を通す決まりよ」
マキ「申請とは言ってないわ。ただ話があるの」
ほのか「マキちゃん、上級生だよ」
マキ「・・・・・・」

ラブライブ参加に必要な承認を直接理事長から得ようとして生徒会長につかまり
物怖じせずに意見を通そうとするマキを、ほのかがたしなめる

まあほのかも上級生なわけですが
活動中のマキは基本的に誰に対してもタメ口で
無遠慮な態度も何となく許されている空気がある

マキは才能を評価されておりマキがいなければミューズの楽曲は成り立たない
長幼の序列などミューズの組織内では空疎なものだが
それは世界がマキを許しているのではなく、組織が寛容であるということ
そしてそのことを理解する程度にはマキという人間も冷静である

「お前の態度を許容してるんはこの世界やない。このワイやで」
「お前の常識は世間には通用せんのやで」
「そのことをお前も理解しとるようで、何よりやで。これからも可愛がったるで」

マキの存在はこんな感じで巧みにナルシシズムを刺激してきます。
才能のある若手に自由を与えてあげる寛容さ。という欺瞞。
これは積み重なるとじわじわ効いてくるタイプの気持ちよさです。
これがあるからマキは嫌われることがない







OP
これはとってもお金が掛かってそうですねー

2Dと3Dは融合してるとは言い難いけど、かなりのとこまで来てる感じはする
手で画面の上半分を隠して視聴してみるとわかるんですが
首から下にはまったくと言っていいほど違和感ないです
やっぱり難しいのは顔の造形なんだろうなあ


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モーションキャプチャーでしょうから、本来ぬるぬる動くCGを
手描きのカットと同じ感覚で抜いていく感じだと思うんですが
必要な絵を、動きのタイミングを優先して残していくとすると、
手描きではまず絶対に描かないような顔の表情や角度が
キーフレームに残ったりするんじゃないですかね。
そこに違和感が出るとか

まあ僕ごときが考えるようなことは
現場ではとっくに議論されてるとは思うんですが
この分野はここ数年どんどん良くなってるんで
次を見るのが楽しみでしょうがないです


そういえば来年春には二期放送が決定だそうで。
来年となると今の3年生組は卒業して中学世代が入学してくるのかもですが。
マリみてなんかでも思ったんですけど
「妹のさらに妹」みたいな2個下世代というのは
違いを描くのが相当難しいでしょうね。どうするのだろう






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category: アニメ

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2013冬アニメ 閃乱カグラ  

■閃乱カグラ http://senran.tv/

女子高生忍者の戦いと成長を描く巨乳物でした
内容的には、苦笑いする程度のサービスがてんこもり

#03
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#04
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戦いに負けると戦闘服が解除されて半裸になったりする
作品としてはそれをイチオシにしたいらしく
主人公チームは敵襲に対して序盤から延々負けっぱなしです

スカっとするような勝利は最後まで一度も無かったんじゃないかな。
これが僕にはどうもストレスに感じられました。
この作品のダメなとこは、この一点に尽きると思うなあ
なんでこんな話にしたんだろう?

負けっぷりを愛でる作品という意味でなら大変マニアックですが
さすがに時代を先取りし過ぎてる気がします。


バトル物で強い敵が出てくるってのは大事なことなんですが
なによりもまず、順序として先に描くべきなのは
「主人公チームのカッコよさ」じゃないのかなと思うわけです。

おっぱいの大きな女の子が刀剣を振るう作品なんて、それこそいくらでもある。
この作品の独自性は「女子高生忍者」の部分だと思うんですが、
作品はその女子高生忍者の魅力、すばらしさや面白さ、かっこよさを描かず、
敵に一方的にやられて負ける姿ばかり強調する。

まあ事情は後から語られるにせよ
敵が強すぎるというより、主人公チームが弱過ぎに見える。
そうなると、まるで敵チームが主人公チームをいじめてるように見えてしまう。
しかもそれが延々続くわけで、それを面白いと思って見る人って
一体どんくらいいるんだろうか?


敵チームにEDまで歌わせて、キャラ人気も当て込んでるようですが
こういった構成と作りでは、主人公側も敵側もその魅力を発揮できず
結果として支持もされにくいんじゃないですかね
キャラに好感を持つための要素が足りてない



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バトル描写も
おおむね「ズバーン」と斬って「ぐわー」でやられての単調な繰り返し。
何が足りなくて負けてるのか、力なのか技なのかスピードなのか知略なのか、
じゃあ何をどうすれば勝てるのかとか絵的にあまり伝わってこない
そこには重点を置いてないってことなんでしょうけど


#10
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敵地潜入作戦とかあるわけですが
なんかこう、ドタバタ足音たてて走り過ぎ

たとえば女子高生忍者と女子高生サムライの違いは何ですかね。
やっぱ軽業やスピードは鍛錬で体に染み付いてるはずじゃ?と思うわけです。
足音なんか、わざと立てようと思って走らないと立たないんじゃないかなあ
そういう描写にもあんまりこだわりを感じない

敵地の天守閣まで来て、入り口を探して迷ったりするんですが
お前ら忍者なら入り口探してんじゃねーよ。ジャンプして壁飛び越えろよとか思ってしまう


あんま貶す気はないんだけど、褒めるトコ少ない・・・
脚本と演出はしょっぱいですが、女体の描写は美しかったです。
こういうのとか


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余計なサービスシーンなんかに傾注しないで
バトル描写にもっと力入れたほうが良かったんじゃないかな?
っていうのは視聴者なら誰でも考えると思うんですが
まあ、それができない事情もあったんでしょう



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あとこれは#12のホムラブチ切れの中割
変顔だけど、これがあまりの怒りに歪む顔という意味で
すげえ活きてる絵なんで、是非本編で見て欲しいです。
この歪みがいいんですよ。ゾクゾクします。見ればわかる


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あとはなんだろ
舞傘を武器にするっていう設定。このアイデア、これはすごくいい。
粋で威勢のいい決めポーズとか本当にいくらでも出来そうなもんなんだけど
あんまり本編では活かされてなかった。もったいない・・・





category: アニメ

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2013冬アニメ 八犬伝―東方八犬異聞―  

■八犬伝―東方八犬異聞― http://hakken-den.com/

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まあ、だいたいこういう話でした

そもそも元ネタの八犬伝自体が列伝形式ではあるんですが
8人集めるという話なのに大きな物語、主敵が存在しない、
主たる登場人物に執着や確固たる行動目的がないのは見てて厳しい
物語がどこへ向かってるのかわからない

ソウスケは里見リオに「シノ召還の理由」を聞きに行ったはずなのです。
作業指示だけ受けてさっさと帰ってしまうのは意味がわからない。
玉を持ってる人間を集めてどうすんの?
知りたいのはその一点のはずです。なぜそこをスルーするのか。


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とりあえずキャラデザインの線の多さを見た瞬間
「ああこれ、まったく動かす気ないな」と感じられる
そして実際に動かさない。バトルシーンも徹底排除
もう、本当に全力で排除されててそこはすごい
伝奇ロマン作品なのにアクションがないなんて

でも、こんな作りでもそれなりに見られるのは
演出がツボを抑えていて、作画もアップ多用なりに
高レベルで安定してるせいでしょうね


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ハマジです。可愛いです。とくにOPのTUのとこはやたら良い
このハマジをろくに活かさず、全寮制の学校に入れて退場させる。
もう本当、アホかと思います。

お姫様やヒロインというのは
奪われてさらわれて汚されて犯されて殺されてなんぼであろうと思うわけです。
ピーチ姫ってのはクッパにさらわれるために存在するんですよ。
登場させたはいいけど、機能しないので閉じ込めるとか愚の骨頂

ハマジを退場させることで尾崎カナメが機能しなくなり
尾崎が機能しなければ五狐も機能しない、アヤネとの縁も活きない
こういうどうしようもない悪手を打ってくるのは
原作が女性作家だからですかね。


#06
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大事な玉を落としちゃって大慌て
そんな大事なもんなら粗末に扱うなよと思いつつ
まあそういう、おバカなとこも可愛いよなという気がしなくもなく

#13
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しかし経験から学習もせず
また無造作に尻ポケットに入れてて結局パクられるとか
おバカっていうか本当にバカだった。もう見てて死にたい



見所は――
08話の蒸気機関車の煙が良かった気がする
あと09話の池の鯉とか

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あとはハマジ
ハマジのために二期も見ます
今度こそ敵に奪われてください




category: アニメ

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2013春アニメ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。  

■俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 http://www.oreimo-anime.com/

#12
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告白があると思ってなかったので意表を突かれたというか
あれ?あやせってこういう子やったんや、という新鮮な驚きがあったんで
12話は良かったです
他の各話は、まあそこそこ。わりとどうでもいい


#02
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あやせという子は
寛容さという欺瞞で構成された箱庭に
<桐乃>を閉じ込めたい人かと思ってた

↑のドン引きしてる顔のあやせがあやせの本質ですよね
彼女は桐乃の目を通して見る自分自身に一番興味があって
引いているのはどうしても許容できない桐乃の一面にではなく
実はそれを許容できないでいる自分自身の不気味さに対してです。

この本質を他人に見抜かれないためにあやせはあやせを演じ続けている


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京介はあやせにとって最も与しやすい相手です。
ツッコミを入れてやればそれで済む。

京介の行動は常にあやせの思考の範囲内にあって、そこからはみだすことがなかった。
だから京介の前では、あやせはあやせを演じることに何の苦労もためらいもなかった。
これはあやせの持つナルシシズムと密接に関係しています。
この流れが変わるのは、京介が黒猫と付き合ったからです。

#10
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京介が黒猫と付き合い、さらに別れたことで
あやせは少なからず混乱する。
京介の行動が、あやせの思考できない地点に及んだからですね。
この「思考できない地点」とは、制御できないあやせの本質と地続きであって
同世代と同じようにあやせがよく使う「きもい」で形容される部分
あやせはそれを誰からも隠したい人なので、自然に京介との関係の見直しを迫られる(*1)

京介から見た自分は自分が見て欲しい自分であるかどうか?
あやせはそのことを確認したい衝動に駆られます。安心するために。
簡単に言うと「わたしのことをどう思っているのか?」ということです


#12
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「眠いんだろ。もう帰っていいぜ」
「いえ、まだ」
「無理すんなって。毎日来てもらってるんだしさ」
「迷惑ですか? 私が来るの」

家事全般をそつなくこなし完璧に京介の世話をする日々
ふと気の緩んだ瞬間に出たアクビ、もう帰っていいと言われる

それは京介の配慮だということは理解していても
帰っていいと言われるのは心外なわけです。
あやせはここにいたい。だから「迷惑ですか?」とわざわざ卑屈に聞く。

「ああ迷惑だよ」という答えが返ってこないことはわかっている。
だからこれはあやせのちょっとした甘えです。
京介があわてて否定し、機嫌を取ってくれるのを期待している。
しかし京介の答えはこれまたあやせの思考の範囲外のものだった


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「借りを作ってるなあって思ってな。お前だけじゃなく、いろんな人に」

京介はあやせに世話を焼かれることに遠慮や負い目を感じていた。
そのことは、あやせに<どうしようもない京介との距離感>を印象づけます。
そしてあやせが京介にとって「みんなの中の一人」であることも。


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あやせは言葉でその距離を埋めようとする。
京介が負い目を感じる必要などないと。
みんな京介に感謝しているのだと。

話さなければならないことはたくさんある。
しかし言葉を尽くせば尽くすほど、あやせの存在は「みんな」の中に埋もれていく。
「みんな」を代表して京介と接していることになってしまう。
それはあやせにとって本意ではないのです。

だからこの直後、あやせは結局部屋を出て帰るしかなくなるわけですね。
ここはなんとも悲しい部分です。


ここから告白の流れになっていくのは、ある意味当然と言えます。
女子力や家事全般にユーティリティを見せつけても京介は反応しない。
これまでの二人の関係は桐乃(及び京介のセクハラ)に大きく依存したものだった。
あやせには、もう告白より他に京介を振り向かせる方法がない。
そしてそれが負け戦になることも、あやせは知っている。
京介は桐乃の元に帰るためだけに努力しており
あやせ自身がそれを全力サポートしているわけですから。



ここまですべて、最後のあやせの告白によって逆算的に意味が繋がった部分です。
「アレはそういうことだったのか」みたいな気分の晴れ方があって
僕的にはとても気持ち良かったです。



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ここは演出的な話になりますが
真横から引いた絵でアクションを見せるのはとても難しいです。

中学生の女の子が心情をすべてさらけ出して泣き叫ぶとき
こういう児戯のような動作をするのは当然だろうと思うのですが
真横からの絵だと、かなり客観的な見た目になるので
よほど上手くやらない限り、画面の風景への距離感が生じ、
芝居が必要以上に安く見えてしまう。
こういう難しいシーンを逃げずに描写したことは評価するのですけどね。

思い出されるのは「中二病」で実家に帰る六花を駅のホームで止めに来た凸守のシーンですか。
あれもカット割とフレームワークで芝居作って、妄想バトルも混ぜてましたよね。
やっぱり普通に作るとソープオペラになっちゃうからかな。



あともうひとつ
12話ラストシーンのあやせの表情はとても良いと思いました。
これはあえてスクショを載せませんけど。


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あとこの写真撮ってるの何だったんでしょうね?





(*1)
ここは大変わかりにくいと思いますが
あやせにとって「京介を好き」という気持ちは理解しがたい=「きもい」もので
親友から兄を奪う、ということも倫理観として許されない行為であるため
「京介のほうからしつこく近づいてくる」のを「あやせが全力で排除する」関係が
延々と続くことがあやせにとって京介・桐乃との関係を維持する理想形態なわけです

もちろんこれは一時的な関係に過ぎませんが、あやせはそのことに気づいていません
そしてセックスが介入しないのは、あやせがまだ子供だからです




category: アニメ

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2013冬アニメ 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる  

■俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる http://www.oreshura.net/


現実は都合よくいかない
妄想は実現しない
それはよくわかる

#04
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#06
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でもこの2つのシーンはまったく同じことを繰り返してるように見えます。

都合のいい展開などそうそうありはしない
普通の人間は王子様などではない
確かにそれはその通りなんだけど、そういうものを見せもしないで
エンターテインメントって存在する意味あんのかな?とも思う

主人公の義憤・行動が結実せず、
目の前にいるクズが犯した罪に見合う報復を受けないことに
物語の中のモラルが揺らぐような不安がある。
「作品が信用できなくなる」とでも言えばいいのかな。
これって何気に致命的ですよね。

それに視聴者ってのは常に意味的な変化を物語に求めるんで
二回同じことをやられると、とたんに時間を無駄にした気分になるんじゃないかな


ちゃんとクズをボコれ、とかそういうことを言う気はないんですが
こういう場合なら、最後に主人公に対して
ヒロインによる祝福のキスぐらいあってもいいんじゃないかと思う


まあこの主人公もとんだ八方美人なんで
少々痛い目に会ってもらってもいいんですけどね




**********************

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恋する乙女の可愛さって嫉妬の表現にあるんじゃねーかなと思うわけです。
嫉妬表現は風紀委員>幼馴染が最大で、中二病と彼女はかなり淡白
中二病と彼女の二人は主人公好きレベルでは同等に見える

#09


こことか、可愛い
なんか知らんけど彼女の心境とか事情説明は後回しになるんで、
印象がボヤけたままです


彼女は恋愛に淡白で、むしろ初期設定では憎悪すらしていて、本音を隠している。
さらに二人の関係は契約によるもの。

だから主人公(及び視聴者)は「彼女が本当は何を考えてるのか」を
もっとも知りたいはずなんだけど、
二話での唐突な部活設立から、恋のライバルの順次投入にいたるまで
彼女の事情について詳細を語る展開を物語が回避しようとしてるのがわかる。
(妹関係とか、種だけ蒔かれてる)

この構成だと、このハーレムが最終的に彼女ルートなのは途中でわかってしまう。
主人公は自分が彼女にどう思われてるのかに対して常に自信がないはずだし、
そのうえで他の女の子にやたら親切にする主人公は軽薄に見えてしまうし
人数が増える分だけ、彼女に費やされる時間=「視聴者が彼女に恋をするチャンス」が
減殺される。ここに悪循環がある気がする。


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感情の起伏が少ないメインヒロインは難役
田村ゆかりという才能のおかげでなんとかキャラとして成立してるけど
他の声優だったら空気化してたんじゃないかな。この彼女


「修羅場すぎる」状況なんてほとんどないじゃんと思っていたので
最終的に「タイトルどおり」の状況に持っていったのは評価できる。
しかし話はむしろここから、という場面で終わるのはどうも。
いっそ風紀委員とか中二病少女とかハーレム要素は全部いらなくて
彼女と幼馴染とのガチバトルをメインに据えたほうが
まとまりは良かったはず。

彼女と幼馴染による「修羅場すぎる」構造を先に作り上げたうえで
そこに風紀委員や中二病などのハーレム要素を改めて投入すれば
人間関係にもメリハリが出て、もっと盛り上がれたかもしれないです。






12話の風呂。水際、線の動き綺麗ですね。これは手描きで描かれてるようです
浴槽内を人が移動する、その運動エネルギーに応じて
波高を微妙に変えてあるのは見事ですね
ちなみに05話のプール回は寒天だった。

光の屈折とかは強調すると足が美しく見えなかったりするんで
アニメとして悩ましいところではある

category: アニメ

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2013冬アニメ ヤマノススメ  

■ヤマノススメ http://www.yamanosusume.com/


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5分アニメ
主人公が出会いを通じてプライスレスな感動を獲得し続ける話
ネガティブ要素もなく、絵柄も可愛らしく、視聴体験は大変心地良いものです。

自然空間で女の子たちが目をキラキラさせてるのは絵的にも美しいのですが
一方で登山やアウトドアの軽い趣味的部分を抽出しているのも事実であり
ゆえに小品、5分アニメの企画としては最良のものとも言えますね

今のところ山歩きの楽しさを再発見し続けてる主人公だけど
将来的には本格登山を志向したりするのかな



とりあえず全体的にレイアウトいいです
監督がコンテも演出も手掛けてられるようですが
とくにこれとか、綺麗です

#06
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なんていうか、ため息が出るくらい完璧な配置ですよねこれ
こういうのは何て言うんだっけ。レイルマン比率だったかな


#01
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#08
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#12
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構図にはどれも奥行きがあり安定感がありますが
なんとなくどのカットも目線が低めなのってわかりますかね
山中以外でもあまりフカンの絵は使用されず、逆に仰角は多めだったり
控えめな性格を克服して新世界に踏み込んでいく主人公あおいに
なるべく近い目線に立てるよう、演出レイアウトに工夫がされてる感じです。

レイアウトはいいんですが
作画のほうはよーく見るとパースがガタガタだったりします。
上の3枚もそうですね
絵柄は原画さんの人数が少ないのもあって高いレベルで統一感がありますが
どうしても細かいトコに低予算アニメの弱点が出ます
まあ視聴に際して気になるレベルではないと思いますが

ちなみに僕はひざの色合いの赤みがとても好きです
なんか体温とみずみずしさを感じる


全12話見ても1時間かからないほど短いのでサクっと見れますし
BD収録の未放送話にはサービスシーンなんかもあるらしいので
是非一度



#03


お湯作画、電磁調理器の上で沸騰するナベ

一番下のゆでたまごがわかりやすいんですが
水面から殻が顔を出してる部分の微妙な動きが実にいいですねこれ
シンプルだけど、とてもそれっぽく見える
これに水面上で湯気が巻くような描写があったら完璧なんだろうか?





category: アニメ

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2013冬アニメ 問題児たちが異世界から来るそうですよ?  

■問題児たちが異世界から来るようですよ? http://mondaiji.tv/


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超人的な能力をもてあましていた少年少女が
異世界に召還され、水を得た魚のように活躍する話

こういうのは設定としてはオーソドックスな部類なので
どういう面で他作品との差別化を図るかが見所なわけですが
その前にメインの十六夜君がイケメンで博学で情に篤く、
戦闘能力も一人飛び抜けており
チート過ぎてこの子だけバランス悪い

#02
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黒ウサギ「まあいいです。フォレス・ガロ相手なら十六夜さん一人でも」

序盤からホスト役がこんな台詞を平然と言う状況を作っちゃダメでしょう
召還した他の二人にも失礼だし


あとせっかく「問題児」であることをタイトルで強調してるんで
実際に3人を問題児にするべきだったと思いますね。
基本的に彼ら3人とも、ふつうに話の通じる良識人なんで


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より具体的に言うと
もっと黒ウサギを徹底的にいじめて困らせて泣かせるべきと思う。
彼女を不幸にして同情が集まるようにしたほうがいい

「問題児たち」に対する黒ウサギの役回りとリアクションが
他の類似作品との違いを際立たせるもっともわかりやすい要素だと思うんで

簡単に言うと「おとなしい」作品という印象ですよ。
もっと毒があっていい。っていうか、あるべき。



作画のほうは緻密ではないけど綺麗
わりと面白いパースやらレイアウトもちらほら

#04
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#05
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#06
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僕が一番興味深かったのはEDのダンス作画です
これかなり可愛い。動きも面白いし演出も作画もうまい



↑0:22くらいで黒ウサギがアスカを二度見するとこがいいんですよ。細かいけど、わかりますかね



つか全10話だと短くて作品の全貌とか理解するの難しいです
物語としてはまだ序盤だろうし、これから化ける要素はあると思います

黒ウサギがいいんで、このキャラもっとフェティシズムを刺激する味付けにしたら
さらに良さそう


category: アニメ

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2013冬アニメ ビビッドレッド・オペレーション  

■ビビッドレッド・オペレーション http://www.vividred.net/

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戦闘ヒロイン4人+1人いて、謎の敵メカが毎回攻めてくる拠点防衛モノ

1クールなんで、結末はお茶を濁して適当に二期につなげるのかと思ったら
きっちりラストをしめてくれたのは高く評価できるポイントです。

とはいっても全12話で物語を終わらせつつ5人のヒロインを深く掘り下げ
友情ドラマまで盛り上げるのはさすがに無理だったらしく個別回はほぼ皆無
ひたすら友情の尊さを賛美しつつ迎える大団円には
どうしても大味な印象が残ります。

#05
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05話では、主人公アカネが孤高の美少女レイとの関係構築に失敗し
入院中の母親に慰めてもらうシーンがあるのですが
尺もない中、通常ならここでは急に母親のところに行かずに
他3人の仲間たちのところへ行くと思うわけです。

で、アカネが仲間たちとレイをどうやって攻略するか相談したり
あまりに冷淡で無愛想なレイに緑あたりが業を煮やしてみたり
それで青や黄色が慌ててみたりといった
各人のいろんなリアクションを拾える展開に
持っていこうと思えばいくらでも持っていけるはずなんですよ。
でも、物語はそれをしない。

これは、あえて人間関係にまつわるアレコレを拡張しようとせず
なるべくコンパクトにまとめようとしてるからだと思いますね。
そしてその分の尺をバトル表現や物語の進行に回したいと

僕は女の子が嫉妬したり怒ったり泣いたり喜んだりしてる風景が
より多くあるほうが好みなので物足りなさはあるにせよ
これはこれで1万枚くらい売れてるみたいなので
充分受けている、評価されていると考えてよいのでしょう





いや戦闘シーンはさすがのカッコよさだし
変身バンクも素晴しいですよ
↑みたいなブレ→止めの瞬間的気持ちよさは特筆物です

変身シーンは通常流れで構築されていくと思うんですが
途中に止めを入れてくるこの発想は新鮮です。
変身バンクが地味に楽しみだったのって僕的にはけんぷファー以来
合体はあぶれてる子が何してるのか毎回気になった


マギ以降注目してる林勇雄さんのエフェクトや原画パートを楽しみにしてたんですが
まだ自信もって特定するに至らず
全体的に爆発はいい感じ
水面スレスレを飛ぶ飛行シーンなども疾走感あって大変良いです
これ引きの絵はCGでやってるんだろうな、ほとんど


#10
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10話、レイ圧巻の逆切れっぷり
11話ではそれをカラスのさらなる逆切れが吹き飛ばす呆然の展開

このシリーズ、どういうわけか
あちこちに赤井俊文っぽい絵が散見される不思議


#06
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あとはなんだろ。おっぱいおっぱい



#01
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#07
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その他、ほとんどの人にとってどうでもいいことですが
自家製トマトは物語上重要なアイテムなんで

せっかく畑の描写を話数によって変えるなら
せめてトマトは下段から順番に赤く完熟させてほしい
上段に着果してるのは青い状態が望ましい。そのほうが新鮮に見える
上の段まで全部赤くなってたら、トマトはもう収穫終わりの時期なんで

ホントにどうでもいいことですね






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2013冬アニメ ささみさん@がんばらない  

■ささみさん@がんばらない http://www.tbs.co.jp/anime/sasami/


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どうせ似てると言われるくらいなら積極的にパロディに持っていく
そのアプローチは間違ってはいないと思うけど
先行作品を越える<何か>を作品が持ち合わせていないのなら
結局そのやり口は冒涜に終わる気がしますね。


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ヲシテなどを引用してくるのも非常に胡散臭くて僕は嫌いではないのですが
こちらによるとあまり重要な意味はないようですね


どんな作品でも「ここが見所」みたいなのは最低限いくつかあるもんですが
この作品に関してはよくわからない・・・

とりあえず肝心のささみさんに、魅力が見出せない。
なんで途中から普通の良い子、がんばる子にしようとするのか。
怠け者のクズのままで何がいけないのか。
これは主に母親との関係を物語に持ち込んでしまったせいでしょうけど
「がんばらない」という個性はなんだかんだで喪失してますよね

序盤の引きこもりから学園生活編へと移行していく物語の中で
ささみさんのキャラクターが一貫していないように見えるし
ささみさんが何を一番したい人なのかもよくわからない。

登場人物はかなり特殊な人ばかりで、一般人がいないせいか
どうも彼らの信念や行動に共感できない面が多々ある


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とりわけ第09話において、ささみさんが母親と対話し考えを述べるくだりでは、
ささみさんが何を言わんとしてるのか理解できなかった
あれで母親が納得する意味もわからないし、
最高神の力を母に預ける理由も釈然としない

ささみさんに09話までの経験を重ねてたどり着いた彼女なりの真実があるとしても
それが人間界を支えてきた月読神社の歴史や伝統と等価なものには見えないわけで。
たぶんそれも、ささみさんの周囲に特殊な人しかいないせいではないかと思う。
あるいは、こちらが凡人なせいなのか

母親に関しては、07話などのまったく意見が通じないところが
逆に関係性の魅力だと思ったので
バトルでねじ伏せる展開のほうが説得力は増したかもしれない。



あとはなんだろ
05話だけはちょっとした良回でした
その他08話のサーカスが良かったとか、11話の微エロとか・・・
そもそも作画は全体的に余裕のなさそうな感じなんだけれど

#12
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これとか、さすがにひどい

女性の座高は平均で85センチくらい。障子の引き手の高さは通常床から80センチ
これだけでもあらゆる尺がおかしいんだけど、
そもそも座布団に座ったまま座礼/謝罪とか、作法からして間違ってる
凡愚な一般人ならまだしも
神道の秘法に与る巫女のする所作ではない


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中二病でも恋がしたい! 第07話「追憶の・・・楽園喪失(パラダイス・ロスト)」

たとえば森サマーならこうですよ
なにげない所作でも彼女の品のよさ、ソツのなさが表現される
作法として、できていて普通なことは
できていないことで無意味にバカに見えてしまうのです



シャフトは10本作って1本大きく当てるような会社ですが
この作品は残り9本に含まれて忘れられていく作品のようです。残念ながら

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