大匙屋

健康第一

たまこまーけっとの話、補足  

■たまこまーけっと http://tamakomarket.com/



どうも伝わらんのは文章力がクソだからか


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母の死は隠蔽されていない、これは作品を見てれば誰でもわかる

母の死はどちらかというとタブー視されているもので
会話がシリアスな展開に向かおうとするとデラにより制御がかかる
これは作品のもつポップでコミカルな雰囲気を阻害しない演出的配慮でもあるけれど。

ではそれらの配慮が一体何を隠しているのかというと
たまこを取り巻く商店街の衰退(客数減や後継者難)であり
「餅屋の娘」という立場をたまこから剥奪しようとする計図であり
寛容さを装いつつ、澄んだまなざしと現実から目を背ける快楽であり
いずれにせよ「たまこが餅屋の娘たまこではいられなくなる」という状況を
大雑把にたまこと商店街の「死」であると括ったうえで
彼女の周囲には当初からその死臭が漂っていて
それが隠蔽されていると僕は指摘したわけです

これについてもう少し詳しく説明しましょう


#11
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「まあ、たまちゃんにとっていい話なのかもしれないね」
「たまちゃんには幸せになってほしいよね」
「でもまだ若いよ。ミドリと同い年だよ」

馴染んだ商店街から離れて遠い異国に嫁に行く、その話を「いい話かも」と思えてしまう。
それはつまり、このままこの商店街にても幸せになれるかどうか不安であるということです。
「まだ若い」という反応は、じゃあ仮にたまこが適齢期なら無問題なのかという話。

この商店街にいては幸せにはなれないという予断がどこか大人たちにはある。
一見賑わっているうさぎ山ですが、全国どこの商店街やアーケード街もそうであるように
経営にさまざまな問題を抱えていることはある程度想像がつきます。
風呂屋にしろ玩具店にしろジャストミートにしろ祖父母の世代が切り盛りしているわけで、
若者もいるけど、基本的に親の世代は別の仕事に就いている可能性が高い。


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昔なら酒屋の子供は酒屋になれたし、八百屋の子なら八百屋になれた。
家業を継ぐということは当たり前にあったわけだけれども現実として今は違う。
これはどこの土地でもどんな商売でも似たような話で

つまり今大人たち(=私たち視聴者含む)は、たまこ(=自分の子供)に対して
「お前の居場所はここだよ」「ここにいれば幸せなんだよ」と自信を持って言うことができない。
たまこの実父ですら、それを口にできない。
どうしてこうなったのか、何がいけなくて誰が悪かったのか、簡単に答えは出ないけれど。


京アニが「たまこまーけっと」を通して訴えたいのはこの部分だと僕は思っていて、
「お前の居場所はここだ」と自信を持って子供に言える人間が今は存在しない時代、
だからこそ彼らはいきなりキャラ物を作るはめになった。
異世界から来た、しかも人外の、荒唐無稽なフィクションとしてのデラが必要だったわけです。

逆にたまこは<居場所がここにない>とされる理由が本人に起因するものでない存在、
だからあんなふうに無個性で欠点のない、誰からも愛される良い子である必要があった。


「お前はここにいるより、遠くに行ったほうがいい」という答えは大変魅力的です。
何より「ここにいる私」の自信のなさを隠蔽し、決して明らかにしない。

であればデラの存在しない世界では、我々も不穏なまなざしで
たまこの嫁入りを応援してしまうことでしょう。
本当は「ここで一緒に苦労を分かち合おう」と言えればいいのですが
その場合、たまこでない普通の子供たちはどう答えるのでしょうね
ちょっと考え込んでしまいます



******

追記2013.07.02
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いやあ、面白い
この方には「たまこまーけっと」がこういう作品に見えてるんや。
みんなで卵を温かく包み込んで、たまこを孵化させるイメージ?
僕が見た「たまこま」とだいぶ違うね。
本来その視点に立ってるのは作中のチョイだけのような気もするけど・・・
人によっていろんな見方があるもんです

ただ、僕の中にある「差別意識」との指摘については留意しておきます。

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category: アニメ

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たまこまーけっと 隠蔽される死と情念  

■たまこまーけっと http://tamakomarket.com/
ほしひとつ


デラとたまこ以外の登場人物は全員、善なるたまこを殺すために存在します。
という視点でひとつ解説を


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■死の隠蔽

一見、この「たまこまーけっと」は生や死とは縁遠そうな物語ですが
実は登場人物の中でたまこが唯一、死に近い場所にいます。
そしてそのことは、物語の中で巧妙に隠されている。

#09
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母の口ずさんでいた思い出のメロディ、仏壇の不在、祈りと献花。
母親の不在は物語に重要な効果をもたらしていますが
母の死について直接言及されることは一度もありません。
作為的に排除されることで、かえって死がクローズアップされる。

#01
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母の死について口にしようとすると、その口を塞がれる(言語化も許されない)
これは12話にも見られた傾向。つまり母の死について語ることは物語上タブーである。

たまこの父親は、折にふれ亡き妻との思い出に浸ってみたりもしますが、
その生き方が直接過去に縛られてはいない。よって彼は死に近い場所にはいない。

#06
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人通りのまったくない商店街。
これは意味の上で商店街として死んでいる。

たまこはバレンタインやオバケ屋敷を企画し、何かと商店街を盛り上げようとしますが
これはたまこが「商店街の死」から遠ざかろうとする衝動の発露
すなわち、たまこが何もしなければ商店街はたまこもろとも勝手に死に近づいていくわけです

#11
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黒服王子
彼の来訪はたまこにとって受難
彼は「みんなにお餅を食べてもらいたい」というたまこの唯一の願いを
破壊しようとするもの。すなわちたまこにとっての破壊者、死神です。



■たまこ殺しの共犯者たち


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たまこの周囲の人々は、たまこが善なるものである限り
「自分たちが考えるたまこの幸せ」を優先しようとします。

彼らが考えるたまこの幸せとは、たまこを(商店街に)縛りつけないこと。
事実上、彼らはたまこに王子の后になることを勧め、
世俗への拘泥を捨てるように促す役割を担います。


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商店街の人々は、王子の人柄に触れるほど
たまこが彼の后となるべきと考えるようになる。
恐らくこの傾向は、デラによる救済がなければ加速していたはずです。

彼らは衷心より善であろうとするがゆえに誰一人、たまこを世俗に留めようとはしない。
彼らは心情的にはたまこに寄り添っており、たまこと一体化している。
だからこそ誰もたまこの味方をせず、たまこの本心を探ろうとしない。

つまりたまこの本心は商店街に残ることだと皆知っていて、
その上で商店街に残ることが必ずしもたまこのためにならないと考えている。

これは餅屋の娘としてのたまこと、
そのたまこを中心とした商店街の機能不全=同時死を意味します。
ここには、隠された激しい情念が渦巻いている。
たまこの周囲にいる善なる人々は、善なるたまこを愛するあまり
全力でたまこを死に追いやろうとするわけです。あくまで善意によって。

たまこという旗振り役を失うことによって商店街は緩慢な死へと向かいます。
ここがとても興味深いところなんですが、
商店街の人々は誰一人それを望んでいないにもかかわらず
自らの意志でまっすぐ滅びへと向かっていることになる。


物語としてたまこと商店街の意味的死まできっちり描けていたら
迷いなくふたつにするところでした。
実際には、事態がそこまで深刻化する前に
デラによる救済が入るわけですが



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■デラによるたまこの救済

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たまこを救えるのは最終的に部外者であるデラだけだった。
デラはすでに実績としてしおりやあんこを救済しています。
「本当は王子との結婚をどう思っているのか」を吐き出させ、
事態収拾にこぎつけた

デラがたまこを救い、たまこが救われたことで
結果的に商店街もデラによって死の淵から救われたといえる。

たまこと、たまこが善である限りその死を願う商店街の人々との関係は終わっていないので
デラがこの地に残ってたまこを守り続けるのは物語上の必然であります。
それはデラにとって王子やチョイへの背信であり、関係の破壊であり、
「危険な楽しみ」でもある。



■デラ残留システム

#12
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デラが運命の束縛から逃れ、たまこの元に帰ることを許されたのはなぜか。
なぜ花屋やもち蔵はデラの存在を意識しないのか。

これについては説明が為されないうえにヒントとなる事象も少ないので
完全に憶測で――

#01
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ひとつのポイントはチューベローズであろうかと。
后探しのため南国を発ったデラが羽を休めたのもチューベローズ畑。
チューベローズからは「王子の香り」がする
余談ですがチューベローズはバリ島の名物ですね

#11
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通常、草むらの上で鳥が眠ったりはしません。外敵に狙われますよね。
ここから憶測ですが、デラが眠ってる状態によって
周囲がデラを認識しなくなる、できなくなるのではないかと
あるいはそこにチューベローズの香りが関係するかもしれませんが

#02
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02話冒頭のシーン
朝5時に起床したたまこは妹の寝顔を確認して幸福そうに微笑みますが
たまこの横で寝ているデラには、たまこの意識が行っていないように見えます。
心優しいたまこなら、気持ちよく眠っているデラを起こしてしまわないよう
細心の注意を払いながらベッドを降りるはず。
この点からもデラの睡眠が認識に何らかの作用を及ぼしている可能性がある

#12
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そう考えると12話で花屋やもち蔵がデラを認識しない辻褄は合うんですが

#07
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しかし07話、風鈴の音色で居眠りするデラをチョイが叩き起こしてるんですよね
だからこの仮説には穴がある。

もしも02話のたまこからチューベローズの香りがしているなら
その線での理解は可能なんですけど
つまり07話のケースでは周囲にチューベローズの香りがしなかったと


まあどこまでいっても憶測であり
これについてはっきりしたことは結局わかりません。残念。



category: アニメ

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2013冬アニメ 幕末義人伝 浪漫  

■幕末義人伝 浪漫 http://roman-anime.com/


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幕末を舞台にした仕事人モノでした。
絵柄を見れば一目瞭然、モンキーパンチ原作で
制作トムス、キャラデザインはやはり平山智ということで
完全にルパンを意識させます。

もちろんそれは計算してやっていることで
単巻のビデオソフトを発売しないところからも(BOXは出すみたい)
通常のリクープは最初から狙っておらず、
絵柄を見て「ああルパンみたい」とまず意識させ
中身やパブリシティを見て「やっぱりモンキーパンチなんだ」と理解させて
台に誘うのがスポンサーの主目的なのでしょう。

したがって対象年齢もそれなりに高めですが
これに関連して面白いと思ったのが

#12
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シルエットでのキスシーンと、それに恥ずかしがって顔をそむける犬

いまどきキスシーンでこの演出はないです。通常なら。
逆光はまあ、モンキーパンチの男キャラのキスが絵にならないせいってのがありますが
わざわざ犬が恥ずかしがってる絵を見せることで
お茶の間向けにこれ以上描写が過激にならない予防線を張る、
おっさん世代が見ていた70~80年代アニメならこういう描写は普通だったので
それに対するノスタルジー喚起の意味合いのほうが強いという気がする。

中高年を意識した描写やオマージュなどもそこかしこに散りばめられており
そのあたりからも、コアなアニメファン層をターゲットにしていないのがわかります。

遊郭描写などあるものの過激なシーンは回避されており
「ふだんアニメを見ない世代や客層」が極力引かないような、
下品になり過ぎない配慮がされているようです。


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そういう事情を理解したうえで見ていく分にはよいのですが
やはり若い人には物語も含めて幾分物足りない、刺激の弱いものに
見えるかもしれないです。


つかモンキーパンチ。リスペクトはするけど、さすがにもう古い。
深夜アニメを見ない層は、深夜にアニメを見ない。
そもそもそんな感じですよね、どうしても。




ストーリーに関しては――

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ペリーと万次郎の間に宿命がセットされないのが不思議。

「奪われ物を取り返す」のが万次郎の行動目的なら
小春を保護した時点で万次郎の目的は達成されてるわけで。
艦船を無力化し、かつペリーを滅ぼさないといけない理由は何か、
それは本来、万次郎の仕事なのか?という疑問がわいてしまう。

ペリー個人が万次郎の大切なものを奪ってないからですね。
小春はともかく、阿国とか死なせてもよかった。


万次郎の抱えるトラウマと阿国との関わりも、ちょっとわかりにくかった。
一発でそれとわかる身体的特徴とか、ゆかりの品でもあれば良かったかも。
ここがわかりにくいせいで、08話の彷徨と立ち直りに
今ひとつ入り込めない感じです。

コンティの無敵状態も理由わからないし
孫一と上司片桐の関わり方とかも、少し中途半端だった気がする。

まあ、あまり細かいことは気にせず
シンプルに楽しめる作風ではあるのですが。
中盤以降加速していく何でもあり感は楽しいものです。


作画に関しては、前半を割り切って三文字作画に
リソースの配分は後半に集中しており、尻上がりに良くなっていきます。
この判断については賛否両論でしょうね。

#10

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10話の奏の変身はふくだのりゆきさんに伺ったところによると
「おそらく」臼田美夫さんであろうとのこと
ポージングなどは演出さんの要望だとしても、やたらうまいですよね
絵もタイミングも、多分ふつうの人が思う以上に上手いですよこれ

臼田美夫さんはググってみるとわかりますがエロ原画などもされてるんで
振られるとしたらやはり女の絵でしょうし
今後特定しやすくなってありがたいです

#12
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ラストバトルは鈴木藤雄さん
これ大見得を切るあたりから、けっこう見ものです


その他――

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ああ、これは良い乳ですね




category: アニメ

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2013冬アニメ AMNESIA  

■AMNESIA(アムネシア) http://www.anime-amnesia.com/


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ある日バイト中にぶっ倒れて、起きてみるとそれまでの記憶が消えている。
自分が誰なのかもわからない。


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自分とどういう関わりなのかもわからない、派手な外見の見知らぬ人たちが
妙に慣れ慣れしく近づいてくる。ただ混乱。


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何が起きているのかもわからないまま、
無害だが無益な精霊さんが現れて
むやみに他人に相談してはいけないというルールだけ課せられる。


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周りにいる人との距離感がつかめない。
これは何気ない風景の中であっても、けっこう怖いです。
と同時に、ちょっと面白い。
「この人たちは一体誰なんだろう?」という視聴者の素朴な感覚が、
周囲に置き去りにされる主人公の状況とシンクロするからですね。


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序盤を過ぎ、少しずつ生活にも慣れてきて
イケメンに告白されていい感じになり
「シンのためにも記憶を取り戻そう」と決意した途端


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いきなりトラックが突っ込んできて


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次に目を覚ましてみたら
すでに別のイケメンと恋人同士ということになっている

一体何が起きたのか?
このあたりの無慈悲な展開にはグイグイと引きつけられます。
ここまでは、やたら面白いです。


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ただまあ「これって平行世界なのかな」とか考えてると
「うんこれは平行世界だよ」みたいな公式回答が与えられちゃって
このへんは無粋というか余計な情報ですね。

それがわかってしまうと悪人がいなくなってしまう。
何かの陰謀みたいな線が消えて、属人的な運命の話になっちゃうので。
まあ乙女ゲーの世界なので、本来SFミステリーなど期待しようもないですが、
なんだか謎の失望感がありますよ



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ここから炸裂する主人公の足軽ビッチぶりには驚くばかり
お前このあいだシンを選んだばっかりちゃうん、みたいな


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最終話までに一応、これまでの謎や真相についての説明は行われる
主人公が罠全開の誘いにわざわざ乗っていくまでに
何らかの成長というか、辿ってきた運命を踏まえたうえで
「あいつもこいつもどちらも救うんだ」的な決意を
見せてくれればまだよかったけど・・・

事件解決に向けての何らかのアイデアが彼女にあるわけでもなく、
どうしても流されやすいだけのように見えるのが残念です。

まあ、そのための尺はイケメンとのめくるめく日常に費やされたわけだし
作品のファンの方にはこれで充分なのかもしれません。
もうちょっと練れば、グッと面白くなった気がするんだけど。



まとめると
導入部~第05話くらいまで、ちょっと見ないタイプの異質な面白さ。
そこから先は、趣味嗜好次第です。

僕はトーマの責めを見てて
お前それぬるいだろ、全身縛ってグツワとか嵌めろとか思ってイライラしました。
趣味の問題ですね。


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この人はかなりの難役で、担当の声優さんには少し荷が重そうでした。
本来「やさしいバカ」というだけでも難しいと思うんですけど
この役は本当に難しいと思う





その他――
あちこちに面白いエフェクトがありました。
この#11の排水溝とか、すごいクオリティ





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2012秋アニメ リトルバスターズ! (2)  

■リトルバスターズ! http://litbus-anime.com/
続きです

#18
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二木「知ってしまえば無くしてしまうのよ。今までの日常を。それでも尚話せというの」

これ現状破壊でデメリットがあるのはハルカよりカナタのほうなんで
保身の台詞に聞こえてしまいますね。
ていうかこの話って、すべての事情を知ってるカナタが
一人で情報の流れを止めてるだけなんですよね。つまるところ

設定上も、カナタに対するダブルバインドは明らかに弱かった。
家とハルカ、どっちを選んでもカナタにとって地獄になってないと。
これだと「さっさと二人で逃げちゃえばよくね?」とか普通に思っちゃいますよね。

ハルカがカナタを憎悪するようになった詳細は省かれたのでわからないけど
少なくともカナタは、変装とかしてたシーンでは
ノリノリで嫌がらせしてるように見えたですよ


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ギャラリーとか必要だったのかな
この雰囲気で立ち入った話とか出来そうにないのに


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独白シーンはドラマティックなものになるはずだったのだろうけど
なんかモヤモヤが先行してて、ただ情緒不安定な人に見えてしまう


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三枝家も身内を貶めて、何がしたいのか・・・
いや本当にこれ、何がしたかったんだろう?

そもそも誰の子種なのかが家にとってそんなに重要なのなら
初めから複婚など、させなければいいわけで

犯罪者が出るのが想定外とか言うなら
三枝ショウも三枝家が通報しなきゃ犯罪者じゃないですしね
世間体を最優先にするわりに、そのあたりがどうも狂ってるっていうか、
ズレてる感じで



まあ突っ込み処も多いですが
小鞠編、西園編と来てこのハルカ編あたりまでくると
こっちにも「こまけえことはいいよ、感動で泣きはしないけど」みたいなノリが
完成しちゃってます



あとは何だろ

#23
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「杉並さん」/誰? 二期の重要人物?


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棗鈴編が無いというか、来ヶ谷と一緒に二期周しか
聞いたところ麻枝シナリオらしいので期待

つか主人公とメインヒロインとの関係を進行の主軸に置いてないせいか
リキがなぜリトルバスターズ内で強い人望を集めてるのか、今一わからないですよね
リキありきで機能してるチームには見えないし
まあそのへんも二期で解明されるのかもしれませんが

これがまた、原作を知る誰に聞いても
「リトバスはリフレインからが本番」という感じなので
いまの段階であれこれ語るべきではないのかもしれません

まあ僕的にぶっちゃけると、今回の1期・全26話は「ちょっぴり退屈だった」です。
リフレインには、当然期待しています。




***********


あと
整理すべき残されてる謎は――

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リキの病


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世界の秘密とは? 手紙の送り主は?


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カップルと8人の小人


#22
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恭介 「すべて思い出したそうだな」
恭介 「また同じ時間、同じ経験を繰り返すのか。能美の願いは変わってしまったのか」
クド 「いいえ、いいえ」
恭介 「能美がどういう選択をしようと、リキも、俺たちも責めることはないだろう」
クド 「ごめんなさいです恭介さん」


#23
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クド 「皆さんの役に立たなければ。リキと鈴さんの役に立たなければ」


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謎機械






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2012秋アニメ リトルバスターズ!  

■リトルバスターズ! http://litbus-anime.com/

まだ途中までなんで今ひとつ考えがまとまってないんですが
整理がつかなくなりそうなので一旦吐き出します

・堀江由衣に高校生の男子役は無理じゃね
・「なんでそうなるのか」ということから自由

視聴中、頻繁に感じるのがこの二点


#10
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10話を中心に光と影の使い方には特別の配慮がなされている。
これはシリーズを通してそうなんで、やはり演出意図があるのでしょう
西園周りに限ったことではなくて

#05
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いないはずの兄の夢について語る小鞠や

#03
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唐突にリキに接触してくる来々谷の不可解さなど
いろんなシーンに陰影によるミスティシズムが効果的に用いられてますね


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リキの暮らす日常はリトルバスターズを中心とした陽だまりの中にある。
そして影というのはリキの日常の外側。
影はリキにとっての非日常であり、エニグマであり、眠り=死と喪失の黙示であり、
過去の象徴であるわけです。

まあ多少わざとらし過ぎて「わかったわかった」と言いたくなりますが
諸事情で影の側(領域)にいる人たちを
陽の当たる場所に引っ張り出すというのが
作品のコンセプトということになるのかな




#14
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西園を救うために海に入っていく

どうして海に入れば西園を連れ戻せると思ったのか?
そもそも西園って何処に消えたのか?

そういう煩瑣な手続きから、この作品は自由なわけです。
つまり、これはバカの取る行動なんですよ。

バカの取る行動っていうのはバカにして言っているわけではなくて
常人が常識で取る行動ではないという意味です。
そして常識に沿った行動では西園は救えない。
我々には絶対に西園は救えないわけです。わかりますかね、これ。

どうして海に入れば西園が救えるのか、我々には説明が必要です。
でも説明を聞いたところで、海に入らないと西園が救えないことには変わりない。
リキの目的は西園を救うことで、そしてそれには時間がなくて、
リキは海に入れば西園を救えることを確信してるので
「なんでそうなるのか」という説明がこの時点でリキには必要ないのです。

これは出てしまった結果を捻じ曲げる行動であり
レギュレーションの破壊であり
一度決まった運命を飛び越える、超克する行動です。

普通の人にはこの選択は絶対に取れないし、その発想もない。
だからこそ、ただ一人リキだけがここで西園を救えるわけです。




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僕はこのシーン見てて思うんですけど
監督も演出も作画担当も音響監督も堀江由衣も、なぜここでリキが海に入っていくのか
そのこと自体を誰にも説明できないのは当然として、
少なくともリキはこうすることで西園を救えると確信してる、
そのリキの<確信>をスタッフが信じていない気がするんですよ。
信じてたら、ここはこういう絵や構図、芝居にならない。

消えていく女の子を命がけで救おうとするシーンです。
もっと泥臭い、必死の形相になるはずなんです。ここだけは。
カッコつけて取り澄ました顔で海に入っていかない。
少々波をかぶったくらいで動じたりもしない。


「なんでそうなるのか」ということから、作品は自由なんだけど
スタッフは自由にはなり切れていないというか。
とても難しいところですけどね。



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ケモノヅメ13話、内海賢二さん  

■ケモノヅメ http://kemonozume.net/
(2006年)

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声優ってすげえな、と思う作品は数多くありますが
ケモノヅメ第13話もそのひとつ。

これは驚異的な、圧倒的なまでの内海賢二劇場でした。
この偉大な声優の<芸>を見られて良かった、と思うほどに




「俊彦さん、イっちゃう?イっちゃう?」
ここの佐久間レイさんの台詞にかぶさる内海声の狂気は特筆物


ただご冥福をお祈りします



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2012秋アニメ マギ  

■マギ  http://www.project-magi.com/






いやーOP1のエフェクトかっちょいいなあ
本編どんだけ凄いことになるのかなあと思ったら
結局OP1のほうが本編より凄かった。残念
まあ本編のエフェクトも良かったですけど


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同じくOP1の練紅玉。最初に見たときは
おいおいこの裾模様、ひょっとして本編ではこのまま動かす気なのか?と
少し期待というか戦慄したのですが


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だよね。そんなわけないよね
っていうかOP詐欺じゃないですか


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作画的には正直言って微妙な印象の回も多いんですが
衣装とかプロップとか全体的に線がくそみそに多いデザインなので
これ描くだけでも一苦労だと思います。相当がんばってるはず

キャラデザインの赤井俊文さんが総作監やられてますが
2クールを一人で総作監とか高いレベルで回せるわけない。できっこない


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火とか煙とか水とか自然物のエフェクトは良い感じ
少ない枚数で上手いこと見せてるとこが多い

そういえばアモン役は久々に声が聞けた柴田秀勝さんでした
今年で現役生活55年だそうです。すごい
僕の記憶してる最古の役がアシュラ男爵



#16
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アリババとカシム

カシムの生い立ちや境遇には同情すべき点もあるが
その行動選択にまったく感情移入できないのでアリババの躊躇が理解できない
16話のアリババにはちょっと苛々させられます


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アリババが最後の最後までカシムを救おうとした、
その点はヒューマニズムの観点から一定の評価はできるが
一方でカシムのせいで死んでいった人の命は無視されてるわけで、
そこが何だか釈然としないですね

カシムに死が相応しいかどうかということではなく、
とりあえず暴れてる敵なので倒さないと始まらないだろうに、
そこでアリババが躊躇してて何になるのかという、感情のやり場がない。

で、この腰の定まらない決断力のないアリババの性格が
終盤24話においてまんまと敵に利用される、という展開はなるほどと思いました。
このへんはうまくできてますね。あんまりスッキリしないけど

ムスタシム王女と騎士イサークがラスボスなのかなあ
だとしたらしょっぱいなあと思ってたんですが
まあギリギリセーフですかね、これだと
ダンジョン攻略なんかも「ほとんど帰ってこれない」とか言ってる割に案外しょぼいし、
7つ制覇って言われても別にたいしたことなさそうな感じですよね


あとはなんだろ
ストーリーは全体的にシリアスで差別とか貧困とか鬱々とした話が続くので
コメディパートを担当してくれるキャラとか、和み系のペットとかが
居てくれたほうがよかったんじゃないかな
盗賊3人組とか、いいキャラだったのにあまり活きてなくてもったいない


モルさん
折角エロい格好で踊ったのに花火に負けてカワイソス

シンドバ
王族だと死刑になるからとアリババを保護しつつ
兄マドサブマドは放置してるあたり容赦ない
何か良からぬ企みはある

紅玉
「おまえたち、やっておしまい」

ジュダル
毎回自信たっぷりに出てきては気絶するまでボコボコにされ
仲間に回収されて帰っていく
木村良平の大げさな演技と相まってもはやネタ要員



#01
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怪物に子供が襲われていて、母親が取り乱してて
アリババはおい誰か助けろよ死んでしまうぞとか考えてて


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それを後ろで見てるアラジンの目が怖いっつかキモいです
どういう選択するのか観察してる目っつーか
「キミが僕の友達になれる人材かどうか見てるよ」みたいな
人が死に掛けてんねんで

彼と友達になるためのハードルはとっても高いようで
僕ならハッキリ言って遠慮したい




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咲-Saki- 阿知賀編について(2)  

咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A http://www.saki-anime.com

だいぶ前にも少し書いたのですが
完結したので改めてまとめ


(1)構成がひどい

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・赤木晴枝の存在が活きてない。
彼女が阿知賀の地力を底上げした部分をメリハリつけて見せないので
準決まで彼女が必要だったのかどうかすらわからない

データマンとして対戦各校のデータは精査してるかと思いきや
三尋木咏による怜の能力解説に驚いてる始末
準決でいきなり仕事し始めるのは一応反省したからか
あと02話で語られたトラウマ設定どうなった


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・「特殊な打ち手」としながら、アラタの打牌を準決まで見せない。
特殊というのは異能なのかデジタル寄りなのか、
結局アラタってどんな打ち手?どのくらいの強さ?
という問いに全話見た人でも答えられない

・描写の出し惜しみのせいで阿知賀メンのことがよくわからない
武器も弱点も曖昧なので応援しようがなく、これで阿知賀女子の人気が出るはずがない



(2)設定がひどい

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・「まくら神怜ちゃん」「リザベーション」
神聖なガチ勝負の場に平然と他力を持ち込む
それは自分ひとりでは勝てないと最初から負けを認めてるようなもの
それで勝って本当に嬉しいか?と問いたくなる


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・シズノの突然の能力開花
2速まで上げるとか、10速でとか、意味があったのか。二回戦の苦戦は何だったのか



(3)展開がひどい

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・インハイ史上最強チームなのにいくらなんでも亦野が弱すぎ


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・ノーマークな地味キャラの妙な強さ
理由は彼女も九州の強豪校の三年だから


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・白糸台、負けたことで清澄に対して脅威度が激減。
佐々木健介状態となり、少なくとも総合力において対策不能な恐ろしさは消えうせた
全国大会二連覇してる劇中最大の敵チームを弱くしてどうする

では阿知賀がそれに取って替わるかといえば、
かつての白糸台vs清澄に感じた好カード感をしのぐほどのものを阿知賀には感じない
そもそも阿知賀の最終目的は準決の壁を越えて和と遊ぶことであって
それなら別に二位通過でもよかった

全国ランキング1位2位の二校を同時に破る快挙といえば確かに主人公チームらしいが
本編の因縁の姉妹対決に外伝で水を差す必要は本当にあったのか




で、ここからが本題なんですが――

気づいた問題点をいろいろ挙げましたけど、そんなの実は全部どうでもいいんですよ。
こういう「コレちょっとどうなん」というポイントの数々って
見ていて不満を感じるものというより


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こういうノリなんですよ

荒唐無稽な能力麻雀の物語に「それ荒唐無稽だろ」と言ってもしょうがないわけで。
「その展開はないだろ」「その能力は卑怯だろ」と闊達に意見が交わされることも
咲という作品をめぐる文化の一部であったりする。


終わってみれば、順当に主人公校と最強校が勝ってるわけだけど
意外と見てる間はどうなるか本当にわからない。最後まで先が読めない。
阿知賀よりも千里山のほうが人気だったりするので
千里山が勝っちゃうと清澄とどっちを応援していいかわからなくなる。
なので阿知賀が勝ってくれれば本編では安心して清澄を応援できる。

まあそうじゃない人もいるでしょうが
この作品の特徴、咲という物語が他作品に比べて特殊なのは、
阿知賀よりも敵である千里山のほうが魅力があるといった点に通じるように
勝ち抜き戦の経過を順番に見ていく以外にも
やたら楽しみ方がたくさんあるという部分だと思うわけです。


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とてつもない怪物が圧倒的な存在感を示すかと思えば


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凡愚な一般人が印象に残る働きをしたり


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ボコられた妹の仇を取りに行く姉ちゃんがやたら熱くて感激したり


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調子こいてた下っ端が痛快なまでに良いリアクションを見せてくれたり


闘牌面白い、キャラ可愛い、百合萌える、パンツはいてない、回想うざい、
要するに良いところも悪いところも作中にたくさんあって
それぞれについて延々と語る喜びを与えてくれる。
話がわかりやすくて、評価も批判も誰にでも簡単にできる。

完全無欠じゃない、緻密なのにスキだらけ。
充実した趣向を凝らしてサービス精神にあふれてるのに
意外と雑で荒削りなところが魅力なわけで。

だから日々膨大なファンアートやSSが産み出され
それを楽しみにしてる人も大勢いて
その人たちの全部が麻雀のルールを把握してるはずがない、つまりそこに敷居はない。
そういうひとつの総合ジャンル、というより咲という文化村が形成されてる。
つまらない納得できないといって途中退場する人があんまりいない。
今後の展開だって、多分みんな3年でも5年でも余裕で待つわけでしょう。
ここまで愛されてる、こんな作品めったにないです。


だからこのまま行けばいいと思うんですよ、この作品は。

今回下げられた白糸台と今後予想される清澄との対戦だって
何だかんだできっと予想もつかない面白さになるでしょうし
そういう期待も常に上回って来たのがこの作品ですよね
多分それがみんなわかってるから、安心して惑溺できるのでしょう


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