大匙屋

健康第一

2012年春アニメまとめ(2)  

さんかれあ http://www.tbs.co.jp/anime/sankarea/

第09話に妹回が挟まった時点で「ああ、まとめずに終わる気かな」と思った。
親父関係で二回、爺ちゃん関係で一回必要と考えると
残り話数で着地は無理なような気がしたから。

それだけに、散華邸で親父が古谷とちょっと話しただけでヘタれたのには呆然とした。
なんだこれ。

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結局彼はピグマリオンでもパラフィリアでもなく
ただのバブル世代のカッコつけ親父に過ぎなかった。

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この機上の絵とか、モロにカッコつけでしょう。傷心旅行。
れあの足元にとりすがって、捨てないでくれと泣き叫べよ。
でもそれはできない人だったんだな。
男として愛されないと知るや、「理解あるオヤジ」を演じることで
愛されパパのポジションに逃げ込んだわけです。保身のために。
そんなんで欲しいものが手に入るわけがねえです。

冷静を装う影で嫉妬の炎をめらめらと燃やすタイプなのかと思いきや
ダメだとわかったら執着しないタイプだったことにされた。
16年間醸成された倒錯性愛なんてなかった。ほんとガッカリです。

見たかったのは大団円に向かう前の狂気の炸裂です。
ファミリードラマは古谷家でやってるんだから必要ない。
せっかくここまで仕込んでおいて、どうしてこう中途半端なのでしょう。

この作品って、これ以上濃いキャラはもう出てこないと思うんですよ。
なんでこんなにあっさりと切っちゃうのかな、このキャラ。あーもったいないな。



戦国コレクション http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/sencolle/

いくつか人の書いた論評を読んだけど、本質を突いてると感じたものは
ひとつもなかった。
といいつつ僕も「この作品はこうですね」みたいにうまく説明できないままです。
なんかとりとめが無いですよねこの作品。

現代に迷い込んだ美少女戦国武将というだけでキャラは立ってる。ギリだがまだいける。
武将たちが異文化に接した最初の混乱は省かれ、ある程度なじんだり順応した後を
描くオムニバスということで、スタートは毎回スムーズ。
すんなりと展開に入っていける気楽さがある。

情報の少なさがひとつのポイントであると思う。
生存適応能力の高い人たちが時代のギャップを乗り越えていく話だろうということまでは
想像がつくところに、映画パロを持ち込むことで既視感をうまく打ち消してます。
ギャップのもたらす混乱なんかはいちいち描かない。そんなのはもう新しくないわけですね。

弱点としては、話に深みなどありようもなく一回見れば十分な内容
まあたまに変化球を投げてくる意外性はありますが。
SGへの集客が主目的なら、充分これでいいのかも



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ちょうどうちにビデオがあったんでちょこっと
この作品、今ではもう余程でかいビデオ屋さんとかでないと置いてないんじゃないかな。
梶芽衣子さん美しいです。

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赤いボーダーが模範囚、青が一般囚
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この衣服のことは赤テン、青テンなどと言います
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トリックスター三人
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わっしょいわっしょい
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隈取
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三原葉子さんです。若い人は知らんだろうな
故・淀川長治さんが絶賛していた女優

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信長「ちょっと、逃げる気?」
政宗「フケやしないよ。小十郎を探しにいくだけさ」


この「フケる」という言い回しも「女囚701号 さそり」で頻繁に使われる表現です。



その他、11話の――
この作画は小島崇史さんでしょうか。最近すごいねこの方

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これで思ったけどメイド服にポン刀の組み合わせは意外にアリですね

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category: アニメ

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AKB0048 快楽の構造  

■AKB0048
http://akb0048.jp/

★★星二つ
意外にも良作でした。これ、春アニメでは一番面白かったかも。

作り込まれていて情報量が多く色々と深読みもでき
それでいて進行は常にシンプルでわかりやすい。
AKB関連の声優陣が妙に上手くて驚きます。やはり勘が良いのでしょう。

特筆すべき群舞のCGIは「まだダメ」「不気味」と思う反面
「ここまで来てるのか」とも思い、なおかつ「もうすぐ凄いことになりそう」と
期待させるものがあります。

面白いというより、視聴が楽しく全体的に心地よい作品でした。
視聴が心地よいというのも、なんだか妙な、享楽的な心地よさです。
何だろうと思います。

主人公・ナギサのステータスと関連イベントを棚卸ししていくと
この快楽の正体がおぼろげに見えてきます。



・主人公は素直で心優しく、友達思いの少女。ほかには何もない。
・歌や踊りの才能はない
・昔地元で見たライブ以降、AKB0048に憧れている。メンバー入りを目指す。


・オーディションに向け移動中、唐突にキララの祝福を受けスターのフラグが立つ

・選抜セレクションが戦闘。ここで歌や踊りといった不安材料から開放される。
 →友達思いであるという唯一の特性により難関を突破

・聖地で憧れのゼロゼロに囲まれ愉悦の日々

・生意気なチエリに出し抜かれ嫉妬するが、チエリはすぐ先輩に弱点を突かれヘコむ
 →そのヘコんだチエリを優しく気遣うことでナルシズムに酔える
 →チエリを立ち直らせる面倒な仕事はカナタがやってくれる

・チエリは周囲とトラブルを起こしつつ、次第に丸くなっていく
 →何もしなくても、チエリのほうで勝手に付き合いやすくなってくれる

・劇中最大のトラブルであるタカミナ襲名問題ではカヤの外

・ツンドラスターで待機中、同期の仲間たちに勝手に街に出る提案をする。
 →トラブルが起きると、ツバサがそれを利用した作戦を立ててくれる。

・ある日突然ツバサからソロパート担当を命じられる
 →先輩やチエリの嫉妬もナルシズムの材料として機能する

・ランカスターで単独行動に出ようとすると全員が一致協力してくれる
・生意気なメグ先輩が自爆し退場
・急なストレスでピンチになるがチエリの激励で復活


要するにこれはエロゲのフォーマット。
意思とは無関係に、勝手にフラグが立っていく。

トラブルは基本的に他人の身に起こり、生意気な者は自動的にヘコまされ、
自らの周囲は理解者と協力者で固められ守られる。

強いカリスマを持つゼロゼロのメンバーたちは優しく面倒見がよく
主人公はストレスフリーのまま、訪れるチャンスを待っていればいい。

物語は美少女たちと派手なステージに彩られ、聴衆は盲目的に主人公を崇め、
それは妄想の文化祭でバンド演奏するような自己の実現です。


つまりこの作品の快楽を支えてるのは結局、万能感なのですね。
お膳立てをすべて周りがやってくれる、いいとこ取りの心地よさ。

エリート組織の一員として、多様性を受け入れ、対象の存在を許し、
与えられる困難を寛容に受け止めて次々解決していく気持ちよさです。

この主人公を例えば売れっ子の花澤香菜あたりが媚びた感じで演じていたら
激しく腹立たしいと思うんですよ。
でも声は専門声優ではなく技術的に拙い岩田華怜(AKB48、まだ14歳らしい)で、
生硬さとひたむきさだけが前面に出るため反感を買いにくい。
これは存外に上手くできている構造だと思いますよ。



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内容的にはそんな感じですが、別にいいじゃないですか。ここまで楽しければ。
強いて不満な点を挙げるとすれば、
終盤の重要な場面で使われる「渚のチェリー」が地味で、大した曲ではないこと。
アニメファン視点ではどうしても娘々メドレー的なものを期待するシーンなので
「希望について」のロングVerとかを用意してくれたほうが良かったですね。
ソロ曲で、しかも前田敦子関連という縛りもあったのでしょうが。
公平に言って、この曲で大衆および一般視聴者の扇動は無理でしょう。

OP曲「希望について」は良曲。



僕はOPで77期生の泣き叫ぶ一連のカットが大好きなのです。
この泣き顔はよい出来で、見てるとゾクゾクします。女は泣かすに限る
彼女たちが本編でどんな絶望に打ちひしがれるのかを楽しみにしてたんですが
大したことは何もなくて、そこはガッカリでした。


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・ツバサは13代前田敦子消失のあと卒業し裏方になったとありましたが
第01話、四年前の時点で前田敦子が健在なのに裏方をやってますよね。
これは演出ミスでなければ、プレイングマネージャーということでしょうかね。
ちょっとわかりにくいですが。

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もうひとつ気になったのは、カナタにいろいろ背負わせ過ぎだろうと。
「亡父の仇討ち」「襲名浪人」「ソナタの姉」「研究生のリーダー」「タカミナ推し」
このひとつひとつに個別の表情があり、忙しすぎます。
というより、カナタに尺を割き過ぎて他の研究生を描く余裕が無くなってます。
本来対等の立場であるミモリに比べて著しくバランスを欠いてますね。

それとカナタに関連してツンドラスターでのライブですが

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タカミナを見た少女がハート型ウィルスに感染?する表現。
作中において言及はないですが、これはおそらく「資質」の発現だと思うんですよ。
セレクションに落選した候補生たちにこの表現はありませんでしたし。

で、タカミナがカナタのチャンスを潰してツンドラスター出演を強行するにあたり、
演出においてこの資質発現の瞬間をカナタに見逃させる手はなかろうと思うわけです。
カナタはこの現象を見たあとで、驚愕しないといけない。

タカミナがツンドラスターでカナタに見せるべきなのは
現役の五代高橋みなみと研究生との間にある絶対的な「差」であって
それはライブパフォーマンスの完成度やクオリティとは別の能力であろうと。

タカミナには我執のほかに「自分にしかできない何か」を持っているべきで
それがあるからカナタには易々と席を譲れないはずなのです。
そうでなければゼロゼロのリーダーと研修生のリーダーが実力的に拮抗してることに
なってしまいますよね。
その場合、カナタが第六代を襲名すると、襲名がカナタにとってのゴールになってしまう。
そうではないだろうと思うわけです。

最終的にタカミナが卒業を決意するに至る流れには問題ないですが、
ここだけはもったいないと思った。



そんなところです。

category: アニメ

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夏色キセキが保持したもの、捨てたもの  

夏色キセキ http://www.natsuiro-kiseki.jp/
ミュージックレインが製作に参加してるのもあって「スフィア推し」の一本。
企画自体は例の暴露事件の前から進行してただろうから
もう少し人気も出てヒットする目論見はあったと思う。
世の中、何がどう転ぶかわからないね。


キセキの力を使ってアイドルを目指す話かと思いきや、そういうのではなかった

ごく普通のJCの夏休み。
ただその夏が特別なのは、最後に別れがくることがわかってるから

これは仲良しの四人で過ごす最後の夏で、大切にしたい濃密にしたいと努力もするし、
何気ないことで情緒不安定になって、抑えきれない感情が噴出したりもする。
その夏に、スパイスのようにほんの少し「奇跡」が加えられる。
このコンセプトはなかなか良いと思うんだけど。

序盤の展開は少し退屈ですが、四人の役割分担、
とくに話の起点となるユカの魅力がわかってくると
見ていてとても心地よくなってきます。

第10話など、さりげないSFやミステリー要素もあって、すばらしい出来です。
最終話に関しては、このパターンはさすがに先行作品のイメージが邪魔します。


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気になったのは色指定なんですよ。
金髪とかピンクとか、田舎のJCの表現にそぐわない気がする
それって彼女たちがあこがれるアイドルスターに適用されるべき表現じゃないかと?
そういうものに憧れてる、まだ何者でもない純朴な少女たちを描くのに
プリキュアみたいな記号的容姿がそんなに重要かなあ。

たしかに視覚的な区別はつきやすい。
でもこれはビジュアル的にキャラを立てたいという安易さが先行してる気がする。
僕にはこれが「中の人推し」がもたらした弊害のように思えてならない。
公式ページのキャラ紹介に声優が顔出ししてるくらいだから。ちょっと露骨です。


で、この色指定を保持するために何が犠牲になってるかというと、空の色なんですよ。
彼女たちの原色の髪や、タイトルロゴの藍色も映えるように
空の色はすこしくすんだ色合いに抑えられてるのね。


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ひと夏の奇跡を描くのに、春や秋の微妙な空を見せられてるような気分になるのですよ。
作品を壊すようなレベルではないし、問題があるといいたいわけじゃない。
背景美術との兼ね合いもあるだろうし、これがリアルなんだと言われれば
確かにそうなのかもしれない。

しかしこっちとしてはやはり、抜けるような群青の好晴、
それこそAIRのような爽快な青空が見たいと思うわけです。
だってこれは「夏色のキセキ」が起こる特別な夏ですよ。

でも彼女たちの髪の色が、それを許さないんだよね。
なんか違うんじゃねーかなと。じゃあ、夏色って何なのと。


丁寧にロケハンして、下田はじめ各地のビューポイントもソツなく抑えてる感じはするけど
「あの夏に四人で見た、絶対に忘れられない景色」みたいなものの表現には
執念やこだわりを感じない。

それはやっぱり、この作品の空があまり美しく見えないからなんじゃないかな。



category: アニメ

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2012年春アニメまとめ(1)  

黄昏乙女×アムネジア http://www.amnesia-tv.com/

・#02 結局なぜ夕子は貞一の名前を知っていた?
・#09 包帯で巻かれ血の涙を流す夕子は何?
・#11「私が苦しんだのは無駄じゃなかった」と言っているが無駄では?
 夕子が苦しんだことと浅葱が生き延びたことに因果関係がない。
・文化祭回がまったく意味不明。

・最終話、迫る別れの時を前に筆談を交わす場面はとても悲しく、美しい。この喪失感はすごい。
・終盤の霧江の芝居がかったポーズはいくらなんでもやり過ぎ。狂人レベル

・ヒロインがすでに死亡しているということで最初から成仏エンド以外考えられず
それははたして幸せな結末になるのだろうかと危惧していたが
こういうまとめ方は姑息でぬるい反面、美少女アニメとしてはアリなのかなとも思う。
僕には貞一君が幸せになったようには全然見えないけど。


咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A http://www.saki-anime.com
星ひとつ

・前期からの流れでそれなりに楽しめはしたけど、良作とはとても言えない。
・この構成のひどさは、さすがに擁護できないレベルだと思う。

・一にも二にも赤木晴枝。このキャラが全然活きていない。
ただの麻雀好きのお姉さんで、現役最強の小鍛冶健夜の記憶に残るような存在ではない。
もう少し詰めることはできたのではないか。
酔うと豹変するとか、セクハラがひどいとか、もうそんなレベルでもいい。
そんなギャップすら持たないせいで、熊倉トシ絡みでプロ行きの話が出たときに
阿知賀メンバーに動揺が走るエピソードがまったく広がらない。
メンバーが普段から赤木に依存してるようには全然見えないからだ。

だから準決前の集中特訓も「ふーん」で終わる。
あの生徒主導の特訓は鶴賀と荒川憩の顔見世以上の役割を果たしていないが
本来ならそうではないのだ。
赤木晴枝が超えられなかった準決の壁を突破し彼女を決勝へ連れて行くことが
ひとつの約束されたドラマであるべきで、それをモチベに阿知賀がひとつに固まる、
その決意をするために重要な導入部であるべきだったのだ。
残念ながら、赤木本人がそのドラマに値しない存在のまま不完全燃焼に終わったが。


・能力者とされるアラタの打牌を最後まで見せないのはどうなのか。
今回シリーズが1クールしか用意されてないとはいえ、最後まで見た人でさえ
アラタってどういう子?という問いに答えられない。
・何も描かれないのが問題なのではない。
何かありそうに見せておいて、それを描かないことが問題だ。
こんなやり方で阿知賀女子の人気が出るわけがないのだ。
いったい何を考えてこういう構成になったのか、ぜひ聞いてみたい。

・実際にこの作品で驚くのは、これだけ構成がダメダメでストーリーがガタガタでも
ここまで面白く作れるという点。これは皮肉でもなんでもない。

これは別にこの作品がすごいということではなくて
この作品が団体戦物の王道を外してないということ。

高い目標、戦う理由、託される思い、圧倒的な力を持つ敵、絶体絶命のピンチなど。
こうしたスポーツ漫画によくある基本的なフォーマットを
この作品は抜かりなく抑えている。
つまりここさえ外さなければ、構成などに多少の不備があっても
熱く胸躍る展開の構築は可能なわけだ。

・結論を言うと見所は竜華のおっぱい。と政勝エフェクト。


ヨルムンガンド http://www.jormungand.tv/
★★星ふたつ

・音声が聞き取りにくいです。

・遂行される作戦の内容は必ずしも状況に最適ではないような気もするが勢いでカバー。

・銃火器や軍事など専門用語が頻出し、複雑そうに見えるが実は物語はいたってシンプル。
・至近距離で撃ち合っても意外と当たらない。
・主人公に見えるヨナは実は狂言回し
・回想声優・田村睦心には密かに期待しているので今後も活躍してほしい。

・なんだろうな、この兵器の痛さと怖さは
 「フレシェット弾」というのはイスラエル軍が使ってたので名前だけは知ってたけど
 こうやって絵で見せられると本当に怖いなと

・この作品についての評価は二期が終ってからにしようと思う。



これはゾンビですか? OF THE DEAD http://kadokawa-anime.jp/zombie/

・京子の病みっぷりはいい。
・セラ(日笠)の出番がほとんどないシリーズだった
・前作の設定を記憶してないと、理解はかなり厳しい。
 面白いとか面白くないとか以前に、3期があってもこの作りでは売れないだろう。
・ハルナの魔力をアユムがどうしても取り戻してやりたい理由が、このシリーズからはわからない。
・ユーの行動目的も同様に不明。セラや忍者歌手も同じ。
・クリスが反乱を起こした背景とか、何もわからん

・「ゾンビから人間に戻りたい」とか、プリミティブな欲求が主人公にあれば良かったのかな。
・刹那的な日常ギャグ物としては良作。
 原作は人気シリーズらしいので、アニメはもっと間口を広げた作りにすればいいのにと思った。



めだかボックス http://medakabox.jp/

・めだかが完璧で隙が無さ過ぎて、人間味が薄い。
 これなら敵をもっと外道にしたほうがバランスが取れたんじゃないかな。
・現に、盛り上がってくるのは風紀委員長が登場する10話くらいから。
・喜界島がめだかに傾倒していくエピソードがもう少し必要だったと思う。
 なぜここに注力しないのかがわからん。重要なキャラだろうに。

・そもそも先に風紀委員会に喧嘩を売ったのは生徒会のほうという点についての強調が弱い。
・風紀委員長のキャラはかなり良い。
 瞳にハイライトがなく、パクロミの演技も迫真でヤバい奴に仕上がってる。
 どこか隙のあったそれまでの敵役と違うせいか、見ていてやたらと疲れる。

・「正義と聖者は相容れない」という台詞はあまり響いてこない。
・二期あるらしいが、引っ張っている謎もないし、特に続編が必要とも思わない。
 でも強烈な新キャラが出てくるらしいので、そこは期待していいのかな。


しろくまカフェ http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/shirokumacafe/
これはつまり「けいおん」の動物版である。


LUPIN the Third ~峰不二子という女~ http://lupin40.com/tv/
どうしてもクリカンのルパンが俺はダメ。ホントごめん。


シャイニング・ハーツ-幸せのパン- http://shining-world.jp/heartsTV/

・チープな異世界ファンタジーと思いきや、王様が全部持っていった。
・海防意識と危機管理能力の欠如、技術振興策の不備、他力本願。お前は鳩山由紀夫か
・ハンクなどの技術屋を日ごろから重用もせず、教会修理などの公共投資も行わず、そのくせお宝とみれば問答無用で独占し、一般人を死地に赴かせ、「頼んだぞ」と言いながら本人は呑気にハープを弾いている。
・緊急事態でありながら海岸の防衛や住民避難なども一切指示せず、なぜか脱走犯の取り締まりにのこのこ顔を出す。優先順位とかないのか。
・見ていると愕然とする。この無能王は極刑に処すべき。そりゃシャオメイも盗賊になるわ。
・そのくせ、「僕には国を守れない」とか言ってんの。だったら禅譲しろ
・前線に行け、弾除けになれ、そして死ね

・おい兵隊、手ぶらで海岸線に立ってんじゃねえ、土塁築け、防御しろ、お前ら野次馬か


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・#12 遠浅の浜辺に接岸したら座礁するだろうが。ってかどうやって停泊したんだよ、そこに。
 キラキラ光は当たってるのに、演出は何も考えてないのか。RPGのマップじゃないんだから

・いろいろとひどい
・逆に言うと王様以外には特に見所はないです。
・ヒロインが三人出てきますが最後まで名前が覚えられませんでした。
・ヒロインの個別回もなく、どういう子たちなのかも一切わかりませんでした。
・EDの歌詞、知能指数が低くて頭を抱えたくなるレベルですが妙に耳に残ります。

・いやあ、楽しかった


黒子のバスケ http://www.kurobas.com/

・能力バスケ
・駆け引きとかスリリングな展開はあまりない。特殊能力と気合でカバー。
・新設校で先輩は二年生だけという時点で「予選敗退、翌年リベンジ」という展開は読める。
・先輩たちには奇跡の世代に勝ちたいという強い思いはないわけで。
・序盤を過ぎ、他校との試合といった展開が始まると黒子と筋肉が普通にレギュラーになってて笑った。

・作画は棒立ちディフェンスとか目立つ。全体的に腰高で、絵面ではバスケを描けていない。
 せめてドリブルくらいまともに描いてくれ。

・バスケというジャンルで、あえてガードに注目する作劇。これは着眼点として新味があり、面白い。
 ディフェンスの圧力と状況の閉塞を描いたうえで黒子投入、流れの変化をわかりやすく作ることが出来る。
 でもそればっかりやってるわけにもいかないだろう。どうする気なんだろう。

・ロングシュートの緑間君はボール持ったらDFがプレス掛ければいいだけなんじゃ

・脇役の名前はほとんど覚えることが出来ない。そもそも彼ら、名前を呼び合わない。
・基本的に黒子と筋肉の活躍しか描かれないので、黒子がベンチにいる間は試合展開がきわめて単調。
・これは脇キャラの活かし方がダメと言われても仕方ないのでは。

・試合中に足を止め、敵味方が語り合ったりする時間があるわけない。こういう演出は興醒めする。



緋色の欠片 http://www.hiironokakera.tv/

・タマヨリヒメは覚醒したのかどうなのか、よくわからなかった。
・みんなの本当の力もわからなかった。見たかったのはタマヨリヒメ覚醒後の全力バトルだったのだが
それは二期のお楽しみってわけか? 秋まで内容覚えてないぞたぶん。
・まあその内容も「ヒントなし」「ひたすら全部謎」と「全戦全敗」だけなんだけど。

・結局アリアが守護五家をさっさと殺さなかったのがロゴスの敗因、情に負けた
・鬼切丸の所有権がよーいどんのフラグ戦で決まるんなら、封印守護もバトルも全部要らなかったんじゃね?

・勝てない上に無策でやるせなくなる。
 主人公サイドが延々負け続けるアニメって斬新だけど誰得なんだろう?

・本音をぶつけ合って絆的なものをじっくり深め合う過程を懇切丁寧に描いてるのはいいんだけど、
 こんだけボロクソに負け続けて何が面白いの。いくらなんでも力の差があり過ぎる。
・なぜ婆さんが情報を出さないのかがわからない。婆さんがラスボスなんじゃないのこれ。
・謎のストレスをためたい人向け




category: アニメ

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うそつきパラドクス 第09巻を解説してみる  

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「うそつきパラドクス」第09巻(最終巻)の解説です。バレ全開。

いや野暮だとは思うんですよ。こういうのを書くのは。普段なら書かないんだ。
でも尼のレビューに、わかってねえ書き込みが多いんですよ。
若いマンガ読みにはそこまでわかりにくいのかこれ?
ガイアが俺に記事を書けとささやくんですよ。



<海での別れ方に関して>
栖佑が八日堂と大桑のどちらかを選ばない限り、共有関係は永久に終わらない。
三人は共有関係についてどう思っているか。まずこれを整理します。

・八日堂はこれまで、何があっても降りる気はなかった。
・大桑はすでに共有関係の継続が目的化してる。ただ周囲の手前、結婚だけはしたい。
・栖佑はこんな状態はやっぱりおかしいと思っていて、終わらせたい。
 しかし自分から強い主張はせず、二人の意向に沿う。




栖佑は経口避妊薬など対策しており、体に負担を掛け、将来についても諦めつつある。
二人のうちどちらかを選ぶことはできないし、そんな権利もないと思っています。
大変なストレスを抱え込んでいる可能性があるが、それを決して外には出さない。

★「それじゃ二人とも好きだと言ってるのと同じだ」
「俺たちは~期待し続けるしかない」

栖佑がどちらも選ばないということは、
栖佑が今の三人の関係を持続させたがっていると取れる。
(実際にはそんなことはないが、栖佑を追い詰めるための方便)

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・八日堂が提案する、関係を終わらせる唯一の方法が「嫌いになること
ここで「嫌いじゃない」と言えば共有関係の継続を望んでいることになるので
ここでは「嫌い」と言う以外、栖佑に選択肢はない。


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・「本気でやってますか」というのはダメ押し
栖佑は本気で人を嫌う方法なんてわからない人なわけです。
だから八日堂は、ゴチャゴチャと言葉を継がせないためにここでダメを押す。
過去に「大嫌い」と言ってビンタして別れたけど結局元に戻ってしまったことがある。
今回は前とは違う、二度と戻ることはない、という念押しです。

八日堂は、今まで愛してきた栖佑の本気で出した答えが「あなたが嫌い」だったことで
初めて栖佑に「失望」することができる。

<本気で愛しているから手を離せる>というのが八日堂の立場ですが、
それは栖佑も同じ。
ただ、今までは勇気がなくてそれが出来なかった。
栖佑はそのことを八日堂から学ぶわけです。だから「ありがとう」と言う。

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このあと栖佑が大桑と別れるのは、大桑のこともちゃんと愛しているからなんですね。
片方の手を放さないままでいると、今までの関係や、もう片方への愛が
ウソだったことになってしまう。
両方を愛していて、選べないからこそ終わりのない共有関係が続いていたわけで、
選んでしまったら、選べるのに答えを出さず、わざと結論を引っ張っていたことになる。
それは二人に対して不誠実だと栖佑は考える。だから彼女のこの決意は揺らがない。
そしてそのことを、大桑もちゃんと理解するわけです。


<!--後日追記 ここから-->
・栖佑は、単に大桑を選ばなかっただけ。
・自分にとって一番大切なのは大桑ではなかったと気づいた、ということ。
↑解釈としてはこっちのほうがシンプルでいいかも? と思い始めた。

「当面三人でやっていく」と言ってる大桑に栖佑がドン引きしてるシーンがあります。
栖佑にとって大桑と作る未来は、ある意味で閉塞してしまっている。
その閉ざされた世界を、八日堂が身を切って切り拓いてくれたわけで
その時点で、栖佑にとって一番大切なのは誰なのか結論が出た、ということかも。

どちらの解釈も可能なような気がする。
この部分だけ、まだ自分的にまとまってないので一応併記しておきます。
(2012.07.10)

<!--ここまで-->



<二年後の状況、各人のその後>
・大桑
八日堂に対して負けを認めており、自分に関しては終わったと理解している。
しきりに栖佑の話を聞きたがるのは、実は彼なりに八日堂の尻を叩いてるつもり。

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「役に立たねえ~」=もっと情報をよこせ、という意味ではなく
何をやってるのか、なぜ行かないのかという意味

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「八日堂は嘘つきだからな」=本音を隠している

大桑が八日堂に行動を直接促さないのは、彼にも意地があるからでしょう。
しかし八日堂のほうは「大桑は未練があるんだな」としか思ってない。
ここは読者も同様に陥りがちな誤解なので注意が必要です。

・丸悦
八日堂と栖佑が上手く行かなかったら自分ががんばると言っていた、当然仕掛けたはず

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しかし彼女の八日堂への態度が変わっていないことから、八日堂の栖佑への思いが
今も変わっておらず、しかもそれが周囲にもバレバレな状態なのがわかる。

栖佑に大和田の情報を流したのは当然、丸悦です。だから栖佑が急に八日堂に接触してくる。
八日堂の近況は、丸悦を介して継続的に栖佑に伝えられていたと思われる。
突然、八日堂の周囲に女の影がちらついたので、栖佑は嫉妬に駆られたと考えるべきでしょう。
思いを募らせていたのは栖佑も同じなわけですから。

・八日堂
本当に愛していたので手を離した、二度と関わらないことが愛を貫き通すということ
何事にも無感動でいることで傷を飼い慣らした。
自覚はないが、何をしてても栖佑のことばかり考えている。二年たってもそれ。
募らせ、こじらせた思いってのは宗教と同じです。

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二年経ってもこんなこと考えてる。
ほかの女の子とデート中でさえこの状態なので、普段はなおさら。想像がつく。


<最終話ダイアログ>

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★「もしあなたがウソつきなら本当のことを言ったんです ウソつきじゃない」

「私はウソつき 大和田さんは口実です(ウソ)
 少し八日堂さんがどうしてるか気になって(ウソ)」

八日堂が気になっていないという事実は
現状の二人の関係から当然なので、そこにウソはない
=ウソつきではないことになる

逆に栖佑がウソつきでないなら「自分はウソつき」と主張しているので、
結局言葉の真偽は何もわからないことになる。

★ではいったい何が「少し困ったことになる」のか
ポイントはちょっと戻ったここです

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栖佑の言葉の真偽が何もわからないとしたら、
「大和田さんとうまくいくといいですね」「新しい恋しなきゃですね」
=「大和田さんとうまくいかないでほしい」「昔の恋を取り戻したい」
という解釈が可能になってしまうわけです。


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★「どう思われても仕方ない」「応えてもらうつもりはありません」
「正直な気持ちを伝えたかった」「それだけです」
・別れたあとで改めて好きになって、二年間ずっと八日堂が好きだった
・こんなのはダメだとわかっている、別れた時言ったことに反する
・気持ちを伝えたかった
ここまでなら別れた時と状況は同じ。

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★「それがウソのない正直な気持ちなんですか?」
★「いいえ」

八日堂は栖佑を愛しているから手を離した。今でも愛しているから手を伸ばさない。
手を伸ばしてしまうと、ここまで貫いてきた愛がウソだったことになる。

栖佑は今は手を伸ばしたいと思っている。そこにウソがない、ウソつきはやめた。
 →以前の言葉はすべてパラドックスのせいでウソか本当かわからない。
 →「あなたが嫌いです」と言って別れた時の「本気」を否定することになる。
 →過去の思いは本気ではなかった、ウソだったことになる。

これをまとめるための八日堂の主張が
「どうせ言葉は全部ウソなのだから、ズルくて汚くて、それでいいんだ」

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互いに愛情を持って通じ合ってるのに

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言葉を尽くすと見えなくなっちゃったりするねー


ってのがこの作品のテーマなんじゃないかな



<最終ポエム>
  俺は五感の全部を使って
  言葉に隠れた君を見つけ出したい
  二度とすれ違わないために

栖佑の物語は、別れて一度完全に終わったんだけど、
建前上改めて恋をしたよという結論ですね。

八日堂の物語は、散々振り回されたけど今後はウソをウソと見抜くよ、
といったところでしょうか。

<最後の八日堂の台詞>
言葉に意味はないという前提なので好きなように解釈できる。なんでもいい。
たとえば「必死でどうでもよさそうにしてました」とか


クライマックスの栖佑と八日堂のやり取りは相応に感動的な反面、
理屈っぽ過ぎる印象は確かにありますね。もっとシンプルでもよかった。
でも、折り重ねてきたウソと真実からようやく解放される二人を
大きな節目を越えるように描きたかったのかも。


仕事中なのでこんなところです。

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「うそつきパラドクス」を読む  

夏アニメも始まりましたし
今回はちょっと趣向を変えてというか
コミックの紹介を…

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うそつきパラドクス
http://www.younganimal.com/magazine/list/usotuki/index.html

以前人に勧められていたものですが
完結したと聞いたので最近になって読んでみた。
いや、これは良かったです。

僕は普段尼でしか買い物しませんが、
これは思わず最新刊を買いに近場の書店に走りました。
尼に注文するのももどかしい。こんなオッサンにすら、そうさせるだけの何かがあった。
第09巻で完結、第10巻は番外編集のようです。

はっきり言ってポルノコミックであります。
しかしエロ漫画というほど純エロに特化したものではなく
あくまでも人や情の機微がメインに描かれており
たまーにこういう作品に出会うと、改めて漫画文化の懐の深さのようなものを感じますね。
業の深さかもしれませんが。


リーマン主人公が彼氏持ちの同僚女性とねんごろになり
三角関係に突入していくというラブストーリーです。
タイトルにあるように、嘘というのがひとつのキーワードとなっていて
登場人物たちの選択に時に共感したり、おおむね首を傾げたりしながら
嘘と折り重なる恋愛模様を見ていくという筋立てです。

このヒロインの純情ビッチはモノローグを一切語りません。
その代わりに彼女には多彩な表情が用意され、その姿が情緒たっぷりに描かれる。
彼女の本心はどこにあるのかを探ろうとして、絵をじっくりと「見させられて」しまう。
この作品特有の巧妙なギミックです。

絵柄はアナクロ。僕の印象では星里もちる風。
親しみやすく読みやすいが強烈なクセや個性はなく天下を取れるような絵ではない。
おっぱいへの偏執的なこだわりも好みを分ける。
プロップや衣装デザインはかなりひどく、お世辞にも上手いとは言えない。
しかし演出と構成の巧みさ、その表現の豊かさだけで
グイグイと物語世界に引き込んでくる力強さがあります。

とくに第07巻の出来は神懸り的。
一例を挙げてみると

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台詞なしでも二人の微妙な関係や心情、距離感といったものが
ビシバシ伝わってくると思いませんか。

これをざっくり説明すると
主人公との不貞関係を断ち、本来の彼氏のプロポーズを受け入れたヒロインが
社内の廊下ですれ違いざま、主人公の姿を目で追ってしまったことで
ひた隠しにしていた未練を見透かされるというシーンです。

ここに至るまで、ヒロインが婚約した彼氏の前で幸せそうに振舞うシーンを
延々見せられるので、彼女が本当のところ主人公をどう思っているのかは一切わからない。
逆にこのシーンが挟まることで、彼氏の前で心の底から笑っているように見えた彼女の印象が
実は初めから本音を隠し、嘘をついていたのではないかという疑念に変わる。

つまり、こうやって読者を騙しにくるわけです。
こういうところが実にうまい。
まぁこのシーンは終盤で一部言及されて台無しになるんですけど。

8巻以降の異常な展開は好みが分かれるかもしれませんが
泥沼のような膠着や無意味な駆け引きのループに陥るよりはぜんぜんまし。
人生とは一体何ぞやといった下らない欝展開に発展しないのも良い。
このあたりのバランス感覚は制作者側が単独作業でない、合作の利点かと。

NTRに耐性のない方には注意が必要ですが
キュンキュンしたい方や、何か知らんが毎日がしんどい方
そういや最近恋してないなという方に強力におすすめ。
明日が来るのが少しだけ楽しみになったりしますよ。
ポルノですけど。


 

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